「今日のコラム」(2022年 8月分)


8月1日(月) <今日から8月・・・>
今日から8月。今日の最高気温は35.9℃で昨日に続いて猛暑日となった。暑さの中で散歩や運動は控える、陶芸など制作もやらない。そこで冷房の効いた部屋でパソコンを使ってアルバム整理をした。家族で旅行や墓参りに行った際にi-Phoneで撮影した写真をPhotoshopソフトで読み込みA4で印刷できるようにアレンジする。私は年毎にアルバムを作ることを30年も続けているが、最近は本のようにスペースを取るアルバム作りは少数派となっていることは承知している。私の父母は何冊かの立派なアルバムを持っていたが、亡くなった時に長男があっという間にアルバムを破り処分してしまったことを思い出す。その長男も既にあの世だし、子供たちは親のアルバムなど一冊も引き継がなかった。今は写真そのものは何万枚も簡単に撮れる。保管もスペースを取らずに容易だ。けれども、ほとんど活用されないのが現実でないか。本人も家族も過去の写真をデジタルスペースから取り出して活用したり見て楽しむことはほとんどないだろう。私の本型アルバムは家族で時々でも開いてみて思い出話に花を咲かせれば十分と割り切る。アルバムの未来を心配しても始まらない。過去の楽しい思い出はこれからの力となる・・。
8月2日(火) <今日は四日ぶりに外出・・・>
今日は四日ぶりに外出をした。一つは家から歩いて数分の場所にある歯医者さん。これは定期的に歯垢の清掃をするもので、簡単に終了した。夕方には今日2日が息子の月命日になるので 妻が車を運転して九品仏浄真寺に墓参りに行った。この日は埼玉や山梨で最高気温39.5℃を記録したという猛暑日(東京練馬でも38.0℃).。少しでも日差しを避けようと夕方に墓参りとしたのだが、それでも汗が止まらないほど暑かった。暑さのことを言わなければ外出すると写真の素材が周囲に十分にあるので元気になる。家の中にばかりいると世界が狭くなることをこの三日間で実感した。猛暑の中での過度な運動は控えるとして、やはり外界に触れて刺激を受けることは人間にとって必要だ・・。
 
2022-08-02九品仏浄真寺(東京・世田谷区)山門 右は本堂の阿弥陀仏  
8月3日(水) <心頭滅却すれば火もまた涼し・・・>
「心頭滅却すれば火もまた涼し」。暑さの中でこの言葉を思い出した。朝5時30分に起床し、冷房の効いた寝室を出て居間に行くと室温は30℃以上あり非常に蒸し暑い。冒頭の言葉は武田信玄の菩提寺の住職であった快川禅師が残した言葉とされる。織田信長の軍が寺に攻め込み寺に火が放たれて快川禅師ほか多くの僧侶たちが焼け死んだ時の言葉であるから死を覚悟しての悔しい最期の言葉だ(信長も本能寺で同じ体験をした)。・・それほど大袈裟でなく6時25分からのテレビ体操が始まる前に「心頭滅却すれば」暑さを忘れるかも知れないと、椅子に座ったまま背筋を伸ばし、座禅のスタイルで精神統一を試みた。もちろん涼しさを感じることはなくても暑さを深刻に考えない効果はあるかも知れない。7時過ぎの朝食時からは冷房を入れて快適・・。
8月4日(木) <東京では朝から本格的な雨・・・>
東京では朝から本格的な雨。昨日まで日本各地で続いた猛暑は途切れたが、今度は集中豪雨による水害被害が報じられている。太古から日本では、いや日本だけでなく地球上の人類は全て太陽と水で生活が支えられている。適度の日差しがなければ作物は育たないし、雨が降らなければまた農作物は育たない。治山治水は国を治める上での基本であった。植林によって山を安定させる。河川の流れを整備して水害を防ぎ川の活用を図る。私の母方の祖父(明治中期生まれ)は理系の学者であったが治山治水に関わる本を執筆していた。この本を読んだことがあるが、何でもなく見ている山や川がこれほど綿密に分析されているのかと驚いたことがある。現代の日本では川の氾濫などあり得ないと思われるのにテレビでは毎日水害を見せている。最高気温は以前にはなかった高いレベルとなり、雨は短時間にこれまでにない集中豪雨が降る。原因は単純ではないだろうが、地球の自然(暑さも雨も)が経験したことのない変化をしたとすると、これまでの対応では間に合わない。新たな対策がまだまだ必要か・・。
8月5日(金) <今朝は珍しいほど涼しい朝・・・>
今朝は珍しいほど涼しい朝を迎えた。起床して居間で窓を開けるといつになく涼しい風が入る。室温を見ると25℃。外は雨が降った形跡が残っており今にもまた雨となりそうな雲行きだった。朝食を終えても冷房が必要でないのでいつもとは違った生活パターンとなった。以前から涼しくなったら始めようと思っていた南側のベランダ花壇の大改造に取り掛かった。初めは少しの作業でもいいいから出来ることだけやろうとスタート。まず、今ある土を4~5個の袋に分けて入れて花壇の木箱(10年ほど前に私が手作りしたもので、かなり朽ちている)の中身を空にした。これだけでも大仕事だったのに、何と小休止を入れて次々とまた作業が進む。自分でも想定外であったが、猛暑の日と違って、涼しいということは体力の消耗が少なく長時間でも作業を続けられる。一週間前には熱中症で思わぬ体調不良となったが夏を乗り切れば以前のように元気に身体を動かすことができそうだ。今日の花壇改造工事は希望を持たせるものとなった・・。
8月6日(土) <「トラウマ」という言葉・・・>
「トラウマ」という言葉がある。”長く続く心の傷”といった意味で、極度のストレスを伴う経験は脳の中に強く記憶されて年月が経ってもとらわれ続けること。それほど深刻でないにしても誰でもが自分を否定されたような言動を受けたことを誰から何と言われたかを何年後でも覚えているという体験があるだろう。トラウマから脱失するには、否定的な意味付けを出来る限り肯定的な意味付けに転換することとされるが、どうだろう・・。「トラウマ」の語源は何か。馬と鹿で馬鹿になるように、虎と馬で何かになる訳ではない。トラウマの語源はギリシャ語で「傷」のこと。これを心理学者フロイトがドイツ語の”trauma”に精神的な傷の意味を持たせたという。トラウマとは無縁であることが理想であろうが、何にしても肯定的な捉え方をすることを試みるだけでも癒されるかも知れない・・。
8月7日(日) <最近は何か言葉に接すると漢字・・・>
最近は何か言葉に接すると漢字を思い浮かべたり、言葉の意味(語源)を考える。昨日コラムに書いた「トラウマ」も語源がわからなかったので話題にした。また名前など固有名詞が直ぐに出てこないことがあるので、時間をかけても(ア行から順に並べてみるとか)思い出す訓練をする。それを繰り返すと、間違いなく記憶は深くなる。画家で言えば、草間彌生、篠田桃紅、香月泰男などは一時名前が直ぐに出ない時期があったが今は思い出せる。今日は突然「カカシ」がテレビで出てきた。漢字は・・「案山子」。それにしても一文字、一文字はやさしいが、なぜ、案山子がカカシとなるのか。カカシとは何か。・・調べてみると、カカシの語源は「嗅がし(かがし)」。古くは髪の毛や魚の頭などを焼き、串にさして田畑に立てて悪臭で魚や獣を追い払っていたことから「かがし」と呼ばれたのが「カカシ」となったと言う。「案山子」の漢字は中国文字の当て字とか。今の時代は語源など調べるのは容易に出来るし、普段は語源など気にせずに生活できる。それよりも次々に生まれる現代の略号言葉に関心を持った方がいいかも知れないと思ったりもするが、これもキリがない・・。
8月8日(月) <猛暑で外出を控えると何となくテレビ・・・>
猛暑で外出を控えると何となくテレビをつけている時間が増える。最近はまだテレビなんか見ているのと言われるほどテレビを見ない人も多い。確かに、ワンパターンでどのチャンネルも同じような内容。旅番組、料理番組、クイズなど、そしてコマーシャルの時間が長い。報道番組では橋本徹や堀江貴文などのコメンテーターに感心させられることがあるが、全般に模範解答のようなコメントで面白くない。それにしても「お笑い芸人」の多さには少々驚かされる。どんな芸でもふざけ方でも文句は言わないが、私の趣味から言えば名前が嫌な芸人がいる。「アインシュタイン」。歴史的な偉人の名を芸人が使うものではないだろう。紫式部とか清少納言などの芸人名前が許されるのか。テレビの放映権は特権であり新規に参入できるものではない。その割に、テレビ業界は現状に安住しており改革や工夫が見られないと思えてならない・・。
8月9日(火) <毎朝6時25分から10分間のテレビ体操・・・>
毎朝6時25分から10分間のテレビ体操(NHK教育TV)は欠かさずに行う。昔からのラジオ体操1&2を含む万人向けの体操。この体操を丁寧にやると、その時の身体の調子が非常によく分かる。私の場合、1月の末にテニスでサーブをトスする際に左腕が上がらず、それ以来左腕の治療やリハビリを繰り返してきた。最近になってようやく体操で両腕を揃えて真上にあげて横から静かに下ろすことができるようになった。信じられないが以前は左腕を上げて横から下ろすという基本で単純な動作ができなかった。初めは2~3ヶ月で復元できると思っていたが結果的には半年以上を経ってできるようになった次第。今は身体全体の動きから言うと95%程度の回復で、左腕の回転角度によって一部不自然さが残っていると言うものの、テレビ体操を”美しく”完璧にこなすことができるだけでも嬉しく、ありがたいと思う。次なる課題は「腕立て伏せ」をできるようにすることか。左腕の不調時に腕立て伏せが全くできないことが判明した。そのような筋肉がなくなってしまった感覚。これからまた半年をかけて腕立て伏せの復活に挑戦する・・。

8月10日(水) <今日も東京は最高気温35.3℃・・・>
今日も東京は最高気温35.3℃の猛暑日。明日、11日は休日(山の日)なのでテニスはできない(平日会員なので)。テニス仲間の二人から今日朝からのテニスを誘われたが、私としては珍しくお断りした。体調は良いが、先々週〜先週の熱中症の体験から今週は気をつけることにした。それでも家の近所まで所用で外出した際、人生初めての経験をした。・・と大袈裟に言うこともないが、男用の日傘をプレゼントされてはじめて使用した。確かに直射日光を浴びるよりはるかに楽になる。それも”男用”の日傘があるのが今時だ。テニスをやれば日傘どころでない。直射日光の下で走り回る訳だから今日に限って言えばテニスを止めたことを正解としたい。無理をしない範囲の運動は本当に難しい。そもそも”無理”とは何か、個人差の大きい身体機能であるので、どこまでが限界か、適正か・・。”安全率”をどれだけみるかで適正値が左右されそうだ・・。


8月11日(木) <今日は山の日で休日・・・>
今日は山の日で休日。11日は義兄の月命日でもあるので午前中に谷中まで墓参りに行った。これまでコラムにも何度か書いたが、今私たちがいる共同住宅は以前義兄が住んでいたところで、全くの偶然と義兄の息子さんの好意で住まわせてもらっている。毎月、月命日に谷中まで行くことによって東京の谷中という地区にも馴染みができた。今日は妻が都合がつかなかったので私一人で電車を使って行った。谷中のお寺へはJR線の日暮里駅から歩く。JR線は空いていたので日暮里駅に着くまで、ゆっくり席に座って珍しく感慨に耽った。新橋〜有楽町〜東京〜秋葉原〜上野、そして日暮里。その間、神田や御徒町、鶯谷の名を省いたが、名を挙げた駅はそれぞれに深い思い入れがある。田舎育ちの私が上京して60数年。この間、それぞれの時代に、それぞれの目的でこれらの駅にはよく通った。通勤のため毎日通った駅もあれば秋葉原のように趣味で電気街に通ったところもある。どうして思い出に浸る事態になったのか。そう、このところほとんど外出していなかったので、それだけ駅名が懐かしく思えたのだろう。墓参の理由をつけて外出できたこともまたうれしい・・。
 
2022-08-11墓のある瑞輪寺(台東区谷中4丁目)日蓮宗の本山・右は日蓮聖人像
8月12日(金) <今、陶芸で32面体を制作している・・・>
今、陶芸で32面体を制作している。今日は正五面体の板を5枚、正六面体のの板を5枚の釉薬掛けを自由が丘の陶芸教室で3時間かけてやった。まだ先は長い。これまで、このコラムでは一切触れなかったが、甥が親戚の彫刻家のスタジオをクラウドファンデイングで建造し、その記念に協力者の名を入れた32面体を制作したいというので協力しているもの。甥は以前私が作った32面体や92面体を見て閃いたという。このようなケースでの陶芸作品作りは初めてなので色々と新体験をする。先ずはこれまでの陶芸作品は好き勝手に作った作品をホームページに当たり前で写真を掲載して喜んでいたが、今回は個人名の入った板の作品なので写真の掲載ができない。更に、今回は相手方の要望が入る。自分の作品であれば何と言われようが好きに作れば良いが、相手の趣味や好みを勘案して妥協線を決めなければならない。そして完成した後に展覧会で展示することもなく、一流の彫刻と並べられることを思う。自分が満足しない作品は残さないと拘れば、制作のやり直しを繰り返していつ完成できるか分からなくなる。今の心情としては自分のベストを尽くして結果を見るだけ。陶芸も条件によって作品への取り組みがこれほど変わるかと学習している・・。
8月13日(土) <台風8号の接近・・・>
台風8号の接近に伴い朝から雨が降ったり止んだり。それでも刻々と変わる天気予報を見ていると東京地方では午前中の早い時間は曇りの確率が高い。それではと妻と相談して9時過ぎに家を出て大田区の親戚の家(昔の妻の実家)に草取りに出かけた。猛暑の中で草取りをするより小雨の方が楽であろうと雨具も準備した。この場所での草取りは何度もやっているが、毎回雑草の成長の速さ、生命力の強さには感服するばかり。前回は二ヶ月ほど前に草取りをしたはずだが、今は正に草ボウボウ。特にドクダミとかやぶからしの繁殖力は尋常でない。地下茎でグングン広がっていくドクダミ、他の樹木に絡み付いて上にも伸びるやぶからし。今日、除去したやぶからしは2m以上も高く伸びていた。一応の草取りを終えて、妻の姉宅で休息もしたが、昼前には家に戻っていた。午後からは雨も本降り。台風は午後3時には御前崎付近(静岡県)を通過しなお北東に進んでいる。午前中の草取りは大正解。これから台風対策をしなければならない・・。
8月14日(日) <台風一過・・・>
台風一過。今日は久々に駒沢公園まで歩いて行き公園内を一周した。このところ熱中症を警戒してほとんど散歩をしていない。今日も初めは外出する気はなかった。ところが午前中に粘土をこねて陶芸を始めたり、パソコン作業をしたが、どうしても集中できず、やることが続かない。余りに気合が入らないので、午後、思い切って散歩に出かけた次第。気温は33℃ほどだったが雲が多く猛暑でないので助かった。駒沢公園の中央広場や記念塔、そして百日紅(サルスベリ)の花も何だか久しぶりの再開を歓迎してくれているように思えた。大汗をかいて家にたどり着いたが、充実感をもらい、元気が出たのは確か。人はやはり外に出なければならない・・。
 
2022-08-14駒沢公園中央広場&記念塔
 
公園内のサルスベリ
8月15日(月) <今日は終戦記念日・・・>
今日は終戦記念日。玉音放送で終戦が告げられてから77年が経過した今年はこれまで以上に戦争の意味を考えさせられる。ウクライナがロシアの侵攻を受けて悲惨な戦争の真っ只中。ロシアのプーチンが理由をつけて軍隊を隣国ウクライナに送り込み領土を奪う現実を目の当たりにしている。戦争反対、平和に物事を解決しよう、とは誰でもがいう。けれども今の世界でも独裁者の一存で軍隊はいかようにも動く。独裁国家では、戦争はやめよう、相手のことも考えてあげよう、などの意見が通用しないことから、独裁がなくなれば良いが、そうはいかないのが現実・・。77年前の終戦の時、私は5歳にもなっていなかったので”その日”の記憶はない。子供の頃に焼夷弾の空容器を拾ってきたり、防空壕で遊んだりした程度の戦争体験だ。今、あらためて考えると、終戦(敗戦)を乗り切った当時の親の苦労はいかばかりであったか。今日は全ての親に感謝すべき日でもあろう・・。
8月16日(火) <今日は月に一度の病院での検診日・・・>
今日は月に一度の病院での検診日。東京医療センター(東京・目黒区)での採血、採血の分析結果を見ての面接診断、注射、費用計算、精算など全てこれまでと同じルーチン作業。診断結果は良くはないが想定内。お盆休み明けのせいか、病院は混雑しており、待ち時間がいつも以上に長かった。朝9時に病院に到着して病院を出たのは12時過ぎ。それから薬局で薬を調合してもらうのに更に20分ほど時間がかかった。今日の東京は36℃を越す猛暑日であったが、自宅から病院までの往復を歩いた。片道20分ほどの距離であるが、往復するだけでAppleWatchでの1日必要運動量をクリアできていた。残暑の季節となったが、これからも猛暑日に限らず毎日病院までを往復するのが一番最適な運動かも知れない・・。
8月17日(水) <他人のためになること・・・>
他人のためになることをやるのは意外に難しい。ボランテイアの団体で活動をしている友人がいるが私はそれもやらない。自分の価値観で他人のためと思っても必ずしも喜ばれないこともある。今日は資源ごみを出す日だった。ゴミ出しのついでにいつも近所の道路掃除をする。かなりの時間をかけて向こう三軒両隣プラスアルファのゴミ掃除。道路の掃除は問題ないが、微妙なのは他人の家の敷地内の落ち葉や明らかなゴミの処理。厳密にはゴミといえども他人の敷地内のモノを”盗んでは”ならない。私の場合、相手を承知の家では道路から50cm程度の落ち葉は掃除させてもらっている。早朝の道路掃除はほとんど人に会わないので誰がやったか分からないところが良い。実際に道路にゴミがなく気持ちよかったとすると、それは他人にとっては自然環境となる。道路掃除のことを思うと、私が快適な自然環境と思っていることが実は色々な人の”お陰さま”かも知れないと気付かされる・・。
8月18日(木) <5時30分に起床・・・>
5時30分に起床すると外は雨。今日は久しぶりにテニスに行くつもりでいたが、この時点でテニスはあきらめた。家を出るときに雨でなければテニス場で雨が降り始めてもやるつもりだったが、初めから雨ならどうしようもない。それではと室内での作業をやる。最近は地下に置いてある陶芸用の電気窯を久々に使うようになった。8月12日のコラムで書いた32面体の素材(正六角形&正五角形の板)の焼成は(一部)この窯を使う。12日のコラムに書いたように焼成が完了しても板に個人名が記されているので、写真の掲載もできないのが何とももどかしい。電気窯での焼成温度は1230℃。いくら猛暑であっても関係がないところが良い。いつの日になるか分からないが、手間隙をかけて制作しているのだからプライバシーを侵すことなく作品を見せるやり方を考えたい・・。
8月19日(金) <最近、SNSなどで写真を掲載すると・・・>
最近、SNSなどで写真を掲載すると、何でもない街の風景や喫茶店の写真であっても、その場所や住所が特定されることが話題になっている。普通のグラスに映り込んだ景色や人間の瞳を拡大すると見えてくる周囲の情報で場所が判明するという。何のためにそんなことをするのか知らないが余計なお世話だ。ただし犯罪に関連しないように用心しなけれなならない。それにしても今のカメラの機能は本当にすごいと思う。私はi-Phoneで写真を撮るが、撮影した時刻、場所まで全て画像と共にデータが残る。後日、写真をアルバムにして整理する際には貴重な資料となる。・・今日は我が家のベランダから撮影した夕日の写真を掲載してみる。この撮影した場所を誰かが探し当てたとしても何の得にもならない。東京の中でこのような夕日が見える方位は決まるとして、写っているビルからの距離は分かるだろうか。私はただ沈みゆく夕陽を眺めているだけで十分だ・・。



8月20日(土) <今日は全くの偶然で箏曲家・・・>
今日は全くの偶然で箏曲家「今野玲央(こんのれお)/アーティスト名=LEO」さんのことを知った。彼は1998年生まれの24歳。母親が日本人、父親がアメリカ人のハーフで、小、中、高等学校を横浜のインターナショナルスクールで学び、大学は東京芸大邦楽科に入学した。14歳で全国小中学生箏曲コンクールのグランプリ受賞。日本を代表するコンクールの一つである「くまもと全国邦楽コンクール」コンクール史上最年少の16歳で最優秀賞など若くして知られていたようだが、私は箏曲家(そうきょくか)とは無縁で全く知らなかった。ちなみに箏曲家とは「琴」を弾く人であるのに何故「箏(こと)」の文字を使うのか不思議だが、当用漢字で「箏」の字がないので逆に一般的には「琴」が使われるとか。とにかくも、YouTubeで見る彼の演奏は従来の「琴」の音楽イメージをひっくり返す。バイオリンやピアノとの共演もあり、琴の現代曲も素晴らしい。LEOのムービーを集めたサイトを紹介しておこう(=ここ)。
8月21日(日) <今日は「歯科技工用小型ドリル」・・・>
今日は「歯科技工用小型ドリル」を久々に使用した。陶芸で固まった粘土や素焼の終わった素材に手を加える時に便利であるので使用するが、実はこんな工具を持っていることを忘れて1年間以上使っていなかった。昔の歯医者さんが使用していたこの超小型ドリルは知人の歯医者さんが跡継ぎがいなくて廃業する際に不要になったと言っていただいたもの。歯医者さんのドリルを工作用に使うなんて贅沢の極み。10年前にいただいた当初はよく使ったが最近は置き去りにしていた。この小型ドリルは回転数も自由に変えられる。歯医者用であるので足を左右に動かすことによって回転数を調整する機能がついている優れものだ。ただし、柔らかい粘土の場合、細い針でも爪楊枝でも穴あけとして使用できるのでドリルはいらない。ある程度固くなったものを加工する際に有用なので使用法を工夫する必要がある。簡単ではないと思うが、この小型ドリルがなければできない陶芸作品をもっと考えてみたい・・。
8月22日(月) <今日は八雲氷川神社にお参り・・・>
今日は八雲氷川神社にお参りをした。最高気温は30℃に達しない気候で曇り空。最近は熱中症と新型コロナ感染を警戒して気楽に外出できなくなったが、今日は絶好の散歩日和だった。八雲氷川神社へは家から歩いて約15分ほどで行く。正月の初詣から何かとお参りに行く神社であるがこのところご無沙汰していた。以前、恵比寿に住んでいた時には渋谷氷川神社にもよく行った。氷川神社の主祭神は素戔嗚尊(スサノオノミコト)・稲田姫命(イナダヒメノミコト)・大己貴命(オオナムチノミコト)という出雲系の神様。現在、「氷川」という名のつく神社は全国で261社あり、ほとんど(230社)は武蔵国(東京・埼玉)に集中しているそうだ。ちなみに、神社は全国で8万社(小さな祠等を含めると20万社)。これほどの神社がよく維持できると感心するが、神社もお寺も、そして教会も税制面で随分優遇されていることは周知だ。・・昨今の宗教と政治の癒着報道などを見ると宗教や信仰は恐ろしい側面を持つことを思い知らされる。信仰心がなくても”お参り”をする私などは神社の風景に接するだけで十分で、それ以上は何も望まない・・。
 
2022-08-22 八雲氷川神社(東京・目黒区)
8月23日(火) <表紙に「リニューアル球体1」(陶芸作品)を掲載・・・>
表紙に「リニューアル球体1」(陶芸作品)を掲載した。最近は陶芸も絵手紙も絵画も新しい作品がなく、表紙の更新ができなかった。今回の陶芸作品も実は新作ではない。古い陶芸作品を置いている棚を見ると、何か冴えない球体の作品があった。自分でも何のために、いつ制作したか忘れてしまった、いわば目をかけられていない可哀想な作品。最近、球体に関心があるので突如この球体を上塗りして改造したくなった。金色の上絵を使って再度焼成して以前のイメージを一新した結果が今回掲載した作品だ。リニューアルをやった後で調べてみるとこの球体は9年前、2013年に制作したもので「ペン立」の名をつけていた(2013陶芸作品コナー=ここ)。それ以上にこの「ペン立」には特別な因縁があることが2013年6月のコラム(=ここ)を読んで分かった。この年の6月12日に親しくしていた義兄が急死し、義兄を火葬した15日に完成したばかりの「ペン立」をコラムに掲載して、さらに義兄に捧げる陶芸作品作りを決意した経緯があった。このペン立・球体には未熟ながらも何か創造したい意欲がみられてリニューアルしたが。要は自分で満足するものであれば何度手を入れてもいいだろう。こういうことをいうと、これからもリニューアルが次々と出てくるかも知れない・・。

8月24日(水) <我が家のベランダ菜園の中にオクラ・・・>
我が家のベランダ菜園の中にオクラがある。オクラは栄養価が高く、我が家では茹でた後、輪切りにして味付けされたオクラがよく食卓に出る。独特の粘りっ気も悪くない。今日、菜園のオクラの木をみると花が咲いている。妻が栽培など面倒を見ており、私は専ら食べるだけだったので、花が珍しく写真を撮った。オクラの果実のつき方も面白い。オクラの名前は英語名okraから来ていると言う。原産地はアフリカ北東部で、エジプトでは紀元前に既に栽培されていた野菜だとか。このような野菜を一般家庭のベランダ菜園で十分に育てることができる。何より、食べるだけでなく花や成長の過程をみることができるのがうれしい・・。
 
2022-08-24ベランダ菜園のオクラ
8月25日(木) <今日は久しぶりにテニス・・・>
今日は久しぶりにテニスに行った。7月の末日に熱中症気味で熱が出て寝込んだので、しばらくは体調を整えていたので、8月では初めてのテニスとなった。今日の東京は朝から厚い雲が空を覆い午前中は気温が28℃に達しないほどで、最近としては珍しいほど爽やかだった。このような日にテニスを再開できたのはラッキー。テニス仲間は皆相変わらず元気で楽しくプレーできた。仲間の一人が、猛暑の日でも家を出てテニス場に来たのは、テニスをするためではなく家に閉じこもってばかりだと返って体調が崩れるので外出したまでで、テニスをやらずに帰ってもよかったと言っていた。こういう感覚は私もよく分かる。家を出て外気に触れるだけでも十分に元気になる。久々のテニス場入り口に黄色いカンナの花が歓迎するように咲いていたので写真を撮った(下)・・。
2022-08-25テニス場入り口に咲いていたカンナ
8月26日(金) <今日は陶芸作品の改造版・・・>
今日は陶芸作品の改造版に触れてみたい。陶芸を続けてはいるが最近は新作でオープンにできるものがない(事情は8/12コラム=ここ=参照)。一方で10月の中旬に以前通っていた自由が丘の陶芸教室で展覧会が決まっており、この教室で最後に作った噴水などの出展を勧められている。この噴水はLEDテープで照明を加えるなどして一応の完成を見た(2022年陶芸作品=ここ参照)。今日、写真を掲載するのは、この噴水の改造版。LEDテープを最近手に入れた丸型の単品LEDに変更してみたもの。このLEDもリモコンで好きな色に変更できる。どちらがベターかといえば微妙で最終的にどちらを採用するかは分からない。もう一つ、この噴水の容器外周に、ベートーヴェンの第九、歓喜の歌のメロデイーを並べて遊んだが、この音符の部分にLEDテープのライトを個々に貼り付けてみた。これは陶器の釉薬仕上げより面白いので展覧会にもこれでいくつもり。何でもあり、絶対にダメということがないのが、この種のモノ作りのいいところだ・・。
 
2022-08-26 噴水に丸型LED採用   外周の音符部には切り取ったLEDを貼り付けた
8月27日(土) <昨日のコラムに掲載した「丸型LED」・・・>
昨日のコラムに掲載した「丸型LED」が説明不足で非常に分かりにくかったので補足しておきたい。丸型LEDは直径が3cm・高さ2cmの透明容器にLEDの光源三つとボタン電池が入っている。オンーオフの切り替えや色の選定はリモコンでやる。一個のLEDの明るさが目立つので、どのように使用するかが考えどころ。昨日掲載した噴水の写真では浮草の下、水中深くに設置して薄緑色とした。水面上にLEDを置くと下の写真・左のようになる。この丸型LED10個とコントローラーが付いて価格は1000円プラスアルファ。噴水の他にも使い方を考えなければ余ってしまう・・。
 
2022-08-27 丸型LEDの写真
8月28日(日) <昨夜の睡眠の記録・・・>
昨夜の睡眠の記録がとれなかった。就寝時に腕にAppleWatchをつけるのを忘れたのである。いつもはAppleWatchを付けて床に着くと、翌朝、記録されたデータがi-Phoneに送られてAutoSleepというソフトで睡眠の内容を確認できる。就寝時刻から起床した時刻までの睡眠状態がグラフで示される他、心拍数の変動とか筋肉の動きなどから深い眠りの判定、良質な睡眠の評価、睡眠全体の評価などをみることができる。自分の睡眠感覚とは異なることもあるので毎朝必ず参考にしている。ただ、 AppleWatchを就寝前に風呂に入るときに充電しているので、昨夜のように就寝時に時計をつけ忘れるとどうしようもない。AppleWatchでは昼間も、動いている時間、エクササイズ相当の運動時間、歩いた時の歩数や時間などが記録されるので毎日の運動量をチェックできる。夕方に余りに運動量が少ないと室内運動をやって補足することもある。このようにAppleWatchを愛用しているが毎日充電しなければならないのが唯一の不満点。これも技術の問題として遠からず改善されるだろう。今やAppleWatchは時刻を見る機械の何十倍もの機能を備えている。「Watch」はともかく、「時計」の名前は何か適切なものがないだろうか・・。
8月29日(月) <起床して窓を開けると・・・>
起床して窓を開けると涼しい風が通る。これだけのことで、俄然やる気が出て身体が動く。朝のうちに”家事”を片付けると、突然、等々力渓谷から等々力不動尊へ行きたくなった。等々力(とどろき・東京世田谷区)には家からバスで簡単に行くことができる(以前は歩いて行ったこともある)。即実行・・で先ず等々力渓谷を久々に歩いた。東京23区唯一の渓谷とされるだけあって都心であるのに別世界の静けさを味わえる。何より今の時期は「密」とほど遠い安心感がある。渓谷の一角から急階段を上ると等々力不動尊に行くことができる。このお寺は正式名称は「滝轟山(りゅうごうさん)明王院」。境内の「不動の滝」が轟く(とどろく)と、いかにも渓谷にある名がつけられている。・・とにかくも、歩き、行動できる気候となったことがうれしい・・。
等々力渓谷
 
2022-08-29 等々力不動尊
8月30日(火) <ベランダ花壇の花・・・>
ベランダ花壇の花が長い間咲き続けるので驚くことがある。今、我が家のベランダで元気に咲き誇っている「ペチュニア」は夏の前から咲いている。今年の猛暑を乗り切ってなお新しい花が次から次と生まれる。ペチュニアの和名は「衝羽根朝顔(ツクバネアサガオ)」。確かに、横から見た花の姿は朝顔とそっくりだ。ペチュニアの原産地は南アメリカでさまざまな品種改良の末に現在に至っているという。20年以上前にサフィニアという花が評判になったが、これはサントリーがペチュニアをより日本の気候に適応できるように改良を加えたものとか。このように園芸品種が今もなお改良が加えられているお陰で、私たちは猛暑にも負けない花をいつまでも楽しむことができる。一方で、少々複雑なのは「花の命は短くて」の花を鑑賞するのを当然と思っているのに人工的に改良が加えられた”花の命”であるところ。桜の花がいつまでも散らない品種に改良されたらつまらないなどと思う。人間は勝手なものだ・・。
2022-08-30ベランダのペチュニア
8月31日(水) <京セラ創業者の稲盛和夫氏・・・>
京セラ創業者の稲盛和夫氏(90歳)、旧ソヴィエトの最後の指導者・ゴルバチョフ氏(91歳)の相次ぐ逝去が報じられた。稲盛和夫氏は27歳のときに京セラを創業し、一代で京セラを世界的な大企業に作り上げた。啓蒙・慈善活動も多く人間的にも魅力があった。ゴルバチョフ氏は歴史の流れを変えた政治家であったことは間違いない。旧ソ連でペレストロイカと呼ばれた政治改革で民主化を進め、アメリカと冷戦の終結宣言まで実行。1990年にはノーベル平和賞を受賞した。1991年、ソ連を構成していた共和国で独立の機運が高まり、ソ連が崩壊に至りゴルバチョフ氏は引退。この時にソ連邦を構成していた実に14の国が次々と独立した(もちろんウクライナも)。ゴルバチョフ氏がいたから、これらの国は多くの血を流すことなく奇跡的に独立を果たすことができた。もし、プーチンが最高指導者であったら、これらの国の独立は有り得なかったであろう。世界の歴史は一人の指導者で良くも悪くも動く。そして何千万人もの人の生活・命が左右されるところが恐ろしい・・。


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