これまでの「今日のコラム」(2017年7月分)


7月1日(土)  <「家ではクツを脱ごう」・・・>
「家ではクツを脱ごう」。日本では家の中では靴を脱ぐのが普通であり、同じように家庭では「リクツ(理屈)」を取り去ろうということ。50~60年ほど前に父が結婚式の祝辞を頼まれた際に話したと伝え聞いた言葉で未だに覚えている。母は元より家の中で理屈を言うタイプでなかったので父はどこかでこの言葉を仕入れて結婚式用に使ったのだろう。同じことを二度聞くとうるさくなるが趣旨には今でも納得する。家庭の中での夫婦の会話は理屈ではない。少々のズレは”そうね〜”と妥協したほうが全てが丸く収まる。・・昨今の政治の論争をみていると国の方向性などを議論するのでなく、個人の言葉尻をとらえてリクツで問題視することばかりだ。「クツ」を脱げない仕事ばかりでさぞかし疲れるだろう・・。


7月2日(日)  <久しぶりに明治神宮・・・>
久しぶりに明治神宮にいった。以前は元旦には朝食前に初詣に行ったり、菖蒲の時期には、御苑の花菖蒲を見に行ったりしたが、初詣はもちろん今年になって一度も明治神宮を訪れたことがなかった。久しぶりの神宮の森はやはり気が休まるすばらしい場所だった。本殿はたまたま修理中であったが、ただのシートで覆って工事をするのでなく屋根や柱の部分を等身大の写真シートにして、遠目には社殿があるように見せる配慮をしている。都心にこれだけ広大な森と神社が存在していることは奇跡というかラッキーというか。東京の中でも外国からの観光客が特別多いというが、これこそ外人にも誇れる空間だろう。・・「うつせみの 代々木の里は しづかにて 都のほかの ここちこそすれ」
 
2017-07-02  明治神宮にて(七夕の飾りもある)
7月3日(月)  <都内では今年一番の暑さ・・・>
都内では今年一番の暑さ(32℃)となった今日、水分補給に気をつけながら約3時間テニスをした。最近はテニスのメンバーを決めて出欠を連絡し合うようなことはしなくなった。成り行きで色々な人と組んでゲームをする。名前を知ったテニスの仲間をメモに書き出してみると30人を越えていた。中には巧い人、強い人、適当に遊べる人などそれぞれ。自然と同レベルの人とやることが多いが、上を見れば切りがなく、下を見ても切りがない。日本一の錦織だって外国では上には上がいる。どんな世界でも同じだろう。最近、色々な分野(ジャーナリスト、落語家、国会議員etc.)で傲慢な人たちを目にして辟易する。上には上がいる、更に上には神がいると知っている人はいつも謙虚であるはずだが・・。
7月4日(火)  <暑さのせいだけでなく・・・>
暑さのせいだけでなく、どうもこのところ達成感がなくて、たるんでいる。自己分析するとモノづくりをやっていないことが思い当たる。陶芸で工夫したり新作に取り組むこともない。大きな絵も描いていない。自分では何もやっていないが、花壇の花がこの暑さの中で華やかに咲いているのをみると、自分まで元気になるので今日も花の写真を撮った。下に掲載した左側は「サンパチェンス」の花。インパチェンスの別種として「サカタのタネ」」が開発した新種で真夏の強い陽射しに耐え、春から秋まで長期間花を咲かせると言う。名前は文字通り、太陽(サン)に忍耐(ペイシェンス)の特性を表現したとか(=ここ=参照)。右はベゴニア種。花壇の中で一時消えてしまったかと思っていたけれど、土の中のコガネムシを退治したら元気に復活した。園芸初心者としては何が良かったのか正確には分かっていないが、花たちは暑さに負けていない。

2017-07-04
7月5日(水)  <健康法に関連して「マイオカイン」・・・>
健康法に関連して「マイオカイン」という言葉をよく見かけるようになった。マイオ(=myo<muscle>=筋肉)とカイン(=kein=作動物質)をつなげた言葉で、新しく筋肉が作られる時に分泌される物質の総称をいうそうだ。最近になってこのマイオカインが俄然注目されるようになって、筋肉を作るとか骨を作るだけの効果に限らず、免疫力を上げる、脂肪を減らす、さらに、動脈硬化、高血圧、心筋梗塞、認知症などの予防、がん予防、老化防止にもなるなどと留まることのない効果が喧伝さるようになった。健康法はどんなにいいことでも継続できなければ意味がない。万能ホルモン「マイオカイン」を得るためにやるべきことを私なりに納得したのは以下のこと:一日に何度か外出の機会を持つ(買物、ウォーキング、散歩など)、外出の直前にスクワットを10回した後、牛乳を一杯飲んで出かける。この程度のことなら直ぐにでも実行できる。やってみようかな〜と思いながらも続くかどうか・・。<マイオカイン参考=ここ or ここ=>
7月6日(木)  <妻と一緒に息子の墓参り・・・>
妻と一緒に息子の墓参りに行った。明後日から米国コロラド州のアスペンに行く予定なので7月の墓参りは何が何でも今日にした。アスペンでは孫娘のMieuが既に2週間ほど過ごしており、ブログでアスペン音楽祭の様子(=ここ=)を知らされているが、ふと、もし息子が生きていれば一番アスペンに行きたがったのは息子だろうとの思いがよぎった。墓のある寺の境内では今日は巨木がいつになく目立った。桜でもなく新緑でもなく紅葉でもない。境内で花を探したがほとんど見つからず、帰路の住宅街で偶然ランプを吊り下げたような面白い花に出会ったので写真を撮った。家で名前を調べると「チロリアンランプ」(和名=浮釣木<うきつりぼく>であった。巨木の何百分の一の世界にも植物の不思議がある。
  
2017-07-06 九品仏浄真寺境内にて     右はチロリアンランプ
7月7日(金)  <明日から2週間ほど米国に旅行・・・>
明日から2週間ほど米国に旅行する。ロスアンジェルスで飛行機を乗り換えてデンバーまでいき、車でコロラド州のロッキー山中に位置するアスペンでまでいく。アスペンは冬はスキーリゾート、夏は避暑地として賑わう日本の軽井沢のようなところと聞いた。ニューヨークに住む孫娘Mieuは2ヶ月続くアスペン音楽祭に参加するため既に単身アスペンに滞在して奮闘している(ブログ=ここ=)。娘家族や娘の義母も加わり皆が一堂に会してのアスペンでの夏休み。今回はノートパソコン持参でいくが、コラムが更新できるか否か、成り行き次第だ・・。
7月8日(土)  <無事、アメリカ・コロラド州のデンバーに到着・・・>
無事、アメリカ・コロラド州のデンバーに到着した。ロスアンジェルスで飛行機を乗り換えて、西へ2時間余。デンバーの空港で娘家族らと落ち合うことができた。レンタカーで移動開始し、アメリカでの初めての宿はデンバー郊外の民宿だ。
 
2017-07-08 ロス〜デンバーは国内線飛行機    デンバー郊外の路
デンバー郊外のヒマワリ畑
7月9日(日)  <今日は一日ロッキー山脈中を縦断ドライブ・・・>
今日は一日ロッキー山脈中(ロッキーマウンテン国立公園)を縦断ドライブして、今標高2000m以上のウィンター・パークという街の宿にいる。ロッキーマウンテンでは自動車道路が標高3000m以上が普通で3700mを越す標高の場所にも行った。ツンドラと呼ばれる地帯を車で走るなど今日も初体験の連続。まずは写真を掲載する。
 
2017-07-09ロッキー山脈ドライブにて

7月10日(月)  <今日は標高4300mを越えるマウント・エバンス・・・>
今日は標高4300mを越えるマウント・エバンス(コロラド州ロッキー山系)の頂上まで車で行った。マウント・エバンスは北米の車で行ける最高峰だという。途中で購入した酸素ボンベで酸素補給をしながら、また突然の霰(あられ)にも見舞われながら、4000mを越える地に初めて立った。その前後も富士山の標高並みの山々をドライブ。今はアスペン郊外のsnowmass-villageの宿に落着いた。

2017-07-10    右は マウント・エバンス山頂にて(標高4300m)
 
マウント・エバンスからみた景色
7月11日(火)  <コロラド州アスペンは・・・>
ロッキー山中にあり三方を山に囲まれた標高2400mの高地にある街。冬はスキーリゾート、夏は避暑地として観光客も多いという。日本の軽井沢より更に洗練された店やギャラリーも多く、活気に満ちていた。今日は一日アスペンで過ごし、夕方にはアスペン音楽祭として毎日のように開催されているコンサートの一つを聴いた。ストラビンスキーの交響曲が大音響で演奏されている最中に、経験したことのない猛烈な雨が降り熱演が雨音で聴こえなくなるというアクシデントも経験。アメリカの片隅でも色々なことが起きている。
 
2017-07-11アスペンの街にて
 
右はアスペンのテントホール
7月12日(水)  <今日はアスペンから往復8時間・・・>
今日はアスペンから往復8時間をかけてコロラド・ナショナル・モニュメントまで行ってきた。コロラド・ナショナル・モニュメントも素晴らしかったが、ドライブで行く途中の景色が実に壮大。夕方にはアスペンに戻り音楽会を聴く強行軍であったが、今日のオーケストラでは孫娘Mieuがバイオリンを弾いたので疲れは全く感じない。感動!。
 
2017-07-12   コロラド・ナショナル・モニュメント
 
途中の風景
7月13日(木)  <午前中はアスペン郊外の人気観光地Maroon Bells・・・>
午前中はアスペン郊外の人気観光地Maroon Bellsに行った。これまでの観光スポットのように自分の車でその場所まで行くことはできず、途中で車を降りてバスに乗り換えて更に20分ほど山を登る。それから数分小径を歩くと、下の写真のような絶景。雄大な景観の一方で、車で移動する途中で写真4のような鹿に出会ったりもする。午後はアスペンの街に戻り音楽会へ。”Spotlight Recital"で孫娘Mieuが演奏するバイオリン独奏を聴いた。
 
2017-07-13

7月14日(金)  <アスペン郊外の眺めのいい場所・・・>
アスペン郊外の眺めのいい場所までドライブをして朝食をとった。アスペン音楽祭に参加している孫娘mieuを含めて家族6名。展望スペースに持参したシーツの上に椅子(組立式)を置き、大自然に囲まれての朝食は格別だった。その後、mieuをアスペンの音楽研修所まで送り、両親、ジジババはアスペンの街を楽しむ。今日も、夕方からアスペンのコンサートホールやBenedict Music Tentでコンサートを聴く。テントでのコンサートでは韓国系アメリカ人の名バイオリニスト、サラ・チャンがヴィタリのシャコンヌとラベルのTziganeを演奏した。
 
2017-07-14  アスペン郊外<朝食をした場所>
 
テントのコンサートホール <外観と室内>
7月15日(土)  <アスペン周辺では白樺の樹・・・>
アスペン周辺では白樺の樹をよく見かける。それが幹に沿って目玉の連続模様がありギョットする。分岐する枝の元を切った跡が丸い目玉になることが分かった。地上から数メートルの範囲の枝がないので根元がすっきりすると同時に目玉模様が面白く出ている。今日の写真は風景でなく身近な植物・動物を掲載する。
 
2017-07-16 白樺林
 
7月16日(日)  <毎日宿泊しているのは・・・>
毎日宿泊しているのはアスペンの街から車で20分ほどのSnowmass Villege。ここでは台所付きの部屋をアスペンのホテルよりはるかに安価に借りることができる。今日はアスペンでなくスノウマスを車で探索すると大掛かりな立派なスキー施設が完備していることが分かった。早速にゴンドラとリフトを乗り継いでスキー場のリフト頂上まで行った(スノウマスには他にいくつもリフトがある)。頂上の標高は3000mを越す。夏場のリフトには自転車も装着できて頂上から自転車用の道が整備されていた。
 
2017-07-16 リフト終点からみた景色  右はリフト駅(右に自転車が見える)
 
右はmieuの通う研修所宿泊施設周辺(@アスペン)
7月17日(月)  <朝食前に家を出て・・・>
朝食前に家を出て孫娘mieuを同行して絶景ポイントのあるMaroon Bellsに行った。mieuはアスペン音楽祭に参加してアスペン滞在は長いがほとんど観光はしていないので特別息抜きの許可をもらったのである。Maroon Bellsでは軽いトレッキングも楽しんだ。続けてアスペンに移動して、アスペンのゴンドラに乗る。アスペン山頂まで所要時間15~20分。アスペン山頂は標高3400mでゴンドラで約1000mを登ったことになる。アスペンの街をmieuと歩いていると何人ものmieunの顔見知りに出会って挨拶をする。mieuはめったにできない貴重な体験を積み続けている・・。
 
2017-07-17  Maroon Bellsにて
 
アスペン山頂=標高3400m      右はゴンドラの途中=中央部がアスペンの街
7月18日(火)  <先ほど宿舎に帰った・・・>
先ほど宿舎に帰ったのが夜の11時。アスペンのコンサートホールで7時30分に始まったルガンスキーのピアノ演奏会は超満員だった。その前にオーケストラの演奏会とかハープの公開レッスンなど音楽付けの午後であったが、午前中はアスペン美術館を楽しんだ。現代美術の展示物も面白かったが、美術館の建築もユニークで隅々まで建物の構造を観察した。設計は日本人の坂茂(ばんしげる)氏。坂氏はアメリカで建築を学び今は日本、アメリカ、フランスなど世界に設計事務所を持ち活躍している。アスペン美術館は3年前に坂氏の設計で新装されたという。思わぬ同胞の作品を目にするとやはり誇らしい。
 
2017-07-18 アスペン美術館   右は4Fの内部
 
ハープの公開レッスン     右はテント会場でのオーケストラ
7月19日(水)  <アスペン滞在最後の日・・・>
アスペン滞在最後の日。午前中にアスペン音楽祭の催し、ピアノの公開レッスンを見学した後に一度宿舎に戻り、帰国の支度をした。夕方からはまたテントのコンサートホールでmieuも出演したオーケストラの演奏会へ。プロコフィエフのシンフォニーなど総勢160人ほどの大オーケストラで迫力があった。これでアスペン生活も終わり。明日からデンバー〜ロスアンジェルス経由で帰国の途につく。
 
2017-07-19 mieuも出演のオーケストラ     右は終了後の風景
7月22日(土)  <予定のデルタ航空7便で・・・>
予定のデルタ航空7便で羽田著。先ほど何とか東京の家に帰り着いた。現地時間19日のコラムで”帰国の途につく”と書いた後、無事帰国したと言いたいところだが、イロイロなことを体験しながらようやくの帰国となった。アスペンからデンバーに数時間かけて娘の運転でロッキー山脈を抜けていく際には、丁度富士山と同程度の標高3700mの地で絶景を眺めた直後に、車の先が見えなくなる猛烈などしゃ降り。これは娘の力で乗り切った。デンバーでレンタカーを返し、ホテルで宿泊し、翌朝は早朝5時の連絡バスに乗り、デンバー空港でロスアンジェルス行きの飛行機に搭乗。ところが出発時間を1時間過ぎた頃、機体の問題のため全員が機外に下ろされ状況を見守る。みな他のフライトに変更するなどする中、半日から一日飛行便がズレることを覚悟して、乗り継ぎ便の変更を相談しているところで、ロス行きの便が2時間30分遅れで出発と決まる。その後も、書ききれないほどの対応があった末に、ロス発羽田行きの飛行機に出発5分前に駆け込んでセーフ。今考えても”奇跡的”なタイミングであった。ともあれ、これを”無事”というなら、ただ神に感謝・・。
 
2017-07-20 ロッキー山地での天候激変
7月23日(日)  <朝6時25分からのテレビ体操・・・>
朝6時25分からのテレビ体操を始めると旅行気分がなくなり日常に戻った。今回の旅行ではGPSの威力を改めて知らされることが多かった。コロラド州アスペンをベースにしたロッキー山系のドライブ観光は専らGPSに頼った。レンタカーはカーナビ付きでなく娘が持参したGPSが案内係。今回は特に至るところで「ジオキャッシング(geochasing)」を試みた。ジオキャッシングはいわば世界中に置かれている宝物をGPSを使って探し出すゲームで、大抵は人目につかず、かつ、知る人ぞ知る景勝地にこっそりと(数センチ程度の箱などが)置かれいる。最近はGPSの精度が良くなっているので結構見つけ出すことができる。今回の旅行だけでロッキー山脈で数カ所以上キャッシュ(宝物)を見つけた。これらはもちろん娘たちの主導。ドライブも含めて私たちは最早手出しはできないが、貴重な体験ばかりだった。「老いては子に従え」を実践するのも楽しいものだ。
7月24日(月)  <このところ有名人の訃報・・・>
このところ有名人の訃報が相次ぐ。100歳を超えてなお元気に活動を続けて話題の多かった医師、日野原重明さんが18日満105歳で死去(呼吸不全)。110歳まで現役という目標までは果たせなかった。今日、24日には評論家の犬養道子さんが96歳で死去の報(老衰)。お二人の大往生に対して少し早すぎるのが、21日に作曲家の平尾昌晃さんが満79歳で亡くなった(肺炎)。訃報はどんな人でも例外なくいずれはあの世へ旅立つという厳然たる事実を思い起こさせる。死があるから今いかに生きるかが問われる。死んでしまえば何もできない・・。
7月25日(火)  <LINEを使って妻と娘が・・・>
LINEを使って妻と娘が当たり前でやり取りをしている。今回、アメリカ旅行で私もLINEをやってみたが、これは真剣に自分のモノにしなければと思った。LINEでは無料で音声通話とチャットができる。インターネットが使えるところならば、メモのやり取りがいつでもできるし、音声をだして何人もが同時に話をしたり、写真や動画などを即座に交換もできる。このような便利なソフトが次から次に表れる。今更ではあるが、インターネットやスマートフォンの世界では若い世代と常に接触して最先端のアプリを導入しなければ置いていかれる。今で十分間に合ってますと言えない・・。
7月26日(水)  <7時半頃家を出て・・・>
7時半頃家を出てバスと電車(3路線)を乗り継いで地下鉄・神宮外苑駅の地上に出てみると雨が降っている。先ずはテニス場の入口まで行って、荷物を置き雨の当たらない場所で開門を待つ。この間、i-Phoneでメールをしたり、体力測定をしたり・・。30分ほどして入門したが、予定と違い雨は止まない。家を出る時には全く雨は降っていなかったし、天気予報では9時頃からは曇りであったが、雨脚はむしろ強くなってきたので、あきらめて家へ帰ることにした。・・どうでもいいことを細かく書いたが、最近はこのような無駄足に見えるものにも全く腹が立たなくなった。散歩と同じで、”ムダ”ではない。哲学者は歩きながら思索するという話があるが、外部から見ただけでは本人が時間をどう使っているかは分からない。それに、何と言っても「書を捨てよ、町へ出よう(寺山修司)」が好きである。
7月27日(木)  <外国から帰ってきて改めて”日本がいい”・・・>
外国から帰ってきて改めて”日本がいい”と思うものの一つが”トイレ”。そう、ウォシュレット型のトイレである。洗浄便座は今の日本ではほとんどと言っていいほど、どんな場所にも設置されている。けれども50年ほど前にTOTOが米国から輸入販売した温水洗浄便器はほとんど売れなかったという。その後、TOTOは独自にきめ細かい開発研究を行い比較的安価に安定した品質を造り上げてヒット商品とした。最近では欧米から訪日した外国人が使い心地の良さに感激して自分の国まで買って帰るという話も聞く。私自身も、家でウォシュレットを使用する度に、TOTOの名も知られていない開発者達に敬意と感謝を表している・・これホントです。
7月28日(金)  <先日のアメリカ旅行の際・・・>
先日のアメリカ旅行の際にノートパソコンを持参したが、宿泊先ではどこでもフリーのWi-Fiが完備していたので、このホームページの更新も問題なくできた。コロラド州の山岳地帯であっても、そこはさすがにアメリカだと思った。日本では長野県の保養地などで今でも個室にはWi-Fiがなく、ピロテイーならばできますとか、全く接続できないというケースも多い。アメリカで移動時にケイタイを使うため、羽田空港でWi-Fiを借りて持っていったが、これが意外に一日の使用量の制限があることが分かった。初めはWi-Fiの故障かと思ったほど連続で使用できなかった。それにしても、Google Mapなど本当に便利だ。どこにいても地図上で正確に位置を教えてくれるし、行くべき道も分かる。地球上のどこからでも世界に発信できる、自分の位置が明確につかめる・・改めて素晴らしいことだと感動する。
7月29日(土)  <所用で妻の姉の家・・・>
所用で妻の姉の家に行った。半分は見舞いでもあった。この姉は椅子に乗って大型の油絵を描いている時にひっくり返って骨折し、3週間ほど入院していた。少し前に退院し家事をこなしており、思ったより元気。それにしても我々の年代では一瞬先に何が起こるか分からない。80歳を過ぎている義兄のほうは相変わらず頭脳を使うテーマに取り組んでいるので、こちらも刺激を受ける。縄文時代のカレンダーの捉え方と住居の柱の配列を関連づける新理論を拝聴しながら、内容は私には難解だったが、80歳になって新たなライフワークに取り組む姿勢が眩しく見えた。
7月30日(日)  <自分は手を出さないで ・・・>
「自分は手を出さないで 人のやったことに口を出すな」。これは、今日30日の「日めくりカレンダーの言葉。そんな当たり前のことを今更聞きたくもないが、昨日、29日の言葉は「仕事は・・・ていねいに、きれいに、そして速くやれ」とある。ここまでくると上司の説教である。文章は荒了寛という大僧正様。自分で所有している日めくりカレンダーを悪く言ってもしようがないが、人を教える難しさを思う。上から目線で言葉だけもっともらしいことを発しても誰も有難いとは思わない。口先のきれいごとはもう結構。この日めくりカレンダーと別にたまたま相田みつおの日めくりカレンダーが並んでいたので「説教」が気になったのである。相田みつおの言葉は真逆。「批判はしたけれど 自分にできるだろうか」。「にんげん 我欲のかたまり  にんげんのわたし」と言うのもある。相田みつおは20歳前に書道で優秀賞をとるほど達筆であったが、その後苦心の末によく知られている稚拙とみえる独特の書体を作り出した。”きれいごと”はどこか怪しいと感じたのかも知れない。
7月31日(月)  <午前中はテニス ・・・>
午前中はテニス。猛暑の中、水分の補給を欠かさず、”無理しない”と自分に言い聞かせながらプレーする。他人から見ると何を好んで暑い最中に運動するかと思われるかも知れないが、やっている当人は文句なしに楽しいし達成感がある。・・テニス場の入り口脇に白い花が咲いていた。この木から20mほど離れたところに以前「酔芙蓉」があったが今は伐採されてしまった。朝、入門する頃には白い花、夕方には酔ったようにピンク色になるというので名前を覚えた。そんな事もあったので、今日見た白い花は「芙蓉」か「木槿(むくげ)」か一瞬どちらだろうと迷った。葉が比較的小さく緑色なので「むくげ」だろうとの結論。今の時期、夾竹桃の強烈なピンクの花が目立つ。白い木槿が何となく密やかに見えて好ましい。
2017-07-31



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