「今日のコラム」(2021年 6月分)

6月1日(火) <義姉の絵画グループの展覧会が開催・・・>
義姉の絵画グループの展覧会が開催されているので見に行った。小さなギャラリーで十数人のメンバーの絵画展であったが展覧会場で絵画を見ることは本当に久しぶりであった。前に知人が出展しているというから国立新美術館に行ったところ新型コロナの緊急事態で臨時休館だった。今日は体温計測、消毒など入場時にコロナ感染対策を万全に実施しているのに、観客は私一人。今は展覧会の開催も大変だ。描いたばかりの生の絵を見るのは久しぶりではあったが以前と同じような感想を持った。つまり、人の感性は十人十色で絵画ほど如実にそれを見せてくれるものはない。良し悪しの絶対評価はない。好き嫌いの比較はできる。誰もが自分がベストと思う表現を残す。人は絵を描くことが本当に好きなのだ・・。午後は土曜日の例会の日ではないが特別に陶芸教室に行き粘土作業。この日、前に釉薬をかけて本焼成をした作品が完成していたが、色の具合が意図したものと異なるため、改めてこの作品に再度釉薬をかけることも実施した(もう一度焼成をやり直す)。創作品には終わりがない・・。そういえば、午前中に見た展覧会で「制作過程」と断りがあり、これからどのように加筆するかを記した絵が展示してあった。「創作品には終わりがない」としても展覧会にはやりたい事を全てやった上で展示すべきものであろうが・・。
6月2日(水) <2日は息子の月命日・・・>
2日は息子の月命日であるので、午後、妻と墓参りに行った。午前中はテニスでフルに身体を動かしたので、バテ気味であったけれども、墓参りとなると新たなパワーが出る。何より墓のある九品仏浄真寺は境内がその時々の風情を見せてくれるので気分転換には絶好だ。今日は境内の樹木が見事な新緑で、その中でツツジが花を咲かせていた。墓参りといっても、毎度のことながら、「墓掃除」が一仕事となる。周囲の墓の脇の道路を含めて草取りや落ち葉掃除に大汗を流した。・・この寺では元禄以来三百有余年継続しているという「お面かぶり」(二十五菩薩来迎会)という伝統行事があるが、新型コロナウィルス感染予防のため、今年は5月5日に予定されていた行事が中止された。私も見たことがあるが、阿弥陀如来が二十五の菩薩をしたがえて西方極楽浄土よりご来迎になる様を橋をかけて菩薩のお面をかぶった一般人(寺の信者)が渡る見せ場を作ったユニークな行事。昨年、2020年が三年に一度の行事であったが、コロナのため一年延期されて今年実施する予定であったものが、また中止となった経緯がある。長い歴史でも「お面かぶり」が中止になった例は極めて珍しいという。コロナの影響はこんなお寺の行事にまで及んでいる・・。
 
2021-06-02 九品仏浄真寺(東京・世田谷区)境内にて
6月3日(木) <「今日の地上絵」を掲載・・・>
「今日の地上絵」を掲載してみよう。5月のコラム(ここ=8日、9日、20日)でAppleWatchを装着するとGPS機能で歩いた経路がiPhoneに自動的に記録されるので、意図的にナスカの地上絵のように巨大な地上絵を自分で描くことができることに触れた。5月に試みに描いた地上絵を人に見せると全く興味を持たない人もいるので、その後掲載することを憚(はばか)られるところがあったが、一昔前には絶対にできなかった最新技術を使った巨大な図形を思う存分に試みるのも悪くはないだろうと割り切ることにした。言い訳になるが、絵画にしても陶芸にしても、「今日の作品」を掲載したところで所詮自己満足。他人がどう見るかを気にすると発表はできなくなる。今日のウォーキングによって描いた地上絵は所要時間1時間20分、距離は6.48km,ちなみに所用キロカロリーは347kcal、平均心拍数115拍/分(なお、「絵」は自宅からのスタートとしなかったので、自宅からの運動量は更にプラスとなる)。図上で赤い色の部分は休憩など(信号待ちもある)、緑色部分は急足。参考までに建物写真の入った「軌跡」も並べて掲載した(どちらの軌跡でも切り替えて見ることができる)。一筆書きの面白さはまだまだ可能性があるように思える・・。
 
2021-06-03 駒沢公園近辺(東京・世田谷区)での地上絵
6月4日(金) <朝から本格的な雨・・・>
朝から本格的な雨。こういう時には室内での仕事が捗るか・・。前にも書いたが、最近は以前制作した陶芸の作品を見ていると、もっと手を加えたい(具体的には釉薬を掛け直すとか、上絵で色を変えるなど)と思うことが多くなった。特別に展覧会に出品する訳ではない。やらなくても誰にも何にも影響しないので、ただの自己満足だ。それでも時間が許せば、それもアリとしたい。その時間に株取引をやっても大損をするだろうし、他人のあら探しの評論をしていてもなんの役にも立たない。自分の作品をやりたいように改造したり、リニューアルするのは良いとしても、このホームページの作品集の中には再掲載し難いものだ。陶芸作品には完成後何年も経過して後、やり直した作品がいくつもあるが、このHPにはほとんど掲載してない。今日、下に掲載するのは昨年9月に制作した陶芸の水盆の部分。これも全体的にリニューアルして今は水を入れて楽しんでいる。・・そうだ、時には「今日の写真」でリニューアル作品を掲載しよう・・。
2021-06-04水盆 ここ(=2020陶芸作品9月分)参照
6月5日(土) <「52年の歴史に幕」の看板・・・>
「52年の歴史に幕」の看板が目についた。ピーコックストア・自由が丘店が今週の初め5月末で閉店となり建て替えを行うという。今日も陶芸教室に通う途中で、ピーコックストアの前を通ったが、歴史を示す記念碑を改めて読んでみた。この土地はピーコックができる前は黒柳徹子さんのベストセラー「窓際のトットちゃん」の舞台となった黒柳徹子さんの母校「トモエ学園」であった。1928年自由教育を唱えた手塚岸衛がこの地に自由が丘学園を創設した。まだ東横線もできていない時代だ。その後、幼稚園、小学校は「トモエ学園」となり、高等学校は現在の自由が丘高等学校(今は男子校で場所は少し離れた地にある)に引き継がれた。東横線の駅名や周囲の街の名が「自由が丘」となったのは、自由が丘学園の名前が発端となったことはよく知られている。ピーコックの場所は建て替えの上、2023年にリニューアルオープンするというが、ピーコックの名がつくのかイオンとなるのか、あるいは別の名となるのか知らない。以前、ダイエーが東京に進出した際にまず開店させた中目黒店を知っていたが、その後、ダイエーは日本最大のスーパーとなったにもかかわらず、今はイオンの完全子会社。スーパーの激烈な競合をみていると、”歴史に幕”というより、新たな歴史の始まりであろう・・。

6月6日(日) <今日は「ピアノの公開レッスン」・・・>
今日は「ピアノの公開レッスン」を見に行った。妻が出演したので行ったのであるが、普通の演奏会よりも刺激を受けた。・・<会場は高井戸(東京・杉並区)近辺の小さな音楽ホール>・・リサイタルならば拍手で終わりになるところで、先生が細かな指摘をして更なる向上を図る。素人が聴くと完璧とも思える演奏を先生が2台のピアノを使って比較すると納得させられる。先生はこの場では指導者として一流の技能を披露しているが、現役演奏者としてもトップである。若い頃にコンクールで優勝して演奏者を続ける人は山ほどいるが、この先生のようにその後も40歳、60歳、また70歳になっても研究をし続けて、演奏の質を絶えず向上させて、世界レベルの演奏をできる人は稀だ。しかも、その研究成果を惜しみなく後輩へ伝える。プロ野球選手が現役でそれなりの成績を残したとしても、30歳で引退。コーチをしようにも弟子たちがバットにボールを当てるのがなぜ出来ないのか理解できず、指導者としても使い物にならない事例がよくあるが、真反対の姿を見た。それにしても、音楽に限らず第三者にアピールするアートは”独りよがり”では成り立たない。人は何に感動するのかの本質をつかんだ上で、自分の感性でどう表現するかの勝負なのか・・そんなことも考えさせられた・・。

6月7日(月) <このところの非常事態宣言下で・・・>
このところの非常事態宣言下で美術館に行くチャンスがない。そのためかどうかは分からないが、陶芸で新しく何かを作ろうと思ってもアイデイアが湧かない。刺激を受けて創作に励むという姿勢になれないのだ。けれども、「休止」することなく、とにかくもモノづくりを継続しようと思っている。そんなことで、今日は最近の陶芸の途中経過でも掲載してみる。一昨日の土曜日にはテニスボールを芯として、粘土で小さな球体を作った。私の作品としては珍しくないが、シンプルな球体花器は複数あっても邪魔にはならない。球体はガラス瓶の円形の口を使って真球への仕上げを行うので、家に持ち帰って先ほども少々仕上げをやった後、写真を撮った。もう一つは、今年の3月に制作した「三角形花器2021」のサイドの文様を加筆し楽焼(230℃)で焼成したもの。3月の時点での完成写真(2021陶芸コーナー=ここ=)と比べても文様の違いは分かり難いが、完成品に手を加える作業も今だからやる気になる。・・”創作品”とは何か、本当に新しいものは何か、そして価値あるものは何か、改めて考えると簡単には答えを出せない。抹茶茶碗は歴史的に何万個、何百万個制作されたか知らない が、日用品もあれば国宝もある。結局は、「初心に返る、そして、一心不乱」がモノづくりの基本かもしれない・・。
 
2021-06-07 球体花器製作中       右は三角形花器2021再仕上げ
6月8日(火) <表紙に「クーちゃんのミニチュア」・・・>
表紙に「クーちゃんのミニチュア」(陶芸作品)を掲載した。今更ではあるが前に完成していたお遊び陶芸作品。ニューヨークに住む娘(&孫娘)が久しぶりに帰国してきた際に連れてきた犬をモデルに作った。今年2月のコラム(=ここ)に何度か写真を掲載しているが、ヨークシャーテリアとトイプードルの混血種の犬。長く黒い毛に目元や骨格も隠れてしまっていて作成し難かったことをことを思い出す。本来ならば娘たちにプレゼントするべき「クーちゃん」であるが、娘たちもクーちゃんも今はニューヨークに戻ってしまった。今回制作した「クーちゃん」と同じようなものを以前制作したことがあるので調べると2003年に「曲芸コーギー」の名で制作していた(=ここ)。私が飼っていたコーギー犬をモデルとして、コップにもつかまる、下向きにも飾れる、ボールの上にも乗れるといった形状で、今回はこれをそのまま踏襲した。18年前と同じスタイルで制作していることに少々引け目を感じながら、一方で世の中には300年前と勝負している制作者がいくらでもいることに感嘆する・・。

6月9日(水) <東京は30℃を越す真夏日・・・>
東京は30℃を越す真夏日となった今日、朝から太陽が眩しかった。電車の中でどういう訳か突如として「太陽」を思った。人間はもちろん、全ての生物、細菌に至るまで太陽があるから存続している。太陽が猛烈な輝きを維持していなければ地球を始め太陽系は存在しない。宇宙には微かに光る星もあるかもしれないが太陽系は暗黒となり生き物のいない無の世界だ。人間に限らずあらゆる生物は太陽による極めて極めて微妙な光と温度の加減で存在している。まさに奇跡的。太陽が神たる所以か。その太陽を毎日直に目にすることができる・・。そんなことを考えていると電車は乗り換え駅の渋谷に着いた。午前中のテニスでは太陽は味方とは限らない。皆に均等に照りつけたので疲労困憊。何とか無事に切り抜けた・・。今日の写真として我が家のベランダに咲いている小さな薔薇を掲載する・・。
2021-06-09左=鈴バラ、右=ロサ・キネンシス
6月10日(木) <今日の「地上絵」・・・>
今日の「地上絵」を下に掲載する。この「鳥」の地上絵は嘴(くちばし)部分の道を活かしたいと工夫したもの。下部の長い部分は目黒通り。全般には目黒区と世田谷区の住宅街だ。地上絵については5/20コラム(=ここ)、6/3コラム(=ここ)に書いているが、AppleWatchを携帯してスイッチを入れてウォーキングを始めると、歩いた経路がGPS機能によって正確にiPhoneで確認できるもの。今回の地上絵は、時間=1:02、距離=5.19kmで描かれている。・・今日の夜、新型コロナワクチンの2回目の接種を受ける。ワクチン接種についてはマスコミでは色々とトラブルが報じられるが、私たちの目黒区ではLINEを使って非常にスムースに予約ができた。特に早く接種したいという希望もなかったけれども空いている日にちを見ると今日(2回目)が予約できてしまった。目黒区の体育館でワクチン接種を行うが、一回目、二回目ともに夜まで接種を実施するのには感心する。今日も予約時間は19時30分だ。ワクチン接種を行う体育館は地上絵の鳥の目玉から歩いて約200mの場所にある。けれども、往き帰り共にバスを使うことになるだろう・・。
2021-06-10の地上絵
6月11日(金) <昨日の夜、2回目のコロナワクチン接種・・・>
昨日の夜、2回目のコロナワクチン接種を終えた。今朝起きた時の身体の具合も特に異常はなかったけれども、今日の午前中はテニスもやめて静養した。午後は妻と一緒に谷中に墓参りいった。今日は義兄の命日。2013年に義兄が亡くなってもう8年が経過した・・。今私たちが住んでいる家は義兄が住んでいた所を借りているものだ。妻とも機会あるたびに、”義兄のお陰様”が話題になる。谷中の寺に義兄の墓参りに行くことは私たちにとって月に一回のうれしい気分転換にもなる。谷中という街はお寺のお多い特別な場所であるが、寺とか墓とか以外に独特の雰囲気がある。渋谷、新宿、自由が丘にはない谷中風景をこれからもっと発掘してみると面白いだろう。今日の写真は谷中の紫陽花とした・・。
 
2021-06-11谷中の街にて
6月12日(土) <一年前の6月にはできなかったが、今現在は毎日・・・>
一年前の6月にはできなかったが、今現在は毎日やっていることがいくつもある。先ず、AppleWatchを使用した諸々の記録。最先端技術により以前は考えられなかった身体機能の観察が常時できるようになった。私は特に睡眠時間の分析データを毎日見ながら感心する。自分の意思とは関係なく生きている証として心臓は確実に鼓動を打ち、その時々の状況にも適合する。睡眠時の心拍数の変動は連続して記録され、深い眠り、浅い眠りの変動も一目瞭然となる。起床した後の日常生活も歩数や歩いた距離はもちろん、運動量、立っていた時間などが自動的に記録されている。その時々の心拍数や心電図、更に血中酸素の状態などもいつでも確認できる。以前のコラムでも触れたが、AppleWatchでは、GPSの機能を使って自分の歩いた道路の軌跡を記録できるので、散歩をしながら自分の「地上絵」を完成させるということまでできる。AppleWatchとは別に最近、家庭用の血圧計も使用するようになった。毎日、三度以上の血圧測定をやるので、どのような時に血圧が上がったり下がったりするか変化が分かるようになった。先端技術が装備された新しい機器を使うこと自体が楽しいことだ。一方で、任天堂の Wiiによるバランス計測は毎日実行して現在ほぼ3800回。これは10年間以上継続していることになる。・・どれほど素晴らしい計測具ができたとしても、計測結果を眺めているだけでは身体は何も変わらない。自分の欠点を計測で教えてもらった後に何ができるか、結局本人の実行力が問われることを改めて自分に言い聞かせよう・・。
6月13日(日) <息子の墓参りにしばしば訪れる九品仏浄真寺・・・>
息子の墓参りにしばしば訪れる九品仏浄真寺(東京・世田谷区)近辺の地図を見ていると、お寺の外周が地上絵を描くと熊か犬の姿になりそうだと気がついた。 地上絵はAppleWatchを装着してスイッチを入れておくと、GPS機能によって歩いた道の軌跡が一筆書きのように保存されるので意識的に絵が描けるというもの。今日は、地上絵を描くためにお寺に行ったとは言えないので、お墓参りのついでにお寺周りの地上絵の下描きを試みたことにする。これまでの経験で分かったのは地図だけを見て本番で地上絵を直ちに描くことは難しい。地図では通れるはずのところが通行止めなど色々なケースがあるので実地に歩いて下見をしなければならない。今日の地上絵の成果を下に掲載するが、やはりお寺への入り口が1箇所工事中で近寄れなかった(下の動物絵の前脚部分)。次に機会があれば、九品仏浄真寺周りの地上絵を完成させたい。・・今日の表紙には「三角花器(陶芸作品)を掲載した。三本の棒をベースに花器を作ったもの。とにかくも何かアウトプットを出せることに感謝・・。

 
2021-06-13 九品仏浄真寺の中品阿弥陀如来像  右は浄真寺周りの地上絵(試み絵)
6月14日(月) <5時29分に起床すると外は雨・・・>
5時29分に起床すると外は雨。今日のテニスは迷うことなく”休み”だ。関東地区も今日から梅雨入りと発表された。普通は雨降りであると散歩やウォーキングには出かけないが、梅雨時にはそうも言っていられない。今日はまたまたAppleWatchを腕につけて歩いた道を記録する「地上絵」を描く準備ができていたので、雨の中を傘をさして新たな地上絵に挑戦した。我が家の周囲、東西南北全てを含む「天狗の図」の構想。全く予行演習もしなかったけれども、図柄はほぼ完璧にできた。つまり初めに計画していた道路の選択は間違えずに一筆書きのウォーキングを完結することができた。出来上がった「地上絵」を下に掲載するが、結果を見ると不本意な箇所もある。天狗の図であるから天狗に団扇を持たせようとしたが、「八雲氷川神社」の周囲全体を使ったにもかかわらず、いかにも小さ過ぎたし、ヤツデの形を作れなかった。今回は歩きながらも、想定外のことが多かった。雨の中を全行程6.72kmは少々長過ぎた。いつもは歩く途中で何度も休憩をとるが今回は雨の中でベンチにも座れない。最後には、クタクタになりながら歩いている自分がバカに見えてきた。二度とこんなことはやるものか・・。完了した後に、とにかくも、一つの結果が残ったことを有り難く思うように自分に言い聞かせる。決して同じものが存在しない「地上絵」を興味のある人に提供できるチャンスはそれほどない・・。
 
地上絵は東京・目黒区〜世田谷区
6月15日(火) <家から東京医療センターまで歩いて・・・>
家から東京医療センターまで歩いていった。AppleWatchで距離を測定すると1.5km(片道)。ゆっくりと歩いたので所要時間は!8分だった。今日は月に一度の病院での検診日で、採血と注射の後、先生の診断を受けた。採血から調べたPSAの数値はこれまでとほとんど変化なしで、今後一ヶ月はまた従来通りの薬服用となった。帰りも往路と同じ道を通って歩いて帰る。・・午後は、友人の個展を見に出かけた。横浜市民ギャラリーあざみの展示場で開催されている展覧会は「私の風景画・東京32景」と名付けられたもので、鉛筆画、水彩画、また鉛筆と水彩をミックスさせたユニークな作品が並ぶ。考えてみると、コロナ騒ぎのために本当に美術館や展覧会とは疎遠になっていた。これまであまり自覚したことがなかったが、他人の作品に接して刺激を受けないと自分の創作意欲が明らかに落ちる。今日は本職は建築家だった友人が趣味で描いた絵画だが、見ていてパワーを受ける絵が多かった。”静かであるが何かを発している絵”に接するだけで元気になる。展覧会場で楽しい時間を過ごすことができたのが何より嬉しい・・。
2021-06-15 展覧会場にいく途中、二子玉川駅から見た多摩川風景

6月16日(水) <今日の表紙に「Nahoさんへの絵手紙」<ウキツリボク・・・>
今日の表紙に「Nahoさんへの絵手紙」<ウキツリボク(チロリアンランプ)>を掲載した。この絵は昨日建築家の友人が開催している個展を見にいった後、突然ひらめいて新しい描き方を試みたもの。私はパソコンで画像処理は得意であるので撮影した写真をベースにして好みに合わせて画像処理を行う。必要ないと思うものは消去したり、あえてボカシを入れたりするのは簡単だ。その写真を白黒として印刷する。その上で水彩あるいは色鉛筆で色をつけたり、鉛筆で加筆する。絵画を描く手法としては邪道かもしれないが、現代の技術を活用して新たな試みを行うのは悪くないだろう。当面はニューヨークに住む娘あての絵手紙として描いて結果をみたい。現代は写真でさえもアートとなる。何を表現の材料とするか出来上がり次第だろう。ウキツリボク(浮釣木=別名、チロリアンランプ)は珍しい花で、赤い提灯のように膨らんでいる部分は萼(がく)で黄色いのが花びら。散歩をしている時に近所で見かけて写真を撮った・・。


6月17日(木) <朝から雨が降ったり止んだりの梅雨空・・・>
朝から雨が降ったり止んだりの梅雨空。運動不足になりがちなので、雨が止んだ時間を選んでウォーキングに出かける。最近は、習慣としてAppleWatchを装着して通過した道の軌跡で地上絵を描くべく前もって計画した道順を歩くことが多い。ところが今日は家の近所の道であるにもかかわらず、何度も道を間違えた。住宅街では一つの通りを行き過ぎただけで「絵」の形が成り立たない。地上絵としてはやり直す場合はスタート地点に戻って始めなければならない。地上絵を描くことが目的でなく歩くことが目的であるので、地上絵をキャンセルして散歩を続ける。逆に、歩くだけでGPS機能が一筆書きの絵を描いてくれるという単純な作業であるが、見栄えのする地上絵を描くためには、それなりの緊張や集中力が必要なのだと思い知る。ボ〜として歩きたい時は地上絵を考えないことにした。ということで今日の地上絵の成果はなし。・・新型コロナに関連して「まん延防止」の文字がテレビにあふれる。「蔓延」がなぜ使用されないのだろう。「かな」ばかり見ていると本当に蔓延の文字が書けなくなる。「蔓延」の「蔓」は植物の「つる」である。長く伸びてからみつくのが「つる」であるから広がって威勢を振るうことになる。ちなみに「蔓延る」は「はびこる」。蔓延という言葉が使われるのであれば、やはり「まん」ではなく漢字を使って欲しい・・。
6月18日(金) <オリンピックまで35日・・・>
オリンピックまで35日。神宮外苑の秩父宮ラグビー場の入り口にこの表示があった。雨続きで一週間以上テニスができなかったが、今日は久々に午前中テニスをやった。テニスの時にラグビー場の入口を通るが、今は朝の8時には40〜50人の工事作業者がミーテイングを行っている。オリンピックの時にはラグビーと全く関係のない物置場として利用するために連日追い込み工事をやっているようだ。神宮外苑にはオリンピックのメインとなる新国立競技場があるので、やはりオリンピックが近づいてきた雰囲気がある。新国立競技場周りの道路は規制されているし、使用される道路も駐車をできなくしている箇所が多い。新型コロナの影響で無観客になろうが人数を制限されようが、競技場の準備はそれなりに進めなければならない苦悩が伝わってくる。オリンピックを盛り上げたくても出来ない状況には同情しかない・・。オリンピックが開催されると私が通っているテニス場は7月から3ヶ月間休場となる。来週は旅行の予定をしているのでテニスは後2〜3回しかできないことに気がついた・・。
 
2021-06-18神宮外苑にて  
6月19日(土) <今日もまた新しい地上絵を掲載・・・>
今日もまた新しい地上絵を掲載する。今回は碁盤目のような住宅街の道路でも地上絵が描けることを示そうと単純な絵柄としたが、思いの外、完成するまで苦労をした。何度もコースを間違えたり、途中で場所が分からなくなったりして、やり直しを重ねた。地上絵はAppleWatchを装着して行う。ボタンを押してスタートして道路を歩いて一周した後、停止させると、GPS機能によって歩いた道の軌跡が一筆書きとして記録されるので、あえて意識的に「絵」を描くつもりでコースを選択する。住宅街の曲がり角をひとつ間違えると修正が効かないので始めからやり直さなければならない。我が家の近所の住宅街を歩いたので、よく知っている道ばかり 。そうすると、緊迫感がなく、普通の散歩では絶対にやらないぐるぐる周りが無駄歩きに思えてくる。そして見事に道を間違える。集中力を保たなければ絵は描けない。今回の教訓は地上絵はやはり道路を自然に歩きながらできる形状を見つけるべきということ。碁盤目の道路であればピラミッドか・・。
地上絵・目黒区〜世田谷区<所要時間58分、距離4.9km>
6月20日(日) <明日から金沢~ 加賀山中方面に旅行・・・>
明日から金沢~ 加賀山中方面に旅行に行くので準備を始めた。本当に久しぶりの旅行。今日で緊急事態宣言の期間が終了したけれども、まだ旅行に行くのは何か悪いことをするような引け目を感じる。これでも、もっと以前に設定してあった旅行をキャンセルして延期をした経緯がある。まだ終息はしていないけれども、今回の新型コロナの感染騒動で人は多くのことを学んだ。人が集まったり、移動したりする自由は決して無条件に保障されるものではないこと。好きな時に好きな場所へ旅行できるのは極めて恵まれていることなど。国によってはコロナ感染以前に制約があるのは言うまでもない。まだ当分の間は”密”を避ける動きをしなければならないとして、存分に静かな旅行を楽しみたい・・。
6月21日(月) <今、加賀山中温泉の宿・・・>
今、加賀山中温泉の宿にいる。今朝、東京駅で新幹線「かがやき505」に乗り約2時間半で金沢着。金沢では近江町市場〜金沢城址〜兼六園を見学。その後、加賀温泉駅までいき、レンタカーを借りて加賀温泉に到着した。晴天にも恵まれ、内容の濃い1日となった。姉夫婦との久しぶりの旅行は明日からも続く。今日のところは写真掲載まで・・。
 
2021-06-21 金沢城址          兼六園
6月22日(火) <今日もまた石川県・金沢近辺を観光・・・>
今日もまた石川県・金沢近辺を観光した。加賀山中温泉の宿舎をレンタカーで出発して、先ず白山比v神社(しらやまひめじんじゃ)<白山市>に行った。この神社は全国に2000社以上ある白山神社の総本社として知られる。続いて訪れたのは、加賀前田家奥方御殿「成巽閣(せいそんかく)」<金沢市兼六町>。さらに宿泊している加賀山中温泉(加賀市)の宿に戻り、温泉街周辺の山谷をウォーキングした。姉夫婦と私たち四人の平均年齢は80歳を越す。自分たちのことながら、皆よく歩くと感心しながらも、あまりに観光客が少ないので観光地の皆さんには同情するばかり・・。
 
2021-06-22  白山比v神社        成巽閣の庭
6月23日(水) <今日は東尋坊と永平寺・・・>
今日は東尋坊と永平寺を訪れた。私は東尋坊(福井県坂井市)に行ったのは初めてだが、永平寺(福井県吉田郡永平寺町)には36年前に訪れた特別な思い出がある。今は亡き息子が中学生の頃であったが、家族全員で永平寺の宿坊に泊まり一日参籠をした。それでも、今はお寺の細かな記憶はなく、初めてと変わらない。今日は広大な永平寺の境内を存分に見学することができた。今日もまた写真のサンプル掲載で雰囲気だけでも伝えたい・・。
 
2021-06-23 東尋坊にて         永平寺にて
6月24日(木) <今、東京へ向かう北陸新幹線・かがやき・・・>
今、東京へ向かう北陸新幹線・かがやき501号の中でキーボードを打っている。石川県〜福井県を巡ってきた観光旅行、最終日の今日は富山県の高岡市に行った。高岡市は加賀藩主前田利長が築いた高岡城の城下町として栄え、その後、高岡銅器に代表される鋳物の生産地としても発展した。始めに鋳物資料館や千本格子の家並み(金屋町)を見た後、高岡大仏〜国宝・瑞龍寺などを回った。地方の名所を巡ると日本文化の奥深さを心底思い知らさる・・。
 
2021-06-24 高岡大仏          瑞龍寺(国宝)
6月25日(金) <昨日までの北陸旅行・・・>
昨日までの北陸旅行の写真を毎日のコラム(=ここ)に添付したが、そこには人が写っていない。観光地では人を入れずに写真を撮ることは普通はできないが、今回に限り本当に人影がまばらだった。写真を掲載はしていないが、金沢の成巽閣(せいそんかく)では見学者は私たちだけ、東尋坊の遊覧船に乗船した時、初めは私たちだけ、富山県高岡の千本格子の家並み(金屋町)には人影ゼロなど・・。東京にいる時にはこれほどまでに旅行者が少ないとは思っていなかった。加賀山中の温泉街でも飲食店が可哀想になるほど客を見なかった。新型コロナウィルスの感染防止の観点からは私たちの旅行も不要不急の部類に入るのだろうかと引け目を感じながらの旅行だった。・・今日はいつものペースで朝7時20分に家を出てテニスに行く。バスや電車を乗り換えてテニス場へ向ながら、東京は何と人が多いのだろうと、これまでにない感慨に浸る・・。
6月26日(土) <表紙に「顔つき花器」(陶芸作品)を掲載・・・>
表紙に「顔つき花器」(陶芸作品)を掲載した。陶芸コーナー(=ここ)には「顔」のクローズアップ写真を別に掲載している。これとほとんど同じような花器を2003年に友人へのプレゼントとして制作している(2003年陶芸作品=ここ)が陶芸の”ネタ切れ”で昔のこのような作品を作りたくなった経緯がある。もちろん以前制作したものは手元にはない。何と18年前の作品がモデルである。この頃は陶芸を始めて間もなかったので次々と新しく制作する作品のアイデイアが湧いた。今見ても面白い独自の作品が多い。それにしても現時点でもう少しオリジナリテイーのあるものを作りたいとは思う。一方で、同じように見えても決して同じではない。同じような形を更にプラスアルファを加えて味を変えることもあるだろう。陶芸に限らず、全てに渡って、最近は世阿弥の「初心忘るべからず」の言葉を思い起こす。よく知られているように、「初心忘るべからず」は、「是非の初心」、「時々の初心」、「老後の初心」の三箇条の口伝がある。「老後の初心忘るべからず」は正に現代にピッタリの教えでないか。初心に返って堂々と制作に励もう・・。

6月27日(日) <昨日の午後。墓参りに行った九品仏浄真寺・・・>
昨日の午後。墓参りに行った九品仏浄真寺(東京・世田谷区)でAppleWatchによる地上絵を描いたので下に掲載する(AplleWatchのGPS機能によって歩いた経路の軌跡を一筆書きで残す「地上絵」については、新コーナー=ここ=を作ったのでご参照ください)。以前、地図を見ている時に、浄真寺の周囲を回るだけで熊の形になることを発見して一度地上絵にトライしたことがあるが、思わぬ工事中の箇所があり完了できなかった。今回は前の経験も活かして再挑戦で何とか成功させたもの。今回の地上絵は一周の距離が1.6km、所要時間が20分余とこれまでで一番短い。地上絵としては、このようなシンプルで自然体のものが本来の姿かもしれない。・・今日は雨の天気予報が外れて夕刻になってもまだ雨は降らない。近所に軽くウォーキングに行き久しぶりに花の写真を撮ったので、これも掲載する。今はカメラの性能がよくなったので花をクローズアップすると遠目には見えない花の不可思議がクリアになるので毎回感動させられる・・。
 
地上絵は九品仏浄真寺周辺      右は、2021-06-27道端で見かけたフサ藤ウツギ&アガパンサス
6月28日(月) <表紙に「Nahoさんへの絵手紙・仏像画」・・・>
表紙に「Nahoさんへの絵手紙・仏像画」(色鉛筆ほか)を掲載した。これは、6月16日に掲載した「Nahoさんへの絵手紙」<ウキツリボク>と同じ日に、同じ手法で描いたもの(6/16コラム=ここ=参照)。墓(息子も両親もいる)があるので頻繁に訪れる九品仏浄真寺(東京・世田谷区)の中品上生の阿弥陀如来像を描いたもの。九品仏には上品堂、中品堂、下品堂の三つのお堂があり、各御堂に三体ずつ(上生、中生、下生)の阿弥陀様がおられる。合計9体の仏様から九品仏の名があるという。9体の仏像が全て印相(両手の手指の組み合わせ)が異なっているので、細かく観察すると興味深い。余計なことだが、人が極楽往生するときに生き様によってお迎えに来る阿弥陀様が9通りに変わると聞いて、往生する時まで”階層”を作るなと反発した時もあったが、今はどうでも良くなった。仏像を描いたのは初めてであるが、これからは何でも描いてみようかとも思う・・。

6月29日(火) <インスタグラムについて・・・>
インスタグラムについて調べ始めた。InstagramはFacebook.Inc.が所有するアメリカの写真・動画共有SNS(Social Networking Service)。色々と解説がある中に興味深いエピソードが出ていた。<13歳から18歳までの若者にInstagramに似たSNSを使わせ、そのときの若者の脳を調べたところ、自分の写真に「いいね!」がついているのを見た若者は、脳の広範囲にわたって活性化が見られた>(Wikipediaより)という。逆に悪く評価された場合には若年層のメンタルヘルスに悪影響が及ぶ。このような話は特に若年層に限らずどのような年代でも同じ反応となるだろう。素人が写真や動画を公開して仲間からいいコメントを受けると気分が良くなるのは当然だ。私がAppleWatchを使った地上絵を”高齢者”に勧めると、面白い「絵」ができたとしてそれで何なの、という反応が多い。不特定多数の人に発表する機会がないとやりがいもなくなる。私も地上絵についてホームページに掲載するだけでなくInstagramに掲載するのはどうかと思い調べているが、今のところ「地上絵」に関して適当な場所を見つけていない。高齢者がSNSを積極的に使用するようになれば社会は更に活性化するに違いない・・。
6月30日(水) <今日、6月末日は特別の日・・・>
今日、6月末日は特別の日であった。オリンピックが開催されるのに合わせてテニス場が7月〜9月までの3ヶ月間閉鎖される。国立競技場に付属したテニス場であるので詳しくは分からないがオリンピックのために場所が使用されるようだ。明日からテニス場が閉鎖となるところで、今日雨も降らずテニスができたのはラッキーであった。オリンピック開幕まであと23日の表示を見ていて気がついたが、「東京2020オリンピック・パラリンピック」の呼び名。2021年ではないのだ。テニスの後、新国立競技場の周辺に行くと、やはり「TOKYO2020」の垂れ幕がかかっている(下)。いずれにしても異常事態の中で東京でのオリンピックが間近に迫ってきた。個人的にはテニスのない3ヶ月をいかに過ごすか。明日からそれが試される・・。
 
2021-06-30 新国立競技場の今     右はMUSEUMの飾り
これまでの「今日のコラム」(総括版)に戻る

 Menu + Picture + Ceramics+ Gallery + Corgi + Special + Links