「今日のコラム」(2019年 8月分)

8月1日(木) <今日8月のスタートは猛暑日・・・>
今日8月のスタートは猛暑日となった。東京都心で午後3時過ぎに今年始めて気温が35℃を観測したという。朝方は気温もさほどではなく体調がよかったので、木曜日の燃えるゴミだしに合わせ朝7時前から徹底的に周囲の道路掃除をした。落葉掃き、コンクリート道路の角に伸びた雑草とり、側溝の掃除など、向こう三軒両隣分をやるとそれなりの時間がかかった。掃除の後、家に戻る時には着ていたてシャツがずぶ濡れで汗が絞れた。その代わりに、今日はテニスもなしで日中は冷房の効いた部屋で過させてもらった。先ほど、夕刻には陽もかなり傾いた5時45分頃から小一時間駒沢公園方面に散歩に行ってきたところだ。これでまた気持のいい汗をかいたと言おう。程度問題ではあるが、夏は暑いのが自然・・。


8月2日(金) <今日は午前中テニス・・・>
今日は午前中テニス。東京の最高気温は昨日に続き35℃の猛暑日となったが、心地よい汗を流した。今週は月、水、金と三回のテニスが出来た。今の時期、もちろん、炎天下での熱中症が怖い。実際にいつになく疲労困憊、体が言うことを聞かない状況になるのは仲間皆同じ。ゲームをやっている全員で無理をせずに終了のタイミングを決められる。今日は11時過ぎには解散して着替えをした。家に帰って休息の後、今日は息子の月命日なので妻と墓参りにいった。毎月、墓参りの際には草取りをしているけれども今日はいつになく草が伸びていた。長雨の後、猛暑となった気候が絡んでいるのだろう。墓掃除に草刈り。ここでもまた大汗をかいた・・。
2019-08-02 九品仏浄真寺境内(東京・世田谷区)
8月3日(土) <今日は、アマゾンのアレクサ(Alexa)のこと・・・>
今日は、アマゾンのアレクサ(Alexa)のことを書こう。アレクサとはアマゾンが開発したAI=人工知能のこと。4年前にはリリースされたようだが、最近実物を試してみて、その性能の素晴らしさに驚いた。私がやってみたのはEcho Spotというタイプであるが、初めに「アレクサ」と話しかけて、続けて用事を伝えると全てに反応してくれるという人工知能だ。もちろん、日本語で応対してくれるが世界中の言葉で同じことが出来るという。今の時刻はとか、どこどこの天気はとか、3分後に連絡しての類は極めて単純。猫の鳴き声は、犬の鳴き声は、蝉の鳴き声はなどはまともに答えるが、狸の鳴き声はと問うと”ポンポコポン”とこたえるなどユーモアにも富んでいる。口頭で料理の出前なども注文できるというし、非常寺に警察に連絡する道具にも使えるようだ。昔、一人暮らしの知人が電話まで手が届かずに亡くなったことがあったが、アレクサと叫び、警察に非常時を伝えると命が助かったかも知れない。人工知能は日進月歩。進化が早いのでいろいろと最新版を使ってみると面白い・・。
8月4日(日) <暑い日が続く・・・>
暑い日が続く。今日は昨日陶芸教室で制作した粘土のブロックを家に持ち帰り、冷房の効いた部屋で仕上げを行った。粘土の残りを使って小物を作ろうと思ったのだが、特別のアイデイアが浮かばず、また用途の定らない一辺6cmの立方体を作った。最近は形は単純でも自分で思うように作ればいいと割り切る。快適な部屋から外を見ると、強い陽射しではあるが以前制作した陶芸作品の「LED照明具A」を通してみる景色が面白いので写真を撮った(下に掲載)。もう一つの「LED照明具B」(陶芸作品)は今、玄関に飾ってあるが、居間に置いた照明具は”照明”はしなくても枠から雲を見るだけで楽しくなる。どんなものでも、用途を限定しなければ色々な使い道があるだろう。製作中の”立方体”にもそれを期待する・・。
 
2019-08-04 左=粘土の立方体  右=LED照明具を通して見る雲
8月5日(月) <今日は午前中2時間のテニス・・・>
今日は午前中2時間のテニス。熱中症を予防する意味でいつもは3時間プレーするとことを2時間で打ち切った。その代わりに珍しく試合後仲間の一人、私と同じようなエンジニア経験の人と長話をした。この50〜60年間に体感した”技術の進化”といった固い話が多かったのは自然の流れか。内燃機関(自動車のエンジンなど)が電気自動車になるとなくなるかも知れないとか、コンピュータの歴史、最近のアマゾンの人工知能・アレクサの話も出た。彼は技術の思い出だけでなく、現在も最先端の技術開発に関わっているとのことで話も新鮮だった。そんな彼が、テニスをやりながら熱中症で命を落としたとしたら本望ねなどと話ながら、自分が最近100歳を超える母親を看取った経験から、”安楽死”を認めてもいいのでないかなどと最後に言ったので考えさせられた。テニスといってもこのようなお付き合いもある・・。
8月6日(火) <東急電鉄・池上線の「旗の台駅」・・・>
東急電鉄・池上線の「旗の台駅」の屋根(東京大田区)が木造でリニューアルされていた。今日も猛暑が続く陽射しの中、一年振りに歯医者さんに行くために乗った電車の乗り換え時、旗の台駅が変わったことに気がついたのだ。調べてみると、この春に改修が終わったようだ。木造のホーム屋根は、従来の駅舎と異なり間違いなく”素敵”になった(下に写真)。最近は木造の建築が見直されている。新国立競技場の設計者である建築家・隈研吾氏も独特の木造の使い方をする。他にも木造を取り入れた現代建築が増えているが、今の木造は合板により強度を上げたり、処理をして耐火性能を持たせるなど従来の木造とは違っている。一方で日本の木材の有効利用を進めるなど林業のサポートとしても注目されてる。これまでのJR(旧国鉄時代から)の駅舎は全国画一的、規格通りで全く魅力がなかったのが、少しずつ”個性”のある駅へ改修の兆しがあるようだ。駅舎に個性ある新しい文化が生まれることは進化に思える・・。
2019-08-06 池上線・旗の台駅のホーム屋根
8月7日(水) <朝、8時1分に神宮外苑駅に到着・・・>
朝、8時1分に神宮外苑駅に到着。歩いて数分のテニス場入り口に荷物を置いて順番をとり、仲間と雑談をしながら8時40分の開門を待つ。いつものテニスの日の行動だが、今日はいつになく順番とりのメンバーが少ない。水曜日は特別のグループが早朝から順番を取るのだが今日は見えず、また毎日一番に来る人たちがいない。今日の気温は予報通りに猛暑日、東京では朝から陽射しが強く、今年最高の37℃を越したようだが、猛暑を予測してテニスを避けたのかも知れない。そんな事で、今日は久しぶりに一番コートでプレーした。大抵は、三番コートか、五番、七番など成り行きで決める。一番コートは事務所に一番近く、休憩時に冷房の効いた事務所に一瞬入ることが出来る。水分補給と休息を適宜とりながら、11時までプレー。毎回同じような感想を綴るが、いい汗をかいたと思うと同時に、とにかくも”無事”を感謝である・・。
8月8日(木) <久しぶりに表紙の絵を更新・・・>
久しぶりに表紙の絵を更新。「ゾウのような大きなマウス」(Mieuへの絵手紙)を掲載した。この絵は残念ながらオリジナルではなく、「Oh! 生き物=生物のみごとなしくみ=」という本(三田出版会)の挿絵の写しである。この本は米国のホーグランド&ドッドソンの著書を中村桂子・友子親子が訳した本。生物の起源、進化、遺伝子など非常に内容豊富なイラスト入りの本で、その挿絵が特別ユニークで面白い。「ゾウのような大きなマウス」の挿絵の解説部分を引用してみよう:「地球上の生命体は40億年近く続いている。・・マウスが各世代毎に0.1%ずつ重さを増していったとすると、12000世代を経るとマウスはゾウと同じ大きさになる。一世代を5年(マウスとゾウの世代の中間)とすると、それには6万年かかる(重量は10万倍)。生物の進化の歴史でみるとこれもほんの一瞬・・」。何とも壮大な歴史である。今日のように猛暑で思考力がなくなっている時には、このような本を見ているとチマチマした世間の事や暑さの心配などどうでもよくなってくる・・。

8月9日(金) <今日も午前中はテニス・・・>
今日も午前中はテニス。先週、今週と続いて月、水、金の週3日、テニスをしたことになる。東京は今日も35℃を越す猛暑日であったが、頻繁に水を飲み、塩分チャージのタブレットをなめながら無事にプレーを終えることが出来た。このような日の午後は弛んでいる。家の冷房の効いた居間でテレビ。甲子園での高校野球をみた。第三試合、習志野と沖縄尚学の試合が好勝負で昼寝も出来ぬ緊迫した試合だった。逆転に次ぐ逆転で9回に4-4に追いついた習志野が延長戦で5-4と激闘を制した。今の高校野球は昔のプロ野球チームと試合をすると勝利するのでないかと思うほどに技術のレベルは高く、プロ野球の予備軍といった特殊世界のようで敬遠したくなることもあったが、やはり甲子園での試合は一期一会、その時しか出来ない真剣な試合なので見応えがある。テレビをみながらフト気がつくと野球をやっている高校生達はみな孫娘Mieu(表紙絵手紙の宛先)より年下。そういう時代なのだ・・。
8月10日(土) <朝の5時前に車で妻を目黒駅まで・・・>
朝の5時前に車で妻を目黒駅まで送った。この帰省ラッシュの時期に新幹線で移動しようとすると早朝しか切符がとれなかったとか。車で30分ほど時間がかかると見込んでいたが、目黒通りはガラガラで10分余で目黒駅まで行ってしまった。家への帰りも早く、6時前に家の周囲の道路掃除を念入りに終わらせる余裕だった。6時25分からのテレビ体操はいつもの通り。朝食を済ませて、次の予定の陶芸までは十分の時間があった。陶芸教室は10時から。今日は新作をその場で考えて制作した。何かをやっていると暑さが気にならないが、今日も猛暑といって部屋に閉じこもっていると冷房の効いた部屋から一歩出ると、強烈な暑さを感じてしまう。予定を入れて適度に行動するのが一番健康にいいのかも知れない・・。
8月11日(日) <そうだ、美術館に行こう・・・>
そうだ、美術館に行こうと思い立った。いくら暑いといっても部屋に閉じこもってばかりではよくないとインターネットで美術館を調べると、五島美術館は夏の期間で休館、根津美術館、サントリー美術館などの美術館は休みではないけれども展覧会の内容が今一つ物足りない。猛暑の中を出かけなくても・・と思い始めて結局は出かけなかった。その代わりに、せめて絵でも描こうとハガキサイズの絵を一枚描いた。今表紙に掲載している絵の延長のようなアニメ風の絵。この時に納得したのは、まず冷房完備の部屋でも、何かをやる時には固い椅子で背筋を伸ばして作業をすること。ソファーにゆったりと座ると”お休み”時間となる。これはテニスの仲間がいう言葉では”ねぶた祭り”への道とか。そして部屋を一歩出ると突然猛烈な暑さに襲われる環境では絵を描くにしても頭を使う複雑な内容は難しい。対象を見て無心に絵筆を動かす程度しか出来ないと悟った。それにしても美術館に行くよりも何らかのアウトプットができた満足感はある・・。<絵は後日掲載予定>
8月12日(月) <今日は山の日の振替休日・・・>
今日は山の日の振替休日。妻と谷中に義兄の墓参りに行った。旧盆の時期であるが義兄の月命日11日前後には毎月墓参りをしているので今日もお盆だからという訳ではない。ところが日暮里の駅を出ると思わぬにわか雨。雨宿りを兼ねて蕎麦屋さんで昼食とする。お墓参りをする時間には雨は止んでお線香も問題なくお参りが出来た。毎度のことであるが、谷中に来ると他ではない街の雰囲気が楽しめる。下に掲載する和風の趣の家屋なども今の東京ではなかなか見られない。細道の途中で珍しい紫色の花を見つけて写真を撮った。調べると「紫紺野牡丹(シコンノボタン)」といってブラジル原産の花。雄シベが蜘蛛の足に見えるので別名「スパイダーフラワー」とか。いかにも南米原産の雰囲気だ。・・家で洗濯物を干したままであったので、雨を心配していたが、帰宅すると家の近辺には雨は全く降らなかったようだ。谷中は目黒〜世田谷からそれだけ遠い・・。
 
2019-08-12 谷中にて  右は シコンノボタンの花
8月13日(火) <表紙に「コンピュータを使う猿」・・・>
表紙に「コンピュータを使う猿」(Mieuへの絵手紙)を掲載した。これは、前回の絵手紙「「ゾウのような大きなマウス」と同じく、「Oh! 生き物=生物のみごとなしくみ=」(著者=M.Hoagland、イラスト=B.Dodson、訳=中村珪子/三田出版会)の中のイラストを模写したもの。この絵からも色々なことを考えさせられる。本では”進化のやり方で詩を書く猿を表現している。はじめにデタラメなキーを叩いたところで言葉が選択・蓄積される。更に文章が選択され、組合せで詩が選定されていく・・。最近の人工頭脳の進化をみると実際に猿がコンピュータを操作している図は現実に起こりそうな事態にも思える。皆が”人間らしく生きる”と思いつつ、猿でも出来る仕事以上の何ができるのか・・。

8月14日(水) <朝5時40分に起床・・・>
朝5時40分に起床すると外は激しい雨。これではテニスの予定は中止と決断は早い。そうすると1時間もしないうちに雨は止み、薄日もでる天気。それでもテニスは休み、9時過ぎに義兄の家に行くことにして車で出ると、突然にまた雨が降りだした。30分後に義兄の家に着く頃には雨は止んでいたので、直ぐに久しぶりの草取り作業を開始。1時間ほど草取りや道路掃除をして大きなゴミ袋2つを満杯にした。丁度その時、またまた大粒の雨が降り出した。グッドタイミングと作業をやめて休息する。汗と雨に濡れた服を着替えて義兄の家で気持よく昼食。このように気まぐれ天気ではあったが、家に閉じこもっているのでなく身体を動かしただけで充実感がある。超大型の台風10号が四国−九州に接近中とか。今の東京の空は入道雲が盛り上がっている。台風接近の地方での被害が最小限であることを祈ろう・・。
8月15日(木) <大型の台風10号・・・>
大型の台風10号は今現在(午後6時)中国地方を北上中で間もなく日本海に抜ける見込み。南から四国を縦断した後、瀬戸内海から広島・呉市近辺に再上陸して西日本に猛威を振るった。東京でも今日は一日断続的に雨が降り、風も強く不安定な天気だった。朝の7時30分に掃除した家の周囲の道路には、その後の強い風雨であっという間に落葉の山が出来た。夕刻見かねて雨の間をぬって更に二度も道路を掃除した。・・次々と襲来する台風を見ていると、人間は進化したと言っても自然の力に対しては何もコントロールできないのだと分かる。予測技術、大雨、大風などへの対策などいわば被害を最小限にする方策は間違いなく進んでいる。けれども台風そのものをコントロールする術はない。天気を制御することも非常に微妙だ。人工雨程度はできるとしても下手な自然のコントロールは裏目に出る恐れがある。人間は地球の自然を狂わせない方策で自然と付き合わなくてはならない・・。
8月16日(金) <2・26事件に関する海軍の極秘文書・・・>
2・26事件に関する海軍の極秘文書が最近になって発掘されたという。その内容を紹介したNHKスペシアルTV番組を昨夜みた(参考記事=ここ)。昭和11年(1936年)に陸軍の青年将校が約1500名の下士官兵を率いて起こしたクーデター未遂事件である2・26事件については陸軍の資料が公表されているが、これまで海軍の資料は歴史上全く見られなかった。それが今回海軍の大量の極秘文書がはじめて公開された訳だ。何と海軍は事件発生の前から陸軍の青年将校の動きから、事件発生後の数分単位の動き、軍幹部の動静、天皇の動きまで極めて詳細に記録を残し最高機密文書としていた。そこに事件前一週間の時点で青年将校の目的、動き、暗殺の予定者名まであったというから、当然陸軍幹部は事前に動静を承知していたことになる。一部陸軍幹部はクーデターを容認する言動もしたようだ。高橋是清大蔵大臣、斎藤実内大臣など政府首脳の殺害の責任は事前に防御しなかった陸軍幹部にあった。決起後に反乱兵は結局鎮圧はされたものの、陸軍がその後強大な力を持ち政治に介入したのは歴史が示す通りだ。このような資料が80年以上を経て始めてオープンになる。どの時代であっても歴史は操作される。歴史の真実の追求は難しい。番組の中で今現在生存している当時の反乱側下士官、制圧側下士官が二人顔を出した。二人そろって御歳103歳で当時は命令通りに動く若者だった。もちろん、自分たちが関与した歴史の真実など分かりようはなかった・・。
8月17日(土) <新宿のビッグカメラ〜ユニクロなどへ遊びに・・・>
新宿のビッグカメラ〜ユニクロなどへ遊びに行った。今日の土曜日はお盆休みで陶芸教室はお休みなので妻をさそって冷房が完備した大型店内を見学してまわろうという魂胆。不要不急、特別なノルマはないので気楽だ。ビッグカメラに限らず、ヨドバシでも他の家電量販店でも、時々店内を覗くと今の時代の最新の動きが分かる。逆に一ヶ月、半年前の情報だけであると時代から取り残されることもある。毎度のことながら品数が多く、かつ新陳代謝が盛んであるのに驚く。今日はアップルのHomePodのことを店員に聞くと8月23日発売開始予定で未だ入荷していない。自分も見たことがなくこれから始めて見るのを楽しみにしていると話していた。HomePodはアップルの高性能ミュージックスピーカー。話しかけで操作する他、人工知能を各種備えている。小型であるにもかかわらず音質が極めて良いとされる(紹介=ここここ)。ユニクロの場合は一販売店ではなく自らが開発から生産販売まで一括してやるので家電量販店よりもはるかに大変だと思うが、これまた新陳代謝が素晴らしく頻繁に続く。ヒット作を一年、二年継続しているだけでなく常に新しい発想が見られる。ユニクロで言えばリーダーである柳井正さんの後継者がどうなるのかだけが心配であろうか。とにかくも外の暑さを吹き飛ばす活気がそれぞれの店内に溢れていた・・。
8月18日(日) <最近はプロ野球をほとんど見なくなった・・・>
最近はプロ野球をほとんど見なくなった。甲子園の夏の高校野球をテレビで見ながらチャンネルを変えて巨人ー阪神戦を少し見たが、プロ野球では今日負けたところで長期戦。それほどにドラマを感じない。今日の高校野球、星稜と仙台育英との準決勝は接戦を期待したが、結果は星稜17ー1仙台育英と星稜の完勝だった。高校野球には思わぬドラマがある。実力以上の流れや運命を感じることも多い。一方で昨日の智弁和歌山と星稜の試合で智弁和歌山の主将の弟が対戦相手・星稜の野球部員であることが話題になったように中学生の有望野球選手が全国の有名野球部を目指して入部して寮生活を送ることは周知だ。今日の準決勝第一試合の明石商vs八戸学院光星の試合は7-6の大接戦で明石商が勝利したが、八戸光星の主将も徳島の学校を出て青森まできたとか。ほとんどの野球部員が中学を卒業して直ぐ親元を離れて寮暮らしとは皆プロを目指すといっても”ご苦労様”。今は、サッカーでもゴルフ、テニス、水泳ほか世界のトップ選手は幼児期から育成されるケースが多い。成功すればサラリーマンでは及びもつかぬ高収入を得ることもあるだろうが、人生もまた単純ではないドラマであろう・・。
8月19日(月) <今日の表紙に「きのこの名優」(Mieuへの絵手紙)を掲載・・・>
今日の表紙に「きのこの名優」(Mieuへの絵手紙)を掲載した。この絵は8月11日に描いた(当日コラムに書いたもの)。これもフランスのイラストレーターが描いた絵を模写したものでオリジナルではない。フランスのアマチュアきのこ研究家で、画家のロラン・サバティエさんがフランスで見られる約100種類のきのこを擬人化して描いた本が日本語に翻訳されて出版されている。この題名「きのこの名優たち」(山と渓谷社、解説はフランス菌学会名誉会長、ジョルジュ・ベッケル)の本は見ているだけで楽しくなり”きのこ”の不思議な世界に引きずり込まれる。描いたきのこは「フウセンタケ」という種類で本には詳しく解説がある。絵のタイトルは「ブナの実ひろうフウセンタケの優等生」だ。・・実は、この「きのこ」の本は亡くなった息子の形見。息子は「きのこ」に関する書籍を蒐集していた。自分で立ち上げた会社の名前にも”マッシュルーム”の字を入れたほど”きのこ”に愛着を持っていた。お盆の時節、絵を描いたのが供養になったかどうか、”おりん”(鈴)を鳴らし焼香した・・。

8月20日(火) <イタリアの高級リゾート地として知られるサルデーニャ島・・・>
イタリアの高級リゾート地として知られるサルデーニャ島で観光に訪れていたフランス人がビーチの砂を持ち去ろうとして逮捕されたというニュースがあった。白砂のビーチとして知られる砂を持ち去ることを禁じた看板が各所にあり、砂を持ち帰ることは犯罪となる。砂浜を守るためには当然であろう。・・テレビで甲子園での高校野球を見ていると、戦いに敗れた高校生がみな甲子園の砂をかき集めている。こんな姿を見てサルデーニャ島でのニュースを思い出したが、もちろん甲子園では主催者側が高校生達の心情を思い、砂を準備している。甲子園に出場した高校生だけが甲子園の砂を持ち帰ることが出来る。しかも、敗戦という機会に一生の思い出になる砂集め・・。どのような経緯で砂の持ち帰りが認められたか知らないが、”持ち帰り禁止”の規則を作らず、積極的に持ち帰りを認めたのは英断だ。日本ではとかく”禁止”のルールを作りたがるが、性善説を信じて規則は最小限の方が住みやすい。ところが、最近話題の”あおり運転”のように信じられない性悪な人間もいるから規則は難しい・・。
8月21日(水) <食べ過ぎで死んでしまうのは自然界で人間と・・・>
「食べ過ぎで死んでしまうのは自然界で人間と家畜、動物園の動物だけ」と言われる。家畜も動物園の動物も人間の管理下であるから、つまり全て人間だけが悪いことになる。アメリカの空港に降り立ち、街を歩くと巨大な肥満体に圧倒されるが彼らは決して健康でなく寿命も長くはない。制御の効かない贅沢は決して幸せとは思えない。食べ過ぎの真反対で食べるものがないと餓死する。しかし日本では終戦後の食料がなかった時代でもほとんど餓死までは至らなかった。当時、私の父が”食べ過ぎで死ぬことはあっても食べものが少なくても餓死することはない”と言っていたことを思い出す。運動もまた健康な身体を維持するには必須であるが、これも厳しすぎる運動は健康を損なうことがある。何事も、ほどほどや適度を見つけて実行することが一番難しい。・・今日のテニスは一時ほどの猛暑日ではなくなったので午前中の3時間たっぷりとプレーした。それなりに疲労困憊したが、みなでいい汗かいたと言い合える楽しい時間ではある。
8月22日(木) <今日は午後陶芸教室で陶芸・・・>
今日は午後陶芸教室で陶芸。いつもは土曜日に陶芸と決めているが次の土曜日に予定が入ったので今日にした。素焼きが完成した作品が三つあったので、今日は釉薬を掛ける作業をした。単純な釉薬掛けでなく特別手間をかけて釉薬を重ねたので仕上がりが楽しみだ。陶芸をこれほどに続けているのにこのホームページの陶芸作品は一ヶ月以上新作の掲載がないのは何故と調べたところで、新作を探し出したのが表紙の作品。この「正六角形皿B」も陶芸教室で完成した状態が気に入らず、家の窯で焼き直しをした苦心の末の作品だ。その割に作品としては昨年6月に掲載(=ここ)した正六角形皿と同一の形状で新味は少ない。ただし同じ形状であるからこそ前よりもいい仕上がりを期待する。今日の釉薬を掛けた作品の一つがまた同じ正六角形の第三弾。同じ形状でどこまで質を上げられるか、このような取り組みも今はいいと割り切っている。

8月23日(金) <老いしひと残る暑さの中に処す・・・>
「老いしひと残る暑さの中に処す (山口誓子)」。妻が久しぶりに電話をした知人が入院していると聞き、病院へ見舞いに行ったところ、余りに変わり果てていたのでショックを受けている。女性の平均寿命87歳直前といっても、ほんの一年前にはハキハキ応答し頭もしっかりしていたのに・・。一人暮らしであったが、息子さん達が来る度に、転倒すると怖いから外出は控えなさいとか、炭水化物、糖分はやめなさいとか 、動き回る習慣を止められたり過度の食事制限を受けていたという。妻は他人事ながら心配をしていたら、本当に衰えてしまったと悔やんでいる。子供の言うことを素直に聞き過ぎるのも善し悪し。健康だけは医者の言うことさえも疑ってみて自分の身は自分で守らなければならない。・・今日は雨模様でテニスはお休み。相変わらず「残暑」が続く。残暑のこんな俳句を見つけたので書いておこう:「残暑とはショートパンツの老人よ(星野立子)」、「昼食をカレーと決めて残暑かな(稲田廣太郎)」。
8月24日(土) <今日は初めて銀座のシャネル・ネクサス・ホール・・・>
今日は初めて銀座のシャネル・ネクサス・ホールで音楽(ピアノ)を聴いた。銀座のど真ん中、しかも”シャネル”というと余りに縁のない世界なので着ていくものまで気を使った。このホールは音楽以外にも幅広くアーテイストに発表の機会を提供する場としているようだが(HP=ここ)、今日の演奏会は"CHANEL Pygmalion Days"といって、才能ある若手音楽家にリサイタルの場を提供したものの一つ。最近はゴルフ、水泳、卓球、囲碁、将棋などあらゆる分野で若手の実力は日本のトップ(かつ世界的レベル)でマスコミにはよく取り上げられる。今日のピアニストも正に世界トップレベルの演奏を聴かせてくれたけれども一般には名が知られていない(上皇后さまの御前でも演奏した若手)。テレビや新聞だけでは見えない本物をどうやって応援するかを考えさせられる。<明日から小旅行の予定>
 
2019-08-24 左=銀座二丁目ブルガリにて   右=シャネル・ホールにて
8月25日(日) <今、長野県・白樺湖の近く義兄の別荘・・・>
今、長野県・白樺湖の近く義兄の別荘にいる。東京とは別世界の涼しい気候と山々に囲まれた風景を満喫中だ。今日のところは写真掲載まで・・。
 
2019-08-25 白樺湖近辺にて

8月26日(月) <今日は霧ヶ峰高原〜美ヶ原高原のドライブ・・・>
今日は霧ヶ峰高原〜美ヶ原高原をドライブし、美ヶ原高原美術館へ行った。美ヶ原高原美術館(=ここ)は標高2000mの広大な場所に彫刻を展示したもので、箱根・彫刻の森美術館の姉妹館として1981年に開館したという。周囲の風景、屋外展示場一帯の高山植物などとともに箱根・彫刻の森美術館に勝るすばらしいアートの場を楽しんだ。
 
2019-08-26 霧ヶ峰高原にて
 
美ヶ原高原美術館にて


8月27日(火) <先ほど、夜7時過ぎに小旅行から帰宅・・・>
先ほど、夜7時過ぎに小旅行から帰宅したところ。信州・白樺湖の近くにある義兄の別荘に二泊させていただいたが、別荘生活も出立に際しては掃除、戸締まり、その他宿に宿泊するのと違って結構手間がかかることを体験した。Wi-Fiが通じなかったので、昨日、一昨日とHP用に簡単なコメントを書き、写真を掲載する原版を作成したが、インターネットにオープンにすることは出来なかった。8月のコラムコーナー(=ここ)に今日のコラムと同時に昨日、一昨日分を今日になって掲載した。今日は東京への帰途、山梨県北杜市でヒマワリを見たり、「ハイジの村」を見学したり・・。中でも山梨県フラワーセンター内の「ハイジの村」(=ここ)は想定外の充実振りだった。ここでも日本の地方のテーマパークの質の高さを改めて思い知らされる・・。
 
2019-08-27 北杜市のヒマワリ畑  右=ハイジの村にて
8月28日(水) <今日は朝から雨・・・>
今日は朝から雨でテニスはお休み。九州では記録的な大雨が続いている。昨日までの信州旅行で雨に降られなかったのは幸運だった。白樺湖の義兄の別荘に滞在していた時のコラムには書かなかったことを一つ書いておこう。昨日、車で帰途につこうとした時、直ぐ側に鹿の親子がいることに気がついた。別荘の雑木林が随分すっきりとしているのは多くの鹿が来て樹木を食べるからとは聞いていた。常駐している別荘のお隣さんは毎日のように鹿と出会うと話していた。鹿道といって頻繁に鹿が通るのでできた道も見せてくれた。実際に鹿と遭遇すると元来は鹿の領域に人が別荘を建てた感じがした。一方で畑などは被害を被る。野生動物との付き合いなど普段は考えることはないが山間部での深刻な問題を垣間みる・・。
8月29日(木) <昨夜来、胃腸の調子が悪く・・・>
昨夜来、胃腸の調子が悪く、腹が張り、ほとんど眠れない状態だったが、起床して正露丸を飲み、タンブリンをやっているうちに少し回復した。昨夜は何を食べたか検証中・・。体調を整えて午後は陶芸教室に行く。今日から新作・倒流香を使う香炉の制作に取りかかった。倒流香(または流水香ともいう)のことは教室の先生方や陶芸に取り組んでいる人たちも知らなかった。ケイタイで画像やYou-Tube動画を見ると、みな一斉にウォーと声を上げる(画像例=ここ)。普通のお香は当然ながら煙は上に昇る。ところが倒流香(流水香)というお香は煙が下に流れる。煙がわずかながら空気より重く出来ている訳だ。そうすると煙の流れが水の流れと同じく重力がある下に向かって流れるので今までに見たこともない煙の痕跡を楽しめる。陶芸では流れの道を作ってやる造形は得意であるので、アイデイア次第でこれまでにない香炉を作ることができる。まだ制作を開始した段階で余り浮かれることはできないが、陶芸の題材で知らない分野もまだまだ多いと感激する・・。
8月30日(金) <今日も朝から雨・・・>
今日も朝から雨。テニスは中止で今週は一度もテニスが出来なかった。昨日の天気予報では曇りであったので起床するまではテニスに行くつもりでいたので、早朝から強く降っている雨を見て愕然としたがどうしようもない。それではと、急遽陶芸教室を予約して昨日粘土で制作した香炉の仕上げ作業を行った。たまたま粘土の乾き具合が仕上げをやるには最適でこのタイミングで作業できたのも雨のお陰と感謝。今回の大雨で九州地方は大変な被害が出ている。一方で雨は作物への恵みの雨にもなる。日照り続きが干ばつになって雨乞いをすることもあれば、恵みの太陽にもなる。宇宙から見れば地球はまさに奇跡の星で私たちはその上に生存している。「天気」とはよく名付けたもので人間の力では動かしようのない運命。神の力を信じるのは自然の成り行きだろう。それにしても最近は「照る照る坊主」を作らない。久しぶりに「照る照る坊主」の歌を聴きたくなった(=ここ)・・。
8月31日(土) <今日は新しい住宅の「内覧会」・・・>
今日は新しい住宅の「内覧会」に招待されて見に行った。内覧会という見学会に行ったのは初めてかも知れない。甥が建築設計した住宅だがユニークで見ているだけで楽しくなった。家の外には彫刻家の親が残した各種の彫刻が並ぶとのことで、今日は二つの迫力ある彫刻が既に据え付けてあった。今は建て売り住宅でも爽やかな建築があるが、やはり建築家が設計した建物は個性が出るし気合いが入っている。こういうのを見ると高層ビルの建築設計とは違って個人の住宅の設計というのも面白いだろうなぁと羨ましくなった。それにしても道路から見ると電柱が何とも邪魔に見える。一挙に地中化までは難しいだろうが景観がよくなる電柱ができないものか・・。
 
2019-08-31 内覧会にて




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