これまでの「今日のコラム」(2016年12月分)


12月1日(木)   <午後、根津美術館(東京・南青山)で・・・>
午後、根津美術館(東京・南青山)で妻と落ち合った。今は(12/18まで)円山応挙の特別展が開催されているが、それにも増して、今の時期、この美術館で庭園の紅葉を見るのが毎年の楽しみであるので機会を狙っていた。午前中は雨で、午後に少し晴れ間もでてきたので、急遽外出先の妻とメールで打ち合わせて美術館で待ち合わせた次第。展覧会を見る前に期待通り紅葉した庭園を時間をかけて十分に堪能した。円山応挙の展覧会も初めて見る作品が多く、やはり見応えがある。副題に「写生を越えて」とあったが、写生を越えた現代的ともいえるセンスで描いたものもあり引き込まれる。最後に根津美術館のカレンダーを購入できたのも師走初日の成果。
 
2016-12-01 根津美術館の庭園にて
 


12月2日(金)   <今日は息子の月命日・・・>
今日は息子の月命日で、午後は墓参りをすると決めていた。幸い雲一つない晴天に恵まれて墓のある九品仏浄真寺(東京世田谷区)境内の紅葉は特別に映えていた。紅葉の見物や絵を描く人などで境内はいつになくにぎわっていたが、こちらは裏の墓参り。今日は我家の墓地と少し離れたところにある母方の祖父母の墓にも行き、大掃除の上、花と線香をあげてお参りをした。今の時節、毎日都内で紅葉を愛でることができる幸運に感謝しつつ、更にもう一枚、朝テニスの前に撮影した神宮外苑の銀杏並木の写真も合わせて下に写真を掲載する。
 
2016-12-02 神宮外苑にて、am8時15分   右は九品仏浄真寺境内、pm2時15分

各、九品仏浄真寺境内
12月3日(土)   <年末になると「今年の流行語大賞」・・・>
年末になると「今年の流行語大賞」をマスコミが報道する。今年の大賞に選ばれたのが「神ってる」だという。そんな聞いたことのないのが”流行語”か、と言いたかったが、その他の受賞語10に、「保育園落ちた日本死ね」を入れたというから更に驚いた。この”日本死ね”の言葉の受賞者として民進党の議員(山尾志桜里)が出席してうれしそうに受賞した。流行語大賞とは「現代用語」に関する本を出版している自由国民社がいわば宣伝と販売促進のために設立した賞。それをマスコミが面白がって取り上げているだけだ。政治色も強く出版社の代表を含めて選考委員の好みで選ばれるのだろう。昨年まではかの鳥越俊太郎が選考委員長だったというからなるほどと納得できる。今年の結果をみて、”流行語大賞なんていらない”という意見が多く出ているようだが、賞にもいろいろ、このような大賞は無視するに限る。何より現代用語の本などを買わないことか。
12月4日(日)   <物事の見方・・・>
物事の見方は非常に難しい。対象をどういう目線で見るか、どこに光を当てるか、いい所を見るのか欠点を探すのかで、全く異なった評価が生まれる。真実はこれだとか、こうあるべきなどと軽々しく言えない。歴史でさえも、その時々の時代によって都合良く解釈されたり捏造される。出来る限り”いい所”に光を当てたいという壮大なテーマに対して、余りにチッポケなことだけれど、表紙に掲載した「今日の作品」の事例。陶芸で92面体の構想のもと正三角形の板を諸々の釉薬や焼成温度など条件を変えて試作を繰り返している。今日の表紙に掲載したのもその一つで、想定した仕上がりとは異なり失敗作の一つと見なしていたが、部分的に良く見ると味のある模様もでている。それも光の当て方(写真の撮り方)で見栄えが変わる。思い通りでないものを失敗作と決めつけてはならない。それは新たな可能性を見せてくれているかも知れない。この正三角形の上部を横向きにアップで写真を撮ったものを下に掲載する。全く同じ部分の写真でも光の当たり具合で上下のような差が出る。黒い油滴天目釉薬の油滴模様が上の写真でははっきりと確認できる。
 
12月5日(月)   <いま東京は至るところで建設工事・・・>
いま東京は至るところで建設工事が進められている。街の商店街も少し見ない間に新しい店がオープンしていることなど珍しいことではない。身近なところでは渋谷駅周辺の街並も何年かすると大変貌を遂げそうだ。今朝、オリンピックのために建設中の新国立競技場の工事現場付近に行ってみると、まだ基礎工事の段階なので高い建造物がなく、逆に今でないと見られない景色だった。下に写真を掲載したが神宮外苑から千駄ヶ谷駅前にある東京都体育館の屋根がそのまま見える。国立競技場が出来ればあり得ないショットだ。・・日本という国全体でみると、この50~60年の間に凄まじく変化した。全国の道路網(高速道路を含む)の整備、新幹線、自動車の普及、テレビの普及・改良、細かい所では公衆トイレの浄化整備など際限なく書き出すことができる。これらのことは世界中のどこでも出来たことではない。50年以上前に交換学生として中米(エルサルバドル、ガテマラなど)を訪れたことがあるが、その当時と現在のこれらの国の内情がどれほど変わったかを見ると考えさせられてしまう。もちろん変化することが全ていいことであるかは議論もある。けれども変わらなければ進化はないことは確かだろう。
 
2016-12-05 神宮外苑より(正面の建物は東京体育館)
12月6日(火)   <鶏の脚指の数は何本・・・>
鶏の脚指の数は何本・・とそんな事が気になるので調べた。来年は酉年で年賀状に鶏の絵でも描こうとすると鶏のことを何も知らなかった。一般的なニワトリは前3本、後1本で4本(片脚)。スズメもカラスも大部分の鳥は4本指(趾)であるようだ。ニワトリのような三前趾足は木の枝をつかむにも、地上を歩くにも適合しやすいという。ただし、ニワトリでも烏骨鶏(ウコッケイ)という種類は5本指とか例外はある。水鳥の場合は三本の指(趾)に水かき(蹼)がつく。生物の形態は長い間の進化の結果でその生物のベストの状態である。それにしても人間の指は実に良く出来ているのには驚く。物を創る基本は長い5×2本の指が使えることから始まったのだろう。時としてピアニストのように猛烈な早さで正確に指を動かすことまで出来る。目で見なくてもパソコンのキーボードを間違いなく指で操作できる人は数知れない。ニワトリさんの指を調べているうちに、人間さまの 指の力に気づいてしまった。
12月7日(水)   <今朝は目が覚めたので起床・・・>
今朝は目が覚めたので起床したら5時30分だった。もちろん外はまだ真っ暗。いつもは6時少し前頃に起きるがそれでもまだ暗い。東京の日の出時刻は6時37分だからテレビ体操の始まる6時25分頃からようやく明るくなる。起床した後の日課としては、まず、コーヒーを一杯飲んだ後、かなり昔に購入した”ワンダーコア”(腹筋トレーニングマシーン)でゆっくりと20回、”レッグマジック”で110回のトレーニング。それからテレビ体操10分間(6:25~6:35)。その後、曜日に合わせてゴミをまとめてゴミ集積場にゴミ出し。ついでに必要ならば家の前の掃除をする。一段落した所で、テレビを見ながらコーヒーをもう一杯飲む。そして間もなく朝食となる。ワンパターンにこのような朝の習慣を繰り返していると体調が悪い時には身体を動かす時にはっきりと自覚できる。・・それにしては、脳のトレーニングはどこにもないように見える。脳の調子はどうやって検知するのか。最近は指を動かして脳を活性化させるなど運動による脳トレが推奨されているようだ。朝の運動習慣はまだ改良の余地があるかも知れない。
12月8日(木)   <一週間前には華やかな黄色・・・>
一週間前には華やかな黄色に色づいていた神宮外苑の銀杏並木が今朝見るとほとんどの葉が落ちて枯れ枝だった。この2~3日の大風で散ってしまったのだろう。けれども中には紅葉真っ盛りの樹が稀にある。場所も日照の条件もほとんど変わりないと思われるのに”遅咲き”ではない”遅紅葉”の銀杏がまだ美しく残っている。・・最近、”遅咲き”の人に触発されることがよくある。というより、随分高年齢でもすばらしい仕事をしている人の履歴を見ると、若い時には認められなかったり苦労をしているケースが多い。若くして世間に知られた人がいかに天狗になり成長しないかは、芸能人から芸術家、一般人まで枚挙にいとまがない。逆に能力があるのに若い時に認められなかった人は死ぬまで努力を続けて歴史を作る。私が大好きな日本画家・片岡珠子(103歳で没)は30歳頃まで何度も絵画展に落選して落選の神様と呼ばれ、描いた絵はゲテモノ扱いされたという。現在、103歳でなお現役の美術家・篠田桃紅は日本で認められない水墨の抽象画をアメリカで試みて、後に日本に逆輸入した。「歴史の評価」を受ける人の場合、経歴も時々の人気も関係なく仕事をする。
 
2016-12-08 神宮外苑にて、葉の落ちた銀杏並木と葉のある銀杏
12月9日(金)   <白内障の手術の前検査・・・>
白内障の手術の前検査を受けた。考えてみると生まれてから70数年、一度も手術と名のつく治療を行なったことはない。先日、たまたま週刊誌(i-PhoneのDマガジン)で五木寛之(84歳)がこれまで一度も大病院に行ったことはなかったのに足腰の不調で初めて病院の世話になった話を綴っていた。80歳過ぎまで病院と縁のない人もいるから、私も威張れたものではないが、ただこれまでの幸運に感謝である。白内障手術の内容を聞けば聞くほど、すごいことをいとも簡単にやると驚いてしまう。眼球の角膜を切開して濁った水晶体を砕き吸い出す。そして代わりの眼内レンズとして人工水晶体を挿入する。書けばこれだけであるが、眼のレンズを人工物に置き換えることを30分ほどで実行する! 手術は一週間後。こればかりは結果を見なければ予断は許されない・・。
12月10日(土)   <表紙に陶芸作品「正三角形板22」・・・>
表紙に陶芸作品「正三角形板22」(92面体素材)を掲載した。同じサイズの正三角形の板を80枚制作し続けているので新しい作品はいくらでもある。けれども、それぞれに焼成してみないと結果が分からない試作なので、ほとんどが想定した仕上がりと異なる問題作品となる。今回掲載したのは、結晶模様を浮かびだすための試行錯誤ではなく単純に白釉薬の上に銅線を置いてどのようになるかを試みたもの。銅線は電気配線から取り出した材料で、一本の銅線は0.07mm程度の細いものなので数本まとめて置いたのが写真の塊のようになった。部分的に眼で見えないほどの細い銅線の切れ端が下部のバラバラにみえる模様。細い銅線が10倍位以上の幅で明瞭に模様を残すとは想定しなかった。赤黄色系の色は陶芸の下絵用パステルの上に透明釉薬がかかったもの。これはほぼ予想通り。以前にも書いたが、想定外を失敗と思わず貴重な体験ととらえれば毎回の結果を見るのも楽しい。もう制作枚数は60枚を越した。
  2016-12-10 東京の夜明け前 am6:11
12月11日(日)   <ノーベル賞の授賞式・・・>
ノーベル賞の授賞式が日本時間・今日未明(現地時間10日夕)にスエーデンのストックホルムで開催された。日本の大隅良典さんが医学生理学賞を受賞したこともあり、ストックホルムの街や施設がテレビで報道されている。スエーデンとかストックホルムといえば、私には非常に懐かしく、いい印象だけが残っている。ずいぶん昔の話であるが仕事で来日したスエーデン人と付き合った。その時に、特急あずさに乗って松本まで一緒に往復したり、渋谷の東急ハンズでの買物に同行もした。その後、私がスエーデンに行った時には彼の家に泊めてもらうまで親しくなった。彼が日本に再来日すると家に招待するなど交流はあったが、その内仕事との縁は切れた。それでも以来20年も経過しているのに今年も先日丁寧なクリスマスメッセージをいただいた。もう彼は80歳を越えただろう。その間、彼の娘さんと連れ合いの夫がスエーデンの交響楽団のメンバーとして来日した時には一緒に食事をするなど子どもの代まで付き合いは続いている。”縁は異なもの味なもの”は男女の仲に限らず、外国人との縁も同じだなぁ。
12月12日(月)   <昨日のNHKテレビで・・・>
昨日のNHKテレビで画家の谷川晃一さん(1938年生まれ、78歳)を紹介した番組(12/4日曜美術館の再放送)を見た。昔、父の別荘があった(今は人手に渡った)伊豆高原での谷川さんの生活を追った構成で懐かしい所ばかりがでてきたのもありテレビを離れられなくなった。谷川さんが主催する伊豆高原アートフェティバルやかつての前衛美術家らしく今も自由に創作活動をされる様子にも引かれたが、紹介の本筋と異なって申し訳ないが、谷川さんがスリムであること、身が軽いこと、何より姿勢が良いこと、総括すれば非常にお元気であることが興味深かった。番組を見ていてそれも納得できた。絵を描くだけでなく生活全般がとにかく活動的だ。どこにでも出かける、雑木林の中を散策する、気楽に友人と話し合う、妻であった宮迫千鶴さん(画家)が2008年に亡くなってからは猫と一緒に住んでいるが食事は全て本職並みの内容を自分で作る。私が一番これがいいと思ったのは、奥さんの位牌の前で大声で長いお経を読み上げること。これなら健康生活満点。谷川さんはまだ10年以上描き続けるだろう。
 
2016-12-12 今朝の神宮外苑 am8:20
12月13日(火)   <表紙に「これまで作成した正三角形板(92面体素材)」・・・>
表紙に「これまで作成した正三角形板(92面体素材)」(陶芸作品)を掲載した。正三角形80枚と正五角形12枚で構成される92面体の制作を志して、今なお、こつこつと作り続けている。今回の写真では64枚の正三角形板が完成しているから、80枚までもう一息。2013年にやはり陶芸の板を組合わせて32面体(正六角形20枚、正五角形12枚)を制作した。この時の釉薬はほとんど単一で、多角形の模様を全てが異なるようにした。いま改めてこの32面体を見ると確かに労作、自分でみると名作だ(=ここ=参照)。今回製作中の92面体は釉薬や焼成条件を変えて、いわばテストピースの寄せ集め。色も春夏秋冬、4色をベースにしたアレンジを試みたりして、前の32面体とかなり違った趣になりそうだ。今の心配は組立完成品(ほぼ球形、直径70~80cm)が玄関のドアを通過できるかどうか。もう後戻りはできないが・・。

12月14日(水)   <行く川のながれは絶えずして・・・>
「行く川のながれは絶えずして、しかも、もとの水にあらず・・」(方丈記)ではないが、一見何も変わらないように見えて確実に時は流れていると思わされることが続く。毎回テニスを楽しくやって過ごしているが、前に一緒にやっていた人が来ていないので尋ねると病気で入院しているとか、あれほど元気だったのにと思っていた人が膝を痛めてリハビリ中とか、あるいは、亡くなったと伝え聞く人も一人二人でない。今日はしばらく確かめていなかったが、このホームページでリンクしている「コーギー犬」関連のサイトがほとんどなくなっていることに気がついた。18年前にホームページを始めた当初、コーギー犬が一種のブームでコーギー犬を扱ったサイトが沢山あった。その後、リンク先の様子を見ながらピーク時の1/4程度まで縮小したが、それが更になくなっている。そう、我家にいたコーギー親子も15年前と7年前に亡くなっているので、無理はない。諸行無常を必要以上に感傷的にとらえることはないだろう。平家物語で言う所の「盛者必衰」、「おごれるもの久しからず」だけではなく、弱者であろうが、謙虚な人であろうが、永遠に続くとしたら、たまらない。常ならず変化するから進化もある。生命は限界があるから尊い。
12月15日(木)   <160誌以上の雑誌が読み放題・・・>
160誌以上の雑誌が読み放題という”dマガジン”(NTTドコモのネットサービス)がi-Phoneに入っているので、バスや電車の待ち時間や移動時に利用する。総合週刊誌から女性ファッション、ライフスタイル、グルメ、ビジネス・IT、趣味など幅広い雑誌が毎回最新号に更新されるが、10分の1を開くこともできないので、ごく一部の週刊誌に限って読む。そんな時、毎週毎週表紙の絵や写真を変えて、記事を作り上げる週刊誌のご苦労に同情したくなることがある。何はなくてもネタがいる。健康ネタ、食べものネタ、芸能ネタ・・、新味はなくても紙面を埋めなければならない。考えてみると新聞やテレビは週刊誌どころでなく毎日が勝負だ。質を云々(うんぬん)いう余裕はない。テレビの電波はその場限りだが、新聞は更に毎日膨大な量の”古新聞”を産み落としている。リサイクルされるといっても毎日印刷されている紙の量は想像を絶する。古週刊誌の量も当然ただ事ではない。電子書籍は紙資源のあり方を考えさせるが、一方で多すぎる情報に振り回されないようにしなければと思うこの頃・・。
2015-12-15am8:30 神宮外苑からみたNTTドコモビル
12月16日(金)   <今日は白内障手術の日・・・>
今日は白内障手術の日。午前中で手術(左目)は無事終了し、午後には眼帯をしたまま片眼で地下鉄、電車、バスを乗り継いで帰宅した。視力の回復具合などは明日また病院で検査を受けるまで分からないが今のところ問題はない。それにしても角膜を切開した後、濁って光が通り難くなった水晶体を砕いて吸い出した上で人工水晶体を挿入する手術を30分足らずでやってしまう。それも医療保険を適応して安価にできるのが有難い。明日眼帯を外すまでは、新たな片眼生活を体験中で、今現在も片眼でパソコンを使うのがやり難いし、陶芸の作業などもうまく出来ない。両眼が使える有難さをまた明日以降に実感したい。
12月17日(土)   <世の中明るくクリア・・・>
世の中明るくクリアになった・・。片眼に眼帯をしてバス・電車・地下鉄を乗り継ぎ病院に行き、眼帯を外してもらうと想像以上に眼がよく見える。昨日行なった白内障の手術は成功。以前使っていた眼鏡なしで、保護用のサングラスをして帰途陶芸教室で一仕事する余裕もできた。それにしても、贅沢な言い方だがいままで以上の何かが成果としてプラスできるかを問われれば何とも言えない。視力が向上して本人が気持ちがよくなればそれはいいとして、他人に対するプラスαがなければ物足りない。せいぜい眼が見えるようになって調子に乗りすぎないように自重しよう。
12月18日(日)   <日に新たに、日々に新た・・・>
「日に新たに、日々に新たなり」は以前、経団連会長だった土光敏夫さんが座右の銘としていたことでも知られる。今日という日は誰にも平等にやってくる。金持ち、貧乏、天才、鈍才、善人、悪人、若者、老人など一切関係なく今日が始まり、また明日は新たな日が始まる。時は一瞬たりとも停止することなく経過する。今の時間の使い方はその人次第。昨日より今日が新しく、今日より明日が新しい。・・加齢による劣化が日々加速する中で、それに日々新たな対応を加えるのもやるべきことの一つかも知れない。体力は現状維持でも、年齢と関係なく新たな発想はできる。二度と来ない一日を過ごすと考えると緊張感が変わって来るぞ・・。
12月19日(月)   <日前に目黒区碑文谷にイオンの碑文谷店・・・>
3日前に目黒区碑文谷にイオンの碑文谷店がオープンしたので行ってみた。この場所には少し前までダイエーの碑文谷店があった。ダイエーの中でも有数の大店舗で地上7階のフロアに加えて、地下駐車場と近所に数カ所の広い駐車場があった。それをイオンが改装して新たにオープンした訳である。かつてはスーパーマーケットの雄であったダイエーは業績不振になり昨年イオングループの完全子会社となった。イオンのスーパーマーケットとして目黒区にオープンしたのは初めてであるようだ。イオンについて余り知らなかったのでWikipediaで調べてみた。現在のイオンは本社を千葉市におき日本国内外260余の企業で構成される流通グループを統括する持ち株会社。何と連結での売上高は8兆1000億円余(2月期)<ちなみにセブン&アイ・ホールデイングスの連結売上高は9兆6000億円>)。イオンの歴史は江戸時代から続く商家・岡田屋呉服店を引き継いだ岡田卓也氏がスーパーに進出し、ジャスコを創業、さらにイオングループに名を変更したという。今のイオン社長は卓也氏の長男元也氏(民進党の議員岡田克也氏は次男)。「イオン」の名はラテン語で「永遠」を意味するという。ダイエーを引き合いに出すまでもなく、どのような事業にも「永遠」はないだろうが、岡田屋の家訓が「大黒柱に車をつけよ」であったというのが気に入った。時代の変化に応じていつでも動かせるようにしておけば続くかも知れない。
12月20日(火)   <照明の進化・・・>
照明の進化には目覚ましいものがある。一つはハード面でLEDの出現が大きな要因だろう。豊富な色が利用でき、かつ照明の電力代が格段に安価になった。LED自体の値段も相応で使用できる。もう一つは、ソフト面で照明のデザインが巧みになったこと。照明デザイナーなどというプロの職種が成り立つ時代になった。昔のクリスマスツリーにはあるだけの色を使って豆電球をぶら下げたが、今はあえて単色にしたり見栄えのいい組合せを選ぶ。今のクリスマスシーズン、東京の各所でもイルミネーションが華やかである。去年の今頃には六本木や中目黒のイルミネーションを見に出かけた覚えがあるが、今年はどこにも行っていない。近所の駒沢公園でも今オリンピック記念塔のクリスマスライトアップの最中なので、夕方、散歩のついでに側まで行って写真を撮ってきた((下に掲載)。
 
2016-12-20 東京・駒沢公園にて pm17:20
12月21日(水)   <今日は冬至・・・>
今日は冬至。東京の日の出時刻は6時47分、日の入り時刻は16時32分。朝は毎日6時前には起床する。目覚まし時計もなく真っ暗な中で確実にほぼ同じ時刻に目を覚まして起きるのには自分でも感心する。起床した後、一杯のコーヒーを飲んでからお決まりのストレッチとか運動をやり、ゴミ出しの準備をしているうちにテレビ体操の時間となる。そういえば最近はテレビ体操の終わる6時35分頃にようやく周囲が明るくなり日の出の時刻を迎える訳だ。冬至といっても日の出時刻はまだこれからも遅くなる(2017年元旦は6時51分)。日の入り時刻がそれよりも少し遅くなるので今日が昼の時間が最も短い冬至となる。こんな冬至の日、夕方の散歩にでると地平線ではないが樹々の間に日が沈むところに出会った(下)。夕日の中でまだ残っている紅葉も鮮やかだ・・。
 
2016-12-21 pm4時20分 東京・目黒区
12月22日(木)   <クリスマスのミサと・・・>
「クリスマスのミサと小コンサート」にいって、今、夜の10時に帰ってきたところ。大学の聖堂で行なわれるこのクリスマスミサには前にも参加したことがあるが、ミサと小コンサートで集めた募金は全額「幼い難民」のために使われるという。今回は募金のための聖歌によるミサとコンサートを始めて25年目になるとのこと。主にはカンボジアの難民を対象にした「幼い難民を考える会」が絡んでいる。グレゴリア聖歌を聴きながら「難民」のことを少し考えたが余りに深く複雑なので考えはまとまらない。こうした「考える会」の人たちはアレコレ理屈をこねる前に行動している。目の前にいる”幼い難民”をどれだけ援助したか計り知れない。口先だけでなく行動の力は大きい。私の場合、信者でもないのでキリスト教や宗教についても考えさせられる。いま世界ではイスラム教が一つのキーワードでもある。信仰についての考察は更に単純にはできそうにない・・。
12月23日(金)   <表紙に「正三角形板23(92面体素材)」・・・>
表紙に「正三角形板23(92面体素材)」(陶芸作品)を掲載した。前に完成した64枚の正三角形板をまとめて写真を掲載したが、その後も続けて今日掲載したような作品を含めて制作は続いている。合計80枚にはもう一息だ。80枚を大枠として20枚ずつの四季の色に分けている。春(青)ー夏(赤)ー秋(白)ー冬(黒)の四色。これらは「青春」、「朱夏」、「白秋」、「玄冬」の思想にもつながる。青や黒については独特の結晶や油滴模様をだすべく色々と焼成条件を変えてテストしたが今のところ格別の成果はない。白色ベースの場合、釉薬での新たな模様作りのアイデイアがなく今日の作品のような幾何学模様が多くなる。いずれにしても制作する残りの枚数が少なくなるに連れて一層一枚一枚に気合いを込めて作りたくなる・・。今日は白内障手術から一週間後の検査を受診。特に問題なく順調だ。夕刻、家に帰る頃に天候が激変して空模様が見る間に変わるので写真を撮った(下)。

 
2016-12-23 同じ場所(東京代々木〜渋谷方面)  左はpm4:15   右はpm4:25
12月24日(土)   <クリスマスイブにも・・・>
クリスマスイブにも特別な行事はない。家で年末の片付けとか年賀状の準備に忙しい。孫娘の通うニューヨークの学校では今、年末年始の休暇に入っているが、あえてクリスマス休暇とは言わないという。米国で報道される派手なクリスマスの催しを考えると意外な感じであるが、ユダヤ教徒もいる中で、キリストの誕生に絡んだ祝日に限定をしないように配慮するらしい。イスラム教や仏教をも考えているかは知らない。ユダヤ教の特別な日には休校にもなるようだからアメリカ社会でユダヤの力は侮れない。日本では大部分の人がクリスマスには楽しくクリスマスを演出し、年が明けると神社にお参りに行き手を合わせる。人が亡くなるとお坊さんを呼んでお経をあげてもらう。私は個人的にはこうした”いい加減”を好む。別の神様を持った相手を許容しなければ戦争となる。どの宗教にも助け合いの思想が大きく内在している。貧者の救済を唱える歴史の必然性があったのだろう。今の世界で宗教の融合が出来ないものだろうか・・。
12月25日(日)   <妻と仲良く風邪・・・>
妻と仲良く風邪を引いてしまった。熱はそれほどないけれど喉の痛みと鼻水の症状なのでインフルエンザとは違う。それにしても外出から帰ると手を洗い、うがいを欠かさないなど日頃注意はしていたが、妻に引き続いて症状がでたので止むを得ないか。一年を通してめったに体調を崩すことはないので、身体の具合いが悪いとこれほどやる気がなくなるかを身にしみて感じる。この年末の忙しい時期、予定や約束をキャンセルして、とにかくも身体を本調子にしなければならない。丈夫なことしか取り柄がない我が身を自覚。今日は早く寝よう・・。
12月26日(月)   <アンケートで「新聞は読んでいますか」・・・>
アンケートで「新聞は読んでいますか」、「本や雑誌を読んでいますか」と問われて一瞬困った。最近は新聞を購入して読むことはない。けれどもインターネットで毎日数種の新聞やコラムは読む。本や雑誌もi-Phoneで読むことが多くなった。電子図書を本としていいのだろうか・・。このアンケートは区の「介護保険と高齢者保険福祉に関するアンケート」で、生活習慣を問うものであったので、新聞も本も「はい」と答えた。それにしてもアンケート全般から感じるのは、お役所の介護とか高齢者施策には際限がないということ。超高齢化社会に突入して皆が役所に面倒を見てくれでは、いくら予算があっても足りない。周囲の家族や社会にそれほど迷惑をかけずに、この世からオサラバする人こそエライとするのも何か寂しい。
12月27日(火)   <風邪薬を医者に処方してもらって・・・>
風邪薬を医者に処方してもらって薬を飲み、一晩寝ると体調が回復していくのを実感する。そして、ウォーキングや散歩、外出をも控えているので家でやることははかどる。年賀状を書き終えて、年末掃除も始めた。正月用に共用玄関に陶芸の32面体(直径70cm)を飾らせてもらおうと、台車に乗せて玄関の場所まで運送も終える。家の電気窯で焼成する陶芸作品も新たに完成した。今日の表紙に掲載した「正三角形板24」を含めて92面体に必要な三角形板80枚まであと数枚となった。今年末までに何とか80枚全てを完成させたい。・・・あれこれと出来ることだけやってみるが、実のところは、「ともかくも あなたまかせの 年の暮れ」(一茶)。

12月28日(水)   <陶芸の作業場として使っている部屋・・・>
陶芸の作業場として使っている部屋の掃除を始めた。年末なので徹底的に綺麗にしておこうと始めたのはいいが、ある所を掃除するとまた他の汚れが目立つ。作業部屋なので大きな片付けをするまでは細かい汚れは気にならない。それが一部を綺麗にすると次々と汚いところが目につくようになる。結局、どこで妥協するかはあるけれど完璧を望まぬ方がいいとの結論にした。・・最近の若夫婦をみていると男性が当たり前で家事を手伝うのに感心をする。先日テレビを見ていると芸能人の女性が夫の洗った食器には汚れが残っていて困ると話して笑いを取っていた。己が洗った食器の粗を探せばいくらでもあるだろうし、夫が洗い仕事を手伝いもしなかった時代と比べると感謝はしてもけなすことはなかろうに・・。対人関係に絡むことは何事でも完璧を望まない方が良い。
12月29日(木)   <今日からの三日間は東京都心で・・・>
今日からの三日間は東京都心で一年を通して最も車が少なくなる。自家用車が少なくなるだけでなく、バスも電車もいつもの混雑が嘘のように空いている。反対に新幹線など帰省客を乗せた列車が超満員とか、海外旅行組が出国ラッシュ・・。ガラガラのバスと電車を乗り継いで南青山のクリニックへ白内障手術後二週間目の検診に行ったところ、想定外に来年再手術となり、いささか意気消沈。手術後あれほどクリアにみえるようになり満足していたのに・・。何でも乱視用にある角度を付けて設置した水晶体の角度がズレてしまったらしい。やり直せば以前より更に乱視が矯正されるという。こうなればなるようになる。ジタバタしてもはじまらない。想定外でも結果が良くなれば何でもよし・・。<下の写真は、東京・表参道地下鉄駅の直ぐ側(青山通り側)にある「善光寺」。長野の善光寺別院がこんな都心にある>
2016-12-29 善光寺(別院)・東京青山
12月30日(金)   <今日も朝から夕方まで掃除・・・>
今日も朝から夕方まで掃除ばかりしていた。途中でタンスの上に置いてある神棚を下ろしてきて磨き上げた。この神棚は父母の家にあったもの。父が亡くなった時、長兄が処分しようとしたので廃棄物の中から拾いだしてきて我家に持ち帰った経緯がある。掃除をする時に細かく見ると部品が紛失していたり、飾りが損傷していたり、全体に老朽化が目立つ。けれどもこの神棚には何か非常に愛着があるので、来年は手作りの改修をしようと思いついた。木工細工としてこれほどいいテーマはない。神棚作りを考えるだけでもうれしくなるが、出来上がっても”今日の作品”として掲載はいたしません・・。

12月31日(土)   <穏やかな晴天の大晦日・・・>
穏やかな晴天の大晦日。最後まで部屋片付けや掃除をやるのは正月に来客があるからで、うれしいことである。NHK紅白歌合戦がはじまり今年も後数時間。歌手や芸能界には疎いが今年の芸能一大ニュースはSMAPの解散か。”紅白”にも出場を辞退して今日この日に解散すると発表されている。SMAPのことを書くのは芸能人の中でも多少縁があったからでもある。何年か前にテレビの放映のためSMAPメンバーが陶芸を試みたことがあった。その収録を当時通っていた代官山の陶芸教室でやった。SMAPのメンバーは中居、木村、稲垣、草薙、香取君ら全員が実に器用で本職でなくても好奇心旺盛で一生懸命にやるのに関心した覚えがある。彼らは歌や芝居だけでなく何をやらしても器用で巧い。各々がこれからどのような道を辿るのか知らないが、大晦日、SMAPのでない紅白を見ながらメンバー全員の今後の活躍を祈る。




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