「今日のコラム」(2021年 12月分)

12月1日(水) <起床は5時14分・・・>
起床は5時14分。外はもの凄い豪雨。居間にいても雨の音が怖いほど。それでも朝のトレーニングや決まり仕事を一通りこなした。7時頃にテレビのニュースを見ると天気予報士が風が強いので傘をさせずに屋外でレインコートを抑えながらずぶ濡れでレポートしている(何故に雨の時に屋外でレポートするのか分からない)。ところが一時間もすると雨が小降りになり昼前には止んでしまった。午後には晴れ間が見えてきてやがて秋晴れ!・・天気の移り変わりを見ていると大昔から人間は天気から”全てのものは変化する”ことを学んだのだと理解できる。どんな悪い状況でも耐えていると時間が経過すると変わる。「待てば海路の日和あり」。ただし、逆にどんな晴天が続いてもやがて嵐がやってくることも心しなければならない・・。晴れたので今日も駒沢公園までウォーキングに行くと雨によってできた水溜りが池のようになり木漏れ日を受けて美しかった(下に写真)・・。
 
2021-12-01駒沢公園(東京・世田谷区)にて  右の奥、三角屋根は体育館
12月2日(木) <12月になったので年賀状の絵柄・・・>
12月になったので年賀状の絵柄を考え始めた。来年の干支は寅年。虎をデザインするために昔の名画を参考にしようと江戸時代の著名な画家の「虎の絵」を調べたところ、面白い事に気がついた。虎の絵はそれなりに描かれてはいるが、どこかリアルな感じがない。当時の画家が描いた鶏などがすごいは迫力で詳細に描かれているのに対して、雰囲気が違う。日本には生きた野生の虎はいなかったので江戸時代には中国などからもたらされた虎の絵から想像力を働かして描いている。円山応挙や伊藤若冲の虎も何か猫を思わせる優しさがある。室町時代に足利義満が一休さんに出した問題が「屏風絵の虎が夜な夜な屏風を抜け出して暴れるので退治しろ」であった。一休さんは、「では捕まえますから虎を屏風絵から出して下さい」とトンチで応じたという有名な逸話がある。この屏風の虎がどのような絵であったか調べようと思ったが分からなかった。こんな余計なこともしながら虎の絵を集めているが、考えてみると私自身が本物の虎をじっくりと観察したことがない。寅年を前に動物園にでも行くか・・。
12月3日(金) <今日もまた紅葉の写真・・・>
今日もまた紅葉の写真を掲載する。それほどに今現在、東京の紅葉は美しい。・・先の日曜日(11/28)に九品仏・浄真寺(東京・世田谷区)に息子の墓参りに行った。息子の月命日は2日であるので、月命日には少し早かったが境内の紅葉を存分に楽しんだ。今日もまた雲一つない晴天。あまりに気持ちのよい天気なので、もう一度九品仏まで墓参りに行く事にした。家からお寺まで歩いて約20~25分。境内に着くと前回から一週間も経っていないのに紅葉の状態がずいぶん変わっていた。大イチョウの葉はほとんど落ちてしまったけれど別の銀杏が黄色に色づき、新たに真っ赤に紅葉した樹もある。前回と同じように今日もまた存分に紅葉を堪能する。陽を浴びた紅葉はいつまで見ていても飽きることはない。自然の造形物の面白さ、不思議さを思い知らされる。お墓での息子や両親に対するお祈りは、いつも、お礼、感謝である・・。
 
2021-12-03 九品仏・浄真寺(東京・世田谷区)にて

12月4日(土) <一日にどれだけ人と話をするだろうか・・・>
一日にどれだけ人と話をするだろうか。友人との電話で共通の仲間の状況について毎日散歩はするけれども、ほとんど一日中会話をする機会がないようだというのを聞いて自分のことを考えてみた。今日の午前中は陶芸教室に行ったが、コロナの影響もあってマスクをした上で会話は控えるルールになっている。それでも世間話や雑談はするものの会話の時間は長くはない。テニスに行く日は仲間とマスクを外して語り合い、勝負を楽しむ貴重な時間を持てる。そうは言っても話をする時間は少ない。確かに家の中で妻と話をすることはあるにしても他人との話をする機会は非常に限られていることを再認識した。妻の場合は娘と電話で話をするとか、親戚や友達と長電話をするなど電話での交流がある。私の友人には奥様を亡くした人が何人もいるが男で連れ合いがいなくなると誰と会話ができるのだろうと心配になる。考えてみると、私の場合はこのコラムがある種の会話の価値があるかもしれない。誰がどれだけ見るか、読むかは問わない、あるいは一方通行の独り言であるかも知れない。それでも、毎日何かを語ることができるのは極めて貴重な機会と考えたい・・。
12月5日(日) <朝8時に家を出て車でオーケーストア・・・>
朝8時に家を出て車でオーケーストア・新用賀店(東京・世田谷区)に行った。店には8時半ごろ着いたが駐車場はほとんどいっぱい。ここは土日は朝8時からオープンだ。時々、妻に付き合って、このスーパーに行くが、毎回、品揃えの多さに感心する。このスーパーに限ったことではないが、スーパーの品物の多さは日本の裕福さを象徴するように見える。保存の難しい生鮮食品にしても信じられないほど多くの種類が並べられ、それがどんどん売れていく。生鮮食品でない食料品となると、インスタントのものから凝ったオヤツ類など際限ないほどの種類で、しかも日々進化した新商品も多い。選択肢が多いということは、それだけ自由が大きい事になる。販売するものを全て国が管理する独裁国家では、このような幅広い選択の自由はありえない。今日は売り場では私は妻の後をついて廻るだけ。買い終わったものを、段ボール4箱に詰め込んで私は荷物の運搬係となる。買い物をしたものは生活の必需品なのだが、何か贅沢な買い物をしたような気分。手に入った全ての商品に感謝しよう・・。
12月6日(月) <AppleWatchを使い始めて半年以上・・・>
AppleWatchを使い始めて半年以上経過した。夕方、風呂に入る時に時計を外して一時間ほど充電をする以外はいつも腕につけている。色々な機能があり使い道は多い。散歩する時には時間や距離、消費エネルギー、高度、心拍数、更に移動した経路などがみられるし、家でも血中酸素の計測、心電図の計測など容易に身体の調子を確認できる(iPhoneとの連動にて)。私が毎日必ずチェックするのは睡眠の状態だ。AutoSleepというソフトがあり睡眠時間、良質な睡眠、心拍数の低下、深い睡眠の時間などをベースに睡眠の評価がなされる。睡眠中の身体の状況が連続したグラフで表示されるので自分では知らぬ身体の変化を見ることができる。ところが、この睡眠データには時として理由のわからぬ奇妙な結果が表示される。例えば床についてから間違いなく熟睡したのに30分間も眠っていない事になっていたりする。データを変更する機能があるので自分で条件を変えると、この時間が深い睡眠であったりする。何故に計測がミスとなるのか未だに分からないことがいくつもある。この種の計器にはミスがつきものと思っていた方が良さそうだ。余り真面目に数値を気にする事なく、遊び半分で付き合う計器と割り切っている・・。
12月7日(火) <表紙に「四角皿2021-12」(陶芸作品)・・・>
表紙に「四角皿2021-12」(陶芸作品)を掲載した。同じような四角皿は今年の9月にも制作しており(=ここ=参照)珍しくはないが、陶芸教室ではこのような”つなぎ”の制作もある。それにしてもこんな単純な形状でも思い通りの仕上がりとならない。この作品も初めに教室で完成した状態では釉薬のかかり具合が不本意であった。全般に釉薬が薄くて色合いが異なり溝(線)の中は裸状態であったのを、釉薬を追加塗布したり、青の部分にはガラスの粉を振りかけたりして再度、焼成をやり直した。ところが、出来上がった作品を見ると、まだ納得できない。もちろん、どんな作品でも文句のない会心作と言えるものはないにしても、今回の仕上がりは許せなかったので、家で上絵を塗布してオーブンレンジによる”楽焼”で再仕上げを行った。絵画であれば自分で思うように絵の具で仕上げを行えば良いが、陶芸では窯で焼成をして蓋を開けるまで結果が分からない。終わり見えない難しさがあるが、そこが陶芸の面白さでもある・・。

12月8日(水) <今日は一年で一番日の入りが早い日・・・>
今日は一年で一番日の入りが早い日だという。テレビでは根室で15時42分の日の入りを見せていた。東京は朝から降り続く雨であるが日の入り時刻は16時28分。根室より日の入りが遅いと言っても夕方5時(17時)にはもう真っ暗だ。・・今年のクリスマスメッセージがメールで早々と届いた。スエーデンの友人からで、彼が日本に来た時に渋谷の東急ハンズへ一緒に行ったこともあるし、私がスエーデンを訪れた時には自宅にも呼んでくれた。お互いの家族同士も付き合いがある稀有な関係ではある。今回、初めて彼が1933年の一月生まれだと知った。彼が私より丁度8歳年長であることがわかったが、付き合いが変わることはない。彼はクリスマスシーズンには必ず私のホームページに目を通してコメントを添えてくれる。日本人でもできない丁寧な見方をしてくれるのでいつも感激する。私は彼のおかげで外人に対する偏見がなくなった。気が合うとか理解し合えるということは、国籍は全く関係なく人と人の相性によるようだ・・。
12月9日(木) <今朝、9時のテニス場スタート時・・・>
今朝、9時のテニス場スタート時には空きコートがあった。最近は以前と比べると明らかにテニスでの混雑がなくなった。夏のオリンピックで3ヶ月間休業となったこと、更に、新型コロナの影響があると思われるが、それだけではないかも知れない。仲間内でそんな話をしていると、以前、何度も一緒にプレーをしたことのある女性が最近亡くなったと知った。私より10歳以上年下であったのに。同等の年齢仲間では、病院通いとか足腰を痛めたなど身体不良で来なくなった人が何人もいる・・。テニスから帰宅した時に郵便受けを見ると、思わぬ人の「喪中ハガキ」が入っていた。数少ない付き合いのある中学時代の同級生が1ヶ月前に亡くなった知らせであった。姫路の中学校の直ぐ側に今も住んでいた友人。彼は私と同じように20年以上ホームページを継続していたので、早速ホームページを訪れてみた。蒸気機関車と播州の四季などユニークなページを持っているが、ページには本人の死亡や特別の形跡は見られない。当然かも知れないが、私の場合もホームページの処理はどうなるのだろうかと思いを馳せる。コラムが1ヶ月以上更新されなければ、恐らく冥土に旅立っているだろう・・。亡くなった方々には、ただ「ご冥福をお祈りします」というしかない・・。


12月10日(金) <スエーデンの友人へのクリスマスメッセージ・・・>
スエーデンの友人へのクリスマスメッセージを出し終わって、” 年末仕事”に集中して取り掛かった。先ずは年賀状のデザインが終わり印刷するまで進んだが、次の送付先の名簿の整理が思いの外手間がかかる。亡くなった人の選別、住所の変更、喪中の人の区分けなどをして名簿の内容が完璧に整わなければ、名簿ソフトでの宛名の印刷まで行かない。手間はかかるけれども、私はまだ年賀ハガキを愛用する。年賀の挨拶をメールやLINEですることもできるが、年に一度の”便り”となると、”重み”はハガキの方が勝ると思える。一方で、メールアドレスは知っているけれども、住所は知らないという付き合いの人もいる。頻繁に交流している人は逆に改まった年賀の挨拶は不要ともなる。歳をとって、年賀状は止めると宣言する人も周囲に何人かいるが、それも考え方の一つ。私は趣味的に年賀状ハガキを続けるつもりだ。・・今日の写真はまた駒沢公園での晩秋の風景。紅葉の色も日に日に変わっていく・・。
 
2021-12-10 駒沢公園(東京・世田谷区)にて 右のバックには陸上競技場
12月11日(土) <昼食に初めて「ビリヤニ」を食べた・・・>
昼食に初めて「ビリヤニ」を食べた。「ビリヤニ」はインド地域に起源を持つスパイスと米、肉などを合わせた炊き込みご飯だ。今日は義兄の月命日であるので妻と谷中に墓参に行った。いつもは日暮里駅から谷中の寺に行くのだが、今日は気分を変えて根津駅(東京・文京区)経由で墓参りに行く事にして、駅の側のインド料理店で「ビリヤニ」を注文した次第。ビリヤニを選択したのは妻だが私もすっかり気に入った。谷中の瑞輪寺で義兄の墓参りをした以外に、今日は根津経由で行ったこともあり、観光気分で色々なお寺を廻った。今日はそのように見学した寺の写真を掲載してみる。それにしても谷中には寺の数が多いだけでなく、それぞれがユニークな歴史を伴っているので寺巡りをすると際限なく楽しめる・・。
 
2021-12-11 玉林寺には千代の富士の銅像がある  右=本光寺には人頭(にんどう)大尊天が祀ってある
                          <首から上の悩み事全てにご利益がある>
 
 大黒天・経王寺=慶応4年の上野戦争に敗れた彰義隊士がこの寺に隠れた
12月12日(日) <「2021-12-12」の日に何か記念になること・・・>
「2021-12-12」の日に何か記念になることをできないか考えてみたがあまり意味はない。来年、「2022-2-22]に陶芸で日を刻んだ記念品を作る方が現実性があるか・・。今日しかできない、この瞬間しかできない、と思うと物事に集中できる。今年のクリスマスの飾りをするには今しかないと思いついて今日は共同玄関をクリスマスバージョンに飾った。と言っても、このところ新しいクリスマスの飾りを仕入れることはなく、仕舞い込んでいる材料で十分に間に合ってしまう。人によると思うが「クリスマス」と言っても私などはイエス・キリストへの信仰心で祝う訳ではなく、共同のお祭り気分である。新年になれば今度は神社・仏閣にお参りをする。孔子であろうが孟子であろうが良い教えは学ぶ。日本人の特性かも知れないが幅広い価値観に対応する流儀の方が性に合っているように思える・・。
12月13日(月) <毎日、必ず「バランス計測」・・・>
毎日、必ず「バランス計測」を行う。任天堂の昔のゲーム機Wiiを使ってWiiFitPlusで計測をするもの。台の上に立ってその都度異なる課題を二種類行って「バランス年齢」が算定される。計器の上に立つ事によって同時にBMI(=Body Mass Index=体重kgを身長mの二乗で割った数値)も計測されるので毎日の体重の変化も把握できる。台の上に乗って自分の名をセットすると、今日は「3973日目」との表示が出た。そう、この計測を10年以上継続しており、来年の正月には4000日を記録しそうだ。ちなみに、今日計測されたバランス年齢は31歳。長年続けているので計測の要領は熟知しているが、得意、不得意の分野がある。片足立ちで安定度を見るとか、重心を一点に収めて動作するとか、静止を続けるテストが苦手である一方で、記憶力テストとか敏捷性のテストは得意だ。この一週間のバランス年齢を見ると木曜日には20歳(実年齢マイナス60歳)であったが、土曜日には73歳となった。バランス年齢の数値で一喜一憂することは全くない。けれども身体能力の衰えを早期に捉えて対策を打つには役立つかも知れない・・。
12月14日(火) <医療の現場はまだまだ改善の余地・・・>
医療の現場はまだまだ改善の余地がある・・などと門外漢の私が言うこともないが、何年か後には病院の対応はどんどん変化するだろう。今日、月に一度の東京医療センターでの検診を受けた感想である。毎回、同じような診療スタイルで今回特に不満があった訳ではない。予約時間(am10:00~)の一時間ほど前に、採血を行い、その結果をみて診断を受けるのだが、予約時間から更に1時間待たされて、1分ほどで診断結果を聞いた。前回のPSAの計測値が8.25に対して、今回は8.35。ほぼ変化なしで同等の対応を継続と分かりやすい診断だった。費用の清算は別の場所での自動清算となるが、これも順番待ちで20~30分待たされる。それでも私にとっては東京医療センター(東京・世田谷区)に入って病院内部を歩くだけでも非日常の刺激がある貴重な時間だ。今日はロビーにクリスマスの飾りがあったので写真を撮った。医療センターに面した駒沢通りの銀杏並木がまだ黄色い色を残していたのでこれも写真に撮った(合わせて下に写真を掲載)。ちなみに、神宮外苑の銀杏並木は今現在はほとんど落葉してしまった。東京の同じ銀杏でも落葉の時期は異なる。それでも更に1ヶ月後には皆同じ・・。
 
2021-12-14東京医療センター前の駒沢通り  右は東京医療センターのロビーの飾り
12月15日(水) <世界の人口問題がマスコミで意外に取り上げられない・・・>
世界の人口問題がマスコミで意外に取り上げられないのはどうしてだろう。環境問題よりも遥かに深刻な地球の危機であっても触れてはならない恐ろしさ抱える。現在(2020年データ)の世界人口は78億人。1950年には25億人、1987年には50億人,、1990年には60億人と変遷し、2050年には91億人と予想されている。地球が支えられる人口80億人という説もある。一時は最大の人口をかかえる中国が一人っ子政策を取るなどして人口抑制を行ったが、現在の人口爆発はアジア、アフリカなどの発展途上国が根源であるので、貧困問題とも絡み、対応は困難を極める。国連などでデータ解析を行うけれども具体的な対策ができるものではない。こんなことを書いても個人として何もできない。ただ、フランス革命の時代(1800年)には9億5000万人ほどであった世界の人口が今でさえ8倍以上になっている事実に驚くばかりだ・・。
12月16日(木) <ケイタイ(i-Phone)を持たずに外出・・・>
ケイタイ(i-Phone)を持たずに外出して、今更ながら、その”力”を見直すこととなった。外出先で電話ができないのは元より、私の場合は「写真」が撮れないのが大いなる損失だ。このコラムにしても写真によって成立するケースも多い。写真日記が一番確実にその日を残してくれる。i-Phoneで写真を撮ると、撮影した場所、年月から時刻に至るまで詳細が記録されるので証拠写真にもなる。・・今日は午前中、テニスを存分にやった後、午後には陶芸教室をのぞき(作業はやらず)、更に、九品仏・浄真寺まで足を伸ばして墓参りをした。家を出る時には墓参まで考えていなかったこともあり、ケイタイを持たずに外出してしまったのだが、お寺の境内の紅葉が素晴らしかったのに写真も撮れず。この瞬間を逃すと紅葉の色は終わってしまうという最後のチャンスと思えたのに・・。”証拠写真”という言葉を使ったが、写真がなければ”九品仏に行ってきました”と言っても証明するものは何もないことに気がついた・・。
12月17日(金) <年末の寒波が襲来している時期・・・>
年末の寒波が襲来している時期であるが、先週11日、谷中(東京・台東区)で墓参に行った際、その日のコラムには触れなかった珍しいアートを見たので、今日はそれを紹介したい。「アート」、特に「モダンアート」というと、何でもありで独創性、意外性で「美」を表現する。誰もやったことがない表現は、それだけで価値があるし美しさを感じることは確かだ。錯覚によるアートはこれまでも色々とあるが、下に写真を掲載するブロックを使った作品は初めて見た。真正面から見るとダビデ像の顔のように見えるものが、実は凹んだブロックの組み合わせで出来ている。正面から撮った写真は今一つ実感と異なってしまったが、目で見た感じはもっと普通の彫刻の顔に見えた。”それで何なの?”などとは言わない。人間の目、人間の脳はこれほどまでに簡単に騙される、間違えることを教えてくれている・・。
 
トリックアート@谷中・朝倉彫塑館の向かいの展示場にて
12月18日(土) <土曜日は陶芸教室で陶芸・・・>
土曜日は陶芸教室で陶芸をやる日。今日は朝10時にオープンとなる陶芸の前に。九品仏・浄真寺(東京・世田谷区)に行って墓参をすると同時に今しかない紅葉を楽しんだ。一昨日、16日にも九品仏を訪れたが、コラムにも書いたようにi-Phoneを忘れて素晴らしい紅葉の写真を撮ることができなかった。今日は朝から快晴となったので思いついて陶芸の前に九品仏・浄真寺に行った次第。家を9時過ぎに出て、お寺でゆっくりと時間を過ごし、9時45分にお寺を後にすると、5分後には陶芸教室に着いてしまう。この地の利には改めて感謝しかない。陶芸教室では噴水装置の上部部品(二個)の素焼が完了していたので、これらに釉薬をかけて本焼きに出した(下の写真参照)。下部の大型容器はこれから素焼を行うので、釉薬をかけるのは来年となる。陶芸も今日が今年の最終日だった・・。
 
2021-12-18 九品仏・浄真寺(東京・世田谷区)の境内にて
 
左=お寺の境内             右=陶芸で制作中の噴水(上部が素焼完了)
12月19日(日) <紅葉をクローズアップで見る・・・>
紅葉をクローズアップで見ると新しい発見がある。富士山は遠くで見ると美しいが、近くに寄るとつまらないという。昔、美濃部亮吉氏が都知事であった時代に(1967年から3期就任)、”美濃部氏は富士山のようだ”と批判されたことを思い出す。離れていると素晴らしく見えるが、近寄るとアラばかり・・。人間はともかくとして、自然の樹木の紅葉にはどのような見方をしても、それぞれの美しさがある。今日、紅葉をクローズアップして写真を撮ってみると、樹木全体を見る紅葉風景とは違って一葉づつの個性が見えた。色も鮮やかなもの、まさに落ち葉となりそうなもの、損傷したものなどそれぞれが現実だ。自然には外面も内面もない。人は紅葉のあらゆる場面に美を見出すことができる・・。
 
2021-12-19 散歩中に撮影した色づいた葉
12月20日(月) <今日、世田谷警察署に行き、新しい自動車の運転免許証・・・>
今日、世田谷警察署に行き、新しい自動車の運転免許証を受け取った。運転免許証を更新した結果2025年の2月までの免許となった。高齢者の免許更新にはそれなりに手間がかかる。今回の場合、まず、8月26日に鮫洲の試験場で認知機能検査を受検。その結果を持って、10月22日に自動車教習所で高齢者講習を受講した。講習の中には適性検査、実車での指導、そして講義が含まれる。免許の期限の数ヶ月前から準備をしなければならないのは、教習所での予約が容易でないことによる。今回のケースでも家に近い教習所では年内は予約もできない状況だった。更新することなしに「自主返納」する選択肢もあったが、今回は妻とも相談して更新とした。最近の報道によれば、高齢者が起こす自動車事故が余りに多い。”アクセルとブレーキを間違えた”結果は悲劇となる。高齢者ドライバーは過信が禁物、ドライバーの手本とならなければならないと自分に言い聞かせよう・・。
12月21日(火) <今年も残すところ10日・・・>
今年も残すところ10日。散歩を兼ねて近所の神社をいくつか巡った。それぞれに年末の掃除をしたり、初詣の準備をしているように見えた。私たちも初詣に行く「八雲氷川神社」(東京・目黒区)には「月詣り(つきまいり)のすすめ」の掲示が出ていた。「月に一度は神社にお詣りして神気をいただき気分を一新して日々を過ごしましょう」とある。考えると、私たちは九品仏・浄真寺には息子の月命日、谷中の瑞輪寺には義兄の月命日に墓参をする。その他に神社にお参りをすることも好きな方なので月に2~3回はお詣りをする。神社・仏閣にお参りをすると確かに”気分を一新する”ことができる。普段、どれほど努力しようが頭を働かせようが、結果は神のみぞ知る。人は運命には逆らえないので神仏に頼る。生きていること自体が奇跡的な産物、神に感謝しかないと悟ると、神社・仏閣ではただ感謝を伝える・・。
 
2021-12-21 八雲氷川神社本堂     氷川神社奥の院&奥の院側から見た本堂の屋根
12月22日(水) <”サンタクロースとは何だっけ”・・・>
”サンタクロースとは何だっけ”と思った。今朝、朝食抜きで病院で胃がん検診(目黒区での無料検診)を受けている時の話。鼻からの内視鏡を行うために鼻に何度も麻酔をかけられて横になっている時に、見上げるとクリスマスのカレンダーがありサンタクロースがソリに乗って走っている絵が目についた。ただ横になっているだけなので、サンタクロースを考えると、何も知らない。イエス・キリストのかなり後世の聖人のエピソードであろうが・・。検診の後、Wikipediaで調べると(=ここ)、サンタクロースは「4世紀頃の東ローマ帝国・小アジアのミラの司教・聖ニコラウスの伝説が起源」とされる。聖(セント)ニコラウスが、シンタクラース〜サンタクロースとなった語源が解説されている。同じように深くは知らずに祝うのがクリスマス。イエス・キリストがベツレヘムの馬小屋で聖母マリアのもとに生を受けたことを祝う日(降誕祭で誕生日とは異なる)がクリスマスであるが、これもローマ帝国時代に12月25日がキリストの降誕祭として制定されたとされる。今日はたまたま冬至であるが、ローマ帝国時代には12月25日前後が冬至にあたり、この日を境に太陽の力が強くなる(昼間が長くなる)ことから降誕祭は太陽であるイエスの復活をも象徴させたようだ。・・時期的には少々早いクリスマスの話題となってしまったが、胃の内視鏡検査も普段は考えないことに目を向けさせてくれた・・。
12月23日(木) <朝8時10分、テニス場の入り口・・・>
朝8時10分、テニス場の入り口に順番とりの荷物を置いた後、歩いて数分の場所にある喫茶店に行って231円のコーヒーを頼む。そして開門までの約30分間を喫茶店で過ごすのは、テニスの日には毎回同じパターン。更に同じことを繰り返すのは、コーヒーを飲みながらi-PhoneのCOCOLOLOというソフトを開くこと。これはi-Phoneのカメラレンズに指を当てて「元気度」を計測するというもの。ストレスとリラックスの比率、身体の元気度(トータルパワー)、心拍数などが表示される。元気度が高かろうが低かろうが、ストレスとリラックスのバランスがどうであろうと、テニスに取り組む姿勢には関係ないが習慣として計測するだけだ。・・最近はAppleWatchを腕につけて寝るので、i-PhoneのAutoSleepというソフトで睡眠状態が詳細に記録される。この場合は、睡眠中の心拍数の低下が不十分とか深い睡眠が不足とコメントが出ても自分でコントロールして修正できる訳ではない。このような身体の状態を計測する諸々の計器・ソフトが溢れているが真面目に計測値を気にしすぎない方が良さそうだ。COCOLOLOで元気度が低い時には私は姿勢を正して計測をやり直す。そうすると一挙に元気度が上がる・・。
12月24日(金) <年の暮れは何かとやることが多い・・・>
年の暮れは何かとやることが多い。今日はクリスマスイブとは関係なく早朝から家の仕事を続けた。絨毯の交換、掃除、花壇で葉牡丹や薔薇の植え付け、 半屋外の部屋の大掃除など、午前中、2~3時間作業をした。ところが、腕につけたAppleWatchのフィットネスという運動量を計測するソフトで見ると「エクササイズ」という運動量が10分にも達してない。確かに「ムーブ」という動いた量は記録されているが運動と認知されなかった訳だ。エクササイズは毎日30分が目標であるので、それではと室内でトランポリンや身体を振動させる道具で改めて”運動”を やった。丁度、その頃、東京の東の空に珍しい波状の雲を見た(下に写真)。運動量の計測などどうでも良くなってしばし雲に見惚れていた。インターネットで見ると”波のような雲”は天気が崩れる予兆とある。午後になると雲一つない快晴が続いている。天気の崩れはいつから始まるのだろう・・。
2021-12-24am10:00頃 東京の東の空
12月25日(土) <今年のクリスマスも昨年に続いて新型コロナ騒動・・・>
今年のクリスマスも昨年に続いて新型コロナ騒動で元気になれない。日本では他の国と比べると新規感染者が信じられないほど減少しているので、一時表参道のクリスマスイルミネーションや東京ミッドタウンの夜の飾りを見に行こうかと思ったりもしたが、新たな変異種・オミクロン株の世界的感染拡大で外出する雰囲気でなくなった。今はオミクロン株の伝染防止=水際対策で海外から日本に入国するのは容易ではなくなっている。娘たちの帰省にも大きな影響が出ているが、それはそれ。我が家のクリスマス飾りの写真を下に掲載する。共同住宅の玄関スペースに飾らせていただいたもので、私の陶芸作品の噴水と32面体をクリスマスバージョンとした。このような陶芸作品もクリスマスになると出番があるのでありがたい。明日からは正月バージョンに変える・・。

12月26日(日) <寒波到来・・・>
寒波到来。強い寒気が日本列島に流れ込み、日本海側を中心に大雪の警戒が必要と報じられている。西日本の太平洋側や東海の平地でも積雪の恐れがあるとか。我が家は東京だが、ベランダで洗濯物を干そうと思うと冷たい風で手が悴(かじか)んだ。散歩に出る時にはこの冬初めて手袋をして出かけた。それでも東京では朝の気温は3℃程度でまだ氷は張っていない。日本の中でも東京の寒さなど”厳しさ”とは程遠いというべきだろう。最近は、東京の天候を体験しながら、全国あるいは全世界の色々な地域の天候と比べて本当に恵まれていると感じることが多くなった。冬でも気持ちの良い快晴が続く。台風や大風の被害も少ない。真夏の暑さがやりきれないと言っても他と比べると温暖で夏も冬も双方の良さを体験できる。一方で、積雪の多い地方や常夏の島に住む人は他では体験できない地域の良さを体験しているに違いない。”住めば都”という。自分の環境が一番と思い、感謝するのが一番だ・・。
12月27日(月) <今日は今年最後のテニスの日・・・>
今日は今年最後のテニスの日。早朝は都心でも最低気温が−2℃であったが、晴れ間が広がり思ったほど寒さを感じない絶好のテニス日和を満喫した。この1年間のテニスは例年と全く異なった展開であった。一つはもちろん新型コロナのための休場、そして東京オリンピック開催に伴う休場。テニス場を使用できるのは当たり前でなく、特別に条件が整った時に限られていることを思い知らされた。一方で、私の周辺のテニス仲間の何人かが、わずか一年の間にプレーできなくなる事態が続いた。足腰の不具合、心臓や内臓の疾患など様々な不調でテニスができなくなる。こちらで何かサポートできることがあれば役に立ちたいと思っても健康上のことは如何ともし難い。これは決して他人事でなく自分も同じ。陽光を浴びながらボールを追いかけて走り回り、いい気持ちになっている自分は極めてラッキーだ。けれども、これを継続するためにはどうするか。やるべきことを具体的に実行しなければならない・・
12月28日(火) <正月の準備・・・>
正月の準備で共同玄関のクリスマスの飾りを引き上げて、新しい生花に変えたり、入り口に松飾りを取り付けたりした。それにつけても近所の住宅街を歩いてみると、今日現在で松飾りをしてい家は極めて少ない。玄関周りにクリスマスの飾りをしたままの家が2〜3軒あったが、松飾りをした家は同程度しか見ない。何年か前には美しい門松を立てている家もあったが、このところ一般家庭ではほとんど見なくなった。同じような傾向が祝日の国旗の掲揚でも見られる。近所で稀に祝日に国旗を掲揚する家が見られると何かホッとしてその家の周りを見てしまう。そういえば、我が家でも国旗を持っていない・・。年末〜正月の様相も変わってきている・・。
今日の写真は新鮮味はないがまた駒沢公園(東京。世田谷区)の風景。年末とはいえ『密」とは程遠い。新型コロナ感染防止のためには望ましい姿かもしれない・・。
2021-12-28@駒沢公園
12月29日(水) <年の暮れは・・・>
年の暮れは日常の生活と異なる。マイペースではなく家族や行事が優先となる。このコラムを書こうと思った時に、コラムは”マイペース”で成り立っているのだと気がついた。好き勝手をやり、そのままに表現するのは良いのだが、ノルマで身体動かしていると書くことがなくなる。無様なことであるがしようがない。更に”無様な”上塗りは、「年の暮れ」も無理はしなくても時は過ぎると誤魔化しの体勢に入る。完璧に片付けたり清掃をすることをしなくても正月は確実にやってきて何も支障はない。・・散歩の途中で立ち寄った宮前公園(東京・目黒区)でベンチに座り真上を撮影した写真を下に掲載する。上下、左右の樹々が何も意図せずに美しい文様を描いていた。自然が一番マイペースだ・・。
2021-12-29宮前公園(東京・目黒区)にて
12月30日(木) <年末にしては少々はしゃいだテーマ・・・>
年末にしては少々はしゃいだテーマだが「夢」のことを書く。このところ妻がしばしば語る大きな夢は「格好も性能もいい電気自動車を持つ」ことである。具体的に色々と調べているので私も電気自動車に詳しくなってきた。妻は今ならば「テスラ・モデル3」とまで言う。テスラ社は2020年にトヨタを抜き世界一の自動車メーカーになった米国の会社で、宇宙ロケットの再利用を実現させた「スペースX」という企業と同じ系列(経営者)。最新の電気自動車はメインとなる電池の性能や維持費の経済性だけでなく安全性の確保に尋常でない配慮を行なっている。テスラ社は一時トヨタと電気自動車を共同開発していたが今はトヨタは全て手を引いたようだ。テスラ社のコマーシャルを見ていると、トヨタをはじめ自動車メーカーは5~10年後に存続できるのか深刻な危機感を覚えるのでないかと思わせるほど、革新的な新自動車が既にスタートしている。”昔の自動車はガソリンで走った”と言うことになるかの岐路に今立っている。それにしても、80歳になって画期的な性能の自動車を買うべきか否か、そこが夢か正夢かの別れ道かも知れない・・。
12月31日(金) <大晦日の日の出時刻・・・>
大晦日の日の出時刻は6時50分(東京)。7時前に家を出て駒沢公園(東京・世田谷区)へ行った。陽光を浴びられると期待したが、太陽の上ってきた東側には雲が残り、雲間からの太陽も見ることなしに帰宅した<下に写真掲載>。
・・今年はなんと言っても新型コロナの影響が大きかった。旅行や外出を自粛した上に、テニス場の休業などもあり身体を動かす習慣が大狂いだった。それでも体調が問題ないだけでも良き一年だったと言えよう。元気だった友人が体調を崩して従来の活動ができなくなった事例を嫌と言うほど見せつけられた一年でもある。健康であるのは、ただ”幸運”であるに過ぎない。今日の夕方には早朝の散歩とは別に八雲氷川神社(東京・目黒区)まで歩いていった。この一年の無事を神社でも改めて感謝・・。
 
2021-12-31 日の出直後の駒沢公園(東京・世田谷区)にて (左=北方向、右=東南方向)
          これまでの「今日のコラム」(総括版)に戻る

 Menu + Picture + Ceramics+ Gallery + Corgi + Special + Links