「今日のコラム」(2020年 11月分)

11月1日(日) <11月・霜月の始まり・・・>
11月・霜月の始まり。息子の月命日が2日なので今日は1日早い墓参りをした。墓のある九品仏浄真寺(東京・世田谷区)の境内には東京都の天然記念物に指定されているイチョウの巨木がある。妻は事前に手袋と袋を用意してイチョウのギンナン(銀杏)拾いをした。このお寺ではいつも境内にいるだけで癒されるが、今日は土産付だった。・・今日の早朝にNHKテレビ(再放送らしい)で興味深い番組を見たので少し触れておきたい。私もよく存じ上げている森政弘先生(現在93歳)が「心の時代<宗教・人生>」という番組で「ふたつをひとつに−ロボットと仏教−」というテーマで語っていた。森先生は日本のロボット開発の先駆者。NHKのロボコンの創始者でもあった。「「ロボットを作るには人間を知らないといけない。人間の心を理解するために、仏教ほど深く考究したものはない」という。森先生の著書はKindle(アマゾンの電子書籍)でも読むことができるので早速に読んでみようと思っている・・。
2020-11-01九品仏浄真寺のイチョウの木


11月2日(月) <我を知らずして外を知る・・・>
「我を知らずして外を知るということわりあるべからず」は徒然草(134段)に出てくる言葉。徒然草を著した兼好法師は30代初めに出家、混乱の時代に遁世者(とんせいしゃ)としての生を選んだとされる。前に書いたが、最近、”えんぴつで徒然草”の本を使い、徒然草の文章をなぞることを続けている。世俗を逃れて仏門に入った”遁世者”について兼好自身がこう書いている:「遁世者はなきにことかけぬやうを計ひて過ぐる、最上のやうにてあるなり」(98段)。遁世者は厳しい修行をして悟りを開く僧侶とは異なる。徒然草を読んでいると随所に己のことを棚に上げた批評家然とした言葉が出てきて気になるが、兼好は悟りを求めた僧侶ではない。和歌も、書も、随筆も人並み以上に優れた兼好は”説教”する立場であったのだろう。鎌倉末期という兼好が生きた時代を考えると、あれこれと今の目線でコメントしてもしようがない。それでも、冒頭の言葉はそのまま今の時代でも通用する名言だ。批評するのは簡単だが何事も自分自身が一番見え難い・・。
11月3日(火) <今日は「文化の日」で休日・・・>
今日は「文化の日」で休日。この日・11月3日は父の誕生日でもあったので私にとって以前は特別な日であった。今日の東京はどんよりした曇り空であるが、11月3日の天気は昔から特異日とも言われる快晴の日でもあった。明治29年生まれであった父は明治時代には11月3日は明治天皇の誕生日で「天長節」と呼ばれていたので「文化の日」の呼び名が最後まで馴染めなかった。それでもこの休日に1987年に父が亡くなるまで毎年家族全員で父の誕生日祝いをやったことを懐かしく思い出す・・。今日の午後、天気は良くなかったが駒沢公園に散歩に行った時の写真を下に掲載した。このところ急速に秋の色が広がってきた。そして穏やかな休日・・。
 
2020-11-03 駒沢公園にて
11月4日(水) <テニスの合間に空を見上げると・・・>
テニスの合間に空を見上げると雲一つない真っ青な空。しかも暑くもなし、寒くもなし。このような環境で朝から運動できることを感謝。何かこの時間に一生懸命仕事をしている人に申し訳ないような気にもなった。・・午後のテレビは専らアメリカの大統領選挙の開票速報が続いた。アメリカの夜中に開票が順次進んでいく状況を生中継しながらトランプかバイデンかを予想する。現在、日本時間4日の午後5寺の時点(米国時間では4日の未明か)で未だ確定はしていないが、トランプが後半開票の州で猛烈な追い上げを見せ逆転当選の勢いだ。日本でも色々と報道されたが今回の大統領選挙は恥ずかしいほどの泥試合だった。罵詈雑言はもとよりインチキ情報のやりとりなど、歴史的に見ても酷い選挙戦に見えた。けれども一方で、このような選挙戦ができるところがまた米国なのだろうと思えた。中国やロシアなどの独裁国家ではあり得ない。形だけの選挙ができても言いたいことを言えば命に関わる国は現代でもいくらでもある。理想的なことを言って論評することは容易だが米国のリーダーが綺麗事だけでは済まされないのも確かだ。地球上の人間77億人(2019年)のためなんて考え始めるとまず自分が生きていられない・・。
11月5日(木) <最近は散歩にi-Phoneを携帯・・・>
最近は散歩にi-Phoneを携帯してよく写真を撮るようになった。知らない花を見ると撮影して名前を確認したり、美しい風景や珍しいものを見ると写真を撮る。色々と撮影する中で対象は今の時代でないと決して見ることができないものと、大昔から全く変わらないものに二分されることに気がついた。若い頃にはあまり感動しなかった雲や空の色とか植物の不思議な形などに、やたらと喜んで写真を撮るようになったが、これらは1000年前でも画像を残す機材があれば今と全く同じ姿を見られたに違いない。一方で、人が建設する構造物は現代そのものになる。これらの構造物がいつまで継続し未来につながるかは分からないにしても、今、同時代の人々が気合を入れて製作したものは、それなりの感動が伝わる。・・昨夕には米国大統領選挙の開票でトランプが当選に近いことが報道されていたが、一夜明けると一転、バイデンが優勢。郵便投票の結果とか。なんだかさっぱり分からない・・。

2020-11-05駒沢公園(東京・世田谷区)にて
左は、屋内球技場と中央広場のプール  右はツバキの大樹&花<ツバキは万葉集にも出てくるとか>
11月6日(金) <最近、妻が毎回食事を作ってくれるのが心底ありがたい・・・>
最近、妻が毎回食事を作ってくれるのが心底ありがたいと思うようになった。以前はそれほど特別に考えず半分は当然のように思っていたかも知れない。ところが、年齢のせいもあるが、奥様が先に亡くなり独りになってしまった友人が何人もいるようになると、考えただけで一人で食事を作るのは大変なことだと気づく。私でもたまにはカレーライスを作って妻の帰りを待つとか、以前はグッチ裕三の料理本で食事を作っていたこともあった。けれども、あくまでも一時期であって毎食ではない。三食を栄養も考えて毎回違う食材で作るのは容易ではない。健康状態はほとんど食事で決まってしまう。改めて感謝の気持ちを込めて、ノートレも兼ねて前に食べた食事をノートにメモするようにしたが、食事の名前がまた分からない。昨日の夕食はスペイン料理の「アヒージョ」。オリーブオイルとニンニクで魚介類とマッシュルーム、トマトなどを煮込んだもの。名前をきちんと聞かなければメモも取れない不様さを続ける。今晩の夕食は何だろう・・。
11月7日(土) <表紙に陶芸作品「皿」を掲載・・・>
表紙に陶芸作品「皿」を掲載した。今日、陶芸教室に行き、新作に取り組んできたが、その時、お皿が一枚完成していたので持ち帰ったもの。これは、前回掲載した花器と同じく、10月の陶芸展の後、息抜きという感じで制作した。このお皿は特に予定した陶芸作業ができず、その場で時間つぶしの形で制作したので、途中、制作したことも忘れて行方不明になっていた経緯がある。このような単純なお皿を制作すると、初心者が制作する方が丁寧で上手な場合があり、私としては何か恥ずかしい。本当は同じようなお皿でも他にはない味が出せれば良い。今回のは手捻りで制作したが、基本通りに轆轤(ロクロ)で形をもっときっちりと制作すべきであったと反省もする。それでも久しぶりのお皿を見ると、やはり陶芸の本筋はこういうものかも知れないと思わされた。私の場合あえて本流でない分野を追求しているが、今後、本流でのオリジナリテイーを求める道もあることは確かだ・・。

11月8日(日) <電子メールとかeーmailという言葉・・・>
電子メールとかeーmailという言葉が何か古い時代を感じさせるようになった。私の、友人・知人(80歳前後)の人たちはインターネットに親しみ始めた10~20年前には電子メール(eーmail)で盛んにお互いの交流を図った。それが、何年かを経過して特別に話し合うことがなくなると、メールも活用しなくなり、ついには電子メールを止めてしまう人も現れる。私自身の現状を見ても、友人・知人との通信は限られており、毎日、迷惑メールや内容を読む必要がない多数の宣伝用のメールを消去するのに時間を取られる。一方で、SNS(Social Networking Service)と称されるサービスが次々と普及している。Twitter,Facebook,LINE,Instagramなど選択に迷うほどであろう。考えてみると、このホームページで「ブログ」を20年間も続けている。コミュニケーションを目的としている訳でもなく、もちろん、アクセス数は気にしない。何のためにと問われると趣味以外ないか。日本語で書いているが、以前スエーデンの友人から毎日見ているとメールを受け取ったこともある。はっきり言えることは、日本中、世界中に個人が発信できるこのようなインターネットのブログのシステムは100年前には夢物語であった・・。
11月9日(月) <午前中はテニス・・・>
午前中はテニスを楽しむ。先週も月、水、金と一日置きにテニスをした。受付時には消毒、マスクは必須で 、更に、体温検査と体調確認がなされる。とにかくも、今、このような運動の機会が持てることはありがたい。オリンピックの時にはコートは使えなくなるし、その先コートの廃止も噂されるが、なるようになる・・。米国の大統領選挙はバイデン氏が勝利宣言。世界の各国指導者から祝いのメッセージも受け取っているが、一方のトランプ氏は敗北を認めない。”不正投票が横行した”として訴訟を続発しているという。不様な駆け引きが横行しているように見えるが、こちらは高みの見物というところ。これもなるようになる・・。以前にも同じことを書いたが、最近、空や雲が神秘的に美しく見える。大昔から人類は同じ雲を見ていた・・。今日の雲の写真をまた掲載する・・。
 
2020-11-09 今日の雲
11月10日(火) <朝食をとりながら妻と相談して・・・>
朝食をとりながら妻と相談して今日谷中に墓参りに行くことにした。明日、11日が義兄の月命日になるが1日早くても構わない。これまでコラムに何度か書いたことがあるが、私たちが今住んでいるところは義兄の住居だった。義兄が亡くなった時に奇跡的ともいえる偶然が重なり、当時家を探してい私たちがた住まわせてもらうことになった経緯がある。墓参りといっても墓の回りを掃除した後、花を供えて線香をあげる程度しかやらないが、毎月墓参りに来ていると谷中は私たちにとって馴染みの街になった。今日は、墓のある谷中の寺から上野まで歩いて、東京都美術館に行った。公募展に入選した妻の姉の絵を見るのが目的だったが、久しぶりの上野公園も楽しんだ。JR・上野駅の公園改札近辺が新装なって変わっていたのにも驚く。私はその後、家に帰らず陶芸教室に寄り陶芸を励んだ。一日中、忙しく動いたが気持ちよく疲れを感じなかったのは、天気が素晴らしい秋晴れであったせいだろう・・。
 
2020-11-10 左は都美術館のオブジェと東京芸大前の紅葉樹木 右は上野公園風景
11月11日(水) <今日の午前中のテニスは私にとっては特別の日・・・>
今日の午前中のテニスは私にとっては特別の日となった。午前中の3時間に3ゲームの試合をしたことを含めて、仲間とはいつもと変わらぬ熱戦。何も "特別”ではない。実は私だけの都合で今日はメガネなしで試合に臨んだのである。他の人にはどうでも良いことであるが、私にとっては50年来のテニスでメガネをやらなかったのは初めて。何年か前に白内障の手術をしてそこそこに視力は回復しているが左右の目の視力のバランスが違うので、継続してメガネをかける生活を続けていた。今日、メガネなしでゲームをすると意識して眼球を緊張させてボールを見るせいか、プレーには全く支障がなかっただけでなく、むしろベターな経験をした。メガネをかけていると、メガネの曇りや汗での汚れなどが気になるが、メガネなしだとそれが無くなる。生活全般でメガネをなくす可能性も出てきた。今日のメガネなしのテニスの成果は大きい・・。今日の写真には妻が頑張って作った干し柿を掲載する。今日は風が強かったが終日快晴。干し柿のためには絶好の日和だった・・。
2020-11-11ベランダの干し柿<物干し台を使用>
11月12日(木) <久しぶりに車で用賀にある激安スーパー・・・>
久しぶりに車で用賀にある激安スーパーといわれる「オーケーストア」(新用賀店)に妻と買い物に行った。このスーパーは駐車台数170台で、広い売り場が2階、3階にある。私は買ったものの運搬係で妻のサポートしかしないが、いつも、その商品の多さに目を見張る。定価の50%引などの表示が軒並みで確かに安いのだろうが、一方で選択に困るほどの種類がある。カレーやシチュウのルーなどの種類も多いが、魚や肉類、酒類など何でもがこれほどに数があるものか驚くほどだ。多くの中から好きなものを選べる今の日本の豊かさを実感する一方で、食品メーカーは激烈な競争をしているのだと、他人事に同情もする。大きなダンボール、二箱に買い物の成果を入れて車に運んで役目を終えた・・。
今日の表紙には「Nahoさんへの絵手紙・干し柿」(色鉛筆)を掲載した。我が家のベランダに今も干している干し柿(=昨日のコラムに写真を掲載)を一つ取り外して描いたもの。描いた後、試食したがほとんど出来上がっていてGood・・。

11月13日(金) <”喪中ハガキ”が相次いで送られてきた・・・>
”喪中ハガキ”が相次いで送られてきた。年賀状のやりとりをしている友人から「妻〇〇が〇〇日〇〇歳で永眠いたしました」との通知が二通も同時に届いたのは初めてだ。一通には手書きで「私は完全に抜け殻となりました」とある。相応の年齢に達したとはいえ、何とも切ない。・・今日は午前中テニスをやり12時30分ごろ家に帰ると妻が昼食を作って待っていてくれた。テニスで疲労困憊して家にたどり着くと食事ができている・・。いつも以上にうれしく妻に感謝。たまたま非常に幸運に恵まれて毎日の生活が成り立っていると改めて思う。・・今日の写真には毎日見ている駒沢公園方面の写真を掲載した。このような風景を見ることができるのもまた、有り難く思えるこの頃だ・・。

11月14日(土) <今日も「駒沢」方面に散歩・・・>
今日も「駒沢」方面に散歩に行った。家を出ると直ぐに「深沢」の住宅街を歩く。墓のある九品仏・浄真寺に歩いて行く時には「奥沢」を通る。「沢」のつく地名は日本全体で見ると東日本(=北アルプスより東)が西日本と比べると圧倒的に数が多いと聞いたことがある。西日本は「谷」の地名となるという。それでも東京で見ると、「碑文谷」、「渋谷」、「千駄ヶ谷」、「谷中」と思いつくだけでも「谷」の地名も多い。いずれにしても、深沢〜駒沢を歩くと紅葉真っ盛り。下に写真を掲載するが、初めに目についた美しい紅葉の写真を撮ると、これが「サルスベリ」の紅葉であった(=iPhone内のソフト、PictureThisで判定)。あの猛暑の中を独り花を咲かせて頑張っていたサルスベリがこのような紅葉を見せる!
 
2020-11-14 サルスベリの紅葉 右はダイダイとツバキ
 
駒沢公園にて
11月15日(日) <パソコン・MacOSのバージョンアップ・・・>
パソコン・MacOSのバージョンアップをようやく完了させた。特に必要に迫られた訳ではなく、昨晩「バージョンアップ」のキーを気楽に押してしまった。完了まで数時間を要することに後で気がついたが、夜中に終われば良いと続けた。今朝になってもアレコレあったが、とにかくも今日になって基本画面が現れてホッとした。前回、同じくバージョンをアップした時にはiPhoneで撮影した写真の処理が従来と大きく変わり苦労した。今回は今のところ問題はない。Macのオペレーティングシステム」(OS)と直接関係はないが、パソコン上でこのホームページは色々と問題を抱えている。現在、ホームページの「コーギー動画」など動画を見ることができない。動画は「Macromedia Flash Player」というソフトを使用してきたが、Flash Playerのサポートが終了されるということに関連して、当HPの動画は突然見られなくなった<今も、検討中>。動画ソフトの会社も再編成される時代であるので、従来のそのままでは通用しない事態が各所で見られる。ホームページを掲載しているサーバーが撤退してしまうこともある。このHPもそのため今現在ダブルのサーバーを使用しているのが現実だ。・・常に進化を続ける技術に伴って、周辺の環境は絶えず変貌する。インターネットの世界も諸行無常であることを心しておこう・・。
11月16日(月) <日本にも”ジャパニーズドリーム”が生きている・・・>
日本にも”ジャパニーズドリーム”が生きている。たまたま「CoCo壱番屋」の創業者。宗次徳二氏のことを知り、著作を読んで少なからず感動した。宗次氏は天涯孤独の生い立ちで極貧の少年時代を過ごした(両親のことは一切知らず、孤児院で育った)。氏は1948年(昭和23年)生まれだが、当時として信じられない貧乏暮らしをして自主精神が養われたという。諸々の経緯の後に、1978年にカレー専門店をオープン。その後、365日、早朝4時から夜まで働き続けて、20年連続で増収増益、創業から32年間に国内外で1200店舗と大発展させた。2002年、53際の若さで引退して後進に経営を委ねた。その後も壱番屋は成長を続けたと言うから事業の継承も見事だった。宗次流経営術の中にユニークな項目があった:「継続的に店舗の近隣の掃除をする」。掃除をすれば売り上げが上がるそうだ。宗次氏は一線を退いた後、音楽の振興や福祉施設の支援も行う。面白いことに、クラシック音楽を好み、私財をなげうって音楽ホールを建設したり、五嶋龍や葉加瀬太郎などのバイオリニストへストラデイバリウスを貸与することまでやっている。宗次徳二氏の人生や実績を知ると 日本の将来にも明るさが見える・・。
11月17日(火) <11月17日はレンコンの日・・・>
11月17日はレンコンの日だという。全国一のレンコン産地である茨城県霞ヶ浦からテレビの中継をしていたが、今一つ盛り上がりに欠ける。私はレンコンが大好きだが、そういえば最近ほとんどお目にかからない。今晩にでも妻にレンコン料理をリクエストしておこう。・・今日の午後、所用で自由が丘の駅近辺まで行ったついでに、墓のある九品仏浄真寺まで歩いて行った。自由が丘駅から九品仏駅まで大井町線で一駅あるが、歩いても10分ほどで行くことができる。この前は11月1日に息子の墓参りをしたが、今日はその時と比べてお寺の境内にある名木・イチョウの樹(東京都の天然記念物)は紅葉が一層進んでいた。一方で、我が家の墓にある満天星(ドウダン)が真っ赤に紅葉していたので写真を撮った。ドウダンがこのような色になるのは今の一瞬。この紅葉の色を見ただけでも、思いつきの墓参りは大正解だった・・。

2020-11-17 九品仏浄真寺境内のイチョウ  右は我が家の墓の満天星
11月18日(水) <今日は病院でCTスキャン初体験・・・>
今日は病院でCTスキャン初体験の日。といっても、大袈裟な話ではなく、先日、年に一度の健康診断のため近所のお医者さんでレントゲンを撮ったところ、肺の一部にハッキリしない影があるので念の為大病院でCT検査をした方がいいだろうと今回、東京医療センターで予約をしていたもの。CT(Computed Tomography)とはコンピュータ断層撮影法でよく話には聞くが体験したことはなかったので少々緊張して対応した。午前中のテニスでは気持ちの良い秋晴れの下、いつものように走り回ったが、午後の検査のことを考えて、転倒したり怪我をしないように特に自制して動いたつもりだ。そのように準備をしてのぞんだCT検査は肺だけの検査であるので始めると5分間で終わってしまった。結果は来週の火曜日となる。CT検査の隣にMRI検査の場所もあった。MRIはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)。こちらの方が検査時間はCT検査より長くかかるようだ。いずれにしろ、名前には馴染みがある検査であっても縁がないのが一番だろう・・。
11月19日(木) <午後1時過ぎに行き先を決めずに家を出た・・・>
午後1時過ぎに行き先を決めずに家を出た。天気は快晴、気温は24℃、東京では今が紅葉の一番の見頃、家に閉じこもっていることはない。初めはバスで等々力まで行き等々力渓谷の紅葉を見るか、それとも二子玉川行きのバスが先に来れば、二子玉川の川辺もいいかなどと思っていた。バス停に行くと最初に来たバスが田園調布行き。これは想定外であったけれどもバスに乗った。久しぶりの田園調布。ここでは独特の駅舎を中心にして放射状に道路が広がる。今は道路の銀杏並木が美しく紅葉している。駅を背にして左斜めの放射道路を真っ直ぐに行くと宝来公園に着く。この公園も落ち着いたいい公園だ。いつもは家から歩いて駒沢公園などに行き往復1時間余のウォーキングをする。田園調布を堪能して帰ってきてみると所要時間は駒沢公園往復とほとんど変わらなかった。もちろん、バス代はシルバーパスでフリー。バスの中も駅前も”密”ではなく感染のリスクは感じられない。東京都のコロナ感染者が過去最多(534人)となったと今報じられている。コロナは未だ収束しないが、行動は自分で決めなければならない・・。
 
2020-11-19 田園調布駅舎      左の写真奥が駅舎 右は駅舎を背にした放射道路
宝来公園にて
11月20日(金) <今日の神宮外苑の銀杏並木の写真・・・>
今日の神宮外苑の銀杏並木の写真を下に掲載した。毎回、テニスをするときにこの銀杏並木が見えるので、今日あたりがイチョウの色づき加減がちょうど良いであろうと、テニスの順番とりで荷物を事務所前に並べた後、撮影にいったものだ。生憎の曇り空であったがイチョウの色はそれなりに見事。例年であると、朝の8時頃でも外国の観光客(中国人・韓国人)がこの場所には集まるのだが、今年はコロナのせいか人は少なかった。・・東京では午後も曇り空が続いているが、早朝には思わぬ朝焼けを見たので、この写真も下に掲載する。今日の東京の日の出時刻は6時22分。丁度、日の出時刻の頃の数分間だけ写真のような朝焼けが見られたが、直ぐに曇り空に変わってしまった。朝焼けは雨の前兆とか。今晩にでも雨が降るだろうか・・。
 
2020-11-20 日の出時刻の空
 
神宮外苑の銀杏並木
11月21日(土) <我が家の電気を「au電気」に・・・>
我が家の電気を「au電気」にして以来、電気代に関心を持つようになったのは間違いない。ケイタイ・iPhoneSEを今年の6月にauの店で購入した際に、「au電気」にも加入した。そうすると7月から毎日の電気代の実績がケイタイに報告されるようになった。前日との比較、週間のデータ、月末の電気代予測まで詳しいデータが送付される。これまでは、月の電気代を見るだけであったのが、一日、240円のこともあれば350円、400円を越す場合もあるなどと毎日のデータが見える。その日、24時間のどこで電力を使っているかも表示されるので、ここは冷房を入れたとか電子レンジを使ったとか、一目瞭然。我が家の地下室で無駄に除湿機が回っていたことも突き止めた。テニスの待ち時間に喫茶店で210円のブレンドコーヒーを飲むと、1日の電気代の半分ほどをコーヒー代に使ったなどとも思う。毎日の細かい積み重ねが生活そのもの。水道代、食費、Suicaの使用料金など比べると「au電気」の電気代データが突出して進化している・・。
11月22日(日) <今朝は4時45分に起きて・・・>
今朝は4時45分に起きてしまった。昨日は5時26分、一昨日は5時24分の起床とノートの記録にあるように、大抵は5時30分頃に起床する。今朝に限って目が覚めたので床の中で時計を見た。長針と短針のあるアナログ時計を見て5時45分と勘違いして起床した後、1時間早かったことに気がついたが、再度寝ることはせずに着替。朝のコーヒーを一杯飲んだ後、テレビ体操の時間までの筋トレ時間が1時間余分に取れて、これも悪くはない・・。今日も夕刻に妻と墓参りに行った。墓参りというより墓掃除。この二、三日の強風で物凄い量の落ち葉が墓周りに積もっていた。墓のある九品仏浄真寺(東京・世田谷区)の境内はいつになく大勢の人で混み合っていた。恐らくはコロナが終息せずに今日からの三連休にも遠くへの外出を控えた人がお寺の境内の紅葉を見にきたのでないかと推測される。それにしてもお寺の境内が見栄えがするほど美しく、そして人で賑わっているのもまた悪くはない・・。
 
2020-11-22 九品仏浄真寺の境内
11月23日(月) <11月23日は以前「新嘗祭(にいなめさい)」・・・>
11月23日は以前「新嘗祭(にいなめさい)」と呼ばれる休日であった(1945年の終戦まで)。この日には秋の収穫を感謝し五穀豊穣を祈る宮中の儀式が行われていた、いわば日本の収穫祭。新嘗祭の儀式は弥生時代に起源を持ち、日本書紀にも新嘗の記録があるという。終戦後は新嘗祭の代わりに勤労感謝の日となった。”勤労感謝”という文字からも、戦後GHQに主導されてアメリカの祭日である”Thanksgiving Day"と”Labor Day"をミックスした祭日が出来上がった匂いが消えない・・。
今日の表紙に「Nahoさんへの絵手紙・シクラメンの葉」(色鉛筆)を掲載する。ベランダの隅にシクラメンの鉢があった。シクラメンの花はずっと前になくなっているが葉だけがしぶとく生きていた。これを室内に持ち込んで描いた。葉っぱ一枚でもよく見ると実に複雑で内容がある。このような絵を描き始めると時間を忘れてしまう・・。

11月24日(火) <月一度の病院での検診日・・・>
月一度の病院での検診日。東京医療センターでのやり方にもすっかり慣れたが、今日は連休明けのせいもあるのだろう、いつも以上に病院が混み合っていた。採血や注射では順番待ちで実際の作業時間の数倍の時間が待ち時間となる。最後の受診料の精算をする自動精算機の場所でも20分は待った。検診の結果は先日やった肺のCT検査は問題なし、PSA数値は少々高いが変わりなしというところか。・・このような個人の日記的なメモは第三者にとってはどうでもいい話であるが、自分自身が後日見直すと貴重な記録となることもある。私の場合、このようなメモがないと、どのような経緯でどのように検診をやってきたか記憶が非常に曖昧だ。今年の初めに東京医療センターに入院したことは覚えていたが、何故に入院し、何をやったか記憶が定かでなかったのが、コラムを見直して了解した経緯がある。都合の悪いことは何でも忘れてしまう習性はいいのか、わるいのか・・。

11月25日(水) <今、何と京都の宿でこのコラム・・・>
今、何と京都の宿でこのコラムを書いている。コロナ感染の第三波が騒がれているこの時期にGO TO TRAVELとはけしからんと叱られそうだが、予約に従って非日常が始まった。今日は、京都北西部の、神護寺、化野(あだしの)念仏寺、仁和寺、龍安寺を訪れた。今は個々に感想を書く余裕はないが、まずは一部の写真を記載して、今日の様子を伝えたい・・。
 
2020-11-25 神護寺にて

 
化野(あだしの)念仏寺にて
 
仁和寺にて
 
龍安寺にて


11月26日(木) <今日も終日”京都”・・・>
今日も終日”京都”。訪れたところは、大原三千院、勝林寺、寂光院、真如堂、南禅寺、永観堂、護王神社。有名なお寺もあれば、あまり知られていない寺社もある。私は南禅寺以外は全て初めだった。それぞれに晩秋の趣が見事で、写真を撮ろうとすると絵になる風景ばかりだった。写真の選択には苦労するが今日も写真掲載まで・・。
 
2020-11-26 三千院にて         三千院にて
 
寂光院にて               南禅寺にて
 
南禅寺にて               真如堂にて
 
永観堂にて               永観堂にて
11月27日(金) <今、新幹線の中でこのコラム・・・>
今、新幹線の中でこのコラムを書いている。今日も朝から京都観光で一万数千歩歩き、先ほどようやく東京に帰る新幹線に乗ったところだ。今日、訪れたのは京都駅に比較的近いところばかりで、京都御所、三十三間堂、智積院(ちしゃくいん)、泉涌寺(せんにゅうじ)、東福寺など。今日もまた写真掲載で雰囲気だけを伝えたい・・。
 
2020-11-27 京都御所にて       三十三間堂にて
 
泉涌寺(せんにゅうじ)         東福寺
11月28日(土) <京都旅行の最中に何度体温計測・・・>
京都旅行の最中に何度体温計測をされたか分からない。新型コロナの感染防止で勿論マスクはどこでも必須。コーヒーや飲み物をセルフサービスするホテルのレストランでは毎回使い捨てのビニールの手袋をやらなければならなかった。京都での観光客は結構多いと感じたけれども、京都府の新型コロナ新規感染者数は一日31人と全国的に見て決して多くはない。・・旅行中は紅葉の美しい景色など写真を撮ることに忙しかったが、瞬間に”写真で見た”ことよりも自分の目でじっくりと見た方が後で印象に残っていることがよくある。三十三間堂では堂内で撮影が禁止されているので、国宝仏像・観音二十八部衆像(大梵天、毘沙門天、阿修羅王など)の一体ずつに視線を合わせて、にらめっこをしながら見学した。自分がしゃがむ様にして視線を合わせていると何かパワーを授かったかのように感じて元気になった。一期一会の機会には記録を考えず身体全体に覚え込ませるのがいい・・。
11月29日(日) <シクラメンを栽培・販売している専門店・・・>
シクラメンを栽培・販売している専門店に行った。東京・大田区にあるこの店には毎年年末に行くのが恒例。この店に行くと年の瀬を感じる。シクラメンは秋から春にかけて花を咲かすので正月前の贈り物にすることが多い。 自分の家でも冬を飾った後、5月の連休明けまで花が咲き続くこともしばしばだった。シクラメンの専門店で驚くのは、その種類の多さだ。花の色は、赤、ピンク、白の定番から、それぞれの色の組み合わせや紫系の色もある。更に花形は八重咲きから花弁にウエーブが入ったロココ咲き、フリンジ咲きなど多種多彩。シクラメンの原種は地中海沿岸(ギリシャ・チュニジア)で、日本に伝わったのは明治時代だという。今や日本に完全に定着して誰でもが名前を知っている花になったが、専門店では見たことのない新しいシクラメンに出会うことができる・・。
2020-11-29シクラメン店にて
11月30日(月) <今朝は4時55分に起床・・・>
今朝は4時55分に起床し朝食前に1時間半ほど柔軟体操や筋トレなどウォーミングアップに励む。先週は連休に続く京都旅行でテニスは全くできなかったので張り切ったのか、8時前にテニス場に着いて順番待ち。10日振りのテニスはいつもより身体が軽く感じられた。・・自分では傘寿になろうかという時に元気に運動できることを有り難く思うが、今の時代は一昔前の”年寄り”の感覚が全く変わっていると思うことが多い。やはり、この秋に義理の姉が友人2~3人と京都に旅行した話を聞いたが、全員82~83歳の高齢でありながら皆で400段近くある階段を上り、高雄山・神護寺の金堂を訪れたという。周囲の人からは80歳など”若造”扱いされることもある。そう、日本では女性の平均寿命は87歳を越した。80歳の女性が平均余命が10年を越すとは何か恐ろしい・・。今や年の功はほとんど意味がない。年かさの大小ではなく何ができるかが問われる・・。
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