「今日のコラム」(2019年 10月分)

10月2日(水) <日本時間の今日の正午過ぎ・・・>
日本時間の今日の正午過ぎ、ルフトハンザ航空で無事羽田空港に降り立った。わずか一週間の短い海外旅行であったが、今回ほど”無事に帰ってこられてよかった”と思ったことはない。旅行中には書かなかったが今回は人生最悪で苦しい旅を体験した。ツァーの企画や添乗員さんは申し分なくよかったので専ら個人の体調の問題。自分の身体が団体行動に適さないほど”老化”が進行していたのに気がつかなかったのがお粗末だ。要はトイレの問題と食事。周囲に迷惑をかけないように必死で一人苦しんだ。一番申し訳なかったのはせっかくの楽しい旅行時に妻にニコニコと対応できなかったことか。今回の旅の団体では新婚さんの夫婦、退職記念の夫婦が多く皆気持がよかった。周囲と笑顔で話し合える体調でないと旅行に参加するべきではなかった・・。


10月3日(木) <今日の表紙に「キノコ型流川香用香炉(陶芸作品)」・・・>
今日の表紙に「キノコ型流川香用香炉(陶芸作品)」を掲載した。昨日海外旅行から帰って直ぐに陶芸教室に行って焼成が終わった作品を持ち帰ったもの。今日、初めて新型香炉の試運転を実施。以前から準備していた円錐型の「流川香」をキノコの笠の中央部に置き火をつけると煙が見事に下に向かって流れて成功だった。煙が空気より若干重くなるように設定したのであろう、滝のように流れ落ちる様は匂いだけの香炉でなく流れる姿をも楽しめる。風があると煙が舞い上がるのも愛嬌だ。よくもこのような香を考えついたと感心する。本来は動画で紹介したいところだが流れの様子を写真で掲載する・・。
    2019-10-03 流川香の流れ


10月4日(金) <起床すると外は激しい雨・・・>
起床すると外は激しい雨で今日のテニスはお休みと決める。ところが9時過ぎには薄日が射してきた。それではと息子の墓参りに行った。月命日を2日ほど過ぎているが、今回は旅行から無事に帰ることが出来たお礼参りでも是非墓参をしたい心境だった。それにしても今回の旅行で自分の体力については完全に自信を喪失した。酷暑の中でテニスをやっても平気であったことなどから健康であると勘違いしていたことを大いに反省。昨夜、Wiiの体力測定で「バランス年齢計測」を行ったところ「バランス年齢33歳」とでた。計測の組合せによっては稀には20歳と出ることもある。このような甘い判定が誤解を生む。最近届いた同窓会の案内メールに”私たちも80歳前後となり・・”とあった。年齢相応を考えなければならない。今日は最高気温31℃(東京)の残暑。旅行の疲れが残っているのか、暑さで疲労するのか、動きの鈍い一日だった・・。
10月5日(土) <東京の最高気温は今日も31℃・・・>
東京の最高気温は今日も31℃を越した。昨日に続いて夏日。爽やかな秋の往来が待ち遠しい。・・このところ昔の陶芸作品をレビューして、はがきに印刷をしたりしているが、とにかくも20年足らずの期間に思う存分好き勝手な作品を作り続けられたことには感謝あるのみだ。”陶芸家”といっても生計を立てるのは必ずしも自己流の作陶だけではやっていけないだろう。効率を考えて売れるものを作らなければばらない。ましてや我々は趣味で制作する素人。陶芸教室の昔からの男性仲間にしても教室で作った作品を家に持ち帰ると、お皿やお茶碗は十分に有り余っているとか置く場所がないとか奥様に苦情を言われるので定期的に”燃えないゴミ”で処分するなどというヒトが何人もいた。私のようにとにかくも置く場所があり、妻も作品を見てくれるのは本当に恵まれていると心底思う。一方で、”終活”でないけれど、なるだけ余分なものは処分しようと古いノートとか役に立たない資料などに手をつけ始めている。陶芸作品も何でも自分の手元に置いておくことはない。何をどう活かすことができるか・・。これからは陶芸でも無心に制作するだけでは済まないかも知れない・・。
10月7日(月) <東京の最高気温は今日も31℃・・・>
午前中久しぶりのテニス、そして久しぶりの大汗。先週の海外旅行中の体調不良が嘘のように身体の具合がよくなった。水分は欲しいだけ飲んだが体に異常はなくプレーに専念できた。生理的なことはよく分からないが、自分の身体は適度に運動をして汗をかくときに新陳代謝がうまくいくようだ。先ずは一安心の運動結果であったが、”昨日の健康は今日にあらず”を改めて思う。以前に何度も書いたが「一日に死ぬヒトの細胞の数は3000〜4000億個(約200グラム!)」。相当数は再生されるとしても猛烈な勢いで老化が進むのが当然ではある。自分のことはさておき、下にリンクしている孫娘MIEUのブログを読むと若いエネルギーに圧倒される。”衰え”の話題でなく、やはり若い元気な話題を見つけなくてはならない・・。
10月8日(火) <今、ラグビーワールドカップが日本で華々しく開催中・・・>
今、ラグビーワールドカップが日本で華々しく開催中だ。ラグビーはルールを含めていろいろと分かり難いところが多い。ラグビーの発祥地はイングランドの中部である。今回の大会でイングランドのチームはもちろんあるが、他に、ウェールズ、スコットランド、それにアイルランドがそれぞれのチームで参加している。アイルランドチームはアイルランドと北アイルランドの合成チームで国旗も二つを並べる。ちなみに、イギリス(UK)とはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国の連合体だ。北アイルランドはアイルランドの続き土地と見えるが、過去の悲惨な戦闘の末にイギリス領となっている。イギリスがEUから離脱しようとしているがアイルランドはEUに残るので、イギリスがEUの外に出ると、アイルランドの何でもない道路の途中が北アイルランドとの国境となり、通関が必要になるとか。ラグビーの大会からイギリス(UK)という国の歴史と複雑な事情がまた垣間みられる。

10月9日(水) <「桐一葉 日当たりながら・・・>
「桐一葉 日当たりながら 落ちにけり(高浜虚子)」。大きな桐の葉が枝を離れて地に着くまでの数秒間を詠んだ虚子の俳句だ。今朝、テニス用のリュックサックを背負って秩父宮ラグビー場前(神宮外苑)の道路を歩いている時に、乾いた落葉が強い風でコンクリートの上を音を立てて飛んで行った。カサカサカサという音が独特で俳句をやる人なら一句詠めるのでないかと思った。このコラムを毎日書いていると俳句が出来ればどんなにいいだろうと思うことしばしば。毎日の作句をコラムに掲載できる。今日の俳句のテーマにできそうな事柄を探してみよう。テニスの仲間からプレーの合間に海外旅行のお土産といってチョコレートをいただいた。私は何も土産なし、話なしで自分のことが少々恥ずかしくなった。また、午後には歯医者に行ったところ簡単に歯を一本抜かれて、抜いた歯を持ち帰らされた。家に帰って70年余を働いてくれた歯を改めてじっくりと観察して感謝。・・いつの日か俳句ができるだろうか・・。こんな句もあった:「よく晴れて何なすべきや秋一日」(伊藤知子)。


10月10日(木) <今年のノーベル化学賞に・・・>
今年のノーベル化学賞に日本人の吉野彰さんが選ばれた。昨夜から大きなニュースとなり吉野さんはテレビでも引っ張りだこだが、これまでの受賞者に増して大きな喜びの笑顔で会見されるので、見ている方もうれしくなる。吉野さん(1948年生まれ、71歳)は旭化成の社員として研究開発に携わり業績が評価されたところが非常にユニークだ。ノーベル賞の受賞対象となった「リチウムイオン二次電池」はいまや携帯電話、ノートパソコン、デジカメなど多くの先端電子機器に欠かせないパーツとなっている。企業の中での研究開発は学校や国の研究所などと異なり目に見える業績、儲けがなければ予算が続かない。この点、旭化成という企業も体質が優れているのだろうと推察する。このような立派な賞が話題になる際に、同じような努力を地道に続けていても社会的な評価を得られない何万倍もの研究者達を思う。オリンピックの入賞者なども同じだが、栄誉を受けた隣には紙一重、運がなくて栄誉を逃した人々が数えられないほどに存在している・・。
10月11日(金) <超大型の台風19号が接近中・・・>
超大型の台風19号が接近中だ。予想進路を見ると明日(土曜日)午後から夜中にかけて東京を直撃するようにみえる。東京・関東直撃の台風は珍しいが、先日は台風15号が千葉などで甚大な被害をもたらしたばかり。台風の進路にも地球温暖化で変化があるのか。今日の東京は嵐の前の静けさという雰囲気でどんよりした天気で終始した。そんな中、我家でも台風対策。ベランダの飛散しそうなものを室内に取り込んだりしたが、今回はガラス窓の万一の破損に備えて飛散防止のテープを貼付けたりもした。午後、所用で池上(大田区)方面に出かけたら、今日から三日間の、池上本門寺のお会式の案内が出ていた。日蓮宗総本山の池上本門寺では日蓮聖人の命日である10月13日に合わせてお会式(おえしき)といわれる伝統行事が行われる。妻の実家に近いこともあり、以前、何度か行ったことはあるが最近は行っていない。「万灯練り行列」(今年は12日)などを見に毎年30万人が訪れるという大行事だが、今回は台風の直撃を受けて中止せざるを得ないだろう。そういえば、ラグビーワールドカップの試合も早々と中止を決めている。台風の通過を耐えて待つ・・。
10月12日(土) <激しい風雨・・・>
激しい風雨が窓を叩く。今、夕刻6時過ぎ。東京は台風19号の暴風雨圏内になった。台風は間もなく静岡の伊豆半島〜神奈川辺りに上陸して北東方向に進む予測なので、東京の風雨はこれからが本番。夜半にかけて一層強くなる見込みだ。今回の台風はこれまで経験したことのない超大型との報道が相次ぐ。東京にもはじめて大雨洪水警報が発せられた。多摩川は見たことのないような大きな川幅となって流れている。いくつもの河川の氾濫の警告がでている。東京では今朝から雨が12時間以上降り続いている。バスも電車も列車も、そしてコンビニ、スーパーも臨時休業となった一日だが、被害が予測されるのはこれからの12時間か。ジタバタ出来ぬと開き直って早々に就寝することを考える・・。
10月13日(日) <起床すると台風一過の晴天・・・>
起床すると台風一過の晴天。列島を縦断した台風19号は東北〜北海道沖の海上に去ったが、台風の通過後に続々と被害のニュースが報じられる。天災は他人事ではない。事前の対策に関係なく運が悪ければ命を落とし、大被害を被る。最小限の被害で済んだ幸運をただ感謝するのみだ。・・陶芸展の日が迫ってきたので(今週)出展品の選定やら手入れなど準備に余念がない。それにしても”陶芸”といいながら私の制作するのは細かな仕掛けが多くて後で手を入れようとすると調整が狂う場合もあるので苦労する。例えばLEDを使った照明具(=ここ)のスイッチは磁石を内蔵した球体二個を空中に浮かせて作動させているが、微調整がうまく出来ないとスイッチが働かなくなる。噴水なども水量を最適に調整しなければならない。他人に見ていただくということで制作とは違った緊張感で見直しを行うのも楽しいところだろう。やはり他人の目にさらすことは貴重な機会であると改めて思う・・。
10月14日(月) <マラソンでついに2時間を切る記録・・・>
マラソンでついに2時間を切る記録を達成したと一部で報じられている。大記録を”一部”でしか報じられていないのは、一般の競技での記録でなく2時間を切るための特別の非公認マラソンであったからだろう。これまで世界記録とされたのはケニアのエリウド・キプチョゲが2018年のベルリン大会で記録した2時間1分39秒。今回このエリウド・キプチョゲ(34歳)がオーストリア・ウィーンで多勢のペースメーカーを従えて「2時間切り」のイベントに挑戦したという訳だ。結果、1時間59分40秒をマークした。これは常に7人のペースメーカーがキプチョゲを囲んで風よけになったとか、2時間を切るためのペースをペースメーカーとは別にレーザー光線で先導したとか記録のためのイベントであったのは確かだ。それにしても人間は42.195kmを2時間を切って走ることが出来ることを実証したのは大きい。オリンピックでマラソンがはじまった時(1896年アテネ)には3時間近い記録、距離が42.195kmと正式に決まった時のロンドンオリンピック(1908)で2時間55分、1936年のベルリンオリンピックでようやく2時間29分台がでた。1964年の東京オリンピックでアベベが優勝した記録は2時間11分11秒。どのような記録でも”限界”と言わせないところが人類の凄いところか。「進化」も同じだろう・・。
10月15日(火) <久しぶりに東京都現代美術館・・・>
久しぶりに東京都現代美術館(東京・江東区)に行った。え〜、何を見に行ったの?今日は休館のはずだけれど〜( 昨日は休日でオープンした代わりに今日は休館)。・・実は案内をいただき現代美術館で行われたファッションショーを見に行ったのである。休館日を利用して現代美術館でファッションショーを開催する発想が面白い。ファッションとは全く無縁で何も分からないけれども生のピアノ演奏に合わせてモデルさんたちが次々と衣装をまとって現れるのを見て,夢ではなくこれも現実だと言い聞かせる。直ぐ側で見るモデルさんの顔がそろって全く無表情であるだけでも新鮮な驚きだ。普段の自分と最も遠いところにある世界に接すると意外にもある種のエネルギーが湧き出るようにも感じる。わずか30分〜40分の時間で非日常を満喫した。
 
2019-10-15
10月16日(水) <100年に一度あるかないかの大型台風・・・>
100年に一度あるかないかの大型台風といわれた19号台風は広範囲の地域で大きな被害を残した。治山治水は万全と思われた日本で各所の河川が氾濫し、川から2km離れた地域でも住宅に浸水する様がニュース画像で流れる。今更ながら自然の猛威を見せつけられた。防災には”絶対大丈夫”はない。東京では私が何度も遊びに行っていた二子玉川の兵庫島近辺の堤防を川水が越えて住宅に浸水した。堤防工事が景観を損なうなどの理由で住民が反対し保留されていたとの報道もある。責任論よりも被害の事実を今後の対策にどう活かすかであろう。・・今回は被災者に少しでも役立てることはないかとも思いながら、今日は年に一度開催される陶芸の展覧会の前準備。出展作品を会場に搬入して並べも終わった。明日からは会場で待機することとなる・・。
10月17日(木) <今日から作陶展がはじまった・・・>
今日から作陶展がはじまった。展示会の会場は家から歩いて数分であるので便利。11時の開始時間に会場で待っていると、早々と友人、知人が来てくれた。本来は陶芸作品は何も言わずに実物をじっくりと見ていただければ十分だが、私の作品は色々と解説がつく。LED照明具は中間に磁石で浮かせた球がスイッチとなっているとか、香炉は流川香という特殊な香を使い煙が水のように下方に流れる様を楽しむとか、噴水装置がどのような構造になっているかとか・・。興味がないとどうでもいい話であるが、ほとんどの人が熱心に聞いてくれる。知り合いだけでなく初対面の人までもがビックリしたように反応してくれたのがうれしかった。展覧会では自分の作品の説明だけでなく、他の人の作品を堪能する楽しみが大きい。展覧会初日から大いに刺激を受けて次のステップを考え始めた・・。
2019-10-17 展示風景
10月18日(金) <陶芸の展覧会場で・・・>
陶芸の展覧会場で自分の作品の説明をするお客さんがいない時には、他の人の作品を繰り返して見て回る。この時に何度見てもその都度新しい発見がある。私の評価基準はこのような作品が好きで良いものと決めている。人間の目とはいい加減なもので目の前にあっても実ははっきりと対象物を見ているかどうかは分からない。絵画の展覧会でも有名な画家の絵画を見てきましたと言っても、一作品に何秒目を止めたか分からない程度の”鑑賞”がしばしばある。前を通り過ぎただけで鑑賞した気になる。一作品、1分の時間をとると良い作品であれば多くの発見がある。再度、再々度見ると更に新しい発見があるものだ。今回の陶芸作品をこのような視点で見ていると地味でも気合の入った良い作品が多いと感心する。自分の作品を見る場合、物珍しい形状や仕掛けだけでなく更に深みがあるかどうかを考える。説明を要する作品は今一つでないか。本来は黙ってただ見るだけでアピールできるものでありたい。まだまだ先は長そうだ・・。

10月19日(土) <87歳になる義兄が・・・>
87歳になる義兄が今日の一番に陶芸の展覧会場に現れた。案内は出していたがまさか 来てくれるとは思っていなかった。そういえば義兄のお宅で陶芸を始めた初期の作品を色々と使っていただいている。この陶芸コーナーで調べると16年前、2003年に制作した照明付花器は今も義兄の玄関にある。うれしいことだ。今日は私と妻の友人がたくさん陶芸展を見に来てくれた。貴重な時間を割いて労力をかけて会場まで来ていただいた親戚、友人は本当に有難い。一方で作品の説明をしているうちに前にも書いたが説明以上にアピールする内容が要求されているように思えてきた。静かに鑑賞するだけで”来てよかった”と思わせるものがあるのか。義理で来ていただいたというのでなく、会場を後にする時に少しでも満足感を与えられたかどうかが作者に厳しく問われている・・。
10月20日(日) <陶芸の展覧会が夕方6時に無事終了・・・>
陶芸の展覧会が夕方6時に無事終了。その後直ぐに自分の展示品をまとめて家に車で持ち帰った。私にとっては年に一度の大行事が終わった。あらためて私のために来ていただいた方々に感謝、そして作品の説明を聞いていただいた多くの方々にも感謝。今回、はじめて以前に制作した作品の数々を写真で整理し「陶芸作品集」を展示した。昔の写真を見るとそれなりに精力的に作っていたなぁと感心すると同時に、では、これからどうすると問われる。今年の展示品は今日まで。明日から何を始めるか・・。まずエネルギーを溜め込まなければならない・・。
10月21日(月) <最近、自分の脳内のドーパミンが・・・>
最近、自分の脳内のドーパミンがどのような状態なのか自問してみることがある。ドーパミンとは「快感、やる気、学習能力、運動機能や記憶力といった働きを司る神経伝達物質」と解説されている。自分で達成感が感じられなかったり、どうしてもやる気がないとか歩くのも嫌だとか言う場合はドーパミン不足を疑う。調子のいい時には歩いていても周囲の花を観賞したり紅葉に感激したり外界が美しく見える。前向きにやる気があるときと、何に対しても快感が覚えられない不調な時の差は意欲の違いというより生理的な何かがあると感じるのだ。ドーパミンはまた快感から”意欲を作るホルモン”とも言われているが「快感」がなければ「やる気」もなくなるのは非常によく分かる。ドーパミンとともに脳内の3大ホルモン(神経伝達物質)とされるノルアドレナリン(外部からの危険、ストレスへの対応)、セロトニン(精神の安定機能)とのバランスが重要なのは言うまでもないが、自分の脳神経をある程度客観的に観察してみるのは悪くはないだろう。このところの問題は”快感”不足か・・。
10月22日(火) <今日は令和天皇の「即位の礼」・・・>
今日は令和天皇の「即位の礼」の一日。外は冷たい雨、外出予定もなくテレビで生中継を見た。午前9時からは「即位礼当日賢所大前の儀」で本日「即位礼正殿の儀」を執り行いますという「御告文」を読み上げられる儀式からスタート。中心儀式は午後1時から「即位礼正殿の儀」。この儀式には海外からも200近い国の代表が参列したとか。今はテレビでズームアップした映像が生中継されるので参列者以上に細かく儀式の内容をみてとれる。政治権力を全く持たない象徴天皇が長大な自国の歴史そのままの儀式を引き継ぎ、しかも世界平和を祈願するという国は世界広しといえどもどこにもないのは確かだろう。前の平成天皇の即位の礼は1990年(平成2年)11月に行われているが全く記憶にない。今日は更に夜の7時過ぎから「饗宴の儀」の名で祝宴が催されるという。地球上には過去の歴史を捨て去りながら生きながらえている国が多い中で、歴史を保持しながら発展している国はユニークだ。日本の文化の深さを改めて思う・・。
10月23日(水) <久しぶりに秋晴れの下・・・>
久しぶりに秋晴れの下でテニスを楽しんだ。この秋は台風の襲来や曇天が続いたので眩しい太陽もうれしい。試合の合間に隣の秩父宮ラグビー場を覗く仲間がいるので見ると赤いジャージーを着たラグビー選手が練習をしている。ウェールズの選手達で丁度天皇の即位の礼に参列するために来日したチャールズ皇太子が激励に訪れたとのことでラグビー場も華やいでいた。このラグビー場は今日本で行われているラグビーワールドカップの試合会場としては使用されずに専ら練習場にされたという。テニス場では第3面で(7面まである)知り合いの90歳の男性が元気にゲームをやっていた。この90歳の仲間とは試合をやったことはないがよく話をする。今日も開門前に長話をしたが歳を取ってからのトレーニングのやり方や体調管理など色々と参考になることを教えてくれた。80歳などまだ若造といわれる先輩と交流があることもいい・・。
10月24日(木) <表紙にMieuへの絵手紙「赤と四角」・・・>
表紙にMieuへの絵手紙「赤と四角」(ペンと水彩)を掲載した。孫娘のMieuへの絵手紙は2004年にスタートした。これまで約270枚以上の絵手紙を主にニューヨークに住むミユウに送り続けたが、今年の9月から大学生となりボストンに住み始めたので、このところは”To Mieu-san in Boston"と宛名を変更した。表紙に妻が簡単な便りを書くスタイルの「絵手紙」であるが、妻と相談してそろそろ「Mieuへの絵手紙」を卒業しようかとも思っている。今回の「赤と四角」の絵手紙は少し前に書き溜めていた分である。今、改めて見るとこれを最後の絵手紙にするには少々不本意なのでどうしたことかと思案中でもある。家族から離れてボストンの地で猛烈に頑張っているミユウさんには絵手紙以上に応援するものはないだろうか。絵手紙にしてももっともっと元気になる内容が欲しい。マンネリの打破は当方のテーマである・・。

10月25日(金) <「香月泰男のおもちゃ箱」という本・・・>
「香月泰男のおもちゃ箱」という本(新潮社)を持っている。香月泰男のオモチャ作品に谷川俊太郎が詩と文章を添えているもの。香月泰男(1911~1974)は昭和を代表する洋画家とされるが、太平洋戦争で召集されて満州へ派遣されたため終戦時ソ連軍に抑留されてシベリアで厳しい抑留生活を送ったことで知られる。香月泰男の「シベリアシリーズ」の一連の絵画は誰も描けなかった独自の世界で有名。私は画集として「春夏秋冬」(新潮社、絵と文が香月泰男、谷川俊太郎編、1994年版)も持っているが、シベリア体験が底辺にありながら日常の中に絵を描くうれしさを醸し出す絵の数々には何時見ても強く触発される。ちなみに、このHPのスタート時である1999年に”好きな画家”として香月泰男の名を記しているは今も納得。さて、”おもちゃ箱”であるが、「絵はどこまで描いても満足とは言えぬが、玩具では威張りたい」と香月が語っていたと言われるのがよく分かる。二次元の絵画でなく立体表現として”おもちゃ”を制作する喜びが随所に見える<参考例=ここ>。私もオモチャが大好き。こういうのを見るとオモチャ制作もやってみたくなる・・。
10月26日(土) <今、長野県の菅平(上田市)の宿・・・>
今、長野県の菅平(上田市)の宿にいる。東京から義姉夫妻と我々夫婦と一緒の6時間以上をかけたドライブ旅行。運転は専ら妻に任せた。宿で義姉の息子家族4人と合流して明日はリンゴ狩りの予定だ。このところ神経の休まらない雑務に翻弄されていたので何よりの気分転換になったドライブだった。昨日の豪雨が止み、薄日が射す天気に恵まれたのもうれしい・・。
夕刻、高速道路サービスエリアにて
10月27日(日) <今日の午前中は長野県の真田の里・・・>
今日の午前中は長野県の真田の里(上田市)でリンゴ狩り。従兄弟の子供たちとは昼に別れて義姉夫妻と車でドライブ。軽井沢のアウトレットや脇田美術館などを訪れた後、今は軽井沢の宿に来ている。特別にスケジュールを決めずに何でもOKの気楽なドライブ旅行はそれなりの気分転換になる・・。
 
2019-10-27 リンゴ狩りの現場にて
10月28日(月) <夕刻、信州のドライブ旅行を終えて・・・>
夕刻、信州のドライブ旅行を終えて無事に帰宅した。今日の昼前には初めて「軽井沢タリアセン」という所に行った(=ここ)。ここは軽井沢の南方、塩沢湖の周辺に建設された”自然・美術館・文学と「遊ぶ」が融合した複合レジャー施設”。主に訪れたのは、昭和6年にウボーズの設計によるフランス文学者朝吹登水子が別荘として使用した山荘「睡鳩荘」、明治44年に建造された由緒ある建物で開催されている「深沢紅子野の花美術館」、昭和8年に建築家レーモンドが自身の別荘兼アトリエとして建てた建築を使用した「ペイネ美術館」など。一昔前の軽井沢を愛した別荘族の雰囲気を醸し出してはいるが、今は何か時代がズレているとも感じたが、自然だけは今もなお変わらず美しかった・・。
 
2019-10-28 塩沢湖付近
10月29日(火) <今日、東京は朝から終日冷たい雨・・・>
今日、東京は朝から終日冷たい雨だった。昨日のドライブ旅行が気持のよい晴天だったのは本当にラッキーであったと感謝。・・このところ八千草薫さん 、緒方貞子さんと全く違った分野でそれぞれの時代を築いた大女性が相次いで亡くなった。八千草薫さん(享年88歳)は宝塚出身の大女優。「お嫁さんにしたい有名人」として我々の若かりし時代から半世紀以上にわたり好印象を与え続けた。緒方貞子さん(享年92歳)は女性で国際的に活躍した人として希有な存在であった。国連難民高等弁務官を10年間も勤め上げた日本人は他にはいない。お二人ともそれなりの年齢ではあるが、特別に”諸行無常”を感じる。時代は常に移り変わって行く。それぞれの亡くなった日は数日前であるようだが、共に今日になって報道されているので降り続く雨が何か悲しんでお送りしているように見えてきた・・。 合掌
10月30日(水) <いつものように5時半起床・・・>
いつものように5時半起床。コーヒーを一杯飲んだ後、自己流のトレーニング。これには先ずウレタン製の直径約15cm、長さ約90cmのストレッチポールを使い、次に立った状態で軽く身体のウォ−ミングアップを行う。6時25分から10分間はテレビ体操。その後、ゴミ出しやら朝食準備など。そして7時25分には家を出てバス停へ。今日は7時41分に都立大駅で東急線の電車に乗ることが出来た。東横線ー半蔵門線ー銀座線と電車を乗り換えて神宮外苑駅に8時3分に到着。開門まではしばらく待って午前中テニス。・・今日の午前中の行動を細かく書いてみたが、テニスの日はほとんど同じようなタイムテーブルに乗っている。午後はその都度やることが異なる。何かと雑用が溜まっていることも多い一方、創作の構想を練ることもできるが問題は気力。今日は疲労回復のためダラダラしていたり、家の片付けを手伝ったりしてアウトプットは何も出なかった。テニスのプレーでも同じだが、最近は無理に頑張らず上手に力を抜くことにしている・・。
10月31日(木) <今朝の未明から沖縄・首里城の火災・・・>
今朝の未明から沖縄・首里城の火災がトップニュース。世界遺産・首里城の正殿、南殿、北殿が焼失する様が生々しく映像で映し出された。昼頃になりようやく鎮火と報道されたが沖縄のシンボルでもある首里城があっという間に焼け落ちてしまう現実が信じられない。首里城は15世紀の琉球王国以降、過去4度火災で焼失した歴史があるという。太平洋戦争末期には、1945年の沖縄戦で米国の攻撃で壊滅的な被害を受けた。その後、内部も含めた復元が30数年かけて行われて今年の2月に完了したばかりというから言葉がない。火災の原因はこれから追求されるだろうが、今年の4月にパリのノートルダム大聖堂での火災を思い起こす。コンクリート製のノートルダム大聖堂でさえ修理工事に伴う失火で火災を起こした。台風や水害など自然災害は恐ろしいが、火事は火を使う人間が絡んだ恐ろしさがある。


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