「今日のコラム」(2020年 2月分)

2月1日(土) <今日の表紙に陶芸作品「茶碗・・・>
今日の表紙に陶芸作品「茶碗<釉薬追加分>」を掲載した。これは前回、表紙に掲載した茶碗二個に対して、1月30日のコラム(=ここ)に書いたように、追加で釉薬を掛け直して再焼成した結果である。写真では前回との差がほとんど分からないがこんなもの。もう一つの茶系の茶碗も再焼成した写真を下に掲載する。陶芸コーナー(=ここ)には前回のものと並べて掲載した。この程度の違いはどうでもいいと言われそうだが、ただのコダワリだ。・・今日の午前中も陶芸教室で3時間休みなしに作業をした。陶芸の場合、テニスと違って相手との勝負事ではない。独り集中して粘土をこねたり、形状を作る作業を続ける。この時、自分の思う存分に何をやっても構わないところがテニスと大違いだ。他人の評価や点数を気にしなければ誰にも迷惑をかけることなく好きなようにできる。最近、陶芸について制作する”ネタが尽きた”とか言ってみるが、格好をつけなければネタなど気にすることはないとも思える。簡単なお茶碗にしてもやれば際限なく奥が深い・・。
  2020-02-01 陶芸・茶碗


 2月2日(日) <東京・中央線四谷駅から飯田橋方面に続く旧江戸城外濠・・・>
東京・中央線四谷駅から飯田橋方面に続く旧江戸城外濠の堤は春になると桜の名所として知られる。今日、紀尾井ホールで音楽会があり、この堤を通ってみた。外濠公園とも呼ばれるだけあって桜以外にも堤の上からの眺めがよく、東京の真ん中と思えないほど静かなたたずまい。上智大学の教会も周囲の雰囲気とマッチしている。桜の花の時期にはまだ早いが見事な桜並木は花見の名所となるのはよく分かる。けれどもよく言えば素晴らしい古木、いわば寿命の近い老木が多いのに気がつく。千代田区は何年か前から桜の樹の再生活動を進めているようだ。四谷駅の脇にある上智大学では近くの真田濠に桜並木を作るに協力して学生達が桜を植林した歴史があるという。それでも桜も50年も経つと老木になる。そう、いろいろな桜の名所も老齢化が進んでいる!元気な桜は大切にする、けれども新陳代謝が必要。新しい芽を伸ばさなければならない。何だか花は咲いていなくても桜の樹が愛おしくなってきた・・。
 
2020-02-02 上智大学・教会前の堤         土手から新宿方面をみる

桜の古木
2月3日(月) <迷惑メールは後を絶たない・・・>
迷惑メールは後を絶たない。以前、私のメールアドレスを差出人にして、”お前のメールアドレスでどうでもできる。嫌なら金をよこせ”という内容のメールが何度もしつこく送られてきたことがあった。メール番号を発行しているプロバイダーに相談すると、無視するようアドバイスを受け、その後、海外からの発信であるので、そのアドレスで海外発信されるメールをストップする旨の連絡を受けた。その結果、この迷惑メールはようやく納まった。数日前には突然Appleからの請求書が送られてきた。よく見ると送り主は正式のAppleと違うので、Appleに問い合わせたところ明らかにインチキ。ここでも請求書メールをAppleで調査してもらうためにメールを転送した。この時、「元のメールのヘッダーがすべて含まれていること」と念を押されたので、メールの環境設定でヘッダーの詳細情報を”すべて”に設定し直すと、これまで見たことのない機械語のヘッダー情報が現れた。普段のメールのやり取りでは全く見えないけれども、簡単な操作一つで送信元の詳細なデータが把握できるところがなかなか面白い。
2月4日(火) <梓みちよさんが1月末に亡くなっていた・・・>
梓みちよさんが1月末に亡くなっていたことが報じられている。享年76歳。私の妻と同年1943年生まれだ。我々の世代は「こんにちは赤ちゃん」(作詞・永六輔、作曲・中村八大)を歌っていた頃(55~6年前!)の梓みちよさんを忘れることはできない。略歴をみると1971年(28歳)に一度結婚するが翌年には離婚。その後再婚はしなかったようだ(ちなみに、離婚した相手の俳優和田浩治は42歳の若さで亡くなっている)。梓みちよさんの最期は自宅で独り亡くなっていたところを訪れた人に発見されたという。・・今日のテレビでは堀ちえみさんの壮絶な舌ガンとの闘いが放映されていた。堀ちえみさんは1980年代のアイドルであったが今や52歳。何より離婚二度、三度の結婚でいま7人の子供を育てているところが凄い。<実子が3+2=5人、現夫の連れ子=2人>舌ガンの前にも絶えず病を患い闘病生活の末に障害を克服している。そのバイタリテイーから舌ガンも完治させるに違いない。女性のアイドル歌手やスターにも色々な人生がある。それぞれがオリジナルドラマを演じているようにみえる・・。
2月5日(水) <パーキンソン病の患者にiPS細胞を移植・・・>
パーキンソン病の患者にiPS細胞を移植する臨床試験が京都大学のグループで順調に進められているとのニュースを今朝のテレビで見た。パーキンソン病は手足が震えたり、手足がこわばったり、姿勢を変える時に反射が鈍くなり転びやすくなったり、日常の動作全般が鈍くなったりする症状の他、人によって異なる色々な形で症状がでる難病で、人間の脳内の神経伝達物質「ドーパミン」(=意欲・運動・快楽に関係し、”気持ちが良い”、”心地良い”と感じると出る)が減少して発症するとされる。その本当の原因、治療法は見つかっていないという。「難病」と言われるけれども、私の周囲に友人、知人など何人もパーキンソン病と診断された人がいるなど、意外に身近な病にみえる。老化現象と思うと実はパーキンソン病の判定がでることもあるようだ。iPS細胞から作り出した細胞を移植して失われた神経細胞を復活させるという画期的な治療法を期待したい・・。
2月6日(木) <今期一番の冷え込み・・・>
今季一番の冷え込みといわれた今日、東京では快晴。特別に防寒対策をして外出したら思ったほどに寒さを感じなかった。息子の月命日にはズレたが九品仏・浄真寺(東京・世田谷区)に墓参りにいくと、梅が満開であった。今日は父母や息子の墓から離れた場所にある母方の祖父母の墓にもお参りをした。これまで気にしなかったが祖父母の墓碑をみると祖父が80歳、祖母が76歳で亡くなっている。私が学生時代に祖父が亡くなったときのことを覚えているが、可愛がってくれた祖父の死去は大事件ではあったが相応のお爺さんが亡くなった印象を持ったもの。何だ、いまの私と同等か・・。祖母の名は「梅香」といい、生前から大好きな忘れられない名前だった。梅の季節には梅香さんのことを思い出す・・。
 
2020-02-06九品仏浄真寺(東京・世田谷区)境内にて
2月7日(金) <今日も朝8時には神宮外苑・・・>
今日も朝8時には神宮外苑に着き、午前中はテニス。最近はテニスで元気に動き回れることを心底幸いと思う。以前、一緒にプレーしていた仲間でリタイアしたり、療養中である人が何人もいる。寒さで身体が冷えている時に十分ウォ−ミングアップしなければ自分もどんなトラブルを引き起こすか分からない。テニスコート上以外で、体をいかに動かすかも重要だろう。・・今日はテニスの帰途、久しぶりに代官山のアートフロントギャラリー(ART FRONT GALLERY)に立寄った。ここでは今日から久野彩子さんの個展が開催されている。久野さんは真鍮や青銅を精密鋳造して部品を作る実にユニークな作品で知られる(=ここ=または=ここ=参照)。私の好み系統であり、細かい仕上げを見ているといつまでも飽きなかった。代官山で早咲きの桜を見たので写真を掲載しておこう・・。
2020-02-07東京・代官山にて
2月8日(土) <今日は午前中陶芸教室・・・>
今日は午前中陶芸教室で陶芸。前から制作してきた粘土状態の”キノコの置物”を細かく仕上げて素焼きに出した。土曜日の陶芸教室には男性が多い。今日は4人が男だった。火曜日、水曜日などに教室に行くと大抵は女性が多く、男性は一人であったりする。主婦の場合は連合いが家にいない日の方が出席しやすいのだろう。周りの人がどのようなものを作っているか刺激を受けるのが教室の良いところであるが、最近は制作する内容については男女の差をほとんど感じない。女性であっても実にユニークな形状を追求する人もいれば、男性でも伝統式一本槍の人もいる。教室で色々な人と交流すると皆がそれぞれの個性を持って制作しているのが分かり楽しい。点数を付けて善し悪しを決めることなどできない。好みでみんながグーだ。今日、焼成が完了したばかりの暖かい作品を教室で受け取った。家に持ち帰り早速に写真を撮ったのが表紙に掲載した「花器(逆U字型)。これも私は比較的巧くできたと気に入っているが「好み」でどう思われるかは分からない・・。

2月9日(日) <今の時期に少々憂鬱・・・>
今の時期に少々憂鬱になるのが、税の確定申告をパソコンを使った「e-Tax」ができなくて悪戦苦闘することだ。昔のことを調べると平成21年(2009年)には電子申告を始めていた。16桁の利用者識別番号、暗証番号などを取得すると机のパソコン操作一つで申告できるのでそれは便利であった。ところが、電子証明は3〜4年で新たに取得し直さなければならない。あれこれあって、気がつくとパソコンの条件が推奨環境と適合できないことになってきた。税務署側はコンピューターのバージョンやインターネットのブラウザに条件をつけて適合できないものには”推奨環境外で使用できない恐れがあります”とある。「Mac OS をご利用の方は、e-Taxソフトをご利用いただけません」とまで言われると以前は問題なくできましたよと言いたくなるが、まともにはe-Taxはできない。結局、最近は印刷して提出としている。税の申告といって手間隙かけて、最後を見ると元来のちょっぴり所得を還付していただくだけ・・。まあ、脳トレの一つとして数字を並べてみるのも良しとしよう・・。
2月10日(月) <今朝は自分で認知症の気が出た・・・>
今朝は自分で認知症の気が出たのかと思う初体験をした。朝、5時34分に起床。ノートに起床時刻を記した後、コーヒーを飲み6時25分からのテレビ体操の時間まで自主的なトレーニングをするのが日課だが、今日は6時20分頃と思ってNHK-3チャンネルに合わせても番組が始まっていない。不思議だなあと思いつつ、ハッと気がついたのは教育テレビの放送開始が5時30分だ。つまり、起床したのは1時間前の4時34分であった。起床した時刻を1時間も間違えたまま過す”ザマ”に愕然としたので、この数日の調子良さを記して憂さを晴らそう。6日から9日(昨日)までのWii(任天堂)によるバランス年齢計測結果が20歳−20歳ー39歳ー59歳であった。20歳が2日続いた例は覚えがない。ちなみに昨日59歳を記録したときは、ウォ−キング時の左右のバランステストと周辺視野のテストで、テスト項目としては苦手な項目だった。この日は、Wiiの計測を始めて3300日目と知らされたが、長年続けたバランス年齢計測と合わせて、頭脳年齢のチェックをしなければならないか・・。
2月11日(火) <気持よく晴れ上がった休日の今日・・・>
気持よく晴れ上がった休日の今日は特別の日となった。私と同年で生まれた月日もほぼ同じである従姉とその娘さん、そして、そのまた娘さん、更にもう一人の従姉、妻と合わせて6人揃って九品仏浄真寺(東京・世田谷区)に墓参りに行った。お墓は私の母方の祖父母のもので、従姉達にとっては父方の祖父母がつくった墓。私の妻以外は全員が祖父母と血のつながりがあることになる。続いて私の父母(&息子)の墓にも全員で廻ってもらったが、このようなメンバーでの墓参りは始めてだった。その後、お寺からそれほど遠くない私たちの家に来てお茶や食事。親戚とか従姉といっても初めて聞く話が多く時を忘れる。血縁というつながりを通して、それぞれの人生の機微に触れた気がした・・。
 
2020-02-11九品仏浄真寺にて
2月12日(水) <神宮外苑にある秩父宮ラグビー場・・・>
神宮外苑にある秩父宮ラグビー場はグラウンドがすべて天然芝でできている。天然芝のメンテナンスは想像しただけでも大変な手間隙がかかる。いつも行くテニスコートはもちろん人工芝。そのテニスコート側から秩父宮ラグビー場の広大なグラウンドにしばらく見慣れない構造物が設置してあったが、今日はその装置がテニス場への入口の広場に撤去されていた。珍しいので写真を撮ったが(下に掲載)、これは天然芝の成育を促進させるための照明設備であった。芝育成用の特殊ランプが下向きに取り付けられた巨大な橋桁のような装置をいくつも並べて使用する。普通の太陽光を使うよりも何倍も成育が早くなるという。今や天然芝といっても、このような人の手間をかけているのだ。ここまでくると、あえて天然芝に拘ることがあるのかと疑問がわく。今の人工芝は実によくできている。ラグビーも自然のままに荒れた芝が嫌ならば人工芝で十分だろうに・・。

2020-02-12 芝生育成用照明具
2月13日(木) <道路を歩いているときや階段でつまずいて転倒する事故・・・>
道路を歩いているときや階段でつまずいて転倒する事故を防ぐために”小脳のトレーニング”をやる方法が昨夜のテレビで紹介されていた(=ここ)ので早速これを実践している。小脳は大脳の下部にくっついた文字通り小さな脳。前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉を持つ大きな大脳に対して小脳は小さいけれどもやはり非常に重要な役割を持つ(ちなみに、脳には他に呼吸、循環など生命活動の基本的な営みを支配する「脳幹」と呼ばれる部分がある)。小脳は一般的には「運動の強さや力の入れ具合、バランスなどを計算して調節するという運動調節機能の役割」といわれる。ところが大脳の1/10の大きさしかないのにしかないのに脳の神経細胞の大部分は小脳にある(約1000億個以上)というから、小脳の役割は更に大きい。当然のことながら神経細胞はあらゆる機能とつながっている。小脳は単純に筋肉に動きの指令をだすだけではなく、記憶力、感情の制御、認識力など全ての能力に絡んでいるのだろう。特に転倒防止のための「小脳トレーニング」といわずに身体全体の「脳トレ」と思いたい・・。
2月14日(金) <池の蓮(はす)の葉は一枚から、二枚、四枚、八枚と増える・・・>
池の蓮(はす)の葉は一枚から、二枚、四枚、八枚と増える。池の半分を蓮で覆われてもまだ十分にスペースがあると思っていると、一晩で池全体が蓮で覆われてしまう。人口の増加は同じようにあっという間に地球上を人が埋め尽くすと昔から警告されていた。2019年の世界の人口は77億人。日本の人口の推移は、江戸幕府成立時(1603)1230万人、明治維新時(1868)3330万人、現在(2020令和2年)1億2600万人。日本の人口はこの後、減少の一途となる。一方、世界の人口の推移は、1800年=約10億人、1987=50億人、2011年=70億人。地球規模で見ると日本の総人口に相当する人間が1~2年で確実に増加している。この種のことは小さな個人が考えても心配しても始まらない。けれども、環境問題に限らず、これからは地球規模で対応しなければならないことばかりだ。新型コロナウィルスに関する国際間の調整のやり取りを見ていて、人口問題の一層の難しさを思った・・。
2月15日(土) <今日の午前中は陶芸教室・・・>
今日の午前中は陶芸教室に行き、新しい球体作品を作り始めた。はじめはサッカーボールの外側を厚さ10mmほどの粘土でおおい球の状態で少し乾かす。その後、真っ二つに切り、半球二個の中に相応の風船や新聞紙入れて再度半球の粘土をくっつけるという制作法をとった。適度に乾燥させながら外部を球体に仕上げた後に、一部穴をあけて内蔵物を取り出し、粘土の外形が完成。その後で、思う存分模様を付ける予定なので、丸ごと家にも持ち帰った。このように続けて家で作業をやるケースは珍しい。まだまだ先は長いが現在の状況を写真に撮ったので下に掲載する。このように何か見える成果がある日が一番充実感がある。このページには表紙に「Today's Work」という作品を掲載するコーナーがあるので、本来ならば完成品でなくても”本日の仕事”として表紙の写真にしても良いのかもしれない。2018年に「球形花器」を作っているが(=ここ)、これと全く違う雰囲気の作品にするのが目標だ・・。
2020-02-15制作中の陶芸作品

2月16日(日) <冷たい雨が止んだ日曜日・・・>
冷たい雨が止んだ日曜日の午後、妻と谷中にあるお寺に義兄の墓参りに行った。谷中といってもお寺までは日暮里の駅から上野方面に15分ほど歩く。ちょうど手頃なウォーキングの距離ではあるが今日はいささか寒かった。今日もそうであったが、最近は東京の電車もバスも比較的空いている。人の集まる繁華街、観光名所などは以前と比べて随分と人が少ない。中国でも、また日本でもまだ終息の兆しが見えない新型コロナウイルスの影響だと思われる。激減した中国人観光客であるが谷中ではまだ日本人以上に中国人が目についたから、これまでの中国人の数は尋常ではなかったのだろう。墓のある瑞輪寺には何度も訪れているのでお馴染みであるが、今日は本堂の正面上部にある竜の彫り物の写真を撮った(下に掲載)。何か寒いけれども春はそこまで来ている、元気を出せと竜に励まされているような気になった・・。
2020-02-16 谷中・瑞輪寺本堂の彫り物&途中で見た枝垂れ梅
2月17日(月) <最近、食事の内容を翌日ノートに記載する・・・>
最近、食事の内容を翌日ノートに記載することを始めた。ノートには毎日、起床時間や天気、何をやったかなどを日記風にメモ書きしているが、アイデイアや特に感銘を受けたことなども書く。三度の食事の直後にメモをするのでなく、記憶力をチェックする意味であえて翌日に前日の食事内容を書くことにしたのである。やってみると先ず食事の名前に無頓着であったことに気付く。大好きなイタリアンは”ドリア”。グラタンではない。煮物とかオカラにも色々とある。先日はマグロの煮付けが美味であった。食事ではないが妻が作ったおやつのリンゴケーキは”タルトタタン”ということなどもメモをした。名前もさることながら、ノートに書く際に漢字が書けないのでまた愕然とする。いなり寿しは「稲荷」であった。フキノトウの天ぷらでは「蕗の薹」を覚えた(薹の字は難しすぎる)。・・一昔前には妻が作ってくれる食事をガツガツ食べるだけであったが、最近は本当に美味しく、かつ有難いと思うようになった。和風、中華風、そして洋風にもいろいろ。食事の豊富さにも感謝・感謝・・。
 
2020-02-17 春はそこまで   東京・世田谷区にて
2月18日(火) <今日の東京の日の出時刻は6時25分・・・>
今日の東京の日の出時刻は6時25分過ぎ。丁度、NHKのテレビ体操が始まる時刻だ。その10分後に家から北東方向の新宿方面で朝日を浴びて強烈に光る珍しい景色が見えたので体操を中断して写真を撮った。そのまた5分後、テレビ体操の時間が終わった後で数分前に光った個所とは別のところが光り始めた。この光りも数分後には消える。どの建築物が反射したのか光りがなくなるとよく分からない。それにしても東京の中には色々な向きのビルがあることは確かだが太陽光の方向と反射面がたまたま遠方のあるスポットまで光りを届けることがある。太陽が更に上に昇ると垂直なビルの壁面よる反射光はビルの側の下部に照りつけるだろう。最近は外壁がガラスでできている建築が多いからビルの側に住んでいる人がいれば大量のライトを浴びるような時間帯があるかも知れない。朝陽の動きは何よりも地球上の営みは太陽によって時々刻々と変化していることに気付かせてくれる。これからは日の出の時間はどんどん早くなり、日の入りは遅くなる。生活のパターンも変えなければならない・・。
2020-02-18
2月19日(水) <「守破離」という言葉・・・>
「守破離」という言葉は今はあらゆる分野での行動指針として取り上げられる。元来は昔の茶道や武道で用いられたステップアップの道筋を示したものであったが、スポーツ、芸術、学問、経営などどんな分野でも応用がきくので用いられるのだろう。「守」は基礎を真似る、まなぶことにより流儀や型を守る段階。「破」は基礎をマスターした上で独自の工夫を入れて既存の型を破る段階。「離」は自分のオリジナルな境地を造り出して従来の型から離れる。誰でもが学ぶ=真似るから始めるのはよく分かる。けれども一生学び「守る」ことを続ける人もいれば、中途半端に学んだだけで破り、離れていく人もいる。それぞれに個性が出るところがいいのだろう。私の場合、陶芸でも絵でもマネをしているだけではつまらないと思って「破」、「離」を試みるが簡単には成果が出ない。それにしてもよりオリジナルなものが欲しい。どんな分野にしても社会が自由であることが創造の原点であるのは間違いない・・。
2月20日(木) <起床してトイレに行った時に不思議な閃き・・・>
起床してトイレに行った時に不思議な閃きがあった。就寝中に一生懸命に考えていたことなどない。ただ、2月15日のコラム=ここ=に書いたように、最近、陶芸教室で制作した粘土状態の球体を仕上げの模様をつけるために家に持ち帰り、毎日時間を見つけて少しずつ加工をしているので、寝ている間に、この陶芸の模様のアイデイアが頭に浮かんだのかも知れない。トイレ最中に、突如としてローマ数字を日付に使うことを思いついたのである。1,2,3のようなアラビア数字を使うといかにも記録のために見える。そこで、T,U,V・・というローマ数字を使うと文様で制作の日付を記録できて面白いかも知れない・・。そこで書いてみると、何と今日は、U0U0-0U-U0だ! 奇跡的と言っていいほどの完璧さに驚いた。ただし、ローマ数字に0は存在しないので、アラビア数字のゼロ(0)を使うこととした。早速に球体に彫り込んだ写真を下に掲載してみる。2020年2月20日はこれから生涯忘れることのできない日となりそうだ・・。
 
2020-02-20 陶芸(粘土状態)・文様例
2月21日(金) <今週は今日も含めて月、水、金と週3日のテニス・・・>
今週は今日も含めて月、水、金と週3日のテニスが皆勤だった。しかも3日共に風も少なく絶好のテニス日和であった。ところが考えてみると少し前のように決まった仲間ではなく成り行きで適宜組になってプレーをした。ここでも新型ウィルスの影響か全般にテニスに来る人も少なくなっている。いつも大抵は一緒にプレーをしていた一人は体調が悪く二週間入院したとも聞いた。それぞれの生活パターンがいつまでも同じように続くとは限らない。周囲をみていると我が身はどうなのだろうと思う。そして50年間も同じコートでテニスを続けてきて、これまで出会った色々な先輩や仲間を思い出す。第一コートでプレー中に倒れてそのまま息を引取った人もいた。相手の嫌なボールをあえて出す意地悪はやりたくなくなったといって止めた人もいる。長年ペアを組むことが多かった人は認知症が出て来られなくなった。昔も今も、テニスの仲間にはテニス以外に多くのことを教えてもらっているなぁという感慨が強い・・。
2月22日(土) <今日の午前中は陶芸教室で「キノコの置物」に釉薬・・・>
今日の午前中は陶芸教室で「キノコの置物」に釉薬をかける作業をやった。普通のお茶碗などの場合は、釉薬掛けは釉薬の中にドボンと茶碗を浸したり柄杓で流しかければ簡単に済んでしまうが、今回は筆で数種類の釉薬を細かく重ねて塗るやり方で、2時間半ほどの時間がかかった。その間、休みなく、集中して作業に当たったのでいささかくたびれたが達成感はある。午後には、陶芸教室で作業衣を用意していた服に着替えて、続けて明治神宮にお参りへ。妻が私の”病気平癒”を祈願するのだということであったが、何と言うことでしょう、私自身は病気治療中ということを忘れていた!これまでは、墓参りでも神社の参拝でも、”お願い”をすることはまずなく、大抵はお礼参りであった。今回はとにかくも”祈願”を済ませて後は結果を待つ。正月以来の明治神宮と原宿で観光気分にもなった。明治神宮の本殿の工事は終わったし、原宿の駅の改装が随分と進捗している。駅前には新しいビルもできた。変革を楽しむことができるのが一番良い・・。

2020-02-22 明治神宮にて
2月23日(日) <今日は天皇誕生日・・・>
今日は天皇誕生日。日曜日であるので明日が振替休日になる。現在の令和天皇は昨年、2019年の5月1日に即位し、平成天皇(現在の上皇さま)の誕生日は12月23日であったので、昨年は天皇誕生日はなかったことになる。私の父の誕生日は11月3日の文化の日であったが、父はこの日を専ら天長節と呼んでいた。11月3日は明治天皇の誕生日であったので1948年(昭和23年)に文化の日となる以前は長年天長節で親しまれていたようだ。今日、2月23日も東京の天気は晴であったが、昔11月3日は快晴となる特異日と言われた。父が元気な頃には、休日である11月3日に家族全員で誕生日祝いの食事会をやったことを懐かしく思い出す。明日は振り替え休日となり、それぞれに家族で楽しめるのだろうか。毎日が日曜日の当方としては、月曜日のテニスが休日のためにできなくなるが、それはまたのんびりとできるチャンスでもある・・。
2月24日(月) <午後、余りに天気がよかったので久しぶりに駒沢公園・・・>
午後、余りに天気がよかったので久しぶりに駒沢公園までウォ−キングをした。駒沢公園の正式名称は「駒沢オリンピック公園」。1964年(昭和39年)に開催された東京オリンピックの第二会場として誕生した。このオリンピックで日本中が熱狂した女子のバレーボールの試合がここの会場で行われたのは周知の通り。当時、大松監督に引率された”東洋の魔女”と呼ばれた女子チームが金メダルを獲得した”金メダルポイント”の瞬間は忘れられない。駒沢公園に行く度に今年の東京オリンピックが開催された後、「駒沢オリンピック公園」の立派な看板をどうするのだろうと余計な心配をする。1964年の文字を付け足すであろうか? 駒沢公園から家に戻る途中、住宅街のフェンス越しに花の写真を撮った。薔薇(ばら)も木瓜(ぼけ)も今の時期に見事に咲いているのが当然なのか、あるいは暖冬のせいなのか分からないままに掲載してみる・・。
 
2020-02-24駒沢公園にて  右は散歩途中で見た薔薇と木瓜(ぼけ)
2月25日(火) <35日ぶりに医療センターで血液の採取・・・>
35日ぶりに医療センターで血液の採取、注射の後、診断。結果は指標の数値が一気に前回計測の10分の1以下と、よい方に変わったので、また継続してこれまでと同じ薬を飲み続けることとなった。悪化の方向でないので少しは安心してもいいかとも思うが、診療についてはこれから先の結果が全てで、いい気になると”ぬか喜び”になる。以前、将棋の永世棋聖であった米長邦雄の「癌ノート」という単行本を読んだことがある。米長らしく如何に自分が徹底的に検討をして最善手を選択して、癌を克服したかを得意になって書いていた。米長はこの本を書いた3年後に癌が再発して2012年に68歳で亡くなった。ある医者によれば米長が選択した治療法が結果的に癌の再発を誘引したともいわれる。”このやり方が大成功だった”などとは死ぬまで言うべき言葉ではない。・・午後は、陶芸作家である知人の展覧会を見に表参道まで出向いた。”知人”と書いたが、私よりも40歳ほど若い女性で、20年ほど前に一緒に陶芸を始めたときは可愛い女の子だったのが、今や独特の作風で人気もある立派な陶芸家になった。今日はこれまで何度も見ている彼女の作品よりもまた数段進化している素晴らしい作品を見た。制作方法なども丁寧に説明を受けて非常に刺激を受けた。展覧会から引き上げる時には明らかに朝より元気。帰宅して直ぐ、ヒントとなった装飾法を今手元にある粘土作品に応用したぞ・・。
2月26日(水) <毎日コラムを書いていると何を話題にするかネタがなくて・・・>
毎日コラムを書いていると何を話題にするかネタがなくて困ることもある。今日は朝から雨でテニスが中止。予定を変更して家でやりたいことをやり、普段は片付けられない作業用具などを洗って徹底的に整理した。けれども、コラムに書くほどのアウトプットはない。絵はがきでも描くとそれが”今日の作品”で紹介できるのだが・・。そこで、前にも書いたが陶芸の球体を陶芸教室から粘土の状態で持ち帰り、少しずつ文様を加えたりしているので、完成品でないが、この球体の途中経過の写真を掲載することにする。粘土は元は白系であったが、全体を黒化粧とした。仕上げの釉薬は鉄風の金属系にしたいと思っている。陶芸教室で模様を付けたりすると時間を気にしながら妥協することが多いが、家でやると何でもアリで、際限なく手を加えることができる。むしろ、どこで納めるかの判断が難しい。”過ぎたるは及ばざるがごとし”と自分に言い聞かせながら、ほどほどを探る。陶芸教室の先生からは球体を次ぎに家から運ぶ時に壊さないように注意して下さいよと念を押された。土曜日に教室に持ち込み、仕上げた後、焼成に出す予定。最後の最後まで気を許せない。
2020-02-26陶芸の制作過程
2月27日(木) <今日の東京は快晴・・・>
今日の東京は快晴であったが強く冷たい風が一日中吹いていた。所用でバスと電車に乗り外出すると、新型コロナウィルスの感染防止のためできるだけ外出を控えるように警告がでているせいもあるのだろうか、どこも驚くほど人が少ない。バスなどは座席もガラガラに空いていた。帰途、運動を兼ねて九品仏浄真寺のお墓にも寄り、それから歩いて家に帰った。浄真寺の境内には普段はそれなりに人が多いが、今日は珍しいほど人が少なかった。境内には梅の木の側に蝋梅の花がまだ咲いている。梅も蝋梅も盛りを過ぎたように勢いはなかったのも止むを得ないだろう。来週にはもう3月、直ぐに桜の季節となる。諸行無常。時は常に流れている。新型コロナウィルスも時が解決してくれるのを期待しよう・・。
 
2020-02-27 九品仏浄真寺にて(本堂=龍護殿=から上品堂をみる) 右は蝋梅と梅 
2月28日(金) <アマゾンで購入したデジタル式のテスター・・・>
アマゾンで購入したデジタル式のテスターが届いた。これまで使っていたアナログ式のテスターが使えなくなったので新たに購入したもの。前のアナログ式のテスターは私が中学生の頃にラジオを作ったり電気工作するのに使用したSanwa製(三和電気計器)テスターで実に60数年間使用したことになる。最近の用途は乾電池や電源の電圧を測ったり、導通をチェックしたりする程度であったが、ないと不便であった。何年間も使っている道具類は多いが、このテスターは多分最長記録。使う度に故障もせずによく使えると感心していた。これほどに故障せず寿命が長いとテスターのメーカーは買い替え需要がなくて困るだろうと同情もしていた。それが今回の買い替えでは中国製の安いものを購入してしまった。これからは10年間も使用することはないであろうが、一年で故障したらどうしよう。下に新旧両方のテスターの写真を掲載するが、旧タイプが60年以上、問題なく使用できたことに感謝する意味で少々高くてもSanwa製のテスターを買うべきだったかと、今になって少々後悔の念にとらわれる・・。
2020-02-28 左がSanwa製アナログテスター、右が新品デジタル式
2月29日(土) <表紙に陶芸作品「キノコの置物」を掲載・・・>
表紙に陶芸作品「キノコの置物」を掲載した。今日、陶芸教室に行くと、2月22日に釉薬をかけた「キノコ」がもう焼成が終わり完成していた(2/22コラム=ここ=参照)。教室のスタッフが”熱いですよ”と言って窯から出したばかりのキノコを机に持ってきてくれたが、その時は100℃近くあったのだろう、手をキノコに近づけるだけで暖かかった。このキノコの置物は、昆虫記で有名なファーブルが描いた220点余の水彩画をまとめた豪華本の中の絵をヒントに制作したもの(1/26のコラム=ここ=参照)で、本は息子の形見であるので特別な思い入れがある。早速、家に持ち帰り次のステップを試みた。置物といって、このままでは面白くないので、楕円形のベースの周りにLEDテープを付けて下部に照明を付ける魂胆。LEDテープは以前照明を制作したときの残りがある。キノコの下から光りがでるとどんな風になるか、直ぐにやってみると結構見られる。ところが、「今日の作品」はこれを掲載しようと写真を撮ってみたが、写真では実際と随分とイメージが変わり、置物の詳細が見られないので、今回は照明なしの写真をこの表紙に掲載した。参考として照明の写真を下に掲載してみる。これはLEDテープを固定もせずに雰囲気だけを確認したものなので、きっちりと仕上げた後に、写真の撮り方を検討して後日紹介したい。
  LED照明した「キノコの置物」


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