「今日のコラム」(2020年 3月分)

3月1日(日) <東京マラソンをテレビでみた・・・>
東京マラソンをテレビでみた。私の甥は一般の枠で東京マラソんに参加することになっていたが、新型コロナウィルスの騒ぎで、今回は招待選手のみのレースとなり、一般のランナーの出番はなくなった。11人の外国招待選手を含めたレースの結果は大迫傑が2時間5分29秒の日本新記録。それでも、優勝はレゲエ(エチオピア)の2連覇、二位、三位ともに外国勢で大迫は四位であった。三位までは皆2時間4分台の記録だ。大迫は自らの日本記録を更新してオリンピック代表の座も確保する大健闘であったが、一方で世界のレベルの高さを東京でも見せつけられた。・・マラソンにも絶好であったが、今日の東京の天気は春が来たような暖かさ。気持のいい弥生の到来となった。天気がいいので、午後、妻と息子の墓参りに行った(明日が月命日)。先週寺に行った時には咲いていた蝋梅の花はすっかり終わっていたけれども、いままで見なかった辛夷(コブシ)の蕾が膨らんでいるかと思えば新しい薔薇の花も咲いている(写真)。季節は確実に変化している。ウィルスもそろそろ消え失せてもいいのでないか・・。
2020-03-01 九品仏浄真寺近辺にて撮影


3月2日(月) <5時45分に起床・・・>
5時45分に起床すると外は予想外の本格的な雨。昨日の予報では午前中曇りで雨マークはなかったのに・・。テニスの予定を変更して家での作業を考える。ここで、時間ができたから”読書”といかないところが貧乏性といおうか、評論家になれない性格だ。やった作業を今になって思い出して列挙してみると、ハンダ付け、ヤスリ掛け、電気配線、接着剤による接着、剥離材を使った剥離、ピンセットを使った張付け、針金細工など。今の表紙に掲載している「キノコの置物」にLEDランプを付け直す作業もやった中の一つである(2/29コラム=ここ=参照)。最近、こうした陶芸でのプラスαの”細工”は余分かも知れないと思い始めている。陶芸作品として見てもらうためには、そのままが良い。LED照明をつけると装置にばかり目がいって陶芸を鑑賞するようにはならない。これまでの噴水や玉転がしなど同じことが言える。花器にお花を活けた場合も、全体を見ることになるので陶芸として花器に着目される度合いは少なくなる。・・朝からの雨が夕刻まで降り続いた一日。しかも昨日と比べるとマイナス10℃の寒さであった。そんな中で、これからは出来るだけ”細工”や”仕掛け”なしで見られる作品造りを目指そうと改めて思った・・。
3月3日(火) <今日は昨日と一変して朝から快晴・・・>
今日は昨日と一変して朝から快晴。日の出直後に、雨の日のきのう一日かけて小細工をした陶芸作品・キノコの置物を窓際に置き朝陽をバックに写真を撮った。この際は陶芸としてのLED照明付キノコを見せるのでなく風景の面白さを残したかったので陶芸に余計な細工を加えたなどの雑念は一切なし。自分の作品を朝陽の中で撮影するだけで、有り余る幸せ感じた。早朝からこのように行動できるのは元気である証でもある。今日の東京地方の日の出は6時8分。随分と早くなった。2週間前に同じような写真を撮った時は日の出時刻が6時25分、丁度テレビ体操が始まる時刻であった。それが今日はテレビ体操まで15分以上余裕を持って写真が撮れた。テレビ体操も今日は軽やか。いつも体操をやると身体の動きでその日の調子が分かる。何かキノコにも元気をもらったような気になってうれしい・・。
  
2020-03-03  キノコの置物(LED照明付)と朝陽
3月4日(水) <表紙に「NAHOさんへの絵手紙・パン」(色鉛筆)を掲載・・・>
表紙に「NAHOさんへの絵手紙・パン」(色鉛筆)を掲載した。今日もテニスに行くつもりで起床すると雨模様。諦めて自主トレを念入りにやり朝食を済ませると直ぐに久しぶりの絵手紙を描いたのが表紙の「パン」。昨日、外出先で買ったパンがまだ残っていて目前にあったので、そのまま描いた。娘のNAHOは子供(孫娘のMieu)がボストンで大学生活を送っているので今は独りでニューヨークで頑張っている。何かとサポートしてやりたいが私としては何も出来ない。パンの絵手紙では食べる足しにもならないが、せめて心だけ・・。今週はテニスの中止ばかり続き、運動をしていないせいか絵手紙を描き終えた後も元気いっぱいで、次々と溜まっていた雑用の処理がはかどった。主には片付け、整理、掃除の類。あたらめて陶芸作品「キノコの置物」の写真も撮った。LED照明の点灯なしで撮影したが、キノコに関してはどうしてもライトなしが気に入っている。

 
 2020-03-04 キノコの置物(ライトなし)
3月5日(木) <強風の中、久しぶりに蒲田(東京・大田区)のユザワヤ・・・>
強風の中、久しぶりに蒲田(東京・大田区)のユザワヤに行った。ユザワヤは各種の手芸用品を始め手造りの材料、道具などを取り揃えている。主目的は”ハンダ”を買うこと。家でインターネットで購入しようと調べたら、価格は300円足らずであるが、合わせ買い対象で合計金額が2000円以上でないと購入できないという。そこで他の用事のついでにユザワヤへ寄ったのであるが、ユザワヤでもハンダ単独では売っていない。ハンダにフラックス込みで1000円。隣に半田ごてとハンダのセットで1300円とある。結局、ユザワヤでは何も買わずに、ハンダは別の道具館まで行き購入した。最近は何でもインターネットでの購入が非常に便利で配送料なしで素早く家まで配達してくれる。先日にはLEDテープライトのDCコネクター5個が243円で配達されて感激した。今日のハンダはインターネットもユザワヤも不発だったが、外出したお陰で下の写真のようなコブシ(辛夷)にも出会えた。「白といふふしぎな色の花辛夷」( 能村登四郎)。
  2020-03-05
3月6日(金) <通勤電車はいつもより間違いなく空いている・・・>
通勤電車はいつもより間違いなく空いている。テニスのため、東急線ー半蔵門線ー銀座線の電車を乗り換えて神宮外苑駅に8時頃に着く通勤帯はそれなりのラッシュアワーであるが、今日は他人との間隔がとれた。もちろん、新型コロナウィルスに対して外出を控えたり、時差出勤をするためであろう。一方で、テニスの参加者は減ることはない。テニスは屋外でプレーするし、仲間と1メートル以下の距離となることはほとんどない。それでも、いつもは一試合が終わると、お互いに握手をするが、今日は握手の変わりに肘をぶつけ合った。こんなことは初めてだ。・・”コロナウィルス”の騒ぎのため娘の夫がニューヨーク行きを延期せざるをえなくなったという。イタリアのローマでは観光客の予約キャンセルが90%に達するとか。観光立国という言葉があるがイタリアは世界で見ると年間の観光客数(観光収入も)は5位か6位で6000万人程度。世界一位のフランスは観光客数年間1億人を目指している(訪日外国人の数は年間3100万人程度/2019)。こうした膨大な国際間の交流が途絶えると影響は計り知れない。いつまで続くかに焦点は絞られる・・。

3月7日(土) <今日は陶芸教室で「トーストスチーマー」を二個制作・・・>
今日は陶芸教室で「トーストスチーマー」を二個制作した。実は私はトーストスチーマーとは何か知らなかった。いつも陶芸では家庭の役に立たないものばかり制作しているので妻に陶芸で何か作って欲しいものはないか相談したところ、トーストスチーマーが出てきたのである。調べてみると市販で小さな食パンの形をしたものが1000円余で売っている。これを約20秒ほど水に浸してからトースターに入れてパンと一緒に焼くと、パンが外はサクッと、中はふわっと美味しく焼き上げられるという。陶芸としては釉薬をかけて本格的に(約1230℃で)焼成すると水を含むことができないので、釉薬なしに約800℃で素焼きするだけで完成となる。あっけないほど簡単な手間で出来てしまう訳だ。粘土の形状は、市販品の食パン型では面白くないので、一つはクロワッサン風、もう一つは溝入り横長風とした。素焼きの色合いは粘土の種類で決まってしまうから、迷った末に、どべ(ぬた)と呼ばれる種類、色合いの異なった粘土を表面に適宜塗りたくった。仕上がりがどうなるか出来てみないと分からない。今の表紙に掲載している絵手紙の「パン」を描くときも楽しかったが、陶芸で小さなパンを作るのは同じように楽しかった。パン作りは無心になれる。多分、本物のパン作りが一番楽しいのだろう・・。


3月8日(日) <アルバムを見直していると・・・>
アルバムを見直していると、その年(あるいは時期)によって極端に出来映えに差があることに気がついた。私の場合、年毎にそれぞれ単独にアルバムを作る。コンピューターの中に取り込まれている写真データーを気の向いた時にA4サイズの印画紙に印刷して適宜その年のアルバムとしてファイルするのであるが、非常に丁寧に色々と取り込んで制作している年もあれば、写真データはあるのにほとんど印刷していない年もある。今日分かったのは、一つは息子が亡くなった2009年(4月)前後の1~2年間、更に50年以上住んだ家から現在の場所へ転居する前後の時期2013~2014年が欠けている。興味深いのは、この時期でもコラムはしっかりと続けており疲労困憊している気配は見せていない。けれども、多分、余裕はなかったのだろう。それに対して、この1~2年は自分でも驚くほど素早くアルバムを作っているし、元気であると自覚する。息子が病気で療養している時には私も息子自身も一言もネットで外部に気配を伝えなかったけれども、今の私は平気で癌治療のこともコラムに書く。年の功ではないが危機感もなければ、今更ジタバタしないで、体力アップに励むのみ。アルバム整理でも、創作活動でも出来る時に思う存分やるほど幸せなことはない・・。
3月9日(月) <今日のテニスでは・・・>
今日のテニスでは、土・日曜日にプレーをしていた頃のメンバーが久しぶりに加わった。ゲームの合間に、10年以上昔の懐かしいテニス仲間の様子を聞くことが出来た。ところが、昔、親しかったメンバーが揃いも揃って大変な治療中の話など状況は激変していた。テニスの会員は継続していても癌の治療中で休んでいるとか、腰回りの養生中とか、一人は奥様が亡くなり転居したとか・・。一時、よくペアを組んでいた先輩は認知症が進行して、その後生死も分からない。諸行無常、あらゆるものは変化をし続ける・・。もし、永遠に変わらないものがあれば、これは一大事だと考えるとお釈迦様が説くことはよく分かる。「色は無常、受は無常、想は無常、行は無常、識は無常」。自分もまた同じような条件にさらされている・・。
3月10日(火) <今日の昼のテレビ番組「徹子の部屋」は倉本聰さんがゲスト・・・>
今日の昼のテレビ番組「徹子の部屋」は倉本聰さんがゲストだった。黒柳徹子さん(86歳)の番組で同年代の現役バリバリの人物がゲストとなることは珍しい。脚本家・劇作家である倉本聰は1934年生まれの85歳。NHKの大河ドラマ「勝海舟」(1974) をはじめ、この20~30年間に手がけた脚本は数知れないが、今も12時30分からのテレビドラマ「やすらぎの刻〜道」が放送されているのはご存知の通り。東京生まれで、両親が共にクリスチャンだった倉本聰は麻布中学−麻布高校から東大文学部へ進学、卒業後は脚本家の道を選んだ。その後、故あって40年ほど前から北海道・富良野市に移住して現在に至ることが知られている。「北の国から」など富良野を舞台にしたドラマで富良野の名を日本中に定着させた功労者でもある。今日の番組でも紹介されていたが、松屋銀座で倉本聰の点描画展が開催されている(「点描画展とやすらぎの刻〜道展」<2020年3月10日(火)〜4月1日(水)>)。80歳過ぎて点描画を始めたというから見習いたくなる。倉本聰が30数年前に富良野塾を設立する際に残した”想い”(メモ書き)にも触発されるので一部転記させてもらおう:「・・あなたは、車と足はどっちが大切ですか、知識と知恵はどっちが大切ですか、批評と創造はどっちが大切ですか、理屈と行動はどっちが大切ですか・・」。
3月11日(水) <私には何か不思議な予知能力が備わっているのでないか・・・>
私には何か不思議な予知能力が備わっているのでないかと不遜ながら思ってしまった。今日、311は東日本大震災の日。9年前の3月11日に発生した大地震の際には東京にいた私でさえも特別な経験をした。この日以降、色々な対応をした記憶はあるし、大震災からの復興には他人事でなく尽力したいと常々思ってはいた。何も出来ない中で、今日、9年前のこの頃には何をやっていたのだろうと考えると大震災以外に何も思い出せない。そこで、このHPの2011年3月のコラムを開いてみると、この頃、陶芸では3000年前の魔除けである「双羊尊型容器」を作っている時期だった。そして、驚いたことに大震災の前日、3月10日のコラムで「被災史上”最大の大地震”」の言葉がある!(コラム=ここ) これは、たまたま作曲家の久石譲の名前を変換しようとして出てきた単語をネタにしたコラムであるが、大地震の起きる前日に、”最大の大地震”とつなげたところに不思議な偶然を覚えるのである。今現在は世界中が新型コロナウィルスで大騒ぎ。人類にとっての天災も合わせて、全生物を許容する地球という自然のほんのわずかなブレがなくなることはないのだろう・・。
3月12日(木) <これまでの写真の撮り方を改める・・・>
これまでの写真の撮り方を改めることにした。昔からのアルバムを整理しながら以前の写真を撮る姿勢が間違っていたことを痛感した。かつてはニコンのカメラを愛用していたが、最近は専らi-Phoneのカメラで気楽に写真を撮る。毎日更新するコラムには写真を掲載することも多い。そのせいもあるかも知れないが、美しい風景や珍しいもの、形の面白いものに目を向けるが、家族や知人を撮影する機会は少ない。旅行に行った時も家族よりも名所の景色ばかりに目を向けている。アルバムを作成しようとすると家族の写真が少なくて腹立たしくなるほどである。考えてみると、いくら美しい自然であろうが立派な建造物であろうが、それらは自分でなくても同様に撮影される。50年、100年前であっても同じ姿であろう。見事な桜は何百年前でも変わらない。それに対して、家族や知人の姿はその時限り。記念写真はだから意味がある。その場に残った服装、表情、持ち物は二度と繰り返されることはない。一期一会の瞬間の記録がそこにある。掛け替えのない”人”にこそ関心を持って写真に残す意味があるのだと今頃になって納得し、反省するお粗末さには自分でも笑ってしまう・・。
3月13日(金) <「ウンベラータ」は我家の居間に現在ある唯一の観葉植物・・・>
「ウンベラータ」は我家の居間に現在ある唯一の観葉植物。最近、知人からいただいたもので、初めて育てている。私は「ウンベラータ」の名前も知らなかったので、この奇妙な名前を覚えるだけで大変だった。「ウンベラータ」は原産地が熱帯アフリカとされる観葉植物で丈夫で育てやすいとのことでいただいた。名前をなかなか覚えられなかったが、語源を調べると納得がいった。Umbellataという名前はラテン語の日傘=Umbellaから来ているという。そうか、アンブレラであれば連想できる。確かに大きな葉は日傘によい。これから、春〜夏にかけて”日傘”がどのように成長するか楽しみにしている・・。
2020-03-13
3月14日(土) <東京では昨日の春の陽気から一転・・・>
東京では昨日の春の陽気から一転して今日は真冬の寒さに逆戻り。朝からの冷たい雨が午後には霙(みぞれ)混じりの雪模様になった。今日の午前中は陶芸教室に行き、2月の中旬から制作を始めて2月のコラムに何度も制作過程の写真を掲載した「球体」の釉薬掛けをやった。陶芸の作品造りとしては一番の山場で、3時間の時間をかけて様々に釉薬を取り替えながら完成させて本焼成にだした。けれども、いま考えると、後さらに1~2時間の時間をとって、もっと丁寧に仕上げをやりたかったと反省がなくはない。教室で時間を限られると、どうしても妥協が入る。最近思うのは、陶芸についてだけでなく、何に対しても”時間がないから”の言い訳は許されないということ。逆に、思う存分、時間をかけて好きなようにできるのが今の年齢での特権でもあろう。時間はたっぷりある。満足感、充実感、幸福感に結びつくか否かは時間の使い方次第か・・。
3月15日(日) <渡辺華山について・・・>
渡辺華山について余り知らなかったが、今日の日曜美術館(NHK教育TV-9:00~)を見て、渡辺華山を再認識した。華山というと江戸時代に武士でありながら絵画を嗜んだ文人画家のイメージであったが、想像以上に波瀾万丈の生涯を送ったようだ。江戸詰の田原藩士の子として江戸・麹町で生まれた華山であったが、父親が不遇となり苦難の幼少時代を過ごしたという。それでも田原藩(三河国田原=愛知県東部)の相続争いの渦中で苦労しながらも家老まで出世。幼少時から絵の才能で家計を助けたほどの画才があり、どんな境遇のときでも絵筆を離さず素描の他多くの作品を残した。一方で、渡辺華山(1793~1841)の時代から見て当然の如く蘭学に興味を持ち、蘭学者との接点も多かった。実は幕府の鎖国の撤廃を望んでいたとされる華山は幕府保守派による思惑で投獄・断罪される。最期は謹慎生活を送る田原藩の屋敷の一角で切腹したという<Wikipedia=ここ>。渡辺華山が残した絵画やスケッチはいくつか実物を見たことがあるが、48歳での壮絶な最期は知らなかった。華山の墓の建立が許可されたのは大政奉還後の1868年とされるが、多くの絵画とともに領民を思った施策や誠実な人柄が後世に確実に伝わっている・・。
3月16日(月) <今、富士五湖の一つ、山中湖・・・>
今、富士五湖の一つ、山中湖の近辺の宿にいる。義姉夫妻とのドライブ旅行。山梨名物の”??(ほうとう)”を食べたり、北口本宮浅間神社(せんげんじんじゃ)を訪れたりした。夕刻には宿から一時間余富士山を観察するという贅沢を味わったので、この写真を掲載してみよう。
 
2020-03-16 pm16:00頃         16:30分頃
 
17:30頃                18:00頃 <日の入りは17:54>
3月17日(火) <今日もまた富士山の周りを・・・>
今日もまた富士山の周りを車で巡った。始めに忍野八海に行った。天気に恵まれて素晴らしい富士山と湧き水を堪能。何より、以前は中国人観光客で身動きもできないほどの混雑を経験していたが、今日は嘘のようにゆったりと湧き水巡礼ができた。もちろん、新コロナウィルスの影響で世界的な交流制限がなされているためである。河口湖オルゴールの森美術館でも同じこと。また温泉場でも同様に、申し訳ないほど人が少なかった。今日も富士山の写真を掲載をしよう・・。
 
2020-03-17 忍野八海にて
 
河口湖オルゴールの森美術館 にて

3月18日(水) <富士五湖を巡ったドライブ旅行から先ほど無事帰宅・・・>
富士五湖を巡ったドライブ旅行から先ほど無事帰宅した。今回の旅行は天気に恵まれて 、富士五湖それぞれの湖からの素晴らしい富士山を堪能できた。今日は山中湖の宿を出た後、河口湖から、西湖、精進湖、本栖湖の順にまわった。今日のコラムにもまた富士山の写真を掲載するが、同じように見える富士山が場所によって微妙なニュアンスが異なり、どの場所から見ても飽きることはなかった。ちなみに、今回のドライブ旅行に同行した84歳の義兄がカメラを持って一番いいアングルを求めて元気に動き回っている様子にも大いに触発されたことを付け加えておこう。
 
2020-03-18 西湖にて(右も同じ)
 
精進湖にて          右は、本栖湖にて
3月19日(木) <今朝は、5時30分に起床・・・>
今朝は、5時30分に起床。昨夕、三日間のドライブ旅行から帰り、旅行先の宿では7時まで寝ていたのに、自宅では目覚ましもないのに、いつもの通り正確に5時半に床を離れる。コーヒーを一杯飲んだ後、6時25分からのNHKテレビ体操の前に、ウォ−ミングアップの筋トレの他に、このところの習慣として昨日の食事を思い出してノートにメモをする。ノートには自筆で書くので漢字をどれだけ覚えているかのチェックにもなる。食事の内容は以前よりもよく思い出せるようになったが、漢字は相変わらず一瞬出てこないことがしばしばだ。今朝は「煮物」なんていう簡単な字が瞬間書けなかった。昨日訪れた富士五湖の中の一つ「本栖湖(もとすこ)」の名をノートに書こうとして、一分間も考えた。それでもボールペンでノートに文字を書くことはノートレとして有効であるだけでなく、生の文字は間違いなく個性のある記録だと思う。パソコンの便利さは言うまでもないが、「書く」楽しさは確保したい。自動漢字変換にあえて逆らいながら、自動車の自動運転が普及すると運転の面白さ、楽しさがなくなることまで連想してしまう・・。
3月20日(金) <今日は春分の日・・・>
今日は春分の日。月に一回、義兄の墓参りをするが今月はまだ行っていないので今日出かけようと妻と相談して家を出た。お墓のある谷中の最寄り駅である日暮里駅について初めて気がついたが今日はお彼岸の中日でもあった。花を買う場所も、お寺に向かう道も、もちろんお寺の境内もいつになく混合っていた。義兄の月命日は11日であるので、これまでは11日前後に来ることが多く、お彼岸の当日にお墓参りをしたのは初めてかも知れない。今日はお墓の側でちょっとした初体験をした。私たちが義兄の墓前で掃除などをしている時、一人の老人が直ぐ側のお墓に来て、大量の立派なお花を持参してお墓参りを始めた。買えば一万円もするだろうと思われるお花の束を四箇所の花入れに分けて入れている様に見とれて、”素晴らしいお花ですね!”と思わず声をかけたところ、80歳半ばと思われるご老人が、”妻が亡くなって25年も経ったものですから”との返答。更に娘がもう50歳を越してしまって・・などとも話す。連合いを亡くして25年の歳月を経てまだ独りで墓参に来る姿に感動して今日は忘れられないお彼岸の墓参りとなった・・。合掌
2020-03-20墓のある瑞輪寺本堂
3月21日(土) <「トイレの落書き」という・・・>
「トイレの落書き」という言葉があるが、一昔前には公衆トイレではどこでも本当にひどい落書きが見られた。人は誰が書いたか分からない場所を得ると、これほど無責任に好き勝手なこと書けるものだと思い知らされた。ところが今はトイレが新しくなり全体に清潔になると落書きを見かけなくなった。実際に日本のトイレはどこも素晴らしく綺麗で機能も優れている。日本のトイレは世界に誇れるものに違いない。一方で、今「トイレの落書き」に相当するものは、インターネットでの無記名の評論、コメントなどでないか。個人名が特定される会員制のネットワークでなく、名前がでないネットワークではまさにトイレの落書きと同じ無責任で勝手なコメントが横行する。フェイクニュースなど意図的なインチキ情報が流れることも当たり前であるようだ。Social Networking Serviceは現代社会では必需品であるだけに、「落書きレベルのコメント」を見極めなければならない。ではどう対応するか、難しい問題だ・・。
3月22日(日) <今日、都心で桜が満開・・・>
今日、都心で桜が満開になったと気象庁の発表があった。平年より12日早く、昨年より5日早い満開とのこと。今日の東京は23℃を越す陽気で5月下旬並の暖かさ。午後、九品仏浄真寺(世田谷区)に行き、息子の墓参りをしたが、やはり桜がもう満開だった。例年は命日である4月2日頃に満開の桜が素晴らしいのであるが、今年は確かに少々早い満開だ。この寺の境内には桜の他、この時期、シャガの花、ニラの花、ダイコンの花などが一挙に咲いている。春到来を喜びながら墓の周辺を時間をかけて清掃。毎度のことながら今年も彼岸の時節に息子の友人が先に墓参りに来てくれたのだろう、ビールが供えられていた。どなたかは特定できないが感謝、感謝。・・今年は春が来たというのに、現時点で世界的に見ると新型コロナウィルスの感染が未だ終息の気配がない。パンデミック(世界的大流行)に春の喜びがかき消されてしまう・・。
 
2020-03-22 九品仏浄真寺にて
3月23日(月) <女優の宮城まり子さんが93歳でお亡くなり・・・>
女優の宮城まり子さんが93歳でお亡くなりになったとの報。歌手、女優、芸能人などの生き方はそれぞれであるが、宮城まり子さんは他の誰もできない生涯を送った。後半生は、私財を投じて障害児のための養護施設「ねむの木学園」を創設したことで知られるが、これを50年以上維持するなど常人では出来ない。以前、静岡県掛川にある「ねむの木村」を訪れて併設されている美術館などを見学したことがあるが、今でも宮城まり子さんが子供たちを指導して描かせたであろう生き生きとした絵を思い出す。感動して絵の本を買って帰ったものだ。その後、学園の関係者から運営資金1500万円を詐取されたとのニュースをみて心配したが、こうしたトラブルも乗り越えて学園を継続させた。訃報を聞いて「誰も代わりになれない存在」との声が相次いだそうだが、真にその通りだと思う。合掌
3月24日(火) <表紙に「トーストスチマー」(陶芸作品)を掲載・・・>
表紙に「トーストスチマー」(陶芸作品)を掲載した。制作した経緯は3月7日のコラム(=ここ)に詳細に書いたが、このものを20秒ほど水に浸した後、トースターの中に入れて食パンと一緒に焼くと、外側がサクッとしているが中は柔らかく美味しく焼き上げられるという。長さは10cmほどの小さな形。市販品のトーストスチマーというものは、食パンの形(切る前の形)をしているので、こちらはクロワッサンなど違う形状で制作してみた。もちろん陶芸としては釉薬もかけずに素焼で完成となる簡単至極な作品。色合いを変えるため別の粘土を一部に塗ったが、赤みが濃すぎたようだ。今日も陶芸教室に行き半日制作に励んだが、現在は3〜4日集中して粘土をいじっても素焼きに出すこともできない難物に挑戦しているので、トーストスチマーは息抜きとして最適だったとも言える。トーストスチマーというものを使用したことがないので、果たして本当にパンが美味しく焼けるのか試しはこれからだ・・。

3月25日(水) <2020-東京オリンピックが一年延期・・・>
2020-東京オリンピックが一年延期されることが決まったと昨夜報じられた。新型コロナウィルスのパンデミック(世界的大流行)の状況からみて止むを得ないだろう。むしろ、中止としなかった関係者の努力がみてとれる。一夜明けた今日、いつものように朝の8時には神宮外苑のテニスコート脇に荷物を置いて順番とり。ここのテニスコートはオリンピックの影響をもろに受けて5月から半年間の休場が決まっていた。オリンピック延期でどうなるのか誰も分からない。今朝、テニスコートへの入口に設置してあった巨大な「出陣学徒壮行の碑」(第二次世界大戦終盤、1943年に学徒が徴兵されて明治神宮外苑で壮行会が開催された記念碑)がなくなっていることに気がついた。秩父宮ラクビー場の奥、テニス場の脇に設置してあったこの記念碑も神宮外苑一帯の整備期間に仮置きされていたもので、別の場所へ移設されたらしい。先のことは分からないが、テニスは変わらずみなで楽しむ。4人の組み替えをしながらダブルス3試合。いつものことながら平均年齢80歳のメンバーがみな実によく動く・・。
3月26日(木) <夕方、スーパーに行って卵とキャベツを買おうと思ったら・・・>
夕方、スーパーに行って卵とキャベツを買おうと思ったら、両方とも売り切れだった。野菜のスペースはキャベツ以外にも空になった入れ物が並んでいる。一方で、レジには長蛇の列。見ていると買物籠二つに山ほど商品を積んで7000円−8000円も支払う人が続くので勘定を待つだけでも時間がかかる。新型コロナウイルスの感染者急増を受けて、昨夜、小池・東京都知事は緊急記者会見を開き、”感染爆発の重大局面”にあるとして、週末に不要不急の外出を控えるよう要請、また平日はなるべく自宅で仕事をすることや、夜間の外出を自粛することも求めた。早速に、陶芸教室からは予約済である明後日・土曜日の教室を休みとすると連絡があった。それでも、スーパーで食料品の買いだめが進むとは予測しなかった。今、娘や孫娘はニューヨークのマンハッタンにいる。ニューヨークでは非常事態宣言が出されて、外出規制も東京どころではないようだ。世界中で今、人類の新たな敵に対する闘いの真っ最中。これも歴史の貴重な一コマ・・。
3月27日(金) <表紙に「球体花器A」(陶芸作品)を掲載・・・>
表紙に「球体花器A」(陶芸作品)を掲載した。直径約20cmほどの球体で、制作過程の様子を2月のコラムで三度も取り上げた(15日、20日、26日=ここ)特別の作品。家に持ち帰り模様を付けたりもした思入れの強かった作品であったが、陶芸教室で焼成が終わった完成品を見た時にはガックリ来た。釉薬の仕上がり具合が余りにイメージと異なり大失敗作に思えた。物事全て失敗から始まる。釉薬を全てやり直すか、どのようにリカバーするかを検討しなければならない・・。ところが、家に持ち帰り、改めてじっくりと観察すると、それなりにいいところはあるし、完璧でなくても味わいが感じられるところもある。多少手を加えて自分なりに完成させたいと思うようになった。先ずは、写真を撮り、今日の作品として掲載する元気がでたという次第だ。この陶芸作品に限ったことでないが、何事も人の意識によって価値観が異なる。規格品が好みなのか、手作り感があるものをベターとするのか。世の中に二つとないモノを創作できることを幸せと思いたい・・。

3月28日(土) <この週末には不要不急の外出を自粛・・・>
この週末には不要不急の外出を自粛するようにとの都知事からの要請に従ったのか、今日は外出もせず、専ら家で充実した時間を過ごせた。土曜日の午前中に予定していた陶芸教室での作陶は教室が休みとなった。休みの連絡を受けた後、直ぐに粘土で制作中の作品を家に持ち帰り、今日、たっぷりと時間をとって家の中で追加の工作やら粘土削りができた。明日、日曜日の妻の予定もキャンセルとなり、この土日は思いがけずゆとりの週末となっている。結果的には陶芸の制作は教室でやるよりも合間にコーヒーなどを飲みながら余裕を持って制作している方が丁寧にそして存分に手を加えることが出来ている。・・・今日のニュースではイタリアで新型コロナウィルスによる死者が一日969人に達したという(イタリアだけで累計死者9100人余)。日本で外出の自粛程度で納まれば言うことはない。世界中の感染拡大がいつ終息するか。まだ先行きは分からない・・。
2020-03-28家に持ち帰って仕上げ中の陶芸作品(LED照明具)
3月29日(日) <今日の東京は雪の一日・・・>
今日の東京は雪の一日。10時頃から雨が雪になり昼頃には東京では珍しいほどの積雪となった。とても外出はしたくないので、新型コロナウィルスの感染予防のための外出自粛には格好の天気となった訳だ。東京では3月22日に桜の満開宣言があったので、今日は満開の桜に雪が積もっている。東京で満開の発表後に1cm以上の積雪を観測したのは1969年以来、51年振りとのこと。1988年には満開の3日前、4月8日に9cmの雪が積もった例もあるというが、いずれにせよ、桜の花に雪を見る風情は貴重だ。それにしても、外出しないで一日中家にこもって過すやり方に今日は問題を見つけた。陶芸教室でやるべき作業を家の中で長時間やるのは身体に余りよくないと思い知ったのである。どうしても前屈みで休みなしの作業を続けると調子を崩す。パソコン仕事の場合は立ってキーボードを叩けるように”立ち仕事”の形態を整えてあるので間違いなくこの方が背筋が伸びて身体に良い。家の中にいても同じ姿勢を続けずに如何に身体を動かすか、これを工夫しなければ外出自粛はできない・・。
2020-03-29ベランダの葉牡丹にも雪
3月30日(月) <昨日降った雪が少し残っている・・・>
昨日降った雪が少し残っていること、そして新コロナウィルスの感染防止のための外出自粛とを考え合わせて、迷った末に今日のテニスは休みとした。テニスはなしとしても家でやりたいこと、やるべきことはいくらでもあるが、問題は身体の動かし方だ。家の中で屈伸運動をする程度ではやはり物足りない。ウォ−キングで誰にも接触しなければ外出してもいいだろうと、午後、駒沢公園方面に散歩に出かけた。今は桜が満開。途中の緑道、公園など至る所で花見を楽しめる。やはり”外”はいい。つくづく人は外界に接して刺激を受けることが必要だと思った。・・新型コロナウィルスに感染して入院中だったお笑いタレントの志村けんさん(70歳)が亡くなったとの訃報。発症の気配があってから2週間後に死亡するという急展開であったという。コロナウィルスの恐ろしさを改めて思い知らされる。人同士の接触を自粛し、近づかないことが感染予防となるにしても、人間社会の基本が制限されることによって目に見えて活気がなくなるように見える。世界ベースでの終息を祈るしかない・・。
 
2020-03-30 東京・目黒区〜世田谷区にて
3月31日(火) <今日は久しぶりの通院・・・>
今日は久しぶりの通院。前回は2月25日であったので、わずか30数日の違いであるが、病院に行く感覚がまるで変わっていた。新型コロナウィルスの感染を考えると今は病院が一番怖い。いつになくマスクをして病院では手すりにも触れず、待ち合い場所では人との間隔を十分にとる。採血や注射を終えた後、5分ほどの診断を受けただけで院内での滞在は2時間以上であったのは如何に待ち時間が多かったかを示す。それにしても診断結果、先ずは新たな悪い要素は出なかったのは幸い・・。家に帰ると、テニス場から封書が届いており、明日以降当分の間テニス場が休場するとの通知。続いて、陶芸教室から電話で週末の教室閉鎖を延長するとの連絡。いよいよ”コロナ”の影響が身近に迫ってきた。私の場合、この機会に家でやりたいことがはかどりそうだ。テニスも陶芸もなしの自由が何か眩しく感じられるのも奇妙な話・・。


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