2008-05-26@恵比寿ガーデンプレイス
5月27日(火) <創作には波がある・・>
創作には波がある。作陶展が無事終わったのに次ぎなる陶芸のアイデイアが湧かない。陶芸仲間の作品を見て大いに刺激を受けたが反動として自分の創作のエネルギーは萎(な)えてしまったのだろうか。ジタバタしても始まらないので気分転換に明治神宮の菖蒲を見ようと自転車で出かけた。ところが菖蒲園の受付で”花は咲いてますか”と尋ねると”まだ一つも咲いていません”との返事。二週間ほど前に同じ東京の自然教育園ではアヤメやカキツバタが真っ盛りであったことを話すと、神宮の森の中の菖蒲は6月の中旬頃でないと満開にならないとのことであった。それでは・・と菖蒲園への入場料500円を払わずに本殿へ方向転換。お参りだけをする。明治神宮の森はいつ訪れても静かな別世界、大好きな空間だ。今日の写真に掲載したように外国人が記念写真を撮る光景にも出会う。こんな非日常に浸るとまたインスピレーションが得られそうな気になる。それに何より”乏しいしいとき”には神頼み!!。
2008-5-27@明治神宮
5月28日(水) <都心の天然温泉スパ・ラクーア・・>
都心の天然温泉スパ・ラクーアにいった。この温泉は東京ドームシテイ内の遊園施設の一つでラ・クーアと呼ばれる建物の5階から9階までを使った”温泉”である。以前は後楽園遊園地であったところが今は「東京ドームシティアトラクションズ」という名で色々な新施設ができている。隣の東京ドームも前は後楽園球場と呼ばれた。現在の運営は全て(株)東京ドーム。さて、スパ・ラクーアは温泉風呂やサウナのほか数種類の低温サウナなど“癒しの空間”から食事所まで至れり尽くせりの施設ではある。地下1700mから湧き出た天然温泉というが今は東京の地下構造は詳細に解明されているので深く掘ればどこでも温泉を引き当てることはできると聞いたことがある。私には休憩場所の窓から見えるジェットコースターの景色が面白く、また露天風呂に入っているとジェットコースターに乗った人の歓声が聞こえたりするので、それはまた都会の温泉らしくて楽しかった。少々驚いたのが、この温泉の営業時間が午前11時から翌朝9時までというところ。終電車で帰宅できなければホテルに泊まるのでなく温泉で夜を明かすことができるのだろう。・・温泉効果か、新たなやる気がでてきたような気もする。時には温泉もいいものだ。<Spa
LaQuaのサイト=ここ>
5月29日(木) <都市部ではカタツムリが急減している・・>
都市部ではカタツムリが急減していると新聞で報じられていた(読売)。東京・世田谷の砧公園で一時間余歩いて探した結果一匹しか見つけられなかったと記事にある。いないとなると探してみたくなって雨の中を紫陽花の葉の裏や樹木のあるところを注意してみたが確かにいない。私が子どもの頃には(地方暮らしであったが)今頃の時期、カタツムリやナメクジはいつでも身の回りに現れる小動物だった。私はこの種のヌメヌメした動物が苦手であったが、見かけなくなると見てみたくなるから勝手なものである。それでも今カタツムリをみると以前とは違って熱心に、また詳細に観察するに違いない(絵でも描いてみたい)。虫や小動物の名前についても昔は気にもしなかったのに、どうしてこんな呼び名になったのだろうと考えるようになった。「カタツムリ」の語源は“笠”を着た意味の「かた」に、貝の「つぶり」が変化したものと説明があったが、それにしても、カタツムリはまた色々な呼び名を持っているものだ。「マイマイ」(=まいまい/丸い渦巻状のつぶり)とか「デンデンムシ」(=出ろ出ろ虫)とか「蝸牛」とか、呼び名が多いだけ日本人には親しい小動物であったのだろう。今度カタツムリを見かけたらデジカメで記録に残さなくてはならない・・。
「今日の作品」に「カーネーション/mieuへの絵手紙(水彩)」を掲載した。無心に身の回りのものを絵手紙に描くことを続けている。
5月30日(金) <横浜で開催されていたアフリカ開発会議が閉幕・・>
横浜で開催されていたアフリカ開発会議が閉幕した。食料価格高騰に対してTICAD(Tokyo
International Conference on African Development)参加者は“特別な関心”を払う「横浜宣言」を採択したと報じられている。アフリカの問題は余りに大きくてここで議論出来る話題ではないが、食料問題や子どもの生存率などを取り上げるマスコミが何故か人口問題には触れないので少し書いてみよう。アフリカ(53の独立国)の現在の人口は約8.5億人、世界の人口比では約14%。これが今”爆発的な人口増加”をみていることは周知の通りである。サブサハラアフリカ(=サハラ砂漠以南)の人口は現在7.5億人であるのが、2050年には17億を越す見通しだ(日本の総人口の9倍が新たに加わる!)。貧困をかかえ、また子どもの生存率も低い中で、女子が生む子どもの数は、ニジェールで平均8人、マリ、ギニアビサウで各7.1人、ソマリアで7人、ウガンダで6.9人などのデーターがある(子どもは家計を支える重要な労働力ともなる)。昔(1800年頃)マルサス(英国の経済学者)が「人口は幾何級数的に(=倍々の早さで)増加するが食料生産は算術級数的に(=等差の比例的に)しか増加しない」と指摘したように、現在もなお食料問題と人口問題、そして貧困問題は切り離せない難しいテーマである。地球がこれほどに”狭く”なった今、アフリカも遠い見知らぬ場所では済まなくなっているのは確か。では私たちは何ができるか、考えていると憂鬱になる・・。
5月31日(土) <ステップ・バイ・ステップ・・>
”ステップ・バイ・ステップ”が一番ピッタリする。陶芸で新作を制作し始めた時の実感である。今日も心地よい疲労を覚えながら家に帰り着いて思わず”STEP
BY STEP”が口にでた。絵画の場合も同じであるが、身体を動かし、手を動かした時の達成感は何事にも代え難い。本を読む楽しみもあるだろう、地図をみて想像するのも面白いだろう。それでも実際に歩いて見聞しなければ本物には出会えないし、手を使わなければ何も産み出さない。もちろん行動したところでゴールははるか先。”STEP
BY STEP”は”あせるなあせるな”と言い聞かしているに過ぎない。私の場合は同じような言い回し「千里の道も一歩から」(=The longest journey begins with a single step.)とは少し違うなと気がついた。つまり、千里先の目標、ゴールへ一直線に歩むのではない。“あるべき姿”を初めから安易に決めたくないのである。結果は成り行きでもよい。何をやるにしても”ステップ・バイ・ステップ”と前進を続けていればどこかに行き着くであろう。