「今日のコラム」(2022年 3月分)

3月1日(火) <駒沢公園の梅林の奥に駒澤大学・・・>
駒沢公園(東京・世田谷区/目黒区)の梅林の奥に駒澤大学の標識が見えた(下に写真掲載)。駒沢の「駒」の文字は「馬」のことであることはよく知られており、東京でも他の「駒」のつく地名、駒場(東大のキャンパスがある)、駒込などがある。「駒沢」の地名は明治時代に6つの村を統合してできた「駒沢村」が始まりとか。合併前の名前が、上馬引沢村、下馬引沢村、野沢村、弦巻村、世田ヶ谷新町村、深沢村。二つある「馬引沢」の馬を「駒」として、野沢、深沢の「沢」を合わせて「駒沢」の村名となったそうだ。一方で上馬、下馬、野沢、深沢など皆今の町名につながっている。「馬」と「沢」の組み合わせた「駒沢」地名は納得するとして、東京には「沢」、「谷」の名のつく地名が何と多いことか。今は随分平坦になったのだろうか・・。
2022-03-01 駒沢公園梅園の奥に駒澤大学
3月2日(水) <今日は息子の月命日・・・>
今日は息子の月命日であるので妻と九品仏・浄真寺(東京・世田谷区)に墓参りに行った。命日は来月、4月2日。13年前の2009年、息子は38歳の働き盛りに亡くなった。生きていれば50歳を越していることになる。毎月、月命日には墓参りをするので、境内の様子や季節の移り変わりにも詳しくなったが、今日はいつになく境内に人が少なかった。今の境内の花はやはり梅や杏。これまで気にしなかった樹木の膨らみが人面の様で面白かったので写真に撮った(下)。毎度のことながら、お墓やお寺の境内で時間を過ごすだけでリフレッシュしてやる気が出る・・。
 
2022-03-02 九品仏浄真寺・開山堂   人面樹木 右は杏の花
3月3日(木) <3月3日は桃の節句&雛祭り・・・>
3月3日は桃の節句&雛祭り。今日は胸部のCT検査のため東京医療センター(目黒区)に行ったところ、一階のロビーに雛壇が飾ってあったので一部写真を撮った(下)。CT検査といっても実質の検査は5~10分ほどで終わる。例によって精算などで待たされるので、お雛様の飾りをみる時間はたっぷりとあった。近所の医院で肺の定期検査をした際に、僅かな異常が認められたので”念の為”大病院で検査するように紹介されたもので、もちろん自覚症状などは全くない。CT(computed tomography)はコンピューター断層撮影と訳されるが、放射線などを利用して物体の輪切り状の断面画像を得る技術。似たような検査法でMRIがある。MRI(magnetic resonance imaging)は核磁気共鳴画像法のことで、高周波の磁場を与えた環境で人体内の水素原子に共鳴現象を起こさせて体内の画像を得るという。共に体内の状態を画像化する技術であるがそれぞれの特性に応じて使い分けるようだ。胃カメラで撮影最中の映像を見て自分の胃の中が余りにも鮮明に見えるのに驚いたことがあるが、一番身近な自分の体内の状況が最先端の技術を使うと可視化できることだけでも有難い・・。
2022-03-03 東京医療センターロビーにて
3月4日(金) <サイバー攻撃・・・>
サイバー攻撃でトヨタ自動車の関連会社にシステム障害が発生し、トヨタ全体が丸一日製造をストップしたのは2~3日前。ロシアのサイバー攻撃かは不明だがロシア、中国などはコンピュータネットワークを駆使した攻撃は国家的な技術テーマであろう。その種の攻撃とはレベルが違うが、私のメールアドレスの一つが盗まれて、自分のメールアドレスが発信人でメールが届くのには辟易する。2年ほど前であったか、”お前のアドレスは俺のものになった。勝手に使われたくないなら金をよこせ”(元は全て英文)の脅迫状を受けたので、メールを管轄するitscomに相談したことがある。メール変更などせずに「無視するに限る」とのアドバイスに従ったが、しつこく未だに「迷惑メール」がくる。今日は、このホームページのアドレスバーに「保護されていません」の表示が出るのを無くそうとしたが、途中で止めた。普通のウェブサイトで商品取引がある場合、第三者がID・パスワード、クレジット情報、名前、住所などを盗まれることがあるので、Webサイトから送られる情報を暗号化して第三者が読み取れないようにしたものが普及した。この場合、アドレスバーの初めの表示が、https://となる(sはセキュリテイ)。これに対して、従来のhttp://のアドレスの場合に一方的に「保護されていません」、「安全ではありません」の表示がつけらることになってしまった。私のHPなど閲覧するだけで何も盗まれる要素はないのだが、内容に関係なく、この表示が出る。インターネットなど非常に便利な世の中になっても、昔は考えられなかった新たな犯罪がまかり通る。今、この瞬間にロシア大統領の一存で全く罪のない多くの人の命が失われ続けている。人間は綺麗事では済まされない生物か・・。
3月5日(土) <東京・代官山では河津桜が満開・・・>
東京・代官山では河津桜が満開!今日・土曜日は陶芸の日で代官山の陶芸教室に行ったところ、代官山駅から50mほどの八幡通で満開の河津桜が出迎えてくれた。帰路、立ち寄った代官山アドレスの一角にも河津桜、さらに西郷山公園の河津桜も満開だった(先週、2月26日に訪れた時には咲き始めたところだった)。それぞれの河津桜の写真を下に掲載した。今の時期は梅も満開であるのに側で河津桜が咲いていると梅がかわいそうに思えるほど目立たなくなる。・・今日、作業した陶芸の様子を掲載できないので表紙に「噴水・LED付き」(陶芸作品)を掲載した。これは以前何度も掲載している(=ここ=)噴水であるが、今日掲載した写真は共同玄関の飾り棚に置いている様子を写真に撮ったもの。LEDの照明の色を自在に変えることができるのでその場の雰囲気に合った色を選べる。この場では青色よりも明るい橙色を選んだ。 とにかくも飾る場所を確保できて幸い・・。

 
2022-03-05 左は西郷山公園の河津桜 中は代官山駅・八幡通り、右は代官山アドレスの河津桜
3月6日(日) <池上梅園に梅を見に行った・・・>
池上梅園に梅を見に行った。池上梅園(東京・大田区)は日蓮宗大本山「池上本門寺」の直ぐ側にある梅園で、戦前までは日本画家・伊東深水の住居があったという。妻の実家に近いので何年か前には訪れたことがあるが、久々の梅園巡りとなった。梅の花は一つ一つを細かくみると実に美しく繊細にできているが、今日のところは梅のクローズアップでなく、小高い丘に梅が咲いている梅園の雰囲気を見せる写真を下に掲載した。昨日は早咲きの河津桜の写真をコラムに掲載したが、梅はまさに今が満開。もうすぐ春ですね・・。
 
2022-03-06 池上梅園にて
 
3月7日(月) <今日もテニスには行かず・・・>
今日もテニスには行かず、東銀座の整体院で左腕のリハビリをやった。左腕を全く上げることの出来なかった頃と比べて随分動くようになったが、まだ左腕を真横にした状態で維持出来ないなど違和感が続く。基本的な腕の上げ下ろしが正常にできるようにするだけでも、どれほど時間をかけた調整が必要かを痛感する毎日だ・・。地下鉄東銀座駅は歌舞伎座の直ぐ脇の地下にある。明治座(日本橋浜町)や新橋演舞場(銀座六丁目)にはこの数年間に何度か行く機会があったが、歌舞伎座には20-30年間行っていない。いつ訪れたかの記憶もない。今日は歌舞伎座の真正面から撮った写真を下に掲載した。右の写真は歌舞伎座の観客席を猫たちが埋め尽くした様子のトリックアート。歌舞伎座地下の展示場に飾ってあった。これほどまでに歌舞伎座の周囲に親しんでいるからには、リハビリが終わり、新型コロナも終息した暁には歌舞伎を見に行こうと妻と話している・・。
 
2022-03-07 歌舞伎座正面     歌舞伎座の観客席の猫ちゃんたち<歌舞伎座地下の展示場にて>
3月8日(火) <朝8時30分に家を出て東京医療センター・・・>
朝8時30分に家を出て東京医療センター(目黒区東が丘)まで歩いて行った。小雨の中、傘をさして約20分。3月3日に実施した胸部のCT検査の確認に行っただけで、検査結果は予想通り”特に問題なし”で終わった。その前に、例によって病院では十分過ぎる待ち時間があったので今日は色々と勉強させてもらった。待っている間にそれぞれの診療科の名札に目をやると、日本語と英語を併記しているところで英語は知らない単語ばかり。時間があったので映しとって覚えようとしたのがこんなところ:呼吸器科=Respiratory Medicine, 呼吸器外科=General Thoracic Surgery, 血液内科=Hematorogy, 腎内科=Nephrology, 膠原病内科=Rheumatologyなど。とても覚えきれないので諦めたが、米国で病院に行くと大変だろうとニューヨークに住む娘を思いやる。孫娘はこれが専門分野で常識なのだろう・・。
3月9日(水) <表紙の今日の絵として「最期のヒメツルソバ」・・・>
表紙の今日の絵として「最期のヒメツルソバ」(ペン、色鉛筆、水彩)を掲載した。今年の一月〜二月の間に今日の作品としての「絵」が余りに少ないと気づいたことは前に書いた。娘や孫娘に絵手紙を送っていたのが、あえて絵手紙を描く状況でなくなったことが理由であることが分かった。そこで心機一転して、絵手紙でなく何でもいいから自分で描きたいものを描く習慣をもう一度取り戻したいと思っている。今日描いた「最期のヒメツルソバ」はその第二弾。少々時期外れの感もあるが、この際はお許しいただこう。ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)は道端や空き地で見かける雑草で、コンペイトウ(金平糖)のような花を咲かせる。最盛期には非常に多くの花が咲くので美しいが今回描いたのは「最期のヒメツルバラ」で全てが枯れ落ちる寸前の姿だ。咲き誇っている生命力のある雑草と一味違って、何か滅び行くものの訴えを聞く覚えもする・・。

3月10日(木) <今日も駒沢公園まで散歩・・・>
今日も駒沢公園まで散歩に行った。テニスができない日には駒沢公園まで歩くことが習慣になっている。駒沢公園は広く奥行きがあるので公園の中でも色々なコースを選択できるが、ウォーキングの時間は家からの往復で大抵はほぼ一時間。駒沢公園の場合、何度行ってもワンパターンでなく、季節による変化、その時々の発見などを楽しむことができる。あえて言えば、”駒沢公園”といっても決まりきったものでなく、それぞれの瞬間、瞬間に一期一会の出会いがあるはずと思って周囲を見る。写真を撮ったとしても、それは間違いなく今の現実であって10年前、100年前とは違うはずだ。今日、公園で撮影した写真を2葉下に掲載した。最近は写真の力を改めて見直している。ページの容量が許せばまだ何枚も掲載したい写真がありま〜〜す・・。
 
2022-03-10 駒沢公園にて 左はオリンピック記念塔前の池 右は円形花壇
3月11日(金) <東日本大震災は2011年3月11日14時46分・・・>
東日本大震災は2011年3月11日14時46分に発生した。もう、あれから11年経った・・。私などは東京で直接被害を受けた訳ではないので大きなことは言えないが、それでも出先の電車のホームで大規模な揺れに遭遇して目黒川に沿って10kmほどの道を家まで歩いて帰ったなど、一生忘れられない記憶がいくつかある。「天災は忘れた頃にやって来る」は物理学者である寺田寅彦が関東大震災(1923年9月1日)を忘れないために残した警句であるが、それから100年近く経った今でも地震の予知もできないし、台風のコントロールもできない。・・それにしても「天災」はある程度諦めはつく。今現在世界が注視している「プーチンによる独裁国家ロシアのウクライナ侵攻」は天災どころでない死者と避難民を生み出す。他人事でない人災を人類はどうやって食い止めることができるのか。・・11日はまた義兄の月命日でもあるので、午後には妻と谷中のお寺に墓参りに行った。ここでも、「祈る」ことで問題が解決するのならばどれほど楽だろうと思いは飛躍してしまう・・。
3月12日(土) <今日の東京の最高気温は21℃・・・>
今日の東京の最高気温は21℃。風もなく春のような陽気となった。土曜日は代官山の陶芸教室に行く。今日は素焼が完了している小さな球体一輪挿しの釉薬掛けを予定通り実施した。この教室では初めての釉薬掛けだった。今日の釉薬掛けは簡単に終わると思って、次に制作する準備もしていたが、あまりに天気が良く散歩日和であるので、代官山近辺を歩くことにして陶芸は釉薬掛けで終了した。そういえば先週の土曜日にも陶芸教室の後、河津桜を見て遊んだ。今日も代官山のヒルサイドテラスからまた先週と同じく西郷山公園まで行き、更に玉川通り(国道246号)まで歩いた。玉川通りまで行くとバスで我が家まで一本(しかも無料)で帰れる。今日は教室への往路は電車を使った(代官山駅)が元気があれば往復ともにバスを使い、玉川通りから歩くのがベストと思ってはいる・・。
 
2022-03-12 陶芸教室での釉薬掛け    西郷山公園(中央奥に河津桜)
3月13日(日) <今日の表紙に「ベイリーズのボトル」・・・>
今日の表紙に「ベイリーズのボトル」(ペンと水彩)の絵を掲載した。「今日の絵」として娘や孫娘宛に出す絵手紙にこだわらず、絵日記のように何でも描いて見ようと思う。今回は、毎晩夕食前に愛飲しているベイリーズという銘柄のリキュールの瓶を描いてみた。実は私は最近までリキュールを飲むことはなかった。ウィスキーやワイン、あるいは日本酒、焼酎は好きであったが、リキュールを知らなかった。リキュールとは「蒸留酒に果物やハーブなどの副原料を加えて味や香りを移し、そこに砂糖やシロップなどを加えて作る混成酒」。「ベイリーズ(Baileys)」はアイルランド原産のクリーム系のリキュールで、世界一の販売数を誇るリキュールであるという。アルコール分は17%あるが、コップに注ぐとミルクかクリームといった色合い。私はこれをいつもオンザロックで飲む。風呂上がりの一杯は何事にも変え難い幸せ!このベイリーズのボトルは昨年末にボストンから帰省した孫娘からプレゼントされたもの。孫娘には改めてお礼をしなければならない・・。今日も暖かい日曜日であった。ウォーキングで行った駒沢公園で満開の梅の写真を撮ったので下に掲載する・・。
  2022-03-13駒沢公園(東京・世田谷区)にて
3月14日(月) <今日の東京は5月並みの陽気・・・>
今日の東京は5月並みの陽気(max.約23℃)。半袖に着替えて九品仏浄真寺まで歩いて行った。いつも散歩で行く駒沢公園が家から北方向であるのに対して九品仏は南西方向になる。九品仏浄真寺には毎月、息子の月命日に墓参りに行くが、車で行くことが多い。今日は暖かい日差しのもと、歩いていくと駒沢方面と違った趣があり新たな発見もあった。先ず、白木蓮が満開。駒沢では昨日、辛夷(こぶし)や木蓮を探したが見つからなかった。もう一つ、桃でも桜でもないピンクの花が派手に咲いているので、植物の名前を写真で検索できるソフト「PictureThis」を使って名前を知ろうと写真を撮ると、はじめは「セイヨウマユミ(西洋檀)」とでた。これはおかしいと、もう一度撮り直すと、「チベット・チェリー」と別の名がでた。これが正解であるか否かの判定はできないので花の名は保留とする。それにしても、昨日〜今日と暖かな日和が続く。浄真寺境内の桜もほころび始めている・・。
  
2022-03-14白木蓮    九品仏浄真寺山門       チベット・チェリー? <花海棠が正解か>
3月15日(火) <今日は所用で祐天寺駅・・・>
今日は所用で祐天寺駅(東急線)の近くにある目黒区役所に行った後、帰路、バスで駒沢公園に立ち寄った。昨日のコラムで駒沢公園では木蓮や辛夷(こぶし)を見かけないと書いたが、駒沢公園の西門入り口には有名な辛夷(こぶし)の大樹があるので、改めて確認したかったのである。この西門は我が家からは最奥部にあり、普段はここまでは行かずにU-ターンする。今日、久しぶりに見る「コブシの大樹」は名木百選(世田谷区)に選ばれるだけあって、貫禄がある。けれどもコブシの白い花はほとんど目立たない。枝の先には蕾は見られるので、もう少し時間が必要のように見えた。「こぶし」というと私としては珍しく歌が思い出される。「白樺 青空 南風 こぶし咲くあの丘 北国のああ北国の春・・」。千昌夫の「北国の春」は実に25年も前の歌だった。今日も春の暖かさ・・。
 
2022-3-15 コブシの大樹(名木百選)駒沢公園・西門にて  右は枝の先端部分
3月16日(水) <表紙に「座る蛙」・・・>
表紙に「座る蛙」(ペンと色鉛筆)を掲載した。パソコンのすぐ脇にミニュチュアの蛙おもちゃがあったのでハガキに描いたもの。赤いカエルは「ヤドクガエル=矢毒蛙」といって南米(コスタリカからブラジルの熱帯林、ニカラグア、コロンビアに実際に生息する種の一つ。鮮やかで美しい色をした蛙であるが、殺傷力の高い猛毒を持っており、昔は狩猟民が矢尻にヤドクガエルの毒を塗って狩をしたという(語源でもある)。赤とブルーの色の文様はイチゴヤドクガエルと呼ばれるカエルのそのまま。他にコバルト矢毒カエル、キ(黄)オビ矢毒ガエルなど派手な色彩の毒蛙がいるという。左の地味な蛙さんには毒がない。本物のイチゴヤドクガエルを見て描きたいとは思うが、10μgで人間を死に至らしめる猛毒、巨大な象をも殺してしまう猛毒を持つ蛙を目の前にするのは恐ろしい。生物とは不可思議なものだ・・。今日の写真は家の近所の遊歩道で撮影したものを掲載した・・。

 
2022-03-16 河津桜   右はミモザ
3月17日(木) <久しぶりに木曜日のテニス・・・>
久しぶりに木曜日のテニスに行ったところ、先週のテニスの時には聞かなかった情報を得た。このテニスグループでは男性の最高齢と思われる仲間が最近亡くなったという。享年94歳。私は以前、開門を待つときにこの大先輩と色々と話をしたことがある。現役の頃には銀行に当時初めてとなる電子計算機を導入したなど話が合ったので親しく感じていた。合掌・・。今日のテニスは一人若手が加わった。以前には一緒にプレーをしたことがあるが最近はベテラン(老年)グループでのゲームがほとんどだったので、彼の豪速球のサーブが新鮮だった。「若手」と書いたが彼は原宿で美容院を営んでいる人気の美容師とのことでファッションも独特だ。私などがこのような若者とプレーできるのもテニスの良いところだ。この2月には左腕が上がらなくなりしばらくテニスを休んでリハビリに励んだが、何とか復調した(全面回復ではないが)。テニスを楽しめることがどんなに恵まれたことか、心底感謝するようになった・・。
3月18日(金) <表紙の今日の絵に「唐辛子」・・・>
表紙の今日の絵に「唐辛子」(ペン。色鉛筆)を掲載した。台所にあった唐辛子を持ってきてそのまま描いた。普通は唐辛子というと枝はなくバラバラのものが多いが畑から取ってきたそのままの束が珍しい。唐辛子を細かく観察するのは、このような絵を描く時でないとチャンスはない。一般的に唐辛子の品種はピーマン、シシトウ、パプリカなども含まれるようだが、絵に描いた唐辛子が「鷹の爪」とも呼ばれるのはよく分かる。それにしてもこのような香辛料の一つ一つが全世界の交流の歴史と絡み合っている。太古から食べ物や味に対して人類はひとかたならぬ労力を惜しまぬ。毎日美味しくいただいている諸々の食べ物、そして味は歴史の産物として感謝しなければならない・・。

3月19日(土) <どういう訳か「あしながおじさん」・・・>
どういう訳か「あしながおじさん」をKindle(電子図書)で読んでいる。「あしながおじさん=Daddy -Long-Legs」はアメリカの女流作家ジーン・ウェブスターが1912年に発表した小説。誰でもが名前を知っているこのタイトルは実に110年も前の小説のものだ。父母を知らずに幼児期から全て孤児院で育った少女が、ある時孤児院の評議員(資産家)に才能を見込まれて毎月一回手紙を書くことを条件に大学進学の奨学金を受ける物語。名前を含む詳細を一切明かされないままに「あしながおじさん」と呼び評議員に日々の生活を綴った手紙がこの小説のメインとなる。100年以上前の小説でありながら少女の感性に違和感がない。日本でこの頃の小説家というと夏目漱石だろう。漱石の「三四郎」、「それから」は1910年の作品、「こころ」は1914年の作品だ<ちなみに夏目漱石は1916年(大正5年)に49歳で亡くなっている>。そう考えると、100年前の小説が今読んでも面白いのは納得できる。さて、電車やバスの中で読み継いできた「あしながおじさん」はそろそろ大団円を迎えることができますか・・。
3月20日(日) <駒沢公園の辛夷(コブシ)の大樹が白い花・・・>
駒沢公園の辛夷(コブシ)の大樹が白い花を咲かせている。先週、15日に名木百選(世田谷区)に選ばれているこのコブシの大樹を見に行ったが、まだ蕾で花はほとんど咲いていなかった。それが一週間も経たずして満開だ<15日コラムの写真と今日の写真を比較参照できる=ここ>。季節が来れば間違いなく花を咲かせる樹々には毎度のことながら感動させられる。梅、桃、木蓮、コブシ、桜など春の訪れに合わせて確実に花を咲かせる。桜も今日はまだ蕾であるがあと一週間もすれば開花するだろう。一方で自然の摂理として咲いた花は必ず散る。平家物語では「沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわす・・」と綴った。・・ところで今この瞬間に地球の一角で行われているプーチン・ロシアのウクライナ侵攻の真っ最中であるので文学的、評論家的な表現が虚しくもなる。無差別に殺戮を行い、何百万人もの難民を生み出す根源である”奢れるもの”が権力を持ち続ける現実がどう推移するのか。季節が変わればと悠長なことを言えるものでもない。花の移り変わりを自然なセンスで愛でることができるように早く戻りたい・・。
 
2022-03-20駒沢公園(西門)のコブシ大樹
駒沢公園(深沢口)にて、花の散った椿
3月21日(月) <下に陶芸教室で制作中の作品の写真・・・>
下に陶芸教室で制作中の作品の写真を掲載する。今日は休日であるのでテニスには行けない(全日の会員ではないので)。陶芸はいつもは土曜日と決めているが、今日は家で昼食を早めに済ませて、代官山の陶芸教室に行った。写真はその時、撮影したもの。立方体の周囲、四面に半球が突き出したような奇妙な形状を粘土で制作中であったが、昨日家で突然これの上に半球の型に使用した仏具の「おりん」の実物を上に載せるアイデイアが浮かんだ。初めはただの「容器」を制作していたが、「おりん」の反響ボックスとしても使えると閃いたのだ。早速に「おりん」を使えるように今日構造を変更したという次第。仏具の「おりん」は上部が開いた銅製のものが一般的であるが今は色々な形状のものが販売されている。私たちはこの球体のおりんが気に入って長年愛用している(石川県金沢市で購入した)。陶芸の良いところは”ねばならない”がないところだ。もちろん、お茶碗やお皿は実用性を考えなければならないが、花器や容器となると自由な発想で制作できる。市販の「おりん」と合体させるとなると、また新たなやり方が色々と思い浮かぶ。完成してみないと結果は分からないが、他にないものを制作をすることができるだけでも有難いことだ・・。

2022-03-21 制作中の陶芸作品
3月22日(火) <今日は朝から冷たい雨・・・>
今日は朝から冷たい雨。真冬並み寒さの中、8時半には家を出て東京医療センターまで約25分間を歩いて行った。月一度のPSA値(前立腺癌のマーカー)計測&診断を受ける。結果は”予想に反して”数値は良い方に若干低下、実質はこれまでとほとんど変化なしであった。正午前に歩いて家に帰り着く頃には寒さが一層強まるという珍しい事態。東京都心では午後1時には気温1.7℃となり雪が降った。ただし、寒さは今日までで明日以降気温が上がり、週末には春らしくなるとの予報。来週には桜の開花を見られるだろうか。・・表紙には今日の絵・「さつまいも」を掲載した。雨で外にも出たくない、それではと、おやつに食べたさつまいもを描いたもの。今回の「さつまいも」は一時間足らずでが描くことができた。このところ気楽に身の回りにあるものを描くことを試みている。絵日記と考えると、その時、その日の記録が残せる・・。

3月23日(水) <今日はベランダ花壇の改造・・・>
今日はベランダ花壇の改造に一日を費やした。今の家に引っ越してきた後、6~7年前にベランダに自分で花壇を作った。幅50cm、長さ150cm、高さ25cmほどの木枠を組んで中に土を入れる単純な形。もちろん、木枠には防水塗装を施したが、最近になって木枠の劣化が目立ってきた。周囲の木枠は厚さ約35mmの頑丈なものであったが、腐食が激しく破損寸前の状態。今回はこれを全てやり直すことにした。新しい花壇はインターネットで調べて、布製のものを購入した。布製花壇は近所のお店の入り口にも使用されており、イギリスではポピュラーだという。布製花壇にはただ土を入れるだけで良いので簡単なようだけれども、一番苦労したのは土を移動させる際の土の中にいる虫対策。私はダンゴムシであろうがネキリムシであろうが、殺虫剤を撒けば良いと思ったが、妻は篩(ふるい)で土を綺麗にしながら徹底的に虫を除去しようとした。虫をとり始めると、ナメクジやヤモリなども出てきた。何とか新しい花壇に土を移すことはできたが、改めて布製花壇を見るとシンプルで気に入った。緑の布が下に敷いた人工芝の色ともマッチする・・。
3月24日(木) <朝8時に外苑駅(地下鉄銀座線)に着く・・・>
朝8時に外苑駅(地下鉄銀座線)に着くといつもより人が少ない。エスカレーターでは普段は学生の長蛇の列が見られるが今日はガラガラ。そうか、今日はもう春休みだ。駅の側には國學院高等学校とか都立青山高等学校などの学校があるのでいつもは登校時間と重なっていたと納得。今日はもう一つ、先週と変わったことがあった。外苑駅の近くにあるカフェ・ベローチェという喫茶店でテニス場の開門を待つ間にコーヒーを一杯飲む(順番とりの荷物を置いた後)。いつも飲むブレンドコーヒーが先週までは231円であったのが今日は250円と値上がりしていた。自分としては毎日同じような生活を続けているが周囲の環境は常に何か変化している。・・こんな微細な変化はどうでも良いことであるが、一般論で言えば変化には何らかの進化を期待する。進化しなければ人類の未来はない。それなのに、今の世界情勢はヒットラーやスターリンと変わらぬ殺戮がロシア・プーチンによって繰り返されている事態。天下泰平に見える日本でも激変を味わうことになりかねない。時代に逆行する現実に危機感を皆感じながら何をすべきか分からない。歴史で大きな進化を見たい・・。
3月25日(金) <桜が咲き始めた・・・>
桜が咲き始めた!五日前の日曜日(20日)に散歩に出かけた時にはまだ蕾に見えた緑道沿いの桜が今日は見事に花を咲かせていた。五分咲きというところか。22日、23日には冷たい雨も降ったが、一気に開花した。久しぶりの散歩であったので桜並木と桜の咲いた宮前公園(目黒区)を通り過ぎて、駒沢公園の最奥部・西門まで行った。前の散歩(日曜日)の時にわざわざ見に行ったコブシの大樹を再度確かめに行ったのである。これが大当たり。コブシ(辛夷)の樹も日曜日よりもはるかに多くの花が咲き誇っている(下に写真、5日前の状況は20日のコラムに写真=ここ=)。このコブシの大樹が満開となるのは本当に今の瞬間しかない。桜の方はこの週末から来週にかけてが1番の見頃か。去年は新型コロナによる外出自粛もあり花見がほとんどできなかった。今年は思いきり花見をしたい。花には先を明るくし、人を元気付ける力がある・・。
 
2022-03-25 呑川緑道(目黒区)に咲いた桜
 
駒沢公園のコブシの大樹(大樹百選)
3月26日(土) <表紙に「球体一輪挿し」(陶芸作品)を掲載・・・>
表紙に「球体一輪挿し」(陶芸作品)を掲載した。今日の午後、代官山の陶芸教室に行き受け取ってきたもの。1月からこの陶芸教室に通い始めて完成した第一号の作品となる。実は1月に初めて制作したものは1月15日のコラム(=ここ=)に写真も掲載したように別の大物だ(噴水&LEDの新シリーズ)。この大物は明日素焼が完成の予定とかで、素焼まで1ヶ月以上かかっている。大物作品(と言っても私の感覚では中程度)を焼成に出すときに寸法を計測して焼成費を算出されると、予想外の高値であったのでビビってしまい次の制作は今回の球形一輪挿しと小型作品とした経過がある(陶芸の焼成費は教室によってやり方が異なり、前の自由が丘の教室では大型作品を安価に制作できた)。新しい教室での釉薬も初めて使用するので結果が出るまで微妙な色合いは分からない。今回の一輪挿しの色も黒系統がもっと強く出ると思っていた。想定外であっても結果が悪くなければ言うことはない。試行錯誤を繰り返しながらも陶芸を続けることができるのは幸い・・。

3月27日(日) <満開の桜の写真・・・>
満開の桜の写真を下に掲載する。我が家から歩いて約10分ほどの目黒区宮前公園の桜だ。昔のコラムを見てみると、毎年今の時節には決まって桜の写真を掲載していることに気がついた。毎年同じように見えて決して飽きることはない桜。満開の桜の迫力は今の瞬間生きている証に見える。何百年も前から日本人の心に染み付いている桜の魂を改めて感じ取る瞬間だ。満開の桜は素晴らしいが、あっという間に散ってしまうことを知っている。散り際の潔さはまた格別の情緒を醸し出す。これから一週間、同じパターンと言われようが毎日でも桜の写真を掲載しようと思う・・。
 
2022-03-27 宮前公園にて
3月28日(月) <今日は東京工業大学に花見・・・>
今日は東京工業大学に花見に行った。東京工業大学(以下、東工大)は東京:目黒区大岡山にある広大な敷地を持つ大学であるが、一般人も自由に学内に入れてくれる。今の時期に満開の桜を存分に楽しむことができるのも大学のおかげさまだ。。東工大ではたまたま今日は学位授与式・卒業式が行われており角帽をかぶった若者が桜をバックに写真を取り合っていた。下に今日撮影した写真を掲載する。・・花見に行ったと書いたが、我が家も目黒区で東工大は同じ区内でそれほど遠くない。実は大岡山の後、西小山の業務用スーパーに立ち寄るなど、妻のお供で買い物がメインのようであった・・。
 
2022-03-28 東工大の入り口      東工大校内(正面に大学講堂)
 
全て、東工大校内にて

3月29日(火) <東京は「花曇り」の一日・・・>
東京は「花曇り」の一日。花曇り(はなぐもり)とは「春、桜の咲くころの薄くぼんやりと曇った空模様のこと」と解説されている。俳句では「花曇り」は春の季語となる。「花曇り 朧(おぼろ)につづく 夕べかな」(与謝野蕪村)。・・今日もまた桜の写真を下に掲載する。遠景の桜は我が家のベランダから見た宮前公園(目黒区立)の桜。右奥に見えるのは駒沢公園の記念塔で、駒沢公園方面にウォーキングする時には宮前公園の前を通り、記念塔の更に奥まで行くことが多い。ここで一句、と自作の俳句を掲載できればいいのだが、そうはいかない。代わりに面白い俳句を見つけた:「花ぐもりピアノのおけいこがはじまりました( 種田山頭火)」・・。
2-22-03-29 上は宮前公園(目黒区)の桜


3月30日(水) <今日も昨日と同じような花曇り・・・>
今日も昨日と同じような花曇りの天候。テニスをするにも、太陽が眩しくない、暑くも寒くもないと好条件であるので仲間は皆よく動いた。いつもは3セットで終わりにするが(ダブルス四人が組み合わせを変えて3回)、今日はコートに待ちグループもいないので、もう1試合やろうと追加のゲームまでやった。・・テニスの後、神宮外苑にいるのだからと、外苑の桜を撮影して回った。今日の写真として選んだのは、下に掲載した新国立競技場をバックにした桜(オリンピックミュージアムの敷地)。掲載した写真だけでなく、桜はどのような場所の桜でも独特の存在感がある。華やかな満開の桜に”今を生きる、今しかない”という無常が見えてしまう・・。
 
2022-03-30 新国立競技場前の桜

3月31日(木) <「今日の桜」は二子玉川・・・>
「今日の桜」は二子玉川(ふたごたまがわ)とした。通称「二子玉(にこたま)」とも呼ばれる東京(世田谷区)の西の端。多摩川を超えると神奈川県になる。この10〜20年の間に東急が主体になって大開発されたことで知られる。今は超高層ビルが林立し、楽天も本社オフィスをこの高層ビル(27階まで)に移している。私の家からは二子玉川行きのバスに乗れば15分ほどであるので、以前は何度も二子玉や多摩川河川敷まで行ったことがあるが、コロナ騒動もありこのところほとんど行ったことはなかった。今日は二子玉川駅から少し離れた二子玉川公園(世田谷区立)まで歩いた。この公園の中には帰真園(きしんえん)と言う日本庭園があるし、多摩川の河川敷も近い。桜を撮影するにしても二子玉らしく超高層ビルを背景にしてみたり、多摩川を一部に取り込んだりして見た(写真を下に掲載)。桜があるだけで周囲の景色が全て引き立つ・・。
 2022-03-31二子玉川にて
左は日本庭園内の枝垂れ桜(バックは47階建てビル) 右は多摩川沿いの桜
 
左は日本庭園内の枝垂れ桜  右は多摩川沿い桜(右に多摩川、奥は川崎地区の高層ビル)

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