これまでの「今日のコラム」(2017年6月分)


6月1日(木)  <今日のウォーキングは等々力渓谷・・・>
今日のウォーキングは等々力渓谷を歩いた。等々力渓谷(東京‐世田谷区=ここ=参照)は東京都区部では唯一の自然渓谷とされる。バスに乗れば我家から20分ほどで行くことができるので、気分転換にも絶好だ。等々力のバス通りから脇道に入り10mほど細い階段を下ると突如別世界の渓谷が現れる。樹木が空を覆い暗くなり気温も一挙に下がる。渓流沿いの遊歩道を一周するとウォーキングとしても丁度よい。途中、等々力不動尊とか不動の滝などにも立寄った。等々力不動尊で献句として紹介されていた俳句;「等々力の 谷風にのり 夏の蝶」、「路よりも 奥に咲きたる しゃがの花」。
 
2017-06-01 等々力渓谷にて   右は等々力不動尊


6月2日(金)  <親戚の家に所用で行った・・・>
親戚の家に所用で行ったついでに庭の草取りや樹木の剪定をやった。我家ではベランダ菜園をやるが庭はないので庭のメンテナンスがいかに大変かをこういう時に思い知る。庭木や雑草の成長力はすさまじい。東京のようなコンクリートの建物が多い都会であっても、仮に突如人間が全て消え失せたとすると50〜100年後には樹々で覆われ500年〜1000年経つと都会の痕跡もない密林になってしまうという話がある。マヤ文明のようにこの地域には大きな都があったようだと後の世に発掘されるかも知れないが・・。植物の生命力に圧倒されながら人間はやはり手抜きをせずに植物をコントロールしなければと草取りに励む。そうすると今まで可憐に咲いているように見えた花までが人間様のお手並み拝見と笑って観察している顔に見えて来た・・(下の写真)。
2017-06-02
6月3日(土)  <午前中に息子の墓参り・・・>
午前中に息子の墓参りをした。昨日、2日が月命日で一日遅れの墓参。最近は息子と義兄のお墓には月に一度は行くことにしているので「お墓セット」を準備している。線香セットと着火装置、ハサミやカマ、それにゴミ袋もそろっている。お供え用の花はその都度買って行く。今日は作業衣も持って行った。いつもながらお参りの時間よりも自分の墓だけでなく周辺を含めた掃除に時間をかける。先々週にお墓の周りにあるドウダンツツジの剪定を済ませていたので今日の掃除は比較的楽ではあった。・・息子が亡くなってもう8年が経過した。たまたま今日、息子の高校のときの同級生二人から仏前にお参りをしたいと妻に連絡があった。こうした友人に恵まれていた息子は幸せであったに違いない・・。
  
2017-06-03 墓のある九品仏浄真寺にて  右は上品堂の上生阿弥陀如来
6月4日(日)  <我家のシャクナゲの花・・・>
我家のシャクナゲの花がまだガンバッテ咲いている。先月、箱根に旅行した際、山のホテルでツツジを見た後、土産として鉢植えのシャクナゲを買ったもの。花数が多く買った時にピークを過ぎているよう見えたが、思いの外長持ちをする。まだしばらくは楽しめそうだ。シャクナゲは漢字で石楠花と書く。ツツジ科の植物で花が枝先に房状に咲くところがツツジと大きく違う。石楠花も今は種類が多く、我家のは西洋シャクナゲである。シャクナゲを家で育てるのは初めての経験。何も分からずにネット情報など参考にしながら試行錯誤している。この先花の時期が終わってからどうしようかなど人間並みに心配しなくてもシャクナゲは自分で生きて行くだろうが・・。
2017-06-04
6月5日(月)  <自分の姿が・・・>
自分の姿が一番見えない。姿とは態度とか動作、話し方など全てに該当するが、単純な外見姿、つまり姿勢も間違いなく自分が最も見えていない代表だろう。以前、アスレチッククラブに一日入門した際、はじめに姿勢をチェックしてもらった。自分で背筋を伸ばして立ったつもりだったが、お尻が出ずに反っていると言われて正しい姿勢を習った。全身が見える鏡の前で自分の姿を見るとその差がよく分かった。コラムにも書いたことがあるが、テレビ体操の画面と並べて鏡を置いて自分の体操をする姿を見た時に、画面のスマートなお嬢さんと比べて脚が曲がった無様な我が身に唖然とした。それ以来テレビ体操を続け、今はO脚が少し矯正されたかも知れない。毎日続けているWii Fit(任天堂)による身体計測(バランス年齢算出)が2300回を越えたが、長年やってみて不得意なのは重心を安定させる動作である。両足で立ったときの重心、片足で立ったときの重心、足踏みするときの重心などを一定時間安定させるのが難しい。いずれも基本は姿勢で、瞬間の姿勢だけでなく姿勢を維持する機能に年齢がでてしまう・・。
6月6日(火)  <6月6日というと・・・>
6月6日というと「ろくがつむいかに 雨ザーザー降ってきて・・」と歌詞とメロデイーがでてくる。これは何だっけ・・。すっかり忘れていたが、「かわいいコックさん」の絵描き歌だった(サンプル=ここ)。今日の6月6日は雨も降らず暑さもやわらいで過ごしやすい日となった。この日の成果は自分なりにあるけれども、内容をコラムに書けるものではない。いつも思うのはコラムで表せるのは、いわば余暇に部分。今日も散歩の時に撮影した写真を掲載する。案外に”しあわせ”は余暇の部分で感じているのかも知れない。相田みつおの日めくりカレンダー(6日)の言葉:「しあわせは いつも 自分のこころがきめる」。
  
2017-06-06 駒沢公園(東京・世田谷区)にて
6月7日(水)  <インターネット上の情報・・・>
インターネット上の情報をそのまま信じている人がいるのに驚くことがある。ネット上にはありとあらゆる情報が飛び交う。昔のトイレの落書きと同じで、誰が書いたか、責任など一切関係なく、新聞テレビでは報道しなかった”面白い”話というだけで、自分だけが知っている情報と勘違いしてとびつく。911アメリカ同時多発テロがアメリカの自作自演の陰謀だったとか政治に絡む陰謀説は特にストーリーをつくりやすい定番のようだ。小説家は創作と断るがネット作者は何も言わない。もちろん、新聞テレビでも明らかに偏向した意図的な報道は当たり前ではある。江戸時代には狐や狸にだまされないように「眉に唾(つば)を付けた」。情報過多の現代では眉唾物の見極めをよほど心しておかなければならない。
6月8日(木)  <昨日梅雨入りして・・・>
昨日梅雨入りして今日は雨の予報だったが、東京では午前中に少し雨が降っただけで午後には晴れ間がみえた。天気は意識しなくても人間の心情に大きな影響を及ぼす。日本の多彩な文化は明確な四季のお陰と思うことが多くなった。「春はあけぼの・・、夏は夜・・、秋は夕暮れ・・、冬はつとめて(=早朝)・・」の枕草子が1000年前に書かれたにもかかわらず、現代でも十分に共感できるのはすばらしい、というより驚異的に思える。いくら寒くてもやがては暖かい春が来る、暑い夏も長くは続かない、こうした季節の変動に馴れていると考え方もフレキシブルになるのでないか。神様も一つではない、あらゆるところに神がおられる。多様性を認める文化が世界に広まれば少しは争いが減ると思われるが、人口比率でみれば日本は世界の中で少数派であるところがどうしようもない・・。
 
2017-06-08 散歩の途中で(東京・世田谷区)
6月9日(金)  <今日の歴史的ニュース・・・>
今日の歴史的ニュースといえばプロ野球で巨人が西武に2-13で敗れて、ついに13連敗になったことか。巨人にとっては球団のワースト新記録。英国の総選挙でメイ首相率いる保守党が過半数を確保できなかったことも今日のニュース。我家のニュースは久しぶりに千葉から友人夫妻が家を訪れてくれたこと。他の思惑通りにいかないニュースではなく、友人夫妻と本当に楽しく過ごせたのがうれしい。帰り際に息子の墓参りをしてくれる心配りまであった。考えてみると”友人”とは高校生の時に二人だけで奈良を旅行したのが付き合い初め。60年の歳月が不思議に思える・・。
2017-06-09 道端にて
6月10日(土)  <毛細管現象を使った自動給水装置・・・>
毛細管現象を使った自動給水装置を調べていて、鉢植えや園芸への給水とは全く異なった分野で同じ技術が使われていることを知った。毛細管現象が巧く働く紐や布の一方を水に浸し、他の端を植物側に垂らすことによって人手をかけずに水分を供給するやり方は多く使われているが水量の調整が微妙で難しい。この毛細管現象を活用する技術がコンクリートの建物で不可避である漏水や雨漏り対策に応用されるという。地下室や天井裏などに発生するクラックからの水漏れを毛細管現象が優れている吸水性のいいテープで吸い出し、さらに水分を紐で外部に排出するから、いわば自動排出装置だ。古くなったタイルの目地からの漏水にも適用するようだ。業者のサイトをみると紐の素材や形状、編み方などで毛細管現象がどう変化するかを細かく研究している。建物のメンテナンスという地味な仕事の中で独自な工法を模索する姿勢は感動的だ(サイト=ここ)。その点、園芸用の自動給水は水道を前提にしたタイマー&スイッチに偏重しており、水道のないところで給水する毛細管現象の手法はまだまだ未熟にみえる。
6月11日(日)  <妻が小学校の同窓会・・・>
妻が小学校の同窓会とのことで一日不在であった。後で話を聞くと、同窓会は小学校の担任であった女性の先生を中心に毎年集まっていたのが昨年先生が亡くなり、今年は先生を偲ぶ会として開催し、お墓参りまでしたという。享年100歳、卒業以来60年以上を経て生徒が集まる先生とはどんな先生だったのだろうか。結婚をせずに子どももいなかったから女性として寂しかっただろうなどと余計な詮索はするべきでない。60歳、70歳になった教え子の男の子が出張のお土産を先生に届けたというから生徒からはいつまでも慕われていた。100年の人生は豊であったに違いない。・・私などは全ての学校の先生とは音信不通だ。唯一賀状を交換していた大学の指導教官は2~3年前に亡くなった。先生もいろいろ、生徒もいろいろ・・。
6月12日(月)  <テニスの開門を待っている・・・>
テニスの開門を待っている時間に側に咲いていた「ムラサキツユクサ(紫露草)」の名前を教えてもらった。可憐な露草とひと味違って蕾をたくさん抱えるように花を咲かせている。ムラサキツユクサの花は早朝に咲き夕方には萎んでしまうが毎日次々と花を咲かせるという(下に写真)。テニスの結果は散々だった。組合せや相手方によるが、やはり惨敗は気持ちのいいものではない。練習の時には体調が良かったので余計に惨めな気持ちが強くなった。年齢を重ねたところでの勝負事は碁でも将棋でもゴルフでも悔しさが倍増すると言われるがテニスも同じだ。まだまだ人間ができていない。よく解釈すれば”悔しがる元気がある”ことにしよう・・。
2017-06-12
6月13日(火)  <雨が降ったり止んだり・・・>
雨が降ったり止んだりの一日。午後、独りで気分転換に二子玉川の蔦屋書店にいった。実は、初めはどこかの美術館に行きたいと、サントリー美術館、根津美術館、山種美術館、出光美術館、森美術館、五島美術館、、静嘉堂文庫などをみな調べた。展示物以外に庭も見るとすると雨でない方が良いとか開催されている内容を見て、結局美術館をやめて「蔦屋」にした。代官山の蔦屋はこれまでの本屋さんのイメージを一新する本と雑貨を見せながらゆとりの空間を醸し出していたが、二子玉川の蔦屋は更に新しく、大規模な”リゾート”を作り出している。何も目的がないままに店内をゆっくりと巡っていると、本のタイトルやカバーを見るだけで現代の動きが分かる。本以外の家電や文房具、雑貨類も普通の店では見られないユニークな商品が並んでいる。店内にゆったりと休息するスペースがあるのも良い。蔦屋が提供してくれる贅沢な空間に浸ると、蔦屋を応援するためにわずかでも購入してあげたい気にはなったけれども、何も買わずに引き上げてしまった。バスでの往復費を含めて1円も使わずに”気分転換”したのが申し訳ないような・・。
 
2017-06-13 二子玉川風景
6月14日(水)  <今日は上野の東京都美術館・・・>
今日は上野の東京都美術館でブリューゲルの「バベルの塔」展を見た後、谷中にまわり義兄のお墓参りをした。妻と谷中のお墓参りの時に「バベルの塔」を見に行こうと決めていた予定の行動ではあった。16世紀ネーデルランド美術を代表する画家であるブリューゲル(生まれは1526から1530年頃、1569年没)の描いた「バベルの塔」は2点現存する(3点描いたという説)。ウィーン美術史博物館ある114×155cmサイズの大きな絵画(1563年作)が有名であるが、今回日本に来ているのはオランダの「ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館にある約60×75cmサイズのもの(1568年頃の作)。思ったより小さい絵だったのはそのせいだが、中身が凄い。拡大判の説明で初めて理解できるミクロの世界とマクロの壮大さが共存している。ブリューゲル以降、多くの人がいろいろな「バベルの塔」を描いている(=ここ=参照)が、ブリューゲルの想像力が後世にどれほど影響を及ぼしたか計り知れない。歴史的な絵画はやはりそれだけのインパクトがある。
 
2017-06-14 上野にて、   右は谷中の瑞輪寺
6月15日(木)  <東京の都心にお寺・・・>
東京の都心にお寺が多いのに驚くことがある。私有地であれば高層ビルでなければ維持できないと思われる一等地でもお寺は残っている。赤坂とか六本木で高層ビルでない空が広く見えるスペースは公園などの公共設備でなければお寺か神社だ。アメリカ大使館の隣にもお寺があるという具合。ネット情報によれば東京のお寺の数は約2900で都道府県別では7位とか。1位は愛知県で約4100というが、東京の面積と人口、ビルの多さから見れば東京の寺は密集地帯に何とか生き延びている感じがする。今日は広尾(六本木と恵比寿の中間の街)に所用で行った際に撮影した広尾のお寺の写真を掲載する。多いと言っても東京のお寺は希少価値でマンションにはしたくない。檀家のためだけでなく一般人も親しめるお寺にして継続して欲しいが・・。
 
2017-06-15 広尾にて
6月16日(金)  <今日は予定が・・・>
今日は予定が全くはかどらなかった。予定表には記載しなくても起床した時には今日はこれとこれはやると、かなりはっきりと決意した。それが一日が終わろうとしている時点でほとんど進んでいない。原因は先日ブリューゲルの「バベルの塔」展に行った際に妻が購入した「バベルの塔のジグソーバズル」にある。チョットだけのつもりで開封したところ止まらなくなった。1000ピースのジグソーパズルで完成すると50×70cmになる。10時間、20時間で完成するものではないと承知しているので一日一時間だけやって夏頃までには完成させようと妻とは話していたが、いざ始めて見ると止めるタイミングがとれない。予定の方をキャンセルしても誰に迷惑がかかる訳でもない結構な身分だからダラダラとパズルを続けてしまった。外枠だけが先ず完成したから後は妻に任せよう。こんなことを言いながらまた明日もやることになるかも知れない。理屈を言うと「バベルの塔」の絵画を1000ピースに分けて1000倍の時間をかけて鑑賞する面白さもある。
6月17日(土)  <表紙に「和菓子/mieuへの絵手紙」・・・>
表紙に「和菓子/mieuへの絵手紙」(ペンと水彩)を掲載した。絵手紙の更新は久しぶりだ。以前は毎日、絵を描いて掲載しようと「今日の絵」(今日の作品)とタイトルをつけたが、もはや「今月の絵」となってしまった。ニューヨークに住む孫娘宛に私が絵を描き、妻が宛名の面に文章を書いてきた。最近低調であるのは、この「mieuへの絵手紙」が217枚目で新鮮味がなくなったとか、孫娘が高校生になり忙しすぎるとか、理由はつけられるが、要は創作意欲の減退が主因だろう。陶芸作品の方も教室の問題がありやる気をなくしているので、今や創作のピンチである。心機一転して初心に返らなければとは思う。今回描いたのは家にあった和菓子。干菓子(ひがし)のタイトルでも良かったかも知れない。私自身は子どもの頃から和菓子には縁がなく、どちらかというと苦手。細やかな日本の伝統ある菓子として外観は鑑賞するが、落雁とか和三盆と言われても恐れ多くて手が出ない・・。今回は描いた後に、小さな花びらをいただきましたが・・。

6月18日(日)  <父の日の今日・・・>
父の日の今日、ニューヨークに住む娘夫妻から贈り物が届いた。開いてみると何やらメカ部品が二つ(下に写真掲載)。取扱説明書がないのでネットで調べると、双方とも「ハンドスピナー」であった。写真左の9個の歯車が連動して回転する指スピナーでは、中央部を親指と人差し指(または中指)ではさみ、もう一方の手の指で回転をつけてやると、しばらく(2〜3分)廻り続ける(馴れると片方の手だけで別の指を使って回転させることもできる)。写真右のものは対角の頂点をはさみ、他の頂点で回転をつけると同じように廻り続ける。この立方体のタイプは初めて見たが他のハンドスピーナーと比べて群を抜いてユニークで、しかも。非常にスムースに長く廻る。もともと私はメカ好きなのでハンドスピナーには興味があるのを娘たちはよく知っている。ハンドスピナーの効用は集中力を高めたり不安感を取り除いたり、ストレス解消にもよいなどと言われているが”指先の遊び”でボケ防止にもいいのは間違いないだろう。
2016-06-18
6月19日(月)  <神宮外苑のテニス場に行く・・・>
神宮外苑のテニス場に行く時に電車を三回乗り換えることは前に書いた。今日も8時前後のラッシュワー時に電車に乗ったが、後続の電車が遅れているので時間調整をするとして渋谷駅には10分遅れで到着した。ラッシュアワーでの遅れは更に混雑となり途中駅では乗り切れない人が続出する。今はこんな混み方にも馴れて周囲の乗客を観察する余裕もできた。それにしても毎日、超混合う電車に乗って通勤・通学をする”現役”の人々を見て感心するばかりだ。お互いに譲り合い、喧嘩もせず、文句も言わず、整然と乗り降りをする。もちろん、他人のことを考えずにスマホをやる人もいるが少数派。通勤帯に運動具を持って乗り込むのは少々心苦しい。けれどもラッシュアワーは私にとっては壮絶な生の社会との貴重な接点となっている。東京は今、外国からの観光客であふれているが、ラッシュアワーの電車だけは外国人が加われない日本人同士であるからこそ可能な押し合いへし合いが毎日続いている・・。
6月20日(火)  <ジグソーバズル考・・・>
「ジグソーバズル考」を書いてみよう。先日、ブリューゲル展に行った際に購入した「バベルの塔」のジグソーパズルにハマってしまい毎日続けている(経緯は6月16日コラム=ここ=)。1000ピースのジグソーパズルを始めたのは人生始めてで、やりながら、ただはめ込むだけでなく色々と考えさせられてしまった。先ず絵画全体で見ると色としては空、塔、海、陸など幾つかのゾーンに分かれる。それぞれのゾーンに収まるピースは同じような色であっても一つとして同じものはない。収まるところはただ一カ所。収まるべき場所は周囲の仲間があって初めて定まる。それぞれのピースは千分の一個であるが、一つがか欠けても全体は完成しない。そして一個のピースを詳細に見ると形だけでなく実に細やかな内容が描かれている。・・何だか人間社会と同じように見えてくる。人も似ていたとしても決して同じではない。それぞれの個性とか全体の中の位置づけがあり正に人も収まるべきところに収まる・・。
6月21日(水)  <「バベルの塔」が完成・・・>
「バベルの塔」が完成した。先週、東京都美術館で開催されているブルーゲルの展覧会に行った際に購入した「バベルの塔」のジグソーパズルを全て組上げたという次第。ブリューゲルの絵画サイズは60×75cm(オランダの美術館所蔵分でバベルの塔としては小さい方=6/14コラム参照)に対して、1000ピースのジグソーパズルは50×75cmだから約1割小さいだけ。一つのピースの中に詰まっている細密な絵をみているとブリューゲルが描いた原画の凄さに改めて感動する。1mm〜数mmのサイズで人間や馬の動作が分かるような正確な描写。それが全体に無数にちりばめられている。<下の写真参照、一つのピースサイズは幅約20mm>。面相筆より更に細い筆を使ったのか微細な針を使ったのか、超微細な絵を描いた方法も気になる。初めての1000ピースのジグソーパズルは、旧約聖書で完成することなく崩れる「バベルの塔」、そして、ブリューゲルの描いた名作「バベルの塔」であっただけに、パズルを組立てた達成感が強い。
2017-06-21
 
6月22日(木)  <”東京電力も進化している!”・・・>
”東京電力も進化している!”などと今更言うと笑われるかも知れない。東電との契約を新方式にすると、以前のように毎月電力メーターを検針に来て電気代を請求されるやり方でなくなった。昔懐かしい円盤が廻る電力計はなくなり自動で常時電力の使用状況がセンターに集約される。その結果自分の家のパソコンで使用した電力をいつでも見ることができる。しかも、月別、日別、時間別にグラフで表示した電気使用量のデーターまで見られる。使用量は”kWh”でも”円”でもボタン一つで選択。時間別にすると、今日の何時にどれほどの電力を使用したかが分かってしまう。日別の使用量の変化を見ると、極端に電力消費が少ない日には旅行に行って暖房(冷房)を使わなかったなど一目瞭然。以前は毎月の「使用量のお知らせ」用紙のデータを自分でプロットしてグラフにしていたが、これも必要なくなる。東電の大サービスに拍手・・。
6月23日(金)  <病院にいったり、エレベーターの修理・・・>
病院にいったり、エレベーターの修理に立ち会ったりはしているが何もアウトプットがないままに一日が終わろうとしている。目標が希薄だからやることにも迫力がない。年月を経たときコラムだけがこの日の記録になるかも知れない。今日のトップニュースは市川海老蔵の妻である小林麻央さんが昨夜亡くなったこと。小林麻央さんは享年34歳。一年前に乳癌を患っていることを公表した。悩んだ末であろうが”ブログという手段で陰に隠れているそんな自分とお別れしようと決めました”と、闘病生活をブログに書き残したことでも知られる。英国のBBCは2016年「今年の女性100人」に麻央さんを選んだ。理由は、彼女のブログが「世界中に影響力を持ち、人の心をうごかした」こと。過酷な闘病をしながら前向きに向き合う麻央さんのブログでどれだけの人が勇気づけられたことか。勇敢に生きた証として彼女のブログはこれからも読み続けられるだろう。合掌
6月24日(土)  <孫娘Mieuがアスペン音楽祭に参加・・・>
孫娘Mieuがアスペン音楽祭に参加する様子をブログに掲載し始めた(=ここ)。Mieuはニューヨークで二つの高校に通っているので猛烈に忙しい様子であったのが、二ヶ月以上の夏休みに入り少し余裕ができたのか。アスペンは米国・コロラド州の西部、ロッキー山中の都市。冬場はスキーリゾート、夏は避暑地となり音楽祭などが開催される日本での軽井沢のようなところであるという。それにしても親元を離れて二ヶ月も音楽合宿をする孫娘は健気(けなげ)というべきか頼もしくもある。実は私たちも二週間後にアスペン行きを計画している。Mieuのブログはアスペンの姿がスロレートに見られるので大変参考になる。Mieuには、”頑張らないでいいから、思う存分楽しんで!”とだけ言いたい。
当方の今日の写真は身近な場所と草花・・。

九品仏浄真寺にて、右はネジバナとハンゲショウ(半夏生)

6月25日(日)  <息子の高校時代の友人・・・>
息子の高校時代の友人が二人、家にお参りに来てくれた。その後、お墓まで行って線香をあげる。息子が38歳で亡くなってから、はや丸八年。お二人は40歳代後半の働き盛りだ。今日のお二人以外にも息子には今でも墓参りをしてくれる友人が何人もいる。友人に恵まれて真に幸せであったと同時に息子は友人たちとともに人生を思う存分に生きたのだろうと今になって思う。自分も含めて全ての人はいずれあの世に旅立つ。生きている時間の長短は長いスパンで見るとそれほど変わりがない。生きている間の密度の濃さ、本人の生き方はそれぞれとしても影響を受けた周囲から新たな命が生まれつながっているように思える・・。
2017-06-25 椿(つばき/camellia)の実


6月26日(月)  <今日の初体験・・・>
今日の初体験は地下鉄銀座線の新車両に乗り合わせたこと。朝、テニスに行く際にたまたま銀座線の車両がハッとするような新車両だったのである。内装が木目調であえてレトロな感じ(画像例=ここ)。一方でコマーシャルなどの液晶表示が最新のクリアな画質なので気持ちがよい。地下鉄銀座線は今年で開業90年となる日本最古の地下鉄。車両は幾度も更新されてきているようだが思い切ったレトロ調車両も大成功だろう。 そこで思い出したのは数日前に山手線でも新車両に乗ったこと。この新車両も清潔感があり、なかなか良かった。特に目立ったのは従来の紙の中吊り広告が全てデジタル化されて高画質であったこと。それにつけても、日本の地下鉄・電車はニューヨークやパリと比べて格段に清潔であるといわれてきたが、更に一層新鮮となり、ハイテクも進んでいる・・。
2017-06-26 紫陽花の季節
6月27日(火)  <前人未到の快挙・・・>
前人未到の快挙に日本中が歓声をあげている。14歳、中学3年生の藤井聡太四段が将棋の公式戦で一度も負けずに連勝記録を29に伸ばしたニュース。昨年10月に史上最年少の14歳2ヶ月でプロ棋士となった藤井聡太さん、昨夜30年振りに連勝記録を更新した後も実に冷静だった。プロ棋士はみな天才中の天才ばかりの集まりであり、その中で勝ち続けるのは尋常でない。藤井四段をテレビで見ていて感心するのは正に歴史的快挙を達成した大天才でありながら礼儀正しく極めて謙虚であることだ。ご両親や指導者の素晴らしさをも思う。・・このところ対極にある横柄極まりない国会議員のニュースに辟易していた。高学歴でエリート中のエリートである女性国会議員(そう、豊田真由子議員です)が部下を病的に愚弄し暴力を振るう様は信じられないものだった。知能と人間性は別なんて単純には片付けられない。公職と対外的な仕事からは全て手を引き、二人の子どものためだけに人生やり直すほどの謙虚さを期待したいが無理だろうか。
 
2017-06-27 多摩川風景(二子玉川兵庫島にて/ 左=玉川通りの橋、右=厚木街道の橋))
6月28日(水)  <花の名前は苦手・・・>
花の名前は苦手である。以前、友人・知人が余りに花や植物の名前に詳しいので少しは覚えようと意識して名前を記憶しようとしたことがあったが、結局身に付いていない。今日は散歩の時に目についた花の名を全て口に出して言ってみようと試みたが、やはり半分ほどしかできなかった。知っているはずの名前もなかなか出て来ない。ポピュラーな紫陽花(あじさい)、木槿(むくげ)、夾竹桃、ネムノキ辺りまでは名前がでてきたが、アガパンサス(紫君子蘭)や金糸梅系のヒドコートなどは思い出せずに悔しい思いをする。ミヤコワスレ(都忘れ)や壷珊瑚(つぼさんご)は家に帰ってから調べて分かった。一方で、最近の園芸品種の花はやたらと横文字の名前が多くて覚える気がしない。ドクダミとかイヌノフグリなどの名は草花に愛情がないような気がして好まなかったけれども訳の分からぬ横文字オンパレードの名前よりはましと思うようになった。
 
左から、アガパンサス、壷珊瑚、金糸梅、ミヤコワスレ
2017-06-28 駒沢公園にて
6月29日(木)  <家の近所に小さなお稲荷さん・・・>
家の近所に小さなお稲荷さんがある。目黒通りに面した農家の角に何とか残したという風情のお稲荷さん。これまでは前を通っても見過ごしていたが、今日改めてよくみると「正一位・稲荷」の鳥居の奥に宝玉をくわえた立派な白狐さんがいる。お稲荷さんは穀物・農業の神様だったというから今の時代にこの場所で農業を続けられるのは稲荷神の霊験あらかただったのだろう。時々は油揚げをお供えするのか、それは知らない。・・都会の中でも歩きながら気をつけていると昔ながらの祠や道祖神に結構出会うものだ。それぞれに歴史を調べると面白いとは思うが今のところはただ写真を撮ってみるだけ・・。
 
2017-06-29
6月30日(金)  <表紙に「蛇の組木/mieuへの絵手紙」・・・>
表紙に「蛇の組木/mieuへの絵手紙」(ペンと水彩)を掲載した。箱根のポーラ美術館の売店で手に入れた組木で、居間に飾っていたものを描いた。ブランド名をmiagolegno(ミヤゴレグノ)という日本製のハンドメイドの組木立体アートだ(=ここ=参照、このサイトで購入もできる)。この「白ヘビ」の組木は、色も形状も素晴らしく、気に入っている。もちろん、日本製だけあって組木の精度や仕上げが確実で安心感がある。組木の仕組みを紹介するならば「絵手紙」より「写真」の方が分かりやすいので、下に写真を掲載する。見れば見るほどよくできている・・。

 
2017-06-30





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