「今日のコラム」(2021年 1月分)

1月1日(金) <年が明けて元旦・・・>
年が明けて元旦。「コロナとともに明けた新年」とマスコミの見出しになるほど異例の2021年の幕開きである。昨年は明治神宮にも初詣をしたが今年は止めた。その代わりに車で小平霊園に墓参りに行った。ここには妻の父母の墓があるが年に一度・正月しか行く機会がない。小平霊園は東京郊外・東村山市にある都立の霊園であり、広さが65haという広大な敷地で緑豊かな公園風のところであるので、元旦でも「密」にはならないだろうと見た。実際には思った以上に車が多かったが、それでも「密」とは程遠い。墓参りといっても「墓掃除」の作業が大変だった。1時間近くをかけてのびた雑草を刈って処分、樹木の剪定、墓石の拭き掃除などなど。これは今年も沢山の仕事を楽しくやることができそうだ・・。表紙に掲載したのは賀状のために描いた丑年の牛さん。「疫病退散・無病息災」のプラカードを咥えて(くわえて)もらった・・。


1月2日(土) <正月二日・・・>
正月二日、大安。東京では毎日雲一つない快晴に恵まれている。新潟や北陸の大雪情報を聞いていると申し訳ないような穏やかな陽射しだ。元旦に続いて今日も墓参りに行った。2日は息子の月命日で私の父母とともに眠る墓には月に一度は訪れる。墓のある九品仏浄真寺(東京・世田谷区)の境内は春夏秋冬どの時期でもそれぞれの時節に風情があるが、年に一度、今の正月にしか見られない風景が山門(仁王門)に飾られる大きな門松。初めは異様な感じがしたが、巨大な山門の前に立つ巨大な門松もまたいいものだ。今日は墓地に行くと梅が咲いていたので、この写真も撮った。新春という言葉が実感されるお正月だ・・。
 
2021-01-02 九品仏浄真寺・仁王門(門松がある) 右は墓地で見た梅
1月3日(日) <「鬼滅の刃」・・・>
「鬼滅の刃」の漫画単行本を読み始めた。正月のゆとりの時期にはこういうことができる。単行本は1巻から23巻まであるので、まだ先は長いが一巻の初めから”これは只者ではない”と引き込まれる。物語の設定がユニークであるだけでなく、主人公・竈門(かまど)炭治郎をはじめ人物のネーミングが独特。「進む以外の道などない!」といったセリフに勇気づけられるところも多い。関連して調べると、「鬼滅の刃」の作者・吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんは1989年生まれ・31歳の女性であるという。これを知って納得させられるところが色々とあった。各単行本の前書きに作者が書いているコメントが「本を出していただきました。ありがとうございます」といった謙虚な表現が随所にある。「鬼滅の刃」と言えば劇場版アニメが記録的な大ヒットをしていることで知られる。昨年末には興行収入324億円を突破(観客動員数2400万人余)し、「千と千尋の神隠し」の記録を抜いて、日本歴代興行収入一位を達成している。「千と千尋の神隠し」は製作者の宮崎駿が前面に出ていたが、「鬼滅の刃」の吾峠呼世晴さんは見えない。少年ジャンプで「鬼滅の刃」の連載を始めたのが2016年であり、その時、吾峠呼世晴さん(本名は分からない)は27歳であった。日本には謙虚な天才がいる・・。
1月4日(月) <友人からいただいた年賀状・・・>
友人からいただいた年賀状に「勝田マラソン・80歳の部で一位」となった時の写真が添えてあった。勝田マラソンは茨城県・東海村でのマラソン大会。所要時間は4時間05分であったとか。こういう元気な友人に刺激を受けた訳でもないが、今日も大晦日に続いて朝食前に駒沢公園方面に散歩に行った。東京といえども早朝は寒い。こんな中をあえてウォーキングしなくても・・と思いながら、駒沢公園に着くと本格的なランニングコースを多くの人が走っていた。昨日の箱根駅伝では駒澤大学が優勝したので、駒沢公園の隣にある駒澤大学にも寄ってみたが、特別の垂れ幕もなく、門に張ってある「全学休業」だけが目立った。・・今日の午後には穏やかな快晴となりまた同じ駒沢公園まで歩いて行った。午後の駒沢公園の中央広場では凧揚げをする親子で賑わっていた。同じ場所でも天気、時刻、太陽の位置などで、これほど印象が変わるという比較写真を下に掲載する・・。
 
2021-01-1-04 駒沢オリンピック公園にて
1月5日(火) <今日もまた朝食前に散歩・・・>
今日もまた朝食前に散歩をした。駒沢公園にいって、帰るだけではワンパターンであるので、今日は駒沢公園からの帰りに東南の都立大学方面に歩き、足の向くままにお寺巡りをした。昨年の正月には、コロナの感染を心配する以前であったので、昼間にやはり色々と神社やお寺を巡った覚えがある。今年は日中の「密」を避けることもあり、お墓参り以外には神社仏閣への参拝はしていなかった。実は家を出るときには寺を廻ることなど微塵も考えていなかった。今日は体調が良かったと見える。初詣の”ハシゴ”はやるべきではないと、もっともらしい説を唱える方もおられるが、私は七福神巡りと同じ感覚で神社を巡る。神前・仏前でも特別のお願い事をする訳ではなく、ただ感謝のみ。訪れた主な神社仏閣の写真に時刻を入れて下に掲載してみたが、並べてみるといかに短時間で巡ることができたかも見える。歩いていける範囲にこれだけの神社仏閣があること自体も恵まれている。これもまた感謝・・。
 
 
2020-01-05 早朝に巡った神社仏閣(他にも立ち寄った)
1月6日(水) <冷たい風が吹く曇り空の下・・・>
冷たい風が吹く曇り空の下で今年初めてのテニス。「本年もよろしくお願いします」と挨拶を交わし、初めは震えあがっていたが直ぐに寒さにも慣れた。テニスをやっていると、誰でもが好不調の波があるとか、チョットしたきっかけで試合の流れが大きく変わるとか、過ちは繰り返すものだとか、色々な生の体験をする。ダブルスのプレーでは二人ずつのペアでの対戦であるので、組み合わせで作戦も変わる。年末〜正月の休み期間を経てテニスをすると、何か新鮮な感覚になって、テニスの面白さ・楽しさを見直した。・・今年はオリンピックが開催されると3月からテニスができなくなる。神宮のテニス場がオリンピック用の資材置き場などオリンピックのサポート用地として使用される予定という。こちらはテニスができないことを覚悟しているが、どういう成り行きになるかは、これも新型コロナの動向に左右されそうだ・・。
1月7日(木) <毎年、年に1~2度はコンピューターの大掃除・・・>
毎年、年に1~2度はコンピューターの大掃除をする。コンピューターの中には不要なソフトやデータなど古くなって使用できないもの、必要のないものが蓄積されており膨大な無駄なスペース(容量)を占めている。それを廃棄する程度は容易だが、コンピューターを道具として使いこなすのは結構面倒だ。基本となるOS(Operating System)が頻繁にバージョンアップされて、それに伴って古いソフトが使用できなくなるケースもある。便利でありそうで実は訳がわからないのが写真などの保存システム。AppleにはiCloudというデータ保存領域が提供されるが、これも無料で使用していると、その内に空き容量が不足で後は有料ですとくる。これは写真などのバックアップのやり方の話であるが、私が毎回苦戦しながらどうしても納得できないのが、Macの写真保管ソフト。iPhoneで撮影した写真をMacに取り込むという最も基本の作業がスムースにいかないことがある。しかもMacに溜まった写真集のソフトをバックアップで別のハードデイスクに移すという単純な作業ができなくなって途方に暮れる。もちろん、問題なく出来る時は何も考えずに出来る。それがソフトが変わり、バージョンが変わった途端に訳がわからなくなるのだ。これもノートレのようなものと焦らずコンピュータに教えを乞いながら進めている・・。

1月8日(金) <今朝は東京でも気温が零下・・・>
今朝は東京でも気温が零下になるほど冷え込んだ。日本中に寒波到来であるが毎回思うのは東京地方は寒いと言いながら恵まれているということ。新潟、秋田その他多くの地方で、雪に埋もれたり、動きが取れないときに、東京では支障なく車で往来している。本当に有難いと感謝すべきであろう。今日はいつもはテニスに行く金曜日であるが所用でテニスは休み。それも午前中で終えて午後は身体を動かす意味で駒沢公園(東京・世田谷区)まで歩いて行った。気温が低いせいであろうが、昼間にしては、いつになく人が少ない。思いついて中央広場で周辺360度の写真を撮り、つないでみた。下にその写真を掲載する。6枚の写真が本当は全部つながるが3枚づつに分けた。広場の文様のつなぎ部分は不自然になってしまったが止むを得ない。これでほぼ360度。いつもこの広場で深呼吸をした後周囲の道路を廻って帰路に着く。このような場所に毎日のように散歩に行けることもまた有難い。感謝である・・。

1月9日(土) <赤い実をつける樹木・・・>
赤い実をつける樹木は正月の縁起物として珍重される。千両とか万両と名前も”めでたい”。千両は葉の上部に実をつけるが、万両は葉の下に幹を囲むように赤い実をつける。南天もまた冬に赤い実をつけるので縁起物として庭木に使用されることも多い。こういうこともあり、私は近所を散歩する際に赤い実に気をつけるのだが、千両、万両が意外に見つからない。その代わりに今日はピラカンサという強烈な赤い実の塊に出会った。ピラカンサの赤い実は重さで枝がしなるほど沢山つく。一方で、黄色い実をつけた千両を見つけた。また、南天は赤い実と黄色の実の双方を目にした。今日出会った実の写真を下に掲載したが、これからも住宅街を歩く時には、赤や黄色の実を探してみたい・・。
 
2021-01-09 ピラカンサ        右は千両の黄色い実

      南天(ナンテン)の赤い実と黄色い実
1月10日(日) <谷中(東京都荒川区)にお寺がいくつある・・・>
谷中(東京都荒川区)にお寺がいくつあるか。正確な数は分からないが60以上の寺があるという。11日が義兄の月命日であるので、今日は谷中にある義兄の墓に妻とお参りに行った。毎月、月命日前後に墓参りをするので谷中のお寺はかなりお馴染みになったが、それもほんの一部。今日はそのまた一部を写真で紹介してみたい。下に写真を掲載したが、谷中のお寺は色々と歴史を背負った寺も多いのでポイントだけ記載しておく。観音寺は「赤穂浪士ゆかりの寺」。討ち入り前に浪士たちが何度もこの寺で会合を開いたという。笠森稲荷(いなり)堂は「江戸三大美人・お仙ゆかりの寺」。大黒天・経王寺は幕末に彰義隊をこの寺がかくまったため 新政府軍から攻撃を受け今も門に弾痕が残っている。本行寺は小林一茶や種田山頭火の句碑などでも知られる。 諏方神社(すわじんじゃ・諏訪とも書く)は1202年創建とか。長野県の諏訪大社の系列。・・とにかくも寺を巡ると歴史の深さに圧倒される。「ほっと月がある 東京に来てゐる(種田山頭火)/本行寺の句碑」・・。
 
義兄の墓のある瑞輪寺
 
   

1月11日(月) <今日は「成人の日」で休日・・・>
今日は「成人の日」で休日。東京では例年行われる成人式が新型コロナの影響でほとんどが中止となった。東京23区の中で成人式が行われたのは杉並区ただ一つ。杉並区がどうして”実施”の判断をしたか知らない。何故こんなことを書くかといえば、孫娘Mieuが20才になり、アメリカから帰国できたので成人式に出られるかと期待していたけれど諦めた経緯があるからだ。コロナ禍でガッカリした”新成人”も多かっただろう。そんな時、今日の午後、散歩に行った駒沢公園で、まさかの光景に出会った。いつにない”密”の集団が何組もあるので見ると皆、晴れ着を着た、いかにも新成人と思える若者だった。7~8人の豪華な着物を着たお嬢さんたちに思い切って声をかけて”今日、成人式があったのですか?”と聞いたところ、成人式が中止になったので自主的に集まって楽しんでいるのだとか。こんな晴れ着のお嬢さんのグループが公園内数カ所でみられたので今日はやはり特別の日であった。・・公園内の梅林に行ってみると、一部の樹にはかなり梅が咲いていたが、全く花が開いていない樹も多かった。中でも、一輪だけ梅の花が咲いている樹があった。まさに、「梅一輪一輪ほどの暖かさ」(服部嵐雪)・・。
=成人の日にしかみられない公園風景
 
1月12日(火) <今日は東京でも初雪・・・>
今日は東京でも初雪を観測したという。我が家の周辺では午後から冷たい雨が降っている。このような積極的に外出したくない日にはこれまで家で絵手紙の一枚でも描いた。ところが絵手紙の差出先である娘や孫娘が今はアメリカから日本に戻ってきている。新型コロナの感染防止で二週間ホテルに留め置かれたり、苦労しながらも東京に帰ってきていると、あえて絵手紙など出せなくなるものだ。振り返ってみると絵手紙は娘がフランスに留学した1994年から始まった。当時はメールや国際電話、LINEなども活用できず、絵手紙で少しでも交流できればとの思いであった。これが1997年まで続いた。その後、娘が結婚し、孫娘Mieuが生まれて、ニューヨークに住むことになったところで、2004年から幼い孫娘宛の絵手紙を出すようになった。これは実に2019年まで続けたが少々複雑。この年9月には孫娘はボストンの大学に入学し寮生活を始めたのでボストンへ絵手紙を出していたが、いつまでも孫娘宛でもないだろうと、ニューヨークの娘宛にした。ところが2020年になると米国でのCOVID-19のためボストンの寮が封鎖されて、リモート授業となったので、孫娘はニューヨークの娘の家に戻った。2020年の4月から絵手紙は娘と孫娘連名宛先とするようになった。結局、2020年に出した絵手紙は33枚。これまで出した絵手紙の数は何百枚か正確には数えていない。遠く離れているから、絵手紙が続いた。それにしても、これからも絵手紙を送る”口実”を作れないものか考えている・・。
1月13日(水) <アイザック・ニュートン(1643~1727)が残した・・・>
アイザック・ニュートン(1643~1727)が残した歴史的な業績の主なもの、万有引力の法則、微分積分法、光学などは、当時ペストがロンドンで大流行してニュートンがケンブリッジ大学で研究を続けられなくなり、故郷に帰った休暇中に思索をして成し遂げられたものであった。このことは以前のコラムでも書いた。「創造的休暇」がペストによってもたらされた訳である。ここで、ペストの歴史をWikipediaから転記してみよう。第一パンデミック=541~750年、エジプト〜地中海〜ヨーロッパ、第二パンデミック=1331~1855年、中央アジア〜地中海〜ヨーロッパ〜中国、第三パンデミック=1855~1960年、中国〜インド〜アメリカ<分類などまだ議論があるという>。パンデミックとは別に次のような衝撃的な記述がある。ローマ帝国では350万人〜700万人ほどの人がペストで死んだ(165~180年)、1331年中国・河北では人口の9割が死んだ、14世紀、ペストはヨーロッパの人口の3分の1以上を死亡させた、18~17世紀、中国華北では1000万人がペストで亡くなった・・。このような記述を拾い出せば際限がない。言えることは、人類はこのようなペストを乗り越えて現在に至る。このところ新型コロナ関連のニュースしか報道されないので、いささか食傷気味。新型コロナの感染も安易に終息を期待することはできないだろうが、この時期にしかできない何かプラスアルファを生み出さなけばならない・・。
1月14日(木) <東京では今日も昨日に続き雲一つない晴天・・・>
東京では今日も昨日に続き雲一つない晴天が続いた。昨日は今日より冷え込んだが、テニスの合間にベンチに座って陽光を浴びながら広い真っ青な空を見つめるのが何より心地よかった。今日も駒沢公園に行って中央広場の真ん中に座ると見渡す限りの青空が広がっている。自分でもはっきりと自覚できるのであるが、若い頃には当然のこととして決して感激もしないし、有難いとも思わなかった自然の景色に最近は猛烈に感動するようになった。青空に限らず、雲の面白い形や夕焼けの色、朝焼けなど天空の現象に引き込まれるのである。こうした自然の姿は時代を超越している。100年前、200年前、1000年前の私たちの祖先が全く同じ風景を見ていた。農民も貴族も関係なく全ての人が美しい夕焼けや青空を見て、生きていることは素晴らしいと思ったに違いない。現代の我々が食事の心配をすることなく、また買い物の是非を考えることなく、ただ自然の姿、天空の色彩文様に魅了されるのと同じであったと推測できる。少々の科学技術の進化や社会のシステムに変動があったとしても人間本来の感性は今も昔も、そして未来も変わらない。平安時代の人々がこの青空と同じ空を見ていた・・。今日は少々の理屈は分かっているにしても広い空が何故このような真っ青の色になっているのか不思議な感じがして、しばし空を眺めていた・・。
2021-01-14
1月15日(金) <今日の東京は朝から曇天・・・>
今日の東京は朝から曇天。気温も5~6℃と肌寒い。午前中のテニスの時に驚いたことに、このような天候の下で半袖でプレーする人がいた。我々と同じようなお爺さん仲間であっても人それぞれ。元気なのは結構なことだ。新型コロナの感染防止対策はテニス場でも徹底している。マスクをして入門し、体温、体調などが確認されるほか係の人は頻繁にドアノブなど各所を消毒して歩いている。テニスでは人が”密”になることはないが、3時間以上プレーは続けない。緊急事態宣言下で元より繁華街に行くことはないが、ウォーキングで駒沢公園には散歩に行く。今日の午後、寒さもあるのだろうが駒沢公園の中央広場には珍しいほど人影がなかったので写真を撮った(下に掲載)。代わりに記念塔前の池にはカルガモが群れを成していた・・。
 
2021-01-15 中央の記念塔の正面アップが右の写真

1月16日(土) <今日は今年初めて陶芸教室・・・>
今日は今年初めて陶芸教室に行き陶芸をやった。新年に際して気合を入れて粘土を練り、制作を進めたのはいいとして、教室には焼成が終わって完成した私の作品が二つ並んでいた。制作するときは一生懸命に作るが、こちらの手を離れて焼成に出すと、全て完了した気になって、次のことしか考えないのが悪い癖だ。今回も”こんなものを作っていたのか”と完成品を見てから思い出す始末。これでは作品がかわいそう・・。今日の表紙に掲載した「花器2020-01a」とした作品がそれだ。今、改めて完成品を見ると、花器としての使い勝手には問題があるかもしれないが個性はある。使い方次第とみよう。これ以外の陶芸作品も含めてようやく2021年の作品が掲載できるようになってきた。先日、長年続けてきた絵手紙をいかに今後継続しようか、悩んでいることを書いたが、陶芸も、とにかくも”続ける”、そして、誰にも遠慮せずに思う存分好きなように制作することを心したい・・。


1月17日(日) <今日の日曜日は気温が昨日よりマイナス10℃・・・>
今日の日曜日は気温が昨日よりマイナス10℃。また真冬に逆戻りだ。今日は昨日陶芸教室から持ち帰った粘土の半製品を家で追加加工をした。来週、80歳の誕生日を迎えるので記念の花器を作ることにしたのだが、粘土で出来上がっている花器の外面に、思いつきの文様(巳年生まれなので蛇を使った)を描いてみている。わざとらしくなる可能性もあるが、このような花器は釉薬の選択で目立たなくもなるので完成してみない何とも言えない。とにかくも”やってみる”。暖房を入れると吹き出しの風が直接粘土にあたり、乾燥しすぎるので少々寒くても時々暖房を止めるなどの苦心の末に出来上がった写真を下に掲載する。これはあくまでも未だ製作の過程。誕生日(19日)に更に仕上げを行い製作日を書き込む予定だ・・。

1月18日(月) <テニスに行く時には家の側のバス停で朝7時30分・・・>
テニスに行く時には家の側のバス停で朝7時30分のバスに乗る。その後、東急線、半蔵門線、銀座線と電車(&地下鉄)を乗り換えて神宮外苑のテニスコートに着くのは8時過ぎ。入り口に順番待ちで荷物を置き、近所の喫茶店で約30分ほど時間をつぶす。この待ち時間は私にとっては無駄ではなく貴重な時間。iPhoneでニュースを見たり、体調をチェックしたり、時にはアイデイアを書き留めたりすることもある。今日のテニスはいつもより人が少なく仲間を奪い合うような状況であった。4人の組で3ゲームの試合をやるのが普通だが、一緒にプレーをする仲間は”成り行き”。上手い下手は問題にしないが大体は同じ技量の常連となってしまう。これが自然かも知れない。いずれにしても、寒い中を一緒に付き合ってもらって毎回感謝である・・。今日の写真として「樹木の表情」を掲載してみる。散歩途中で見る樹木に、ふと「表情」を発見すると同じような眼差しが気になってしまう・・。
東京。世田谷区にて
1月19日(火) <今日私の80歳の誕生日・・・>
今日私の80歳の誕生日。いつもは誕生日といっても特別の感慨はないが、今回はやはり”80代”への境目を意識した。この日にしかできない何か思い出になることをしようと、朝方、トランポリンを200回続けて見ることにした。このところ、他の筋トレは続けているがトランポリンはしばらく使っていなかった。やってみると思ったより楽に200回に達したので210回までやって止めた。もっともトランポリンといっても複雑な足さばきは一切なしで、ただ両足で飛び上がるだけで数えたから、400回できて当然と言われるかも知れない。午後はこの日に合わせて陶芸教室へ行き、家に持ち帰って粘土に文様を描いた花器を再度陶芸教室に持参して追加の文様仕上げ。裏には今日の日付も書き込んだ。80歳記念花器であるので、色々とわざとらしくなるが、これも今日しかできないと割り切った。今日の制作過程の写真を下に掲載する。17日・日曜日のコラムに写真を掲載した時から細かい文様は一変させたのであるが、今回の写真では分かりづらい。次には最終完成した段階で写真を掲載したい。80記念がどのように出来上がるか楽しみだ・・。

1月20日(水) <安野光雅さんが昨年末(12/24)にお亡くなりになった・・・>
安野光雅さんが昨年末(12/24)にお亡くなりになったと最近になって報道された。安野光雅さん(1926年3月生まれ、94歳没)は絵本作家とか、画家、装幀家と紹介されるが、私は何十年来の安野さんの大ファンだった。安野さんの絵本は一般の絵本と大きく異なり、科学・数学・文学などの要素を取り込んだ独創的な作品が多い。工業学校出身の画家からして特別だ。「不可能図形(=ここ=参照)」などの面白さを教えてもらったのも安野さんからだった。安野さんは世界各国にユニークな絵本が翻訳されて海外でも認められているが、かなり昔に、ANNOさんの名が初めは日本人と認識されずに受賞したという逸話を読んだ記憶がある。今はそんな話は聞かない。その後、絵本のノーベル賞とされる「国際アンデルセン賞」をはじめ、多くの国の賞を受賞している。もう一つ個人的な思い出を書くと、安野さんの展覧会で生に描いた原画を展示しているコーナーを見た後で、発行されている本を見ると、本の印刷が余りに原画と比べてお粗末なので本を買うのを躊躇した覚えがある。原画の素晴らしさを何故にもっと再現できないのか・・。そう言いながら、今、我が家の本棚から名著とされる「絵本・平家物語」や「絵本・即興詩人」などを取り出して懐かしくページをめくって見ている。合掌・・。
1月21日(木) <陶芸で制作中の80年記念花器に・・・>
陶芸で制作中の80年記念花器に今の時代を象徴するいくつかの”絵”を余白に文様として描き込んでいる。例えば、集積回路(IC)、iPhone、パソコン、自動車、新幹線、超高速旅客機など。QRコードなどもこれから入れる予定だ。描いてみて、これらの現代を代表する諸々のモノは極めて生活を便利にしてくれているのは間違いないが、それ以外の100年、1000年前から変わらぬ自然とミックスして初めて豊かさが保たれていることに気が付く。人間の本質が大昔とほとんど変わらぬであろう状況で、科学技術の進化だけでは人の満足感は得られない。やはり自然の美しさ、花一つの可憐さがあるから人は落ち着く。今日の写真として花も葉もが散ってしまった「サルスベリ」の樹木の写真を掲載する(下)が、これほど複雑な枝の映像を自然の現物を見ることなしに想像できるだろうか・・。そして、この樹木に限らず花を咲かせた時のみが最盛期ではない。真冬の今の時期を含めて一年中変化しながら人間とともに生きている・・。

1月22日(金) <腕時計型の計器を・・・>
腕時計型の計器を最近付け続けている。時計以外に歩数計として使用するのが主な用途であるが、腕にこれを付けたまま寝るので、iPhoneと連動して毎日の睡眠の分析もされる。就床、起床の時刻がほぼ当たりの場合もあるが、床に入った2時間後が睡眠開始になったり。就床の10分前が睡眠開始時刻であったり、計測値がなぜズレるのか理由がはっきりしていない。睡眠分析として、深い眠り、浅い眠り、中途覚醒に睡眠時間が分けて表示されるが、私の場合、深い眠りが少ない。ほとんどが浅い眠りで、深い眠りは1時間足らずであったり、普通は1〜2時間。自分ではぐっすり眠ったつもりでも計測では”深くない”理由も分からない。iPhoneでは、日、週、月、年に分けて歩数やウォーキングの距離、心拍数、体温、睡眠データなどを見ることができるが1日のデータの信頼性に疑問を持っているので、数値はただ参考とするまでで深刻には考えない。・・コロナの影響だけでなく、これからはリモート診療の実用化が大きな課題であろう。病院に行かなくても計器をつけて自宅で診療を受けるのが当たり前の時代になるだろう。そのためには人間の内部を計測する計器の精度や信頼性がまだまだ改良の余地がありそうだ。・・今日の夕方時点で歩数は17880歩。これで、消費カロリー723kcal、距離12.83km、運動時間1時間57分とある。それがどうした・・。自分では3時間は運動した気でいたけれども・・。
1月23日(土) <冷たい雨がしとしとと降る・・・>
冷たい雨がしとしとと降る中を陶芸教室に歩いて行った。今日は粘土で製作中の「80記念花器」の最終仕上げ。文様を細かく描き上げて素焼きに出した。今日の陶芸教室はスタッフもいれて合計5名。コロナ対策のため、マスクをして、さらに隣との境に仕切り板をセットした作業場なので余り無駄口を叩けない。集中して作業をやっているとあっと言う間に2時間半の時間が経過していた。帰りも冷たい雨が降り続く。東京都心でも今夕刻から明日にかけて5cmの積雪が予測されている。・・ウォーキングもできない天候で気分も晴れず、いつもより早く夕刻にWii(任天堂のゲーム機兼計測具)でバランス年齢計測を行った。原則として毎日バランス計測(体重も同時に計測)を行っているが、今日が計測を始めて「3649回」とでた。3650回で一年365日として丁度10年目となるのに、一日早くこの話題となってしまった。今日はとにかくも寒々として1日が終わりそうだ・・。
1月24日(日) <「ガチャガチャ」は進化している・・・>
「ガチャガチャ」は進化している。ガチャガチャといっても正式に何というのか知らないけれど球形のプラスチック製カプセルに入ったオモチャ。自動販売機に硬貨を入れてレバーを回すと出てくる例のもの。昔は子供騙しの単なるオモチャと思っていたが、最近のものは私でもコレクションにして飾りたくなるように質が高くよくできている。歌川国芳シリーズ「金魚ーにわかあめんぼうー」というガチャガチャを手に入れたので写真を掲載してみよう。歌川国芳は江戸時代末期の浮世絵師で武者絵や美人画以外にだまし絵や寄せ絵、骸骨など奇抜な浮世絵を多く描いた。私も歌川国芳の図録を持っているが、「金魚」といっても、にわか雨が降ってきた時に金魚の親子が蓮の葉を傘にしていたり、自分の尾を傘の代わりにしたり、奇想天外の絵を描いている。この浮世絵を立体的なオモチャにした「ガチャガチャ」がまた凄い。二次元の絵から三次元のガチャガチャアートを作り出す発想力に脱帽・・。
 
親子金魚          尾かぶり金魚        歌川国芳の原画 
1月25日(月) <今日の午後には思わぬ大仕事・・・>
今日の午後には思わぬ大仕事をする羽目となった。午前中のテニスを終えて12時過ぎに帰宅したところ、台所の天井照明が外れて落下してきたという。LEDの天井照明は自分で取り付けたものだが、設置してから数年は経過している。そこで業者に頼むことなく自分でやり直すことにした。ここで、修理した内容を書きたいのでなく必要な時に「懐中電灯」という非常用のライトが使えなかったお粗末を書く。修理に際して天井裏を覗く必要があったので懐中電灯を取り出したが、点灯しない。電池を変えたが電球がダメで使えなかった。非常時に非常用のライトが使えなかった訳だ。結局はiPhoneの照明を使って作業を進めたが、懐中電灯の一つも我が家に使える状態でなかったのは大いに反省するところとなった。それにしても「懐中電灯」とはまた何と古めかしい言葉であることか・・。
今日の写真として散歩に行った駒沢公園で見た夕陽を掲載する。今日は昨日と違い穏やかな快晴の1日であった・・。

1月26日(火) <今日は月一回の病院での検診日・・・>
今日は月一回の病院での検診日。毎回のことであるが病院では採血、注射、診断、そして精算などで合計2時間半の時間を要したとすれば2時間が待ち時間。将来の病院としては待ち時間の短縮が課題であろうが、今は診断してくれることだけでもありがたい。診断結果は、”予想に反して”、PSA値がこれまでになく”低く”改善されていた。・・今日もまた「ガチャガチャ」のことを書こう(1/24コラム参照=ここ)。まず、続けて手に入れた「蛙」のガチャガチャの写真を掲載する。これはやはり名品だと思う。もう一つは、「カマキリ」の模型(一部の羽は取り付けていない)。この大きさの全部品がわずか直径80mm足らずのカプセルに入っていた!このような小動物をリアルに表現する日本の技術はまさにアートである・・。
 
1月27日(水) <昨晩からの雨が今日の午前中も・・・>
昨晩からの雨が今日の午前中も弱くであるが降り続いた。テニスに行く予定の日に雨が降ると、残念というより時間が得した気分になって何をやろうかと張り切る側面がある。コロナの”ステイホーム”も同じで、家にいることをプラスと考えると、これまで出来なかった別の仕事が捗る(はかどる)といったことがいくらでもあるだろう。同じ時間枠の中でどう過ごすか。仕事といっても千差万別。仕事であろうが仕事と関係のない自由時間であろうが、時間の枠は限られている。結局は人それぞれの時間の使い方がその人の人生となる。頭を使うのもよし、体を使うのもよし。できれば他人のために少しでも役立つことが個人的には理想だが、これが容易ではない・・。今日の午後には雨が止んだので駒沢公園に散歩に行った。梅林では一部の梅がさらに開花が進んでいたので写真を撮った(下に掲載)。「梅咲くと 思ひゐて午(ひる) 過ぎにけり」(加藤楸邨)・・。

1月28日(木) <今日の成果は「ガンダムのプラモデル」を完成・・・>
今日の成果は「ガンダムのプラモデル」を完成させたこと。・・というと、何だか中学生のコメントのようだが、先日来、最近のカプセルに入ったオモチャ・ガチャガチャの出来の良さに感心していると、娘たちが私の80歳誕生日祝いに「ガンダム」をプレゼントしてくれたのだ。実は私は子供の頃からプラモデルにのめり込んだという体験がない。どちらかというと、自分で木を削り針金を曲げて自分で工作することばかりやっていた。初めての高級プラモデルには大いに興味があり、早速ガンダムを組み立て完成させた次第。今更であるがプラモデルは実によく出来ている。組立が進んでいく過程も面白いが私などはその繊細な構造と組立方を徹底的に検討し尽くした技術力に感心する。図面で計画するのは簡単だが実際に制作される寸法のバラツキまでが厳密に管理されてないとこのようなプラモデルは出来ない。完成したガンダムも見ていて飽きる事がない・・。
楽しく遊んでいる一面だけが見えるので、今日の別の成果を綴ると、区役所〜銀行、信用金庫など数カ所を巡り各種手続きに数時間以上を要した。ガックリとくたびれて帰宅した時にどんと構えて元気付けてくれたのはガンダムであった・・。
  1/29掲載分 1/30掲載分
1月29日(金) <テニス場の開門直前(am8:40頃)に・・・>
テニス場の開門直前(am8:40頃)に順番で並んでいる我々の周囲に何十羽もの雀が集まってくる。それはメンバーのA氏が雀に餌をやる事があるのでそれをお目当てにしているという。A氏が現れると雀の騒ぎ方が明らかに違う。建物の縁でA氏が来るのを今か今かと待っている雀の様子が下に掲載した写真。カラスは人の顔をよく覚える。意地悪をされた人に対して待ち構えて襲ったりする話も聞く。雀がどれほどの認識能力があるか知らないけれども、餌をくれる人間の雰囲気や現れる時刻を承知していることは間違いないようだ・・。今日は昨日のガンダムの続きの写真も掲載する。ただのプラモデルと言ってしまえばそれまでだが、これも自分の”作品”のような感覚になってしまう・・。

2021-01-29 神宮外苑の雀たち 椿の花は東京・世田谷区にて撮影
1月30日(土) <今日の午後、久々にオーケストラの音楽会・・・>
今日の午後、久々にオーケストラの音楽会にいく機会を得た。めぐろパーシモンホールで開催された「フレッシュ名曲コンサート」と名付けられた音楽会で、読売日本交響楽団を現在世界各国で活躍している若手指揮者・原田慶太楼が指揮。若手ピアニスト・小井戸文哉のピアノでピアノ協奏曲などが演奏された。今この時期なので、演奏者がステージに出てくる時はマスク姿、観客席も満席は避けていた。演奏は、指揮もピアノも若さのいい面ばかりが発揮されたように感じた。生の音楽を聴いて大いに元気付けられたのも久しぶりだった。
今日もまた「ガンダム」の新写真を下に掲載する。ガンダムは色々な武器を手に持つことができる。武器を変えるときには手の形が変わるので差し込んでいた「手」を別のものに入れ替えるとか芸が細かい・・。<写真は1/28覧に掲載>

1月31日(日) <今日で一月も終わり・・・>
今日で一月も終わり。あっという間に睦月(むつき)が過ぎ去り明日から如月(きさらぎ)。今日は最後の日曜日で、東京は快晴であったので、非常事態宣言下としては人出は多めに見えた。最近は外出時にはケイタイ(iPhone)は必須。普段は家を出る前に必ずケイタイを点検するが、今日はどういう訳か忘れたので、取りに帰った。私の場合、iPhoneで電話をすることは滅多にないし、MAPで位置情報を見ることもない。やはり、カメラとして”今の写真”を撮影する楽しみが一番だ。今日の午後、駒沢公園の花壇で撮影したアネモネとヒメキンギョソウの写真を下に掲載するが、名前を知らぬままに撮影するとiPnone内にあるPictureThisというソフトが名前を識別して教えてくれた。名前と同時にその植物の特徴を解説してくれるので、家に帰って調べる必要もない。椿(つばき)の花はさすがに名前を知っているが、これも散歩の途中で写真を撮った椿を並べてみた(下右)。椿の種類は非常に多い。たまたま遭遇した一部の椿の花も”ご縁”であろう・・。
 
2021-01-31 アネモネ(左)&ヒメキンギョソウ(右) 右の2枚は椿
 
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